ガンダムタイプ
ガンダムタイプ(Gundam Type)[編集 | ソースを編集]
- 1.白を基調としたトリコロールカラーで、V字の角・2つ目、ライフルと盾を持つ高性能人型兵器に用いられる事が多い機種名。各世界観における概要は下記事を参照。
- 2.「人の心の光」を体現した『人の命を大事にしない人とは、誰とでも戦うMS』の事。
各世界観における「ガンダム」の定義[編集 | ソースを編集]
宇宙世紀[編集 | ソースを編集]
モビルスーツが初めて実戦投入された一年戦争において、目覚ましい戦果を上げた地球連邦軍のMS・RX-78ガンダムのこと。また、それに肖った特徴を持つ機体群のこと。
RX-78はその活躍から半ば伝説の存在と化しており、その伝説にあやかる意味合いでも高性能最新鋭機には「ガンダム」と名付ける様な風潮がある。また、特徴的な頭部の意匠、所謂「ガンダムフェイス」を踏襲する事が多い。
基本的には、連邦政府管轄の大規模勢力の量産試作機であり、その関係から、実験的システムが搭載されている実験機的意味合いの機体が大半である。また、それと並行して、その当時の最高スペックを目指して開発される事も多く、整備性や生産性を考えない「戦闘力」という面においては、量産機を凌ぐ事も多い。
U.C.0100年代以降もその名称は残っており、「目が二つあってアンテナがついていればマスコミがガンダムにする」との発言もある。またU.C.0153頃のザンスカール戦争時においてはリガ・ミリティアのVガンダムが運用した際、ガンダムタイプは「抵抗の象徴」であるとされ、クロノクル・アシャーは当該機種をガンダムではなく「ヴィクトリータイプ」と呼称するよう指示している(敵の兵器を「勝利」と呼ばせる指示も滑稽ではあるが)。
ただし、既存の量産機等にガンダムフェイスを付けたMS[1]や、非軍事組織によって(性能とは無関係に)ガンダムフェイスを持つMSが作られる事もあり、それに関しては「ガンダムタイプ」に分類される事は少ないようである。U.C.0150年以降の宇宙戦国時代ではガンダムに肖るのが顕著であり、ガンダムマスクという装備もある。
未来世紀[編集 | ソースを編集]
ガンダムファイトに用いられる一定規格範囲内で造られた競技用マシンの総称。
しかし、競技用と言っても、次の大会までの世界の支配者を決める限定戦争で用いられる国の威信を懸けた機体であり、名実ともに世界最高峰の機体でなければ、この名を得る事は出来ない。また、以上の定義とは別に、ガンダリウム合金を使用したモビルファイター全般を指す場合もある。
アフターコロニー[編集 | ソースを編集]
広義には、宇宙でしか精製する事の出来ない特殊合金「ガンダニュウム」を主構造材として建造されたMSの総称。
しかし、A.C.195年に起こったコロニー連合による反連合テロ活動「オペレーション・メテオ」に用いられた機体が全てガンダムであった事、また作品終盤からは「ガンダニュウム合金」を使用したMSが出てきた事から、普通ガンダムと言った場合は、これらの機体とその同系機を指す。
アフターウォー[編集 | ソースを編集]
第七次宇宙戦争にて、旧連邦軍が開発したニュータイプ専用高性能決戦兵器MSの機種名。その由来は第一次宇宙戦争時、その試作一号機があるパイロットをニュータイプへ覚醒させた事から。
開発等に関する詳細なバックストーリーは本編中では言及されていないが、最高の火力・機動性・装甲を備えフラッシュシステムを搭載した高性能MSがガンダムタイプであるとジャミルの過去回想中に説明されている。当初はガンダムX及びガンダムレオパルド、ガンダムエアマスターの3機[2]のみであったが、戦後の新連邦軍へと体制が移行してからは次世代型としてガンダムヴァサーゴ、ガンダムアシュタロンが新たにロールアウト[3]しており、加えてXのシステムを受け継いだ最新鋭機ガンダムダブルエックスが開発されている。
なお、戦後世界でのバルチャー達の認識は「覇権の象徴となるMS」となっている。
コズミック・イラ[編集 | ソースを編集]
ストライクなど連合軍製MSに搭載されている機体OS(M.O.S.)「General Unilateral Neuro-Link Dispersive Autonomic Maneuver」の略称である「G.U.N.D.A.M.」に起因する俗称。
当初は連合軍の技術だったもののザフトによるG強奪を機にザフト側にも技術が流出。これ以降、勢力を問わずOSの略称を「G.U.N.D.A.M.」にする事が技術者の間で流行したようで、勢力や機体ごとに複数のパターンが存在する。その為、そのようなOSを持つMSが「ガンダム」に分類される事が多い。
機体名称として「ガンダム」という呼称を用いたのはストライクに搭乗したキラ・ヤマトが始まりであり、当初はその呼称はごく限られたコミュニティでのみ通じるあだ名の様なもので、キラからヘリオポリスの学生達、アークエンジェルのクルー、アルテミスの軍人達…という経緯で他へ伝わっていったという。とはいえ、作中世界で同様のケースが起こるのは稀である。ただしライゴウガンダムやインパルスガンダムブランシュなど機体名称に「ガンダム」が入る機体も出現しており(理由は不明)、それ以外の機体にも外見から判断して「ガンダム」と呼称した人物もいるため、正式名称にガンダムと入るかはともかくとして、ガンダムと呼ぶかどうかは好みの問題であるようだ。
『SEED』以降も、作中世界で「ガンダム」があくまで俗称としてのみ用いられる作品が登場しているが、いずれにおいてもガンプラや資料、ゲーム等の媒体においては(恐らく商標の都合上)従来通り機体名に「ガンダム」が付いた状態で登場している。
西暦[編集 | ソースを編集]
ソレスタルビーイングの所有する機動兵器。またその理念「戦争根絶」を体現した機体の事。
機械的にはGNドライヴ(太陽炉)を搭載した兵器のことを指し必ずしもMSとは限らない為、イオリア・シュヘンベルグがソレスタルビーイングの行動理念を世界に宣言した際には「機動兵器ガンダム」と言われている。
GNドライヴ[Τ](擬似太陽炉)がもたらされた時期には国連軍はオリジナルとの差異を知らなかった為、ジンクスも「ガンダム」に属するMSとして扱っている。また、ソレスタルビーイングもある程度は同様の認識を持っていたようで、スメラギが「ガンダム同士の戦いになる」と発言したり、2ndシーズンではダブルオーガンダムが「ガンダムを駆逐するガンダム」と語られている。アロウズの解体後はジンクス=ガンダムタイプとの認識が広まったようで、グラハム・エーカーはELSが擬態したジンクスを「ガンダムタイプ」と呼び、ガンダムを屠れる機会を喜んでいるような描写もある。
尚、太陽炉を外して大型GNコンデンサーで出撃する機体もあった為、擬似太陽炉が普及した西暦2312年においては上記のガンダムの意匠を踏襲する機体と認識した方が分類上便利であるがダブルオーライザー及びダブルオークアンタはその性能からガンダムを超えた存在として機体の名称からガンダムが外れているが作中ではガンダムとして扱われている。
アドバンスド・ジェネレーション[編集 | ソースを編集]
MS鍛冶達の間で語り継がれている、過去の戦争を終わらせた伝説の救世主の名。
その後、地球連邦軍とUE(ヴェイガン)の戦争が始まるとフリット・アスノによって制作されたMSに「UEから人類を救う救世主」になると言う願いを込めて「ガンダム」と名付けられ、フリットが幼少期に過ごしたコロニー「オーヴァン」のアスノ邸に飾られていた肖像画のガンダムの姿を模してガンダムAGE-1が生み出され14年間一度も勝つ事の出来なかったUEのガフランに勝利し多大な戦果を挙げている。
コウモリ退治戦役後は連邦軍の英雄的存在として祭り上げられ、後にAGE-2、AGE-3と新たなガンダムが生み出されている。AGEシステムを搭載するために、ヴェイガンからは進化するMSとして脅威とされた。一方、ヴェイガン側もA.G.160年代にはガンダムAGE-3 オービタルのデータを使いガンダムレギルスを造り上げている。
リギルド・センチュリー[編集 | ソースを編集]
基本設計がR.C.以前の年号である宇宙世紀のガンダムタイプに由来されるとされる「G系」の兵器軍が宇宙世紀の技術遺産である「ヘルメスの薔薇の設計図」の中に残されている。作中ではG-セルフがガンダムと呼ばれ、G-セルフ及び、G-アルケイン、G-ルシファーがガンプラ化の際にガンダムの名称が付けられたが、同様にG系のジャイオーン、カバカーリー、ジャスティマ等にはつけられていない為、G系=ガンダムと言う訳ではないと思われる。
ポスト・ディザスター[編集 | ソースを編集]
本編より約300年前に起きた全地球圏規模の大戦・「厄祭戦」時に製造された「ガンダム・フレーム」と呼ばれるフレームを有したMSの総称。
ガンダム・フレームは後の世にギャラルホルンと呼ばれる武装組織によって開発された代物で、専用設計された1対2基のエイハブ・リアクターを並列同期稼働させる「ツインリアクターシステム」を有することが最大の特徴であり、現行機を大きく上回る高出力を誇る。また、阿頼耶識システムとの親和性が非常に高いのも特徴。ガンダム・フレームは厄祭戦末期に全部で72体製造され、それぞれにソロモン72柱の悪魔から取られた固有の名称が与えられている。また、厄祭戦から300年経っても稼動状態の機体も存在し、P.D.323年時においては最低でも26機が確認されている。
基本設計が古いため、現行機に比してフレーム構造が複雑で、整備性は良くない。また、製造から300年が経ったことでガンダム・バルバトスの様に機体の各部が劣化して本来の性能を出せない機体や、ガンダム・グシオンの様に様々な勢力を渡り歩き改造されている機体、またガンダム・キマリスの様に本来の製造元であるギャラルホルンが所有している機体も存在しているが、いずれも現行のMSを凌駕する性能を誇り、ガンダム・フレームを有するMSは時代の節目に現れては多大な影響を与えたとされている。
アド・ステラ [編集 | ソースを編集]
宇宙での生活に適応する為の福祉工学「GUND」をMS用に発展させた「GUNDフォーマット」を搭載したMSの総称。「GUND-ARM」がやがて「ガンダム」と呼ばれるようになった。
その試作機となるガンダム・ルブリスはオックス・アース・コーポレーションとヴァナディース機関が開発を行い、量産試作モデルの生産にも着手していたが、パイロットへのリスクの高さに加え、スペーシアンとアーシアンのパワーバランスを崩す可能性がある事を危惧したモビルスーツ開発評議会によってその存在が否定された。
関連用語[編集 | ソースを編集]
余談[編集 | ソースを編集]
- 「ガンダム」の名前の由来は、『Gun』+『Freedom』…つまり自由の為の銃と言った意味合いが込められている。また、当初の名前は「フリーダム・ファイター」の案があったが、「ガンボーイ」から「ガンボン」から「ガンダム」へと変化したとも言われている。
- 『機動戦士ガンダム00』では、「ガンダム」とは刹那・F・セイエイが目指している「戦争根絶を体現する存在」、もしくはそれを超えた何かの事を指しているとされる。
リンク[編集 | ソースを編集]
脚注[編集 | ソースを編集]
- ↑ アクアジム→水中型ガンダム、ジム・クゥエル→ガンダムTR-1[ヘイズル]など
- ↑ ゲーム作品である『G GNERATIONシリーズ』準拠の設定ではそれ等に加えて対ニュータイプを想定した試作機ガンダムベルフェゴールも存在するがアニメ本編の設定には存在していない。外伝作「UNDER THE MOONLIGHT」はこの点からアニメ本編に直接繋がっている続編未来世界ではなく翻案の「G GENRATION内のガンダムXシナリオ世界の続編」と解釈できる。
- ↑ 前述の通りベルフェゴールはアニメ本編の世界には存在していない為、「ヴァサーゴ・アシュタロンがベルフェゴールの後継機」となるのは『G GNERATIONシリーズ』準拠世界観内のみである。