機動戦士ガンダムF90FF

提供: ガンダムWiki
2021年3月2日 (火) 00:59時点におけるジェス中尉 (トーク | 投稿記録)による版 (→‎モビルスーツ)
ナビゲーションに移動 検索に移動
機動戦士ガンダムF90FF
読み きどうせんしガンダムF90ファステストフォーミュラ
外国語表記 Mobile Suit Gundam F90 Fastest Formula
原作 矢立肇
富野由悠季
作画 赤星慶樹
桂川智丈
諸星佑吾
くろいの
弥治郎
装幀・デザイン 大塚幸司 (BBD)
キャラクターデザイン 金世俊
メカニックデザイン
  • 森木靖泰
  • 大河原邦男 (オリジナルF90デザイン)
コミック 今ノ夜きよし
シナリオ イノノブヨシ
発行人 青柳晶行
発行所 株式会社KADOKAWA
レーベル 角川コミックス・エース
印刷・製本 凸版印刷株式会社
掲載誌 月刊ガンダムエース
掲載期間
プロローグ
2019年6月号
本編
2019年8月号~
テンプレートを表示

概要

ガンプラ「MG 1/100 ガンダムF90」とそのミッションパック全立体化企画である『A to Z PROJECT』の一環として連載が開始した漫画作品。タイトルの「FF」は「ファステスト・フォーミュラ(Fastest Formula)」の略である。『機動戦士ガンダムF90』と『機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122』のスピンオフ作品かつ前日談にあたる。

月刊ガンダムエース2019年6月号に40ページ読みきりのプロローグが掲載された後、同誌と『A to Z PROJECT』特集ページで本編の連載が開始された。

それまで『F90』や『フォーミュラー戦記』において未設定だったミッションパックが新たに設定が設けられた状態で登場するのが最大の特徴で、デフやベルフ以前にF90に乗ったテストパイロット達を中心として物語が進行する。

なお、本作品では第一次オールズモビル戦役に登場した旧公国軍機が「初期のRFシリーズ」、第二次オールズモビル戦役のリファイン機が「新型のRFシリーズ」と明確に設定されている。

ストーリー

宇宙世紀0122年――。

第一次オールズモビル戦役で名を馳せ、再び始まるオールズモビルとの戦いにおいても、その力を示そうとするガンダム ”F90”。これまでそのF90を支えてきたのは、陰ながら試験を重ねた数多くのミッションパックとそのテストパイロット達だった。

オールズモビルの部隊を撃退し、F90の暫定パイロットとなったベルフ・スクレットはチーフメカニックのウッダーから、そのF90のテストパイロット達による即席部隊「FASTEST FORMULA (ファステスト・フォーミュラ)」の存在を聞かされる。

時を遡ること宇宙世紀0112年――。

これまで明かされる事のなかったF90とそのテストパイロット達の物語が今、紐解かれる。

登場人物

地球連邦軍 / ファステスト・フォーミュラ

パッツィ・アンゲリカ
フリーランスのMSパイロット。現在はサナリィに所属しており、連邦軍でF90 2号機のテストパイロットを務める。息子であるリブとは切っても切れない絆を持っており、互いを強く信頼している。
リヴ・アンゲリカ (ディル・ライダー)
パッツィの息子。MSパイロットである母を慕っており、母と同様、納得のいかない事には反発する性格の持ち主。ニュータイプの素養があり、度々、母の窮地を救う。とある事件を切欠に第2章からは「ディル・ライダー」を名乗る。
ヘルプ・ヘイデン
F90試験チームBスタッフのメカニック。口の軽い性格でアンゲリカ親子と良好な関係を持っている。そんな彼が宇宙世紀0122年時には情報局に所属しており、F90の特殊情報調査のためエイブラムに乗艦していた。「ファステスト・フォーミュラ」に関わる話題をする相手に対し敵意を露にするが、果たして彼らに何があったのか…?
ギデオン・ブロンダン
F89のパイロット。連邦兵としての強いプライドを持ち、パッツィとの初の模擬戦にも手加減を一切せず挑んだ。一方、普段は社交的な人物であり、パッツィだけでなく年下のリヴにも敬意を払う器の大きさを見せる。
シエラ・アイラ
Bチームに所属する女性パイロット。女性同士という事もあり、パッツィとは親しき仲である。F90の最終テストにも参加するが…
オクト / デューク
グスタフ・カールのパイロット達。第9話でGBGのジムIIIによって撃墜される。

ランデッガー重工[1]

オイエル・ランデッガー
ランデッガー重工のCEO。ガンダムとの対決・打倒に並々ならぬ野心を持つ人物であり、密かにF90試験チームの動向を監視し、グリゼルダと共にテスト中のF90に度々襲い掛かる。
グリゼルダ・ジア
オイエルの秘書兼パイロット。普段は無表情で業務に当たるが、戦闘時には激情的な本性を現し、敵に対し冷酷無比に襲い掛かる。

サナリィ

ジョブ・ジョン
サナリィ所属の技術担当重役。一年戦争時にホワイトベース隊にいた経歴を持つ。度重なるアクシデントに見舞われるF90試験チームBの動向に着目し、極秘ミッションパックの試験運用を検討するが、その胸中には不穏な影が渦巻く…

プロローグの登場人物 

デフ・スタリオン
『F90』の主人公。F90 1号機のテストパイロットを務め、第一次オールズモビル戦役を戦い抜いた。
ナヴィ
『F90』に登場するデフのチームメイト。一度オールズモビルに拘束されるも、デフ達と共に無事に生還した。
ベルフ・スクレット
『フォーミュラー戦記』の主人公。オールズモビルの襲撃時にF90 Aタイプで出撃し、これを撃退。F90の暫定パイロットに選ばれる。以降、F90に乗る傍らファステスト・フォーミュラの残した足跡に触れていく。
ブラウン・ウッダー
『フォーミュラー戦記』に登場したエイブラムのチーフメカニック。ファステスト・フォーミュラについての噂をベルフに教えた。
ワイブル・ガードナー
『フォーミュラー戦記』に登場したラー・カイラム級エイブラムの艦長。
アルベルト・エア
『フォーミュラー戦記』に登場したエイブラム所属のジェガンパイロット。
アンナフェル・マーモセット
『フォーミュラー戦記』に登場したエイブラム所属の女性パイロット。本作ではジェガンM型に搭乗する。
ワイルダー・カッツ
『フォーミュラー戦記』に登場したエイブラムの補充パイロット。
レイラ・ビアス
『フォーミュラー戦記』に登場したガーウィッシュの女艦長。本作では眼鏡を着用している。
フリオ・ガライ
本作で新キャラクターとして登場する、ガーウィッシュ所属のメカニック。
テルスト・グリーンウェル
『フォーミュラー戦記』に登場したOM掃討部隊本隊の司令。本作で「グリーンウェル」のファミリーネームが追加された。
アール少尉
Prologue IVにて両腰にグレネードを装備したジェガンJ型に登場していたパイロット。RFデザート・ドムに撃墜される。
シャルル・ロウチェスター
『フォーミュラー戦記』に登場したOM軍シャルル艦隊の指揮官。本作では彼の過去も紐解かれる。
オールズモビル兵 (Act.3)
『フォーミュラー戦記』のACT.3でケルンコロニーを制圧していたオールズモビルの大尉。本作ではRFドムの改造機に搭乗している。撃墜された後、原作通り捕虜となるが、そこで「ファステスト・フォーミュラ」の噂を口に出したため、ヘルプら情報局に連行される。
ガドス・マグア
『フォーミュラー戦記』のACT.5冒頭に登場したOM軍地上部隊司令官。本作で名前が設定され、ベルフとの直接対決が描かれた。

その他 

アムロ・レイ
ジョブ・ジョンの回想に登場。一年戦争時にジョブとニュータイプに対する価値観について語り合う。

登場メカ

モビルスーツ

モビルアーマー

航空機など 

艦船 

プロローグの登場機体 

用語

GBG (GLEAM BLACK GUN)
「煌めく黒い銃」の名を持つ傭兵部隊。黒塗りの機体を運用し、一年戦争から現在に至るまで戦い続けている。宇宙世紀0112年の時点では隊員ごとに異なる改造が施されたジムIIIを運用しており、オイエルらと共にBチームを襲撃する。
ファステスト・フォーミュラ
宇宙世紀0112年のティグリスによるBチーム襲撃事件を機に設立されたF90運用部隊。

各話リスト

話数 サブタイトル 備考
1巻  Prologue 

『F90』~『フォーミュラー戦記』ACT.1までのダイジェスト

#1 パッツィとリヴ 
#2 リヴとパッツィ 
#3 遭遇 
#4 カルハリウス猛攻 
2巻  PROLOGUE 2
(単行本時:Prologue II)
PROLOGUE 2:U.C.0122 (単行本では無題) 

『フォーミュラー戦記』ACT.2~3のダイジェスト

第5話 F89 VS F90  話数表記が「#○」から「第○話」へ変更
第6話 潜む牙 
第7話 リヴの反乱 
3巻  Prologue III   『フォーミュラー戦記』ACT.4のダイジェスト
第8話 見出されたリヴ 
第9話 最後のテスト 
第10話 煌黒銃、虎、そして 
4巻  Prologue IV   『フォーミュラー戦記』ACT.5のダイジェスト
第11話 駆けるN 
第12話 2つの光 
第13話 U.C.0115 
第14話 ディル・ライダー 

関連作品

機動戦士ガンダムF90 / 機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122
スピンオフ元。本作の後日談にあたる。
機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST
F89の初出作品であり、本作と共に月刊ガンダムエースで連載されている作品。

商品情報

漫画 

資料リンク 

リンク

脚注

  1. 表記揺れがあり、第2話では「ランデッカー重工」と表記されている。
  2. 年代からしてそのベースとなったF50Dである可能性がある