バグ

概要[編集 | ソースを編集]

クロスボーン・バンガードがラフレシア・プロジェクトによって極秘裏に開発した自律型対人兵器。スペースコロニーの施設を必要以上に破壊せず、人間のみを殺戮する事を目的としており、人間の発する二酸化炭素や体温を感知するよう設計されている。

「親バグ」と呼ばれる4m弱の円盤型の機体と「子バグ」と呼ばれる小型機で構成され、子バグは親バグが入れない建造物内へ侵入させる目的で用いられる。

機体の制御自体は機械的かつ単調なものであり、回避行動を取る事をしない。また、熱に反応するため、高熱を発するモビルスーツやビーム兵器にも反応を示す。

ラフレシア・プロジェクトを主導したカロッゾ・ロナはバグによる無作為の粛清を「誰の良心も痛める事の無い作戦」であると称しており、テストの結果が良好であった場合、月と地球でバグを使用する予定であった。

機動戦士ガンダムF91: 初登場作品。コスモ・バビロニア建国戦争の最中にテストが行われ、占拠したフロンティアIの核融合発電所の電力を使用して起動。母艦のザムス・ガル (ガル・ブラウ)から絶え間なく放出され、コロニー内の住民・レジスタンス問わず人間を虐殺、ビルギット・ピリヨのヘビーガンも撃墜した。しかし、シーブック・アノーの機転によって高熱を発する性質を逆利用された事でコロニー内の機体は殆どが駆逐され、その後セシリー・フェアチャイルドによって母艦であったガル・ブラウも轟沈した。
∀ガンダム（マガジンZ版）: ハロに偽装した機体が登場。ゲンガナム地下に侵入したロラン・セアック一行への追っ手としてギンガナム軍によって放たれた。F91のそれと比較しても「可愛らしい姿で相手の油断を誘う」という面で悪辣さが強調されており、正体を知らずに手に取ったソシエ・ハイムに刃を向けた。
月に繭地には果実: 月野運河に設置されたカイラス・ギリの防衛用兵器として使用されている。

高速チェーンソー

機体の外周部に備わった24基のチェーンソー。これを高速回転させ、ターゲットを車両や設備ごと切り刻む。モビルスーツの装甲すら切り裂くほどの切断力を持つ。

レーザートーチ

チェーンソーの刃の根本に内蔵された小型レーザー砲。

子バグ

親バグの内部に3基内蔵された全長0.6mの小型バグ。親バグの入る事ができない閉所での運用を想定している。子バグは機体を上下に分割して運用する事も可能。