「ガンダム・フラウロス」の版間の差分

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{{登場メカ概要
 
{{登場メカ概要
 
| 外国語表記 = Gundam Flauros
 
| 外国語表記 = Gundam Flauros
| 登場作品 = [[機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ]](第二期)
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| 登場作品 = [[機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ]] (第二期)
| デザイン = 海老川兼武
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}}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 -->
 
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| 愛称 = 流星号
 
| 愛称 = 流星号
 
| 分類 = [[可変モビルスーツ]]
 
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| 全高 = 17.8m
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| 装甲材質 = [[ナノラミネートアーマー]]
 
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| フレーム = [[ガンダム・フレーム]]
 
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| 搭載システム = [[阿頼耶識システム]]
 
| 開発組織 = [[ギャラルホルン]]の前身組織
 
| 開発組織 = [[ギャラルホルン]]の前身組織
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}}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 -->
 
}}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 -->
  
 
== 概要 ==
 
== 概要 ==
かつての厄災戦時に開発された72機の[[ガンダム・フレーム]]機の1つ。バイオレットピンクに塗装されているが、本来の機体カラーは白を基調としたものである。<br />[[ガンダム・バルバトス|バルバトス]]や[[グレイズ]]をはじめとした他のモビルスーツが[[ナノラミネートアーマー]]の防御を突き破る目的で近接白兵・格闘武装を装備しているのがスタンダードであるのに対し、本機は重装砲撃によってナノラミネートアーマーを破壊するという異色の機体となっている。このため背部にはレールガン2基とマシンガン2基が搭載されており、またガンダム・フレームもこれに対応するための機構として[[可変モビルスーツ|砲撃モードへの変形]]が取り入れられている。
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300年前の[[厄祭戦]]末期に開発された72機の[[ガンダム・フレーム]]採用機の1機。名称の「フラウロス」はソロモン72悪魔の序列64番目の公爵を由来とし、炎のような目を持ち、豹の姿にも人の姿にもなれると伝えられている<ref>背部ユニット先端に描かれたノーズアートも相俟って、奇しくも変形後の姿は四足歩行の肉食獣を思わせるものとなっている。</ref>
  
砲撃モードでは腕部ガントレットを展開し下半身を前後逆にすることで獣に近い四脚姿勢を採り、機体の安定性を高めている。またこの形態は地上戦での命中率向上や砲撃時の衝撃吸収に役立てている他、攻撃の即時回避の補助にも活用される。
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フラウロスは[[鉄華団]]が[[マクマード・バリストン]]より管理を委託された、[[火星]]のハーフメタル鉱山の試掘場で偶然発見された機体である。発見時には[[エイハブ・リアクター]]がスリープ状態となっていたため鉄華団の手では起動できず、直ちに[[テイワズ]]の[[歳星]]のファクトリーに送られ、レストアが行われ再起動した。
  
名前の由来であるフラウロスとは、バルバトスやグシオンと同じくソロモン72柱に属する悪魔で、人間の姿と豹の姿をしたものと言われている<ref>背部ユニット先端に描かれたノーズアートも相俟って、奇しくも変形後の姿は四足歩行の肉食獣を思わせるものとなっている。</ref>。
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レストアに関しては、[[ガンダム・バルバトスルプス]]や[[ガンダム・グシオンリベイクフルシティ]]のようにパイロットデータのフィードバックはできなかったため、基本的にはオリジナルの機能回復とオーバーホールに重点が置かれている。なおオリジナルのコックピットは放棄されていたため、テイワズ系のコックピットが転用されているが、シートは[[阿頼耶識システム]]対応型となっている。
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本機は砲撃戦仕様の機体となっており、背部に2基のレールガンを装備しているのが特徴である。このレールガンはツインリアクターシステムの出力を活かした武装で、ダインスレイヴの運用も可能という、他の射撃武装を上回る圧倒的な破壊力を実現している。レールガンは取り回しに優れたショートバレルに換装することも可能で、他に専用マシンガンも装備されているという完全に射撃特化の機体となっている。
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最大の特徴はレールガンの効果を最大限に活かすため、フレーム構造に組み込まれた砲撃モードへの[[可変モビルスーツ|可変機構]]である。砲撃モードでは4脚の獣を思わせる姿となり、地上戦での命中精度の向上や砲撃時の衝撃吸収の効果がある。さらに機動性も確保されているため、砲撃後の即時回避能力を補助するという設計思想も実現している。
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レストアの際に鉄華団からのオーダーにより、白からピンクを基調とした機体色に変更され、頭部アンテナと背部ユニットにノーズアートが描かれている。その際の料金は[[ノルバ・シノ|シノ]]の自腹。これにより鉄華団の関係者であれば誰が搭乗するのか一目瞭然の仕上がりとなっており、シノによって四代目流星号と命名された。
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
;[[機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ]](第2期)
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;[[機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ]] (第2期)
:[[夜明けの地平線団]]を撃破した[[鉄華団]]が、新たに入手したハーフメタル採掘所から本機を発掘。当初は[[エイハブ・リアクター]]がスリープ状態に陥っていた為、鉄華団の技術では起動する事が出来なかったが、[[テイワズ]]の技術部門によってリアクターの再起動と機体のオーバーホールが行われる。<br />その後はかねてよりガンダム・フレームに乗りたがっていた[[ノルバ・シノ]]の元に預けられ、彼の新たな愛機となった。<br />なお、発掘時は白を基調としたカラーリングでまとめられていたが、改修に際してシノの強い要望から彼のパーソナルカラーであるピンクにリペイントされ、同時に流星号の名も受け継がれた<ref>本機で4代目。</ref>。<br />後に300年の時を経て再び動き出した[[ハシュマル]]を止めるため、シノが[[ヤマギ・ギルマトン|ヤマギ]]と共に搭乗。クリュセに向かうハシュマルと随伴する無数のプルーマを遠距離から砲撃して仲間達を支援している。[[アリアンロッド]]艦隊との全面対決の際にダインスレイヴ隊からの攻撃からライドの雷電号を庇い片腕を失う。シノがアリアンロッドに一泡吹かせる為にヤマギが事前に用意していたレアアロイで作られた銛状の大型弾体を装填し「ダインスレイヴ」として[[ホタルビ]]を使った特攻からの砲撃でラスタルを直接狙うも、直前にジュリエッタにより砲身をずらされた事で失敗に終わる。その後、単機でアリアンロッド艦隊に突撃するも集中砲火を浴びて撃墜された。
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:初出作品。[[夜明けの地平線団]]を撃破した[[鉄華団]]が、新たに入手したハーフメタル採掘所から本機を発掘。当初は[[エイハブ・リアクター]]がスリープ状態に陥っていた為、鉄華団の技術では起動する事が出来なかったが、[[テイワズ]]の技術部門によってリアクターの再起動と機体のオーバーホールが行われる。<br />その後はかねてよりガンダム・フレームに乗りたがっていた[[ノルバ・シノ]]の元に預けられ、彼の新たな愛機となった。<br />なお、発掘時は白を基調としたカラーリングでまとめられていたが、改修に際してシノの強い要望から彼のパーソナルカラーであるピンクにリペイントされ、同時に流星号の名も受け継がれた<ref>本機で4代目。</ref>。<br />後に300年の時を経て再び動き出した[[ハシュマル]]を止めるため、シノが[[ヤマギ・ギルマトン|ヤマギ]]と共に搭乗。クリュセに向かうハシュマルと随伴する無数のプルーマを遠距離から砲撃して仲間達を支援している。[[アリアンロッド]]艦隊との全面対決の際にダインスレイヴ隊からの攻撃からライドの雷電号を庇い片腕を失う。シノがアリアンロッドに一泡吹かせる為にヤマギが事前に用意していたレアアロイで作られた銛状の大型弾体を装填し「ダインスレイヴ」として[[ホタルビ]]を使った特攻からの砲撃でラスタルを直接狙うも、直前にジュリエッタにより砲身をずらされた事で失敗に終わる。その後、単機でアリアンロッド艦隊に突撃するも集中砲火を浴びて撃墜された。
  
 
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
 
 
=== 特殊機能 ===
 
=== 特殊機能 ===
;[[ナノラミネートアーマー]]
 
:動力源である[[エイハブ・リアクター]]から発せられるエイハブ・ウェーブに反応して硬化する性質を持つ特殊な塗料を塗布した装甲。詳細はリンク先参照。<br />ちなみにフラウロスは上述のカラーリングもあって、[[鉄華団]]の関係者であれば誰の乗機であるか一目瞭然とのこと。
 
 
;[[阿頼耶識システム]]
 
;[[阿頼耶識システム]]
 
:ナノマシンを介してパイロットの脳神経と機体のコンピュータを繋げる有機デバイスシステム。
 
:ナノマシンを介してパイロットの脳神経と機体のコンピュータを繋げる有機デバイスシステム。
 
;変形
 
;変形
:四脚型の砲撃形態に変形。レールガン使用時、より安定した砲撃を可能とする為に行う<ref>変形しなければ砲撃が出来ない訳ではない。</ref>。
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:四脚型の砲撃モードに変形可能。レールガン使用時、より安定した砲撃を可能とする為に行う<ref>変形しなければ砲撃が出来ない訳ではない。</ref>。
  
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
;レールガン(ギャラクシーキャノン、スーパーギャラクシーキャノン)
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;背部レールガン (ギャラクシーキャノン)
:本機の主兵装で、背部に搭載された1対のレールガンユニット。ツインリアクターシステムから生み出される電力を集中する事で、従来の実弾火器を凌駕する爆発的な初速を生み出す事が出来る。<br />その威力は絶大なもので、堅固な崖の岩盤を撃ち抜いて切り崩す事も可能。<br />本機が発掘された時点で当時のものが存在しなかった為、オーバーホールの際にテイワズで復元された。<br />厄災戦当時はレアアロイ製の弾体を射出して遠距離からナノラミネートアーマーごと標的を撃ち抜く機構「ダインスレイヴ」を有していたが、これは厄災戦後に使用禁止となっている。このため鉄華団では条約に辛うじて抵触しない弾体を使用しているが、アリアンロッド艦隊との戦闘時にはヤマギが事前にテイワズに発注していたレアアロイ製の大型銛状弾体を装填し「ダインスレイヴ」として使っている。なお、「ギャラクシーキャノン」なる名称はシノが勝手に命名したもので、ダインスレイヴ使用時には「スーパーギャラクシーキャノン」と命名。今の所は彼自身にしか浸透していない。
+
:背部に2基装備されている超遠距離射撃用レールガン。使用時にはバレルと機関部を接続し、バレルを伸張させ、チャンバー内で弾頭・装弾筒・推進器の3つのパーツを合体させることで1つの弾体を形成。ツインリアクターシステムから生み出される超大なエネルギーを集中することで、弾丸を爆発的なスピードで撃ち出し、圧倒的な破壊力を生み出す。シノによってギャラクシーキャノンと命名されている。なおレアアロイ製の特殊弾丸は禁止兵器であるため、[[鉄華団]]は禁止条約すれすれの通常弾頭を使用している。
;マシンガン
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:;ダインスレイヴ (スーパーギャラクシーキャノン)
: 砲撃ユニットの下部にアームを介して接続されている、2門の120mm口径機関砲。本来はレールガンと同じく背部ユニットに搭載されているが、切り離すことも可能で、手持ち射撃武器として使用する為のグリップも備わっている。厄祭戦当時は装備されておらず、おそらくテイワズか乗り手のシノのオーダーで追加された装備。
+
::[[高硬度レアアロイ]]製の特殊弾丸を用いたレールガン。整備士の[[ヤマギ・ギルマトン]]がフラウロスから得たデータから発注し、[[テイワズ]]のエンジニアによりMS用フレーム素材を原料に1発だけ試作された。使用時にはレールガン砲口から差し込む形で装填し、ツインリアクターシステムの出力を用いて撃ち出される。その威力はMSの[[ナノラミネートアーマー]]はおろか、艦艇の装甲すら貫通するほど。シノによってスーパーギャラクシーキャノンと命名されている。
 
;ショートバレルキャノン
 
;ショートバレルキャノン
:レールガンを換装して装備される短砲身のキャノン砲。長大なレールキャノンに比べて取り回しに優れており、移動しながらの砲撃や乱戦で威力を発揮する。発掘時にはレールガンの代わりに装備されていた。
+
:レールガンから換装する形で背部に2基装備されるショートバレルレールガン。砲撃モードへ変形することなく充分な能力を発揮する武装として開発されており、後部の機関部は外されている。通常のレールガンに比べ威力は劣るが、取り回しや連射性能に優れている。高機動を活かした戦いや急襲攻撃にも対応しており、乱戦時に有効性を発揮した。
 +
;フラウロス専用120mmマシンガン
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:2挺装備されている本機専用の120mm口径マシンガン。ストック部にはハードポイントが備わっており、バックパックにマウントすることが可能。マウントしたままの状態でも脇下から通す形で使用可能で、携行する際にはグリップを展開する。
 
;アサルトナイフ
 
;アサルトナイフ
:ピック状の先端部を持つナイフ。他の機体の武器と比較して、小型で扱いやすい近接白兵武装である。
+
:格闘戦用の専用小型ナイフ。先端が鉤状に湾曲しているのが特徴で、手斧とナイフの中間のような機能を持つ。本機にとっては緊急時の護身用で、一撃の威力よりもスピードを重視しており、極至近距離での使用に適している。小型であるため2基装備することも可能。非使用時にはバックパックにマウントすることが可能。
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;シールド
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:両前腕部に装備されている小型シールド。内部にはクローが備わっており、砲撃モードにおいて機体を地表に固定するために使用される。
  
 
== 対決・名場面 ==
 
== 対決・名場面 ==
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== 関連機体 ==
 
== 関連機体 ==
;[[ガンダム・バエル]][[ガンダム・バルバトス]][[ガンダム・グシオン]][[ガンダム・キマリス]][[ガンダム・アスタロトオリジン|ガンダム・アスタロト]][[ガンダム・グレモリー]][[ガンダム・ウヴァル]][[ガンダム・ダンタリオン]]
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;[[ガンダム・バエル|バエル]] / [[ガンダム・バルバトス|バルバトス]] / [[ガンダム・グシオン|グシオン]] / [[ガンダム・アスタロト|アスタロト]] / [[ガンダム・マルコシアス|マルコシアス]] / [[ガンダム・ウヴァル|ウヴァル]]</br>[[ガンダム・グレモリー|グレモリー]] / [[ガンダム・キマリス|キマリス]] / [[ガンダム・セーレ|セーレ]] / [[ガンダム・ダンタリオン|ダンタリオン]] / [[ガンダム・端白星|端白星]]
:ガンダム・フレームを採用している機体。フラウロスと同じく厄災戦時に開発された機体で、悪魔の名を冠している。
+
:他の[[ガンダム・フレーム]]採用機。
;[[ガンダム・バルバトスルプス]][[ガンダム・グシオンリベイクフルシティ]]
+
;[[CGSモビルワーカー (陸戦型)]] / [[流星号|グレイズ改弐]] / [[獅電改]]
:同じガンダム・フレームを採用している鉄華団の僚機。
+
:歴代の流星号。
;[[イサリビ]][[ホタルビ]]
+
<!-- == 余談 == -->
:鉄華団の有する強襲装甲艦と輸送艦。本機の母艦でもある。
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<!-- *説明 -->
;[[流星号|グレイズ改弐]][[獅電改]]
 
:これまでシノが登場してきた歴代の『流星号』。
 
  
 
== 商品情報 ==
 
== 商品情報 ==
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== 資料リンク ==
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*[http://g-tekketsu.com/2nd/ms/19.php#m01 『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』公式サイト:ガンダム・フラウロス]
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*[http://g-tekketsu.com/ms_archives/05.php 『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』MS ARCHIVES. 005:ガンダム・フラウロス]
  
 
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2021年10月26日 (火) 14:00時点における版

ガンダム・フラウロス
外国語表記 Gundam Flauros
登場作品 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ (第二期)
デザイナー 海老川兼武
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スペック
愛称 流星号
分類 可変モビルスーツ
生産形態 ワンオフ機
型式番号 ASW-G-64
全高 17.8m
本体重量 29.9t
主動力 エイハブ・リアクター×2 (ツインリアクターシステム)
装甲材質 ナノラミネートアーマー
フレーム ガンダム・フレーム
搭載システム 阿頼耶識システム
開発組織 ギャラルホルンの前身組織
所属組織 鉄華団
所属部隊 実働二番隊 (流星隊)
母艦 イサリビ
主なパイロット ノルバ・シノ
ヤマギ・ギルマトン (ハシュマル戦の時のみ、サポートオペレーターとして同乗)
テンプレートを表示

概要

300年前の厄祭戦末期に開発された72機のガンダム・フレーム採用機の1機。名称の「フラウロス」はソロモン72悪魔の序列64番目の公爵を由来とし、炎のような目を持ち、豹の姿にも人の姿にもなれると伝えられている[1]

フラウロスは鉄華団マクマード・バリストンより管理を委託された、火星のハーフメタル鉱山の試掘場で偶然発見された機体である。発見時にはエイハブ・リアクターがスリープ状態となっていたため鉄華団の手では起動できず、直ちにテイワズ歳星のファクトリーに送られ、レストアが行われ再起動した。

レストアに関しては、ガンダム・バルバトスルプスガンダム・グシオンリベイクフルシティのようにパイロットデータのフィードバックはできなかったため、基本的にはオリジナルの機能回復とオーバーホールに重点が置かれている。なおオリジナルのコックピットは放棄されていたため、テイワズ系のコックピットが転用されているが、シートは阿頼耶識システム対応型となっている。

本機は砲撃戦仕様の機体となっており、背部に2基のレールガンを装備しているのが特徴である。このレールガンはツインリアクターシステムの出力を活かした武装で、ダインスレイヴの運用も可能という、他の射撃武装を上回る圧倒的な破壊力を実現している。レールガンは取り回しに優れたショートバレルに換装することも可能で、他に専用マシンガンも装備されているという完全に射撃特化の機体となっている。

最大の特徴はレールガンの効果を最大限に活かすため、フレーム構造に組み込まれた砲撃モードへの可変機構である。砲撃モードでは4脚の獣を思わせる姿となり、地上戦での命中精度の向上や砲撃時の衝撃吸収の効果がある。さらに機動性も確保されているため、砲撃後の即時回避能力を補助するという設計思想も実現している。

レストアの際に鉄華団からのオーダーにより、白からピンクを基調とした機体色に変更され、頭部アンテナと背部ユニットにノーズアートが描かれている。その際の料金はシノの自腹。これにより鉄華団の関係者であれば誰が搭乗するのか一目瞭然の仕上がりとなっており、シノによって四代目流星号と命名された。

登場作品と操縦者

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ (第2期)
初出作品。夜明けの地平線団を撃破した鉄華団が、新たに入手したハーフメタル採掘所から本機を発掘。当初はエイハブ・リアクターがスリープ状態に陥っていた為、鉄華団の技術では起動する事が出来なかったが、テイワズの技術部門によってリアクターの再起動と機体のオーバーホールが行われる。
その後はかねてよりガンダム・フレームに乗りたがっていたノルバ・シノの元に預けられ、彼の新たな愛機となった。
なお、発掘時は白を基調としたカラーリングでまとめられていたが、改修に際してシノの強い要望から彼のパーソナルカラーであるピンクにリペイントされ、同時に流星号の名も受け継がれた[2]
後に300年の時を経て再び動き出したハシュマルを止めるため、シノがヤマギと共に搭乗。クリュセに向かうハシュマルと随伴する無数のプルーマを遠距離から砲撃して仲間達を支援している。アリアンロッド艦隊との全面対決の際にダインスレイヴ隊からの攻撃からライドの雷電号を庇い片腕を失う。シノがアリアンロッドに一泡吹かせる為にヤマギが事前に用意していたレアアロイで作られた銛状の大型弾体を装填し「ダインスレイヴ」としてホタルビを使った特攻からの砲撃でラスタルを直接狙うも、直前にジュリエッタにより砲身をずらされた事で失敗に終わる。その後、単機でアリアンロッド艦隊に突撃するも集中砲火を浴びて撃墜された。

装備・機能

特殊機能

阿頼耶識システム
ナノマシンを介してパイロットの脳神経と機体のコンピュータを繋げる有機デバイスシステム。
変形
四脚型の砲撃モードに変形可能。レールガン使用時、より安定した砲撃を可能とする為に行う[3]

武装・必殺攻撃

背部レールガン (ギャラクシーキャノン)
背部に2基装備されている超遠距離射撃用レールガン。使用時にはバレルと機関部を接続し、バレルを伸張させ、チャンバー内で弾頭・装弾筒・推進器の3つのパーツを合体させることで1つの弾体を形成。ツインリアクターシステムから生み出される超大なエネルギーを集中することで、弾丸を爆発的なスピードで撃ち出し、圧倒的な破壊力を生み出す。シノによってギャラクシーキャノンと命名されている。なおレアアロイ製の特殊弾丸は禁止兵器であるため、鉄華団は禁止条約すれすれの通常弾頭を使用している。
ダインスレイヴ (スーパーギャラクシーキャノン)
高硬度レアアロイ製の特殊弾丸を用いたレールガン。整備士のヤマギ・ギルマトンがフラウロスから得たデータから発注し、テイワズのエンジニアによりMS用フレーム素材を原料に1発だけ試作された。使用時にはレールガン砲口から差し込む形で装填し、ツインリアクターシステムの出力を用いて撃ち出される。その威力はMSのナノラミネートアーマーはおろか、艦艇の装甲すら貫通するほど。シノによってスーパーギャラクシーキャノンと命名されている。
ショートバレルキャノン
レールガンから換装する形で背部に2基装備されるショートバレルレールガン。砲撃モードへ変形することなく充分な能力を発揮する武装として開発されており、後部の機関部は外されている。通常のレールガンに比べ威力は劣るが、取り回しや連射性能に優れている。高機動を活かした戦いや急襲攻撃にも対応しており、乱戦時に有効性を発揮した。
フラウロス専用120mmマシンガン
2挺装備されている本機専用の120mm口径マシンガン。ストック部にはハードポイントが備わっており、バックパックにマウントすることが可能。マウントしたままの状態でも脇下から通す形で使用可能で、携行する際にはグリップを展開する。
アサルトナイフ
格闘戦用の専用小型ナイフ。先端が鉤状に湾曲しているのが特徴で、手斧とナイフの中間のような機能を持つ。本機にとっては緊急時の護身用で、一撃の威力よりもスピードを重視しており、極至近距離での使用に適している。小型であるため2基装備することも可能。非使用時にはバックパックにマウントすることが可能。
シールド
両前腕部に装備されている小型シールド。内部にはクローが備わっており、砲撃モードにおいて機体を地表に固定するために使用される。

対決・名場面

関連機体

バエル / バルバトス / グシオン / アスタロト / マルコシアス / ウヴァル
グレモリー / キマリス / セーレ / ダンタリオン / 端白星
他のガンダム・フレーム採用機。
CGSモビルワーカー (陸戦型) / グレイズ改弐 / 獅電改
歴代の流星号。

商品情報

ガンプラ

資料リンク

リンク

脚注

  1. 背部ユニット先端に描かれたノーズアートも相俟って、奇しくも変形後の姿は四足歩行の肉食獣を思わせるものとなっている。
  2. 本機で4代目。
  3. 変形しなければ砲撃が出来ない訳ではない。