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− | + | ザフト軍は国家の正規軍ではなく義勇軍であり、所属する人員も[[プラント最高評議会|最高評議会]]議員を含めて平時はそれぞれの本職に就いている。入隊も15歳からの志願制であり、職業軍人や徴兵は存在しない<ref>一方、民兵上がり故か戦時中における敵兵に対する人権意識が低い一面も見受けられる。</ref>。 | |
− | + | [[モビルスーツ]]の投入や[[ニュートロンジャマー]]の使用で[[地球連合軍]]に対して優位に立ったが、その一方で偵察機や威力偵察車両、通信車両等の役割もMSに担わせようとする「モビルスーツ偏重主義」が根強い。 | |
− | [[ | + | [[第1次連合・プラント大戦]]ではシーゲル・クラインに賛同する非戦派や[[ラクス・クライン]]が率いる「[[クライン派]]」、パトリック・ザラの思想に傾倒した「[[ザラ派]]」に分裂。ザフトの全権はパトリックの最高評議会議長就任と共にザラ派によって掌握された為、ラクス率いるクライン派はプラントを脱走、[[アークエンジェル]]、[[クサナギ]]と合流し[[三隻同盟]]を結成して独自の行動を展開した。一方のザラ派は連合との徹底抗戦を唱えたものの、パトリックの死によって瓦解。戦後の[[ギルバート・デュランダル]]政権下ではザラ派の一部が脱走兵となり、[[ブレイク・ザ・ワールド]]事件を引き起こしている。 |
− | + | [[モビルスーツ]]をはじめとするザフトで運用される兵器は党行政機関の一部である設計局で開発される。当初は複数の局に分かれて開発が行われていたが、パトリック・ザラ政権時に統合設計局へと統一された。また、MS用装備はラテン語のペットネームを命名する慣習が存在するが、これはプラントが(地球から)多国籍の[[コーディネイター]]が集った宇宙国家であるため、近代言語の基となった同言語を使用したためである<ref>逆に地球連合なら大西洋連邦製は英語やドイツ語、ユーラシア連邦系ならフランス語やロシア語を使う傾向がある。</ref>。MSの額等に彫り込む言語もラテン語の影響が強いイタリア語に因むが、これはMSを実用化したのがジャン・カルロ・マニアーニというイタリア系技師であったことに由来している。 | |
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− | + | 上述のように[[第2次連合・プラント大戦]]終結までザフトには階級は存在しないのだが、武官や文官との分別や、士官学校の卒業成績等で制服の色が分けられており、その能力差によって現場では事実上の上下関係が発生する傾向にある。なお、ザフト創設前の「黄道同盟」時代とは制服のデザインが異なる。 | |
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:艦長、軍基地指令、部隊司令官、特別部隊指揮官が該当する。 | :艦長、軍基地指令、部隊司令官、特別部隊指揮官が該当する。 | ||
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;緑服 | ;緑服 | ||
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− | : | + | :最高評議会の国防委員会に属している武官、後方勤務の高級将校など。軍全体の直接指揮権を有する。 |
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ザフト軍(Z.A.F.T)[編集 | ソースを編集]
『機動戦士ガンダムSEED』シリーズに登場するプラントの政治結社及びそこに属する事実上の国軍。「ザフト」とは「Z.A.F.T.(Zodiac Alliance of Freedom Treaty=自由条約黄道同盟)」の略称である。
政党としてのザフトは、パトリック・ザラやシーゲル・クラインなどのL5コロニー建設の従事者が中心となり結成した政治結社「黄道同盟」を前身とし、当初はコーディネイター及びプラントの諸権利獲得を目的に活動していたが、C.E.65年に党勢拡大に伴って「自由条約黄道同盟(ザフト)」へと改称。その後C.E.68年にはプラント内の警察組織を吸収し、軍備を保有する組織へと再編された。
ザフト軍は国家の正規軍ではなく義勇軍であり、所属する人員も最高評議会議員を含めて平時はそれぞれの本職に就いている。入隊も15歳からの志願制であり、職業軍人や徴兵は存在しない[1]。
モビルスーツの投入やニュートロンジャマーの使用で地球連合軍に対して優位に立ったが、その一方で偵察機や威力偵察車両、通信車両等の役割もMSに担わせようとする「モビルスーツ偏重主義」が根強い。
第1次連合・プラント大戦ではシーゲル・クラインに賛同する非戦派やラクス・クラインが率いる「クライン派」、パトリック・ザラの思想に傾倒した「ザラ派」に分裂。ザフトの全権はパトリックの最高評議会議長就任と共にザラ派によって掌握された為、ラクス率いるクライン派はプラントを脱走、アークエンジェル、クサナギと合流し三隻同盟を結成して独自の行動を展開した。一方のザラ派は連合との徹底抗戦を唱えたものの、パトリックの死によって瓦解。戦後のギルバート・デュランダル政権下ではザラ派の一部が脱走兵となり、ブレイク・ザ・ワールド事件を引き起こしている。
モビルスーツをはじめとするザフトで運用される兵器は党行政機関の一部である設計局で開発される。当初は複数の局に分かれて開発が行われていたが、パトリック・ザラ政権時に統合設計局へと統一された。また、MS用装備はラテン語のペットネームを命名する慣習が存在するが、これはプラントが(地球から)多国籍のコーディネイターが集った宇宙国家であるため、近代言語の基となった同言語を使用したためである[2]。MSの額等に彫り込む言語もラテン語の影響が強いイタリア語に因むが、これはMSを実用化したのがジャン・カルロ・マニアーニというイタリア系技師であったことに由来している。
適材適所を重視するコーディネイターのみで編成される性質上、当初は階級制度が存在せず、肩書きは配属された兵科や職種、責任者や管理職名[3]で呼ばれていた。その後。C.E.74年にはコンパス参加の為に便宜的に軍階級が付与される事になった。
制服[編集 | ソースを編集]
上述のように第2次連合・プラント大戦終結までザフトには階級は存在しないのだが、武官や文官との分別や、士官学校の卒業成績等で制服の色が分けられており、その能力差によって現場では事実上の上下関係が発生する傾向にある。なお、ザフト創設前の「黄道同盟」時代とは制服のデザインが異なる。
- 白服
- 艦長、軍基地指令、部隊司令官、特別部隊指揮官が該当する。
- 赤服
- 士官アカデミー卒業時の成績上位20名に与えられる軍服。緑服との立場的な差は士官学校の卒業時の順位だけだが、士官学校を優秀な成績で卒業しているため、エースパイロットなども多い。
- 黒服
- 軍内部での副官クラス。役職は白服に次ぐ事が多い。
- 緑服
- 士官学校21位以下。主に一般兵が該当する。制服のバリエーションも豊富で、任務、勤務地、性別などで使い分けられる。
- 紫服
- 最高評議会の国防委員会に属している武官、後方勤務の高級将校など。軍全体の直接指揮権を有する。
- 青緑服
- 最高評議会の文官議員。軍への指揮権は持たない。
登場作品[編集 | ソースを編集]
- 機動戦士ガンダムSEED
- 機動戦士ガンダムSEED ASTRAY
- 機動戦士ガンダムSEED ASTRAY R
- 機動戦士ガンダムSEED ASTRAY B
- 機動戦士ガンダムSEED X ASTRAY
- 機動戦士ガンダムSEED DESTINY
- 機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY
- 機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER
- 機動戦士ガンダムSEED C.E.73 ΔASTRAY
- 機動戦士ガンダムSEED FRAME ASTRAYS
- 機動戦士ガンダムSEED VS ASTRAY
- 機動戦士ガンダムSEED FREEDOM
構成員[編集 | ソースを編集]
C.E.70年代 [編集 | ソースを編集]
- ラウ・ル・クルーゼ
- 白服を纏うクルーゼ隊の指揮官。目元を常に仮面で覆っているため、その素顔は不明。
- アスラン・ザラ
- 赤服を纏うクルーゼ隊エースパイロットの1人。ヘリオポリスで奪取したイージスガンダムのパイロットであるが、幼馴染であるキラ・ヤマトと敵対した事で数奇な運命に翻弄されていく。
- イザーク・ジュール
- アスランと同じく赤服を纏うエースパイロットの1人。ヘリオポリスで奪取したデュエルガンダムのパイロットとなり、後に自らが率いるジュール隊指揮官となる。
- ディアッカ・エルスマン
- 赤服を纏うエースパイロットの1人。アスラン、イザークと同じくクルーゼ隊の一員で、ヘリオポリスから奪取したバスターガンダムのパイロットとなる。戦役中盤以降は成り行きでアークエンジェルと行動を共にしつつ戦いを生き延びており、2年後にはジュール隊の副官として復帰している。
- ニコル・アマルフィ
- 赤服を纏うエースパイロットの1人。クルーゼ隊の一員で、ヘリオポリスから奪取したブリッツガンダムのパイロットとなる。戦争中盤、オーブ沖のアークエンジェル迎撃戦の際、ソードストライクの攻撃からアスランを庇って落命する。
- ミゲル・アイマン
- アンドリュー・バルトフェルド
- 『砂漠の虎』の異名を取る、ザフト軍北アフリカ駐屯部隊の指揮官。当初はキラ、カガリと敵対していたが、後に新造艦エターナルの艦長として彼等と行動を共にする。
- マーチン・ダコスタ
- マルコ・モラシム
- フレドリック・アデス
- グゥド・ヴェイア
- アッシュ・グレイ
- ザフト軍特殊防衛部隊の一員で、ジェネシスαの防衛隊隊長。リジェネレイトガンダムのパイロット。
- シホ・ハーネンフース
- アイザック・マウ
- ミハイル・コースト
- アレック・ラッド
- ルドルフ・ヴィトゲンシュタイン
C.E.73年代[編集 | ソースを編集]
- シン・アスカ
- C.E.73年、新造された新型艦ミネルバに配属された赤服のパイロット。同じく最新鋭モビルスーツであるインパルスを操る。
- レイ・ザ・バレル
- タリア・グラディス
- ルナマリア・ホーク
- メイリン・ホーク
- ハイネ・ヴェステンフルス
C.E.75年代[編集 | ソースを編集]
- ハリ・ジャガンナート
- C.E.75年時の国防委員長。
拠点 [編集 | ソースを編集]
関連用語[編集 | ソースを編集]
リンク[編集 | ソースを編集]
余談 [編集 | ソースを編集]
- モデルは旧ソビエト、中東戦争時のイスラエル等。また、名前に「黄道」と冠しているのもバビロニアやユダヤの占星術や学問で多用された十二宮の所在する黄道や、軍事兵器の設計開発を国営局で行う等、各所にそれらの影響が垣間見える。