「ギラ・ズール」の版間の差分
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2020年6月20日 (土) 12:20時点における版
ギラ・ズール | |
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外国語表記 | Geara Zuru |
登場作品 | |
デザイナー | カトキハジメ |
スペック | |
---|---|
分類 | 量産型モビルスーツ |
型式番号 | AMS-129 |
全高 | 20.0m |
本体重量 | 21.8t |
全備重量 | 55.2t |
主動力 | 熱核融合炉 |
ジェネレーター出力 | 2,470kW |
スラスター総推力 | 62,100kg |
装甲材質 | チタン合金セラミック複合材 |
センサー有効半径 | 18,200m |
開発組織 | アナハイム・エレクトロニクス社 |
所属 |
ネオ・ジオン軍 (袖付き) ジオン共和国軍 |
主なパイロット |
サボア クワニ アイバン、他 |
概要
アナハイム・エレクトロニクス社が開発した「袖付き」の量産型モビルスーツ。
元々はネオ・ジオン軍の次期主力機であり、第二次ネオ・ジオン抗争が長期化した場合に備えギラ・ドーガをベースとして開発されていた。一応ベース機よりも性能は上がっているが、差はそれ程大きくない。これは「袖付き」が資金難に陥っていたせいで予定されていたスペックでの生産が却下されてしまったのが原因で、本来はもっと高い性能をもって完成する予定だったが、再設計を余儀なくされた。加えて第二次ネオ・ジオン抗争が早期終結してしまった事で生産計画が棚上げにされたのも少なからず影響している。
前述の事情を考慮して設計を念入りに見直し、ベース機の生産ノウハウの投入や技術進歩によって各部材が高性能化した結果、整備性や生産性や操縦性が大幅に高まり、非常に扱い易い機体として完成した。汎用性・拡張性も非常に高く、親衛隊用や水中用や隊長専用機など様々なバリエーションが生み出されている程。バックパックの換装も可能で、通常型の他にランゲ・ブルーノ砲改を装備した重装型も用意されている。しかしコクピットのレイアウト等はベース機と同様であり、不評を買ったアームレイカーもそのままである。結果として本機はあくまでも「ギラ・ドーガの発展強化更新型」の域を出ないが、それでもその基本性能やポテンシャルの高さや使い勝手の良さは現場等から高評価を得ている。
武装は専用の物が用意され、あらゆる間合いで戦える。ギラ・ドーガの武装もそのまま流用可能である。またアナハイムの規格に合えばジオン系の武装は勿論連邦軍の装備・武装も使用可能である。
肩部アーマーや胸・袖の部分に施されたエングレービングは、所属部隊やパイロットの階級によって仕様が異なるとされる。隊長機には旧ジオン軍からの伝統であるブレードアンテナを頭部に設置する。
外見は旧ジオン軍のザクIIを想起させるデザインとなっているが、これはネオ・ジオン軍が総帥を失うなどして求心力が低下している為で、兵達の士気を上げる目的でこのようなデザインが採用されている。ちなみに大腿部スラスターは高機動型ザクIIの脚部スラスターと形状がよく似ている。
登場作品と操縦者
- 機動戦士ガンダムUC
- 初登場作品。袖付きの主力機として運用され、サボア、クワニ、アイバンなどが搭乗した。
インダストリアル7での初戦でサボア機がネェル・アーガマのリゼル部隊と交戦しており、数の差もあってほぼ一方的に攻撃されている。最後はギロチン・バーストの一撃で撃破された。
その後もラプラス史跡等の宇宙戦で投入されている。 - 機動戦士ガンダムUC 『袖付き』の機付長は詩詠う
- カークス隊にゼー・ズールの補充用パーツとして1機が配備されている。
またガルダ襲撃時に装備していた重武装について解説されている。 - 機動戦士ガンダムNT
- ジオン共和国軍所属の機体が登場。偽装のために袖付きと同様のエングレービングが施されている。外観は親衛隊仕様と同様だがスペックは一般機と同じ。作中は特に目立った活躍はしていない。
装備・機能
特殊機能
- 換装
- バックパックを重装型に換装可能。
- 監視カメラ
- マニピュレーター内に格納されている有線式のカメラ。
- 汎用コンテナ
- トランク型のコンテナで、中に武装を格納する。
バックパックに装着する他、上部のグリップを握って携行する事も可能。
武装・必殺攻撃
- ビーム・マシンガン
- 本機の主兵装で、ベレット状になったビームを連射する。照射時間のモード変更が可能。集弾率や連射性は標準的だが、基本設計の優秀さから銃身に大型センサー等を追加する事ができ、拡張性に優れている。なお、下側にあるバナナ型のマガジンはフォアグリップとしても機能する。マガジンはギラ・ドーガ用ビーム・マシンガンの物も装着可能だが、装弾数はバナナ型マガジンの方が上とされる。
バナナ型マガジンの予備はフロントスカートに3基ずつ、計6基まで装着可能。- グレネード・ランチャー
- 榴弾を発射する武器。ビーム・マシンガンの銃身下部に装着する他、グリップとトリガーが付いているので単独でも使用可能。
- ビーム・マシンガン(ギラ・ドーガ用)
- ギラ・ドーガの主兵装。銃口が2つ設けられ、ベレット状になったビームを連射する他に通常のビームも発射可能。
銃身の下部にはグレネード・ランチャーが1門装備されている。 - サブ・マシンガン
- 銃身と銃床を切り詰め、取り回しを重視したMMP-80。主にサブ・ウェポンとして装備される。
OVA版『UC』Episode 3にてガランシェール所属機が装備していた。 - ビーム・スナイパー・ライフル
- 長距離からの狙撃に特化させた携行式ビーム砲。その形状から、ギラ・ズール用ビーム・マシンガンをベースにしているものと思われる。
- ビーム・ホーク
- 接近戦用の武装。2種類のエミッターを内蔵していると共に「ホーク」、「パイル」、「ピック」の3種のモードが用意されている。
「ホーク」は通常の斬撃モードで、「パイル」は刺突で敵機を攻撃する為に杭状のビームを発振する。「ピック」は貫通力に優れ、ジェネレーターへの攻撃を避けつつ敵機を無力化するのに適しているとされる。
マウントラックを追加する事でリアスカートに装着可能。 - シュツルム・ファウスト
- コストパフォーマンスの高さに定評がある使い捨ての簡易型ロケット・ランチャー。威力も高い反面、命中精度が低めである。これを改善すべく、「袖付き」ではサイトやグリップが追加されている。
マウントラックを追加する事でリアスカートに装着可能。 - ハンド・グレネード
- 投擲式の実弾兵器で、様々な戦局で一定の効果が得られる。信管は複数あり、時限、磁気、接触、熱感知等が存在する。
マウントラックを追加する事でリアスカートに装着可能。 - シールド
- 右肩に装着されている。ザクIIと同じL字型で、別の武装をマウントする事も可能。
- シールド(ギラ・ドーガ用)
- ギラ・ドーガ用の防御兵装。角度の変更が可能で、裏側に装備された4門のグレネード・ランチャーやシュツルム・ファウストを発射できる。
- ランゲ・ブルーノ砲改
- 重装型バックパックに1門装備されている武装。ギラ・ドーガ重装型が装備していたランゲ・ブルーノ砲の改良型だが、宇宙での運用を重視して実弾砲からビーム砲へと変更されている。高速で発射されるビームは収束率が非常に高く、貫通力に優れている。
- ザク・マシンガン
3連装ミサイル・ポッド
ガトリング・シールド
ミサイル・ランチャー
ジャイアント・バズ
2連装ザク・バズーカ
ビーム・ライフル
クレイ・バズーカ - 様々な機種が使っていた武装。多くの激戦を潜り抜けてきたとされる。
ザク・マシンガンと3連装ミサイル・ポッドはザクII、ガトリング・シールドはグフカスタム、ミサイル・ランチャーは陸戦型ジムや陸戦型ガンダムが装備していた物。
ジャイアント・バズはリック・ドムIIとケンプファーが使用していた物を装備。
2連装ザク・バズーカはザク・バズーカを現地改修した武装で、砲身を縦に連結している。
ビーム・ライフルはティターンズのMSであるハイザックやマラサイが装備していたタイプだが、本機でも使えるよう調整されている。
クレイ・バズーカはエゥーゴのリック・ディアスやネモが装備していた物で本来多種類の弾頭を使い分けられるのだが、1種類しか用意できなかった。
Episode 5にてクワニ機が装備し、対空砲代わりとして弾幕を張っている。ちなみに、そのせいで過載重量を示すアラームが鳴りっぱなしだったが、「外部フレームで固定された状態で運用されるから」という理由で下半身のセンサーがカットされている。また、調整によってウェポンセレクターは一元化されていた。 - スキウレ砲
- スキウレが装備していたビーム砲で、モビルアーマーのメガ粒子砲を転用している。
使用時には外部ジェネレーターからエネルギー供給を受ける必要があり、重武装型バックパックと接続している。ランゲ・ブルーノ砲改と比較して射程は短くなっているが、威力は折り紙付きでアンクシャを掠っただけで撃墜している。
アイバン機が使用した。
対決・名場面
関連機体
- ギラ・ズール (ギルボア機)
- アニメ版でギルボア・サントが搭乗した機体。
- ギラ・ズール (親衛隊仕様)
- 親衛隊に配備されているギラ・ズール。
- アンジェロ専用ギラ・ズール
- アンジェロ・ザウパーの専用機。
- ギラ・ズール (キュアロン機)
- アニメ版でキュアロンが搭乗した機体。
- ギラ・ズール (エリク・ユーゴ機)
- 『NT』でエリク・ユーゴが搭乗する改造機。
商品情報
ガンプラ