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:この機体の面影があちこちに見られる。
 
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2023年12月27日 (水) 21:33時点における最新版

ネオ・ジオング
外国語表記 Neo Zeong
登場作品
デザイナー カトキハジメ
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スペック
分類 拠点攻略用モビルアーマー
型式番号 NZ-999
全高 116.0m
全幅 58.0m
本体重量 153.8t
全備重量 324.3t
主動力 熱核融合炉
ジェネレーター出力 35,680kW~計測不能
スラスター総推力 28,827,500kg~計測不能
装甲材質 ガンダリウム合金
内蔵機体
開発組織 袖付き
所属 袖付き
母艦 レウルーラ
主なパイロット フル・フロンタル
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概要[編集 | ソースを編集]

袖付き」が設計・開発したモビルアーマー。総帥であるフル・フロンタルの専用機であり、シナンジュをコアユニットとしてハルユニット(ハルは「外殻」の意)と合体させている。

このハルユニットは100m以上の全高があり、搭載された強力な武装や多数のスラスターによって高い火力と機動性を持っている。特にスカート内のスラスターの推力は非常に高く、1基だけで戦艦と同等とされる。防御力も並ではなく、非常に堅牢な装甲に加え、肩部等の内部が露出する部分の躯体にも同程度の堅牢性が与えられた。しかし、その本質はシナンジュに搭載されているサイコフレームの力を最大限に引き出す為のサイコミュ増幅器であり、これを基点とした新兵装類によって非常に高い戦闘力を誇る。

ハルユニットの側面と背部にある計6本のアームユニットは同時展開が可能な他、破損しても即座に分離して別の腕と入れ替える事で両腕の機能性の低下を最小限に抑えられるようになっている。下半身には「シュツルム・ブースター(別名:プロペラント・ブースター)」を装着可能で、航続距離の延伸や機動力の向上が見込める。使用後・破損時には分離され、メインスラスターが展開される。

その巨体故に通常のモビルスーツ等のように艦艇へ収容する事は不可能な為、運搬や整備を行う際は艦底部にワイヤーで牽引する必要がある。

ハルユニットに関して、台所事情がかなり厳しいにもかかわらず「袖付き」が完成させられたのはアナハイム・エレクトロニクス社が関与しているからであるとする説がある。「UC計画」を遂行する上で邪魔となるものを消し去る為のカウンターパワーとするべく本機の開発に必要な一部技術の提供及び生産を行ったというが、真実かどうかは不明である。基礎設計はフル・フロンタルによって行われたもののサイコ・シャードを初めとしたコア技術はブラックボックス化されており、ジオン共和国でも解析が進まず、動きはするが何故動くかまでは分からず、フロンタルがシャアの亡霊に取りつかれてこの世ならざる知識で作ったと言う噂すら出ている。

登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

機動戦士ガンダムUC(アニメ版)
パイロットはフル・フロンタル
ラプラスの箱」を巡る最終決戦に投入され、メガラニカの制御系を掌握したり、エコーズジェガンを操って破壊している。またガエル・チャンシルヴァ・バレトも行動不能に陥らせた。
バナージ・リンクスユニコーンガンダムリディ・マーセナスバンシィ・ノルンとも戦い、その圧倒的な力で2機を苦戦させる。しかし最後はユニコーンガンダムを通して伝わった「光」により、フロンタルが自身の中の残留思念を浄化されると同時に本機も腐食するかのように全身を崩壊させていった。
その後、本機の残骸の中にあるサイコフレームがサイコ・フィールド展開時に利用されている。
機動戦士ガンダムUC 『袖付き』の機付長は詩詠う
本機の調整に機付長クラスの技術スタッフ達が集められたとされる。
機動戦士ガンダムUC 不死鳥狩り
OVA版UCから逆輸入される形で登場。ハルユニットをフロンタルに届ける途中でシェザール隊との遭遇戦に陥ったため、代わりにヤクト・ドーガ (袖付き仕様)をコアユニットにして出撃。強化人間のパイロットによって操縦され、母艦を撃沈したヨナ・バシュタを圧倒的な力で追い詰める。相手がフェネクスに乗り換えてもなおサイコ・シャードで対抗手段を奪うものの、最後はフェネクスから形成された虹色の翼によって機体が崩壊した。

装備・機能[編集 | ソースを編集]

特殊機能[編集 | ソースを編集]

サイコフレーム
ムーバブルフレームの一部に採用されている構造材。
サイコミュと同程度の性能を持つサイコチップが金属粒子レベルのサイズで封入されていて、サイコミュシステムの小型化や機体の追従性の向上等といった恩恵を得る事ができる。
本機では、追従性等の機動性能以外でもその真価を発揮する。
インテンション・オートマチック・システム
サイコフレームにパイロットの脳波を直接反映するシステム。要は「考えるだけで機体を動かせる」というものであり、敵の脳波も傍受できる。
その反面、乗っているパイロットをシステムに取り込んで「制御」してしまう危険性も孕んでいて、過剰な戦闘・破壊行為をパイロットに強制させる事もあるとされる。
Iフィールド
対ビームバリア。腰部に発生器を2基内蔵しており、ビーム・マグナムをも防ぎきれるだけの防御力を持つ。
ただしシュツルム・ブースター装着時はその先端部が効果範囲の外に出てしまっており、その部位を狙われると防ぐ事が出来ない。
ランディングギア
ハルユニットのフロントスカートに1基ずつ、計2基を装備。
着陸時に使用する他、隠し腕としても使用可能で、通常のモビルスーツを捕らえられる程のサイズである。
分離
アームユニットやシュツルム・ブースターを分離可能。シナンジュとハルユニットに分離する。

武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]

肩部大型メガ粒子砲
両肩部の前面に2門ずつ、後面に1門ずつの計6門を内蔵。収束と拡散の選択が可能である。
大口径ハイメガ粒子砲
腹部に1門内蔵されているビーム砲。搭載されている高出力ジェネレーターから得られるパワーにより、本機の武装の中でも最大級の火力を誇る。反面、連射はほとんど出来ない。
有線式大型ファンネル・ビット
アームユニットの先端部に5基ずつ、計30基以上が装備されている。先端部はビーム砲を1門内蔵。
有線誘導によるオールレンジ攻撃が可能なだけでなく、分離せずに通常のビーム砲としても使用できる。また、これ自体が巨大マニピュレーターとしても機能する。そのサイズは指先だけでMSの頭部を粉砕できる程。
砲身にはワイヤーが内蔵されており、これを敵機に打ち込んでその操作系統を強制的に自身の制御下に置き戦力とする「ジャック」機能が存在する。
ちなみに、アームユニット内には最低でも1セットの予備が格納されている。
サイコ・シャード
新型のサイコミュ兵器で、発生器が両肩に1基ずつ格納されている。これを半月状に展開する事でリング状の光の結晶体を形成し、搭載されているサイコフレームと共鳴させる事でサイコ・フィールドに酷似した現象を発生させる。しかし非常に多くの謎を孕んでおり、具体的な効果等も分かっていない。
この技術は「袖付き」独自のものではなく、フル・サイコフレーム機のテスト中に偶然発生した現象から生まれたもので、そのデータが流出した事から来ているという説がある。
劇中ではユニコーンガンダムとバンシィ・ノルンの武装を全て自壊させているが、これはフロンタルがバナージを味方に引き入れるべくその戦意を失わせようとイメージした結果であるとされる(WAII-Gの特別映像のユニコーンが装備していたアームド・アーマーVNが破壊されなかったことから誘爆しない物は破壊できないと思われる)。他にも有線式大型ファンネル・ビットと併用する事でメガラニカのシステムをハッキングしている。
余談だが、サイコ・シャード展開中のネオ・ジオングはまるで大仏のようである。
60mmバルカン砲
頭部に2門内蔵されている。
ビーム・サーベル
前腕部に1本ずつ、計2本格納されている。マニピュレーターに保持して使用する以外に、ユニコーンガンダムのビーム・トンファーのように前腕部にマウントしたまま使用する事も可能。
本機では主に接近戦を挑まれた際のフェイルセーフとして使用される。
シールド
袖付きがシナンジュの専用武装として独自に造り上げた実体盾で、形状はネオ・ジオン軍の紋章をモチーフとしている。裏面には武装を装着可能であり、防御だけでなく攻撃での使用も考慮されている。
シナンジュの背面に装着されている。
グレネード・ランチャー
榴弾を発射する実弾兵器。アドオン式であり、ビーム・ライフルの銃身下部やシールドの裏側に装着できる。
本機ではシールドの裏側に装着されているのが確認できる。
バズーカ
「袖付き」が独自に開発した長砲身の実弾兵器。装弾数は5発で、ロケット弾を発射する事から「ロケット・バズーカ」とも呼ばれる。
上部のセンサーは脱着可能で、ビーム・ライフルにも装着できる。砲身の伸縮機構も存在し、縮めた状態でビーム・ライフルやシールドにマウントでき、攻撃も可能となっている。ただし、その場合は初速が落ちてしまう。
形状はドムのジャイアント・バズに似ている。
本機では肩部コンテナユニットに1挺ずつ、計2挺を格納しており、シナンジュの両手に持って使用する。持たずに砲身のみを出して発射する事も可能なようである。

対決・名場面[編集 | ソースを編集]

ユニコーンガンダムバンシィ・ノルン

関連機体[編集 | ソースを編集]

ネオ・ジオング[ノーマルカラーリング]
モビルスーツアーカイブ MSN-06S シナンジュ』にて設定されている書籍オリジナルのカラーバリエーション。コア・ユニットのシナンジュと共にジオンを象徴する緑色に塗装されている。
同機の説明文ではシナンジュ・スタインに様々な増加システムの技術実証が予定されていたのではないかとされており、その一環としてシナンジュとハルユニットとのドッキング運用が試され、GPシリーズと共に開発されたオーキスのような増加システムがサイコフレームを介する事によって、より高度な運用に達するかどうか検証したと推測されている。また、ユニコーンガンダムに撃墜された機体についても、当初試作機が実戦投入されたものとされていたが、それとは別にテスト機が存在した可能性があるとされている。
シナンジュ
コア・ユニット。
ヤクト・ドーガ (袖付き仕様)
『不死鳥狩り』でのコア・ユニット。
ノイエ・ジール/α・アジール
この機体の面影があちこちに見られる。
β・アジール
未完成の機体が本機のベースになったとも言われる。
ジオング
名称の由来となった機体。
IIネオ・ジオング
予備パーツで組み上げられた機体。カラーリングが白になっている。

余談[編集 | ソースを編集]

  • サイズは当初サイコガンダムと同程度と想定されていたが、結果的に100m越えという巨体に。
    後に発売された本機のガンプラも凄まじいサイズ(と値段)となっている。
  • 「ネオ・ジオング」という名称は元々α・アジールの準備稿段階の名称である。『UC』の企画内では脚本担当のむとうやすゆき氏が付けていた仮称がそのまま採用されたが、当初は「シナンジュ+ドイツ語」のイメージで命名される予定だった(後の作品では同様の命名方式の機体が登場している)。

商品情報[編集 | ソースを編集]

ガンプラ[編集 | ソースを編集]

フィギュア[編集 | ソースを編集]

資料リンク[編集 | ソースを編集]

リンク[編集 | ソースを編集]