ガルスJ

提供: ガンダムWiki
ナビゲーションに移動 検索に移動
ガルスJ
外国語表記 Galluss J
登場作品
デザイナー 出渕裕 (原案)
伸童舎 (クリンナップ)
テンプレートを表示
スペック
分類 汎用量産型モビルスーツ
型式番号 AMX-101
頭頂高 19.50m
全高 21.11m
本体重量 52.7t
全備重量 78.3t
主動力 熱核融合炉
ジェネレーター出力 2,840kW
スラスター総推力

121,900kg

【肩部】
18,400kg×4
【背部】
16,700kg×2
14,900kg
姿勢制御バーニア数 16基
装甲材質 ガンダリウム合金
センサー有効半径 11,200m
開発組織 ネオ・ジオン
所属 ネオ・ジオン
主なパイロット マシュマー・セロ、他
テンプレートを表示

概要[編集 | ソースを編集]

アクシズ(後のネオ・ジオン)が地球へ侵攻するにあたり戦力増強のために試作したモビルスーツ群の中の1機。地球各地に散っていた元ジオン系技術者たちが、再びアクシズに参加して開発にあたった機体である。

それまでのアクシズの主力であったガザシリーズと比較してよりジオン色の強い設計となっており、加えて地球圏から戻った技術者たちが収集した連邦軍MSのコンセプトとしてムーバブルフレームリニアシートガンダリウム合金などを導入しており、アーム・パンチやフィンガー・ランチャーといった装備と相まって、まとまった能力を持つMSとなった。

アーム・パンチやフィンガー・ランチャーは旧ジオン軍のグフ系との類似点ともいえ、これらの装備に加え重装甲である点も本機が近接戦を主眼とした機体であることの証左である。ガザCよりも対MS戦性能が大幅に向上しており、この点からもアクシズがMS戦力の拡充を目指していたことが理解できる。

ガルスJは同時期に開発されたズサとの共同運用を想定しており、ズサによるミサイル攻撃ののち、本機が前衛機として白兵戦を行うという運用が想定されていた。

試作機がエンドラで組み立てられ、対アーガマ戦で実戦投入された際の評価からその後量産化された。ドライセンに比べ性能が劣っていたため主力機にはなり得なかったが、第一次ネオ・ジオン抗争末期まで運用され、ハマーン・カーンに反旗を翻したグレミー・トトの軍でも使用された。

登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

機動戦士ガンダムΖΖ
初登場作品。第3話でマシュマー・セロの最初の搭乗機として初登場。彼からは「力強さの中にも優美さと気品を失わない、いいMS」と賞されたものの、コックピットハッチの取り付け前に出撃、故障によりコックピットハッチが開放したままの状態で戦闘、といった具合に手荒く扱われている。ジュドーΖガンダムと2度にわたって交戦し激しい格闘戦を演じたもののいずれも撃退されており、3度目の出撃でマシュマーはズサに乗り換えている。その後の回では量産機として少数が登場する。
機動戦士ガンダムUC (OVA版)
episode 5にジオン残党軍の戦力として登場。頭部アンテナが撤去されている。デザート・ゲルググと共に空中のバイアラン・カスタムを迎撃しようとするも、攻撃は全て回避された。その後の動向は不明。
機動戦士ガンダムUC 星月の欠片
第5話にジオン残党が運用する機体として登場。宇宙世紀0093年にガルスKと共に町を襲撃するも、アルバ・メルクルディネモIIIに背後から撃ち抜かれ沈黙した。
機動戦士ガンダム U.C.0094 アクロス・ザ・スカイ
レイヴン隊のアグレッサー機として登場する。
機動戦士ガンダム U.C.0096 ラスト・サン
ブランダムール隊の袖付き仕様として登場する。
機動戦士ガンダム Twilight AXIS
近衛師団用のモビルスーツデッキに放置されている機体が登場。
機動戦士Ζガンダム Define
フェリシア・レインの機体として本機の試作機が登場する。
機動戦士ガンダム ヴァルプルギス
エゥーゴのモビルスーツ部隊と交戦している。

装備・機能[編集 | ソースを編集]

武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]

エネルギー・ガン
エネルギー・ガン[1]と4連装ミサイル・ポッドが一体化した射撃兵装。出力は3.8MW。上部にサイトを備える他、本体の横と下に保持用グリップを持つという特徴的な形状をしている。
『ラスト・サン』に登場するタマキ・エトール機はシナンジュのロケット・バズーカのような砲身でロングバレル化した物を使用している。
4連装ミサイル・ポッド
エネルギー・ガンに平行して組み込まれている4連装のミサイル・ポッド。下部にグリップを備えている。スペック表には未記載の装備で、設定画を見るに横のハッチからミサイルの装填が可能な模様。
ミサイル・ポッド
両肩に内蔵している2連装のミサイル・ポッド。発射時にカバーが開く構造で、下部には弾倉を備える。設定画では左肩のカバーが描かれていない(マシュマー機の初出撃時と同様)ため、媒体によっては同様に描写されている場合がある。
フィンガー・ランチャー
左腕部の親指以外の4本指に備わっているマシンガンの発射機構。毎分260発の発射レートを誇り、牽制などで効果を発揮した。グフの特徴が一番現れている武装。
アーム・パンチ
下腕部に内蔵したシリンダー状のフレームの伸縮機構を利用してマニピュレーターを打ち出す機構。両腕に搭載され、格闘時などの奇襲に使用された。
ビーム・サーベル
近接格闘用として装備。シャングリラ内の戦闘でマシュマー機が使用したことで知られる。
設定画では格納場所が設定されておらず、『Define』では腰部側面のスカート裏にマウントされている他、後に発売されたHGUCではバックパック下部、リアスカート、左右サイドスカートの内部の計4カ所にマウント部が造形されている。

その他[編集 | ソースを編集]

廃材
『ΖΖ』第3話でΖガンダムとジャンクヤードで戦闘になった際に使用。廃材を投げつけてきた相手に対し、ブーメランのような形状の廃材を投げ返して相手の背後から一撃を食らわせた。
荷物爆弾
『ΖΖ』第22話でΖΖガンダムが装備していた、ワイヤーで数珠つなぎにされたコンテナ爆弾。エンドラ級の直掩機がΖΖガンダムと交戦した際、相手が投げつけてきたものを投げ返したものの、直後にダブル・ビーム・ライフルで爆破させられ逆に撃墜されてしまった。
ビーム・ライフル
マラサイ等が使用するものと同じ、Eパック方式のビーム・ライフル。『UC』や『星月』の残党軍機が装備している。
スパイクシールド
ゲルググMと同じ物。『星月』の残党軍機が装備している。
MMP-80マシンガン
ジオン軍が本格的な対MS戦闘を想定して開発した口径90mmマシンガン。コンパクトな構造で取り回しに優れている。レイヴン隊機が演習時に使用している。

対決・名場面[編集 | ソースを編集]

関連機体[編集 | ソースを編集]

ガルスK
砲撃仕様。
ガルスS
親衛隊仕様。
シュツルム・ガルス
強襲仕様。
グフ
ガルスJがこの機体の流れを汲んでいる。

商品情報[編集 | ソースを編集]

ガンプラ[編集 | ソースを編集]

リンク[編集 | ソースを編集]

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. 各種媒体では主にビーム・ライフルの一種として扱われている。