「ギラ・ズール」の版間の差分

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== AMS-129 ギラ・ズール (Geara Zuru) ==
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{{登場メカ概要
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| 読み = <!-- 読み方が難しい場合に使用 -->
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| 外国語表記 = Geara Zulu
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| 登場作品 =
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*[[機動戦士ガンダムUC]]
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*[[機動戦士ガンダムUC 『袖付き』の機付長は詩詠う]]
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*[[機動戦士ガンダムNT]]
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<!-- *続編、或いは個別作品に出演した作品のみ記載。 -->
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| デザイナー = カトキハジメ
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}}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 -->
  
*登場作品:[[機動戦士ガンダムUC]]、[[機動戦士ガンダムUC 『袖付き』の機付長は詩詠う]]、[[機動戦士ガンダムNT]]
+
{{登場メカ概要
*デザイナー:カトキハジメ
+
| タイトル = スペック
*分類:量産型[[モビルスーツ]]
+
| 分類 = 量産型[[モビルスーツ]]
*装甲材質:チタン合金セラミック複合材
+
| 型式番号 = AMS-129
<!-- *頭頂高:22.3m -->
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| 全高 = 20.0m
*本体重量:21.8t
+
| 本体重量 = 21.8t
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+
| 全備重量 = 55.2t
*主動力:[[熱核融合炉]]
+
| 主動力 = [[熱核融合炉]]
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| ジェネレーター出力 = 2,470kW
*スラスター総推力:62,100kg
+
| スラスター総推力 = 62,100kg
*センサー有効半径:18,200m
+
| 装甲材質 = チタン合金セラミック複合材
*開発組織:[[アナハイム・エレクトロニクス社]]
+
| センサー有効半径 = 18,200m
*所属:[[ネオ・ジオン]]軍([[袖付き]])、[[ジオン共和国]]
+
| 開発組織 = [[アナハイム・エレクトロニクス社]]
*主なパイロット:[[サボア]][[クワニ]][[アイバン]]、他
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| 所属 = [[ネオ・ジオン]]軍 ([[袖付き]])<br/>[[ジオン共和国軍]]
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| 所属組織 =
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| 所属部隊 =
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| 母艦 =
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| 主なパイロット = [[サボア]]<br/>[[クワニ]]<br/>[[アイバン]]<br/>[[ネオ・ジオン兵]]
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}}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 -->
  
 
== 概要 ==
 
== 概要 ==
[[アナハイム・エレクトロニクス社]]が開発した「[[袖付き]]」の量産型[[モビルスーツ]]。<br />元々は[[ネオ・ジオン]]軍の次期主力機であり、[[第二次ネオ・ジオン抗争]]が長期化した場合に備え[[ギラ・ドーガ]]をベースとして開発されていた。一応ベース機よりも性能は上がっているが、差はそれ程大きくない。これは「袖付き」が資金難に陥っていたせいで予定されていたスペックでの生産が却下されてしまったのが原因で、本来はもっと高い性能をもって完成する予定だったが、再設計を余儀なくされた。加えて第二次ネオ・ジオン抗争が早期終結してしまった事で生産計画が棚上げにされたのも少なからず影響している。<br />前述の事情を考慮して設計を念入りに見直し、ベース機の生産ノウハウの投入や技術進歩によって各部材が高性能化した結果、整備性や生産性が大幅に高まり、非常に扱い易い機体として完成した。汎用性もかなり高く、[[ギラ・ズール (親衛隊仕様)|親衛隊用]][[ゼー・ズール|水中用]]など様々なバリエーションが生み出されている程。バックパックの換装も可能で、通常型の他にランゲ・ブルーノ砲改を装備した重装型も用意されている。しかしコクピットのレイアウト等はベース機と同様であり、不評を買ったアームレイカーもそのままである。結果として本機はあくまでも「ギラ・ドーガの発展強化更新型」の域を出ないが、それでもその基本性能やポテンシャルの高さは現場等から高評価を得ている。<br />武装は専用の物が用意され、あらゆる間合いで戦える。ギラ・ドーガの武装もそのまま流用可能である。
+
[[アナハイム・エレクトロニクス社]][[ギラ・ドーガ]]をベースに開発した「[[袖付き]]」の量産型[[モビルスーツ]]
  
肩部アーマーや胸・袖の部分に施されたエングレービングは、所属部隊やパイロットの階級によって仕様が異なるとされる。<br />隊長機には[[ジオン公国軍|旧ジオン軍]]からの伝統であるブレードアンテナを頭部に設置する。
+
本来は[[第二次ネオ・ジオン抗争]]が長期化した場合を想定し、[[ネオ・ジオン]]の次期主力機として開発されていたが、本格的な量産体制が整う以前に抗争が終結したため、生産計画は棚上げされていた。その後、「袖付き」の蜂起と、それに合わせて「ジオン再興」の象徴としての次期主力機の必要性等からある程度のアップデートを経て本格量産された。しかし、軍事組織として脆弱な「袖付き」側の事情もあって、ギラ・ズールは新規のOS開発を含む新規格機としてではなく「ギラ・ドーガの発展強化更新型」の範疇に収まる程度の機体として完成した<ref>そのため、コクピットのレイアウトやOSはギラ・ドーガの物を転用しており、連邦軍では現場の不評から廃止されたアームレイカーを引き続き使用している</ref>。
  
外見は旧ジオン軍の[[ザクII]]を想起させるデザインとなっているが、これはネオ・ジオン軍が[[シャア・アズナブル|総帥]]を失うなどして求心力が低下している為で、兵達の士気を上げる目的でこのようなデザインが採用されている。ちなみに大腿部スラスターは[[高機動型ザクII]]の脚部スラスターと形状がよく似ている。
+
機体性能もギラ・ドーガから向上しているものの、劇的な向上を果たしているという訳ではない。これは「袖付き」側の資金繰りの厳しさもあって予定されていたスペックでの生産が却下され、本来のスペックを抑えた再設計を余儀なくされた結果である。一方で、ギラ・ドーガの生産で得られたノウハウと、数年の間に進展した部材単位での高性能化がそれなりに集積された事により、生産性や整備性は当初の設計よりも改善されており、機体の改造や機能の強化・追加等も比較的容易な扱いやすい機体として完成する事となった。
 +
 
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外観はオーソドックスなジオン・スタイルで纏められている他、手首や胸部に「袖付き」の由来となったエングレービングが施されている。これは[[シャア・アズナブル]]を失い求心力の低下したネオ・ジオン残党の士気を維持・向上させるという意図があった。運用される部隊や任務、搭乗者の階級等によって頭部装飾や袖飾りのデザイン、ショルダーアーマーの形状等が異なる。
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
<!-- :作品名:説明 -->
 
 
;[[機動戦士ガンダムUC]]
 
;[[機動戦士ガンダムUC]]
:主なパイロットは[[サボア]]、[[クワニ]]、[[アイバン]]など。<br />[[インダストリアル7]]での戦闘でサボア機が[[ネェル・アーガマ]]の[[リゼル]]部隊と交戦しており、数の差もあってほぼ一方的に攻撃されている。最後はギロチン・バーストの一撃で撃破された。<br />その後も[[ラプラス史跡]]等の戦闘で投入されている。
+
:初登場作品。袖付きの主力機として運用され、[[サボア]]、[[クワニ]]、[[アイバン]]などが搭乗した。<br />[[インダストリアル7]]での初戦でサボア機が[[ネェル・アーガマ]]の[[リゼル]]部隊と交戦しており、数の差もあってほぼ一方的に攻撃されている。最後はギロチン・バーストの一撃で撃破された。<br />その後も[[ラプラス]]史跡等の宇宙戦で投入されている。
 
;[[機動戦士ガンダムUC 『袖付き』の機付長は詩詠う]]
 
;[[機動戦士ガンダムUC 『袖付き』の機付長は詩詠う]]
:[[カークス隊]][[ゼー・ズール]]の補充用パーツとして1機が配備されている。<br />また[[ガルダ]]襲撃時に装備していた重武装について解説されている。
+
:[[ヨンム・カークス|カークス]]隊に[[ゼー・ズール]]の補充用パーツとして1機が配備されている。<br />また『UC』で[[ガルダ]]襲撃時に装備していた重武装についての補足説明が行われた。
 
;[[機動戦士ガンダムNT]]
 
;[[機動戦士ガンダムNT]]
:[[ジオン共和国]]軍所属の機体が登場。偽装のために袖付きと同様のエングレービングが施されている。外観は[[ギラ・ズール (親衛隊仕様)|親衛隊仕様]]と同様だがスペックは一般機と同じ。
+
:[[ジオン共和国軍]]所属の機体が登場。偽装のために袖付きと同様のエングレービングが施されている。外観は[[ギラ・ズール (親衛隊仕様)|親衛隊仕様]]と同様だがスペックは一般機と同じ。作中は特に目立った活躍はしていない。
 +
;[[獅子の帰還]]
 +
:[[ジオン共和国軍]]所属の機体が登場。正規軍であるためか袖付きのエングレービングは無く、機体色も白色を基調としている。連邦宇宙軍との合同軍事演習「ヴァリアント・エース」に参加する様子がニュース映像で紹介された。
  
 
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
 
 
=== 特殊機能 ===
 
=== 特殊機能 ===
<!-- :機能名:説明 -->
 
 
;換装
 
;換装
:バックパックを重装型に換装可能。
+
:ミッションに応じ機体各部の装備を換装可能。主なバリエーションとして本来のスペックにまで性能を引き上げた親衛隊仕様やバックパックに長距離砲を装備した重装仕様等がある。
;監視カメラ
+
;マルチプル・ディスチャージャー
:マニピュレーター内に格納されている有線式のカメラ。
+
:手甲部に備えた多目的ランチャー。有線式監視カメラや信号弾等を射出可能。
;汎用コンテナ
 
:トランク型のコンテナで、中に武装を格納する。<br />バックパックに装着する他、上部のグリップを握って携行する事も可能。
 
  
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
<!-- :武装名:説明 -->
 
 
;ビーム・マシンガン
 
;ビーム・マシンガン
:本機の主兵装で、ベレット状になったビームを連射する。照射時間のモード変更が可能。集弾率や連射性は標準的だが、基本設計の優秀さから銃身に大型センサー等を追加する事ができ、拡張性に優れている。なお、下側にあるバナナ型のマガジンはフォアグリップとしても機能する。マガジンはギラ・ドーガ用ビーム・マシンガンの物も装着可能だが、装弾数はバナナ型マガジンの方が上とされる。<br />バナナ型マガジンの予備はフロントスカートに3基ずつ、計6基まで装着可能。
+
:銃口からペレット状のビームをマシンガンのように連射する携行火器。照射時間の切り替えによって[[ビーム・ライフル]]としての運用も可能。集弾率や連射性は標準的だが、基本設計の優秀さから銃身にグレネード・ランチャーやセンサー等を追加する事ができ、拡張性に優れている。<br />Eパック方式を採用し、バナナマガジン型のEパックを装着する。ギラ・ドーガのビーム・マシンガンのEパックも装着可能だが、装弾数はバナナ型マガジンの方が上とされる。<br />予備のEパックは左右のフロントスカートに3基ずつ、計6基まで装着可能。
;グレネード・ランチャー
+
:;グレネード・ランチャー
:榴弾を発射する武器。ビーム・マシンガンの銃身下部に装着する他、グリップとトリガーが付いているので単独でも使用可能。
+
::ビーム・マシンガンの銃身下部に装着可能なオプション装備。グリップとトリガーが付いている為、単独での使用も可能。
 
;ビーム・マシンガン(ギラ・ドーガ用)
 
;ビーム・マシンガン(ギラ・ドーガ用)
 
:ギラ・ドーガの主兵装。銃口が2つ設けられ、ベレット状になったビームを連射する他に通常のビームも発射可能。<br />銃身の下部にはグレネード・ランチャーが1門装備されている。
 
:ギラ・ドーガの主兵装。銃口が2つ設けられ、ベレット状になったビームを連射する他に通常のビームも発射可能。<br />銃身の下部にはグレネード・ランチャーが1門装備されている。
 
;サブ・マシンガン
 
;サブ・マシンガン
:小型の銃。取り回しに優れ、主にサブ・ウェポンとして装備される。<br />Episode 3にてガランシェール所属機が装備していた。
+
:銃身と銃床を切り詰め、取り回しを重視した[[MMP-80]]。主にサブ・ウェポンとして装備される。<br />OVA版『UC』Episode 3にてガランシェール所属機が装備していた。
 
;ビーム・スナイパー・ライフル
 
;ビーム・スナイパー・ライフル
:長距離からの狙撃に特化させた携行式ビーム砲。その形状から、ギラ・ズール用ビーム・マシンガンをベースにしていると思われる。
+
:長距離からの狙撃と支援に適した携行式ビーム砲。主に親衛隊のキュアロン機が使用。
;ビーム・ホーク
+
;[[ビーム・サーベル|ビーム・ホーク]]
:接近戦用の武装。2種類のエミッターを内蔵していると共に「ホーク」、「パイル」、「ピック」の3種のモードが用意されている。<br />「ホーク」は通常の斬撃モードで、「パイル」は刺突で敵機を攻撃する為に杭状のビームを発振する。「ピック」は貫通力に優れ、ジェネレーターへの攻撃を避けつつ敵機を無力化するのに適しているとされる。<br />マウントラックを追加する事でリアスカートに装着可能。
+
:接近戦用の武装。2種類のエミッターを内蔵しており、斬撃用の「ホーク」、刺突用の「パイル」、貫通力の強い「ピック」の3種のモードを状況によって使い分ける。<br />非使用時はリアスカートにマウントラックを介して懸架される。
;シュツルム・ファウスト
+
;[[シュツルム・ファウスト]]
:コストパフォーマンスの高さに定評がある使い捨ての簡易型ロケット・ランチャー。威力も高い反面、命中精度が低めである。これを改善すべく、「袖付き」ではサイトやグリップが追加されている。<br />マウントラックを追加する事でリアスカートに装着可能。
+
:[[一年戦争]]から運用されている使い捨ての簡易型ロケット・ランチャー。コストパフォーマンスの高い携帯用の武器として普及したが、「袖付き」では命中精度の向上を目的にグリップやサイトを増設して使用されている。
 
;ハンド・グレネード
 
;ハンド・グレネード
:投擲式の実弾兵器で、様々な戦局で一定の効果が得られる。信管は複数あり、時限、磁気、接触、熱感知等が存在する。<br />マウントラックを追加する事でリアスカートに装着可能。
+
:MSの腕を使って投擲する手榴弾。原始的ではあるが様々な戦局で一定の効果が期待できる標準的な武装。時限、磁気、接触、熱感知など複数のモードで反応する信管も装備出来る。<br />マウントラックを介し、リアスカートに懸架される。
 
;シールド
 
;シールド
:右肩に装着されている。ザクIIと同じL字型で、別の武装をマウントする事も可能。
+
:右肩に装着される実体盾。ザクIIと同じL字型を採り、武装を装着する為のマウントラッチとしても使用される。
 
;シールド(ギラ・ドーガ用)
 
;シールド(ギラ・ドーガ用)
:ギラ・ドーガ用の防御兵装。角度の変更が可能で、裏側に装備された4門のグレネード・ランチャーやシュツルム・ファウストを発射したりできる。
+
:ギラ・ドーガ用の防御兵装。中央部である程度の角度変更が可能。裏側にはウェポンマウントが配され、シュツルム・ファウスト等の装備が可能。
 
;ランゲ・ブルーノ砲改
 
;ランゲ・ブルーノ砲改
 
:重装型バックパックに1門装備されている武装。[[ギラ・ドーガ重装型]]が装備していたランゲ・ブルーノ砲の改良型だが、宇宙での運用を重視して実弾砲からビーム砲へと変更されている。高速で発射されるビームは収束率が非常に高く、貫通力に優れている。
 
:重装型バックパックに1門装備されている武装。[[ギラ・ドーガ重装型]]が装備していたランゲ・ブルーノ砲の改良型だが、宇宙での運用を重視して実弾砲からビーム砲へと変更されている。高速で発射されるビームは収束率が非常に高く、貫通力に優れている。
;ザク・マシンガン<br />3連装ミサイル・ポッド<br />ガトリング・シールド<br />ミサイル・ランチャー<br />ジャイアント・バズ<br />2連装ザク・バズーカ<br />ビーム・ライフル<br />クレイ・バズーカ
+
 
:様々な機種が使っていた武装。多くの激戦を潜り抜けてきたとされる。<br />ザク・マシンガンと3連装ミサイル・ポッドはザクII、ガトリング・シールドは[[グフカスタム]]、ミサイル・ランチャーは[[陸戦型ジム]][[陸戦型ガンダム]]が装備していた物。<br />ジャイアント・バズは[[リック・ドムII]][[ケンプファー]]が使用していた物を装備。<br />2連装ザク・バズーカはザク・バズーカを現地改修した武装で、砲身を縦に連結している。<br />ビーム・ライフルは[[ティターンズ]][[MS]]が装備していたタイプだが、本機でも使えるよう調整されている。<br />クレイ・バズーカは本来多種類の弾頭を使い分けられるのだが、1種類しか用意できなかった。<br />Episode 5にてクワニ機が装備し、対空砲代わりとして弾幕を張っている。ちなみに、そのせいで過載重量を示すアラームが鳴りっぱなしだったが、「外部フレームで固定された状態で運用されるから」という理由で下半身のセンサーがカットされている。また、調整によってウェポンセレクターは一元化されていた。
+
==== [[ガランシェール]]艦載武装 ====
;スキウレ砲
+
;[[ザク・マシンガン]]
:[[スキウレ]]が装備していたビーム砲で、[[モビルアーマー]]のメガ粒子砲を転用している。<br />使用時には外部ジェネレーターからエネルギー供給を受ける必要があり、重武装型バックパックと接続している。ランゲ・ブルーノ砲改と比較して射程は短くなっているが、威力は折り紙付きで[[アンクシャ]]を掠っただけで撃墜している。<br />アイバン機が使用した。
+
:一年戦争から使用されている120mm口径マシンガン。[[ザクII]]の標準装備。
 +
;3連装ミサイル・ポッド
 +
:ザクII用の脚部に装着するオプション装備。8つある物の内、4つをクワニ機が肩部シールドに装着している。
 +
;ガトリング・シールド
 +
:シールドを介して装着される大型ガトリング砲。本来は[[グフカスタム]]の武装。
 +
;ミサイル・ランチャー
 +
:連邦軍が一年戦争時に使用した物。過去に空挺任務に参加していた[[陸戦型ジム]]の物を使用。
 +
;ジャイアント・バズ
 +
:[[ドム]]及び[[リック・ドムII]]の装備していた計2種類の360mm口径の大口径バズーカ。過去にリック・ドムIIが同時装備していた物を使用。
 +
;2連装ザク・バズーカ
 +
:ザク・バズーカを連結した連装式バズーカ。過去に[[ザクI]]が装備していた物を使用。
 +
;[[ビーム・ライフル]]
 +
:連邦軍やティターンズのMSが標準装備としていたEパック方式のビーム・ライフル。ギラ・ズールでも運用出来るよう調整が施されている。過去に[[マラサイ]]が装備していた物を使用。
 +
;クレイ・バズーカ
 +
:[[エゥーゴ]]の多用途バズーカ。本来は多種類の弾頭を使い分ける事が出来るが、調達時の弾頭は一種のみ。過去に[[ネモ]]が装備していた物を使用。
 +
;[[スキウレ]]
 +
:[[モビルアーマー]]の[[メガ粒子砲]]を転用した大型砲。<br />使用時には外部ジェネレーターからエネルギー供給を受ける必要があり、重武装型バックパックと接続している。ランゲ・ブルーノ砲改と比較して射程は短いが、威力は折り紙付きで[[アンクシャ]]を掠っただけで撃墜している。<br />ガルダ襲撃時にアイバン機が使用し、その後ガランシェールから取り外されて使用された。
 +
;ビーム・マシンガン
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:ギラ・ズールの標準装備の物とは別で、[[ゲルググJ]]の物を使用。入手経路等は不明。『バンデシネ』ではギラ・ズールの物も他の艦載武装と共に使われている。
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=== その他 ===
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;汎用コンテナ
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:トランク型のコンテナで、中に武装を格納する。<br />バックパックに装着する他、上部のグリップを握って携行する事も可能。
  
 
== 対決・名場面 ==
 
== 対決・名場面 ==
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== 関連機体 ==
 
== 関連機体 ==
<!-- :機体名:説明 -->
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;ギラ・ズール (ギルボア機)
 +
:[[ギルボア|ギルボア・サント]]が搭乗した機体。
 
;[[ギラ・ズール (親衛隊仕様)]]
 
;[[ギラ・ズール (親衛隊仕様)]]
 
:親衛隊に配備されているギラ・ズール。
 
:親衛隊に配備されているギラ・ズール。
;[[アンジェロ専用ギラ・ズール]]
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:;[[アンジェロ専用ギラ・ズール]]
:[[アンジェロ・ザウパー]]の専用機。
+
::[[アンジェロ・ザウパー]]の専用機。
;[[ギラ・ズール (ギルボア機)]]
+
:;[[ギラ・ズール (キュアロン機)]]
:アニメ版で[[ギルボア|ギルボア・サント]]が搭乗した機体。
+
::アニメ版で[[キュアロン]]が搭乗した機体。
;[[ギラ・ズール (キュアロン機)]]
+
:;[[ギラ・ズール (エリク・ユーゴ機)]]
:アニメ版で[[キュアロン]]が搭乗した機体。
+
::『[[機動戦士ガンダムNT|NT]]』で[[エリク・ユーゴ]]が搭乗する改造機。
;[[ギラ・ズール (エリク・ユーゴ機)]]
 
:『[[機動戦士ガンダムNT|NT]]』で[[エリク・ユーゴ]]が搭乗する改造機。
 
 
;[[ゼー・ズール]]
 
;[[ゼー・ズール]]
 
:ギラ・ズールをベースとした水陸両用機。
 
:ギラ・ズールをベースとした水陸両用機。
 
;[[ギラ・ドーガ]]
 
;[[ギラ・ドーガ]]
:原型機。
+
:原型機。ムーバブル・フレームなどの大部分のパーツを流用している。
 
;[[ザクII]]
 
;[[ザクII]]
 
:兵の士気を上げるべく、外見が似せられている。
 
:兵の士気を上げるべく、外見が似せられている。
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;[[ヴェルダン]]
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:宇宙戦国時代の[[ミキシングビルドモビルスーツ]]の1機。本機の頭部が使用されているが、センサーは[[木星]]系のモノアイセンサーと外付けセンサーが使用されている。
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<!-- == 余談 == -->
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<!-- *説明 -->
  
 
== 商品情報 ==
 
== 商品情報 ==
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*[[登場メカ]]
 
*[[登場メカ]]
  
 +
== 脚注 ==
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<references />
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<!-- 本文には<ref>内容</ref>のかたちで挿入してください。 -->
 
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[[Category:登場メカか行]]
 
[[Category:登場メカか行]]
 
[[Category:機動戦士ガンダムUC]]
 
[[Category:機動戦士ガンダムUC]]
 
[[Category:機動戦士ガンダムNT]]
 
[[Category:機動戦士ガンダムNT]]

2024年3月27日 (水) 19:44時点における最新版

ギラ・ズール
外国語表記 Geara Zulu
登場作品
デザイナー カトキハジメ
テンプレートを表示
スペック
分類 量産型モビルスーツ
型式番号 AMS-129
全高 20.0m
本体重量 21.8t
全備重量 55.2t
主動力 熱核融合炉
ジェネレーター出力 2,470kW
スラスター総推力 62,100kg
装甲材質 チタン合金セラミック複合材
センサー有効半径 18,200m
開発組織 アナハイム・エレクトロニクス社
所属 ネオ・ジオン軍 (袖付き)
ジオン共和国軍
主なパイロット サボア
クワニ
アイバン
ネオ・ジオン兵
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概要[編集 | ソースを編集]

アナハイム・エレクトロニクス社ギラ・ドーガをベースに開発した「袖付き」の量産型モビルスーツ

本来は第二次ネオ・ジオン抗争が長期化した場合を想定し、ネオ・ジオンの次期主力機として開発されていたが、本格的な量産体制が整う以前に抗争が終結したため、生産計画は棚上げされていた。その後、「袖付き」の蜂起と、それに合わせて「ジオン再興」の象徴としての次期主力機の必要性等からある程度のアップデートを経て本格量産された。しかし、軍事組織として脆弱な「袖付き」側の事情もあって、ギラ・ズールは新規のOS開発を含む新規格機としてではなく「ギラ・ドーガの発展強化更新型」の範疇に収まる程度の機体として完成した[1]

機体性能もギラ・ドーガから向上しているものの、劇的な向上を果たしているという訳ではない。これは「袖付き」側の資金繰りの厳しさもあって予定されていたスペックでの生産が却下され、本来のスペックを抑えた再設計を余儀なくされた結果である。一方で、ギラ・ドーガの生産で得られたノウハウと、数年の間に進展した部材単位での高性能化がそれなりに集積された事により、生産性や整備性は当初の設計よりも改善されており、機体の改造や機能の強化・追加等も比較的容易な扱いやすい機体として完成する事となった。

外観はオーソドックスなジオン・スタイルで纏められている他、手首や胸部に「袖付き」の由来となったエングレービングが施されている。これはシャア・アズナブルを失い求心力の低下したネオ・ジオン残党の士気を維持・向上させるという意図があった。運用される部隊や任務、搭乗者の階級等によって頭部装飾や袖飾りのデザイン、ショルダーアーマーの形状等が異なる。

登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

機動戦士ガンダムUC
初登場作品。袖付きの主力機として運用され、サボアクワニアイバンなどが搭乗した。
インダストリアル7での初戦でサボア機がネェル・アーガマリゼル部隊と交戦しており、数の差もあってほぼ一方的に攻撃されている。最後はギロチン・バーストの一撃で撃破された。
その後もラプラス史跡等の宇宙戦で投入されている。
機動戦士ガンダムUC 『袖付き』の機付長は詩詠う
カークス隊にゼー・ズールの補充用パーツとして1機が配備されている。
また『UC』でガルダ襲撃時に装備していた重武装についての補足説明が行われた。
機動戦士ガンダムNT
ジオン共和国軍所属の機体が登場。偽装のために袖付きと同様のエングレービングが施されている。外観は親衛隊仕様と同様だがスペックは一般機と同じ。作中は特に目立った活躍はしていない。
獅子の帰還
ジオン共和国軍所属の機体が登場。正規軍であるためか袖付きのエングレービングは無く、機体色も白色を基調としている。連邦宇宙軍との合同軍事演習「ヴァリアント・エース」に参加する様子がニュース映像で紹介された。

装備・機能[編集 | ソースを編集]

特殊機能[編集 | ソースを編集]

換装
ミッションに応じ機体各部の装備を換装可能。主なバリエーションとして本来のスペックにまで性能を引き上げた親衛隊仕様やバックパックに長距離砲を装備した重装仕様等がある。
マルチプル・ディスチャージャー
手甲部に備えた多目的ランチャー。有線式監視カメラや信号弾等を射出可能。

武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]

ビーム・マシンガン
銃口からペレット状のビームをマシンガンのように連射する携行火器。照射時間の切り替えによってビーム・ライフルとしての運用も可能。集弾率や連射性は標準的だが、基本設計の優秀さから銃身にグレネード・ランチャーやセンサー等を追加する事ができ、拡張性に優れている。
Eパック方式を採用し、バナナマガジン型のEパックを装着する。ギラ・ドーガのビーム・マシンガンのEパックも装着可能だが、装弾数はバナナ型マガジンの方が上とされる。
予備のEパックは左右のフロントスカートに3基ずつ、計6基まで装着可能。
グレネード・ランチャー
ビーム・マシンガンの銃身下部に装着可能なオプション装備。グリップとトリガーが付いている為、単独での使用も可能。
ビーム・マシンガン(ギラ・ドーガ用)
ギラ・ドーガの主兵装。銃口が2つ設けられ、ベレット状になったビームを連射する他に通常のビームも発射可能。
銃身の下部にはグレネード・ランチャーが1門装備されている。
サブ・マシンガン
銃身と銃床を切り詰め、取り回しを重視したMMP-80。主にサブ・ウェポンとして装備される。
OVA版『UC』Episode 3にてガランシェール所属機が装備していた。
ビーム・スナイパー・ライフル
長距離からの狙撃と支援に適した携行式ビーム砲。主に親衛隊のキュアロン機が使用。
ビーム・ホーク
接近戦用の武装。2種類のエミッターを内蔵しており、斬撃用の「ホーク」、刺突用の「パイル」、貫通力の強い「ピック」の3種のモードを状況によって使い分ける。
非使用時はリアスカートにマウントラックを介して懸架される。
シュツルム・ファウスト
一年戦争から運用されている使い捨ての簡易型ロケット・ランチャー。コストパフォーマンスの高い携帯用の武器として普及したが、「袖付き」では命中精度の向上を目的にグリップやサイトを増設して使用されている。
ハンド・グレネード
MSの腕を使って投擲する手榴弾。原始的ではあるが様々な戦局で一定の効果が期待できる標準的な武装。時限、磁気、接触、熱感知など複数のモードで反応する信管も装備出来る。
マウントラックを介し、リアスカートに懸架される。
シールド
右肩に装着される実体盾。ザクIIと同じL字型を採り、武装を装着する為のマウントラッチとしても使用される。
シールド(ギラ・ドーガ用)
ギラ・ドーガ用の防御兵装。中央部である程度の角度変更が可能。裏側にはウェポンマウントが配され、シュツルム・ファウスト等の装備が可能。
ランゲ・ブルーノ砲改
重装型バックパックに1門装備されている武装。ギラ・ドーガ重装型が装備していたランゲ・ブルーノ砲の改良型だが、宇宙での運用を重視して実弾砲からビーム砲へと変更されている。高速で発射されるビームは収束率が非常に高く、貫通力に優れている。

ガランシェール艦載武装 [編集 | ソースを編集]

ザク・マシンガン
一年戦争から使用されている120mm口径マシンガン。ザクIIの標準装備。
3連装ミサイル・ポッド
ザクII用の脚部に装着するオプション装備。8つある物の内、4つをクワニ機が肩部シールドに装着している。
ガトリング・シールド
シールドを介して装着される大型ガトリング砲。本来はグフカスタムの武装。
ミサイル・ランチャー
連邦軍が一年戦争時に使用した物。過去に空挺任務に参加していた陸戦型ジムの物を使用。
ジャイアント・バズ
ドム及びリック・ドムIIの装備していた計2種類の360mm口径の大口径バズーカ。過去にリック・ドムIIが同時装備していた物を使用。
2連装ザク・バズーカ
ザク・バズーカを連結した連装式バズーカ。過去にザクIが装備していた物を使用。
ビーム・ライフル
連邦軍やティターンズのMSが標準装備としていたEパック方式のビーム・ライフル。ギラ・ズールでも運用出来るよう調整が施されている。過去にマラサイが装備していた物を使用。
クレイ・バズーカ
エゥーゴの多用途バズーカ。本来は多種類の弾頭を使い分ける事が出来るが、調達時の弾頭は一種のみ。過去にネモが装備していた物を使用。
スキウレ
モビルアーマーメガ粒子砲を転用した大型砲。
使用時には外部ジェネレーターからエネルギー供給を受ける必要があり、重武装型バックパックと接続している。ランゲ・ブルーノ砲改と比較して射程は短いが、威力は折り紙付きでアンクシャを掠っただけで撃墜している。
ガルダ襲撃時にアイバン機が使用し、その後ガランシェールから取り外されて使用された。
ビーム・マシンガン
ギラ・ズールの標準装備の物とは別で、ゲルググJの物を使用。入手経路等は不明。『バンデシネ』ではギラ・ズールの物も他の艦載武装と共に使われている。

その他 [編集 | ソースを編集]

汎用コンテナ
トランク型のコンテナで、中に武装を格納する。
バックパックに装着する他、上部のグリップを握って携行する事も可能。

対決・名場面[編集 | ソースを編集]

関連機体[編集 | ソースを編集]

ギラ・ズール (ギルボア機)
ギルボア・サントが搭乗した機体。
ギラ・ズール (親衛隊仕様)
親衛隊に配備されているギラ・ズール。
アンジェロ専用ギラ・ズール
アンジェロ・ザウパーの専用機。
ギラ・ズール (キュアロン機)
アニメ版でキュアロンが搭乗した機体。
ギラ・ズール (エリク・ユーゴ機)
NT』でエリク・ユーゴが搭乗する改造機。
ゼー・ズール
ギラ・ズールをベースとした水陸両用機。
ギラ・ドーガ
原型機。ムーバブル・フレームなどの大部分のパーツを流用している。
ザクII
兵の士気を上げるべく、外見が似せられている。
ヴェルダン
宇宙戦国時代のミキシングビルドモビルスーツの1機。本機の頭部が使用されているが、センサーは木星系のモノアイセンサーと外付けセンサーが使用されている。

商品情報[編集 | ソースを編集]

ガンプラ[編集 | ソースを編集]

リンク[編集 | ソースを編集]

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. そのため、コクピットのレイアウトやOSはギラ・ドーガの物を転用しており、連邦軍では現場の不評から廃止されたアームレイカーを引き続き使用している