チェンバロ作戦
チェンバロ作戦 (Operation Cembalo) [編集 | ソースを編集]
宇宙世紀0079年12月24日に地球連邦軍が実行した宇宙要塞ソロモンの攻略作戦。
オデッサ作戦とジャブロー防衛の成功により、地球上における優勢を決定的とした連邦軍は12月初旬から宇宙での活動を活発化。サイド3方面に宇宙艦隊を進めた連邦軍は、ジオン公国の防衛ラインを突き崩すべく、防衛ラインを構成するア・バオア・クー、グラナダ、ソロモンのうち、ソロモンの攻略に出た。
12月24日18時10分、サイド4の残骸からソロモンへと接近した連邦軍第3艦隊は、パブリクによるビーム撹乱幕やモビルスーツ部隊を展開し、攻撃を開始。この第3艦隊自体は囮であり、18時50分、サイド1の残骸に隠れていたティアンム率いる第2連合艦隊がソーラ・システムの配置を完了。ソーラ・システムによって照射された太陽光は、ソロモンの第6ゲートを消滅させた。
19時10分、第2連合艦隊がMSを発進させつつソロモン攻略へ参加。対するジオン軍はドズル・ザビの指揮によってMS部隊は後退、水際作戦に移行する事になった。ドズル自身もビグ・ザムに乗って出撃するが、連邦軍がソロモンへと侵入したのを契機にソロモンの放棄を決定。ドズルは要塞から脱出する部隊の殿として第2連合艦隊へ攻撃を行い、ティアンムの座乗する旗艦タイタンを撃沈。直後、スレッガー・ロウの特攻とガンダムの攻撃によってビグ・ザムが撃破された事でドズルは戦死。その後、陥落したソロモンは連邦軍の管理下に置かれ、「コンペイトウ」と改名された上でサイド3への橋頭堡として利用された。
同戦闘以前、ジオン側はドズル、キシリア、ギレンによるテレビ会談の末、ソロモンへの増援部隊の派遣が決定されていたが、それが作戦中に間に合う事はなく、事前にソロモンへ届いた戦力もビグ・ザム1機のみという状態であったなど、ザビ家の不和が敗北を招いたと言えた。
登場作品 [編集 | ソースを編集]
- 機動戦士ガンダム
- 初出作品。終盤における激戦の一つとして描かれた。なお、ソロモン攻略後、TV版ではソロモンの残敵掃討のためにホワイトベースがテキサスコロニーを訪れるが、劇場版ではソロモン攻略戦の前にテキサスを訪れる形に時系列が入れ替えられている。
- ソロモンの悪夢 (ことぶきつかさ版コミック)
- アナベル・ガトーが「ソロモンの悪夢」の異名を得たソロモン撤退戦の様子が描かれた。同作では後発の媒体とは異なり、ガトーの乗機がガトー専用ゲルググとなっている。
- 機動戦士ガンダム めぐりあい宇宙 (PS2用ソフト)
- ストーリーモードのステージ3はソロモン攻略戦となっており、戦闘中の行動次第でビグ・ザムと対決する原作ルート、ソロモン動力部破壊ルート、ドロワ追撃ルートの3ルートに分かれる。また、ガトー専用リック・ドムの初出作品でもある他、エースパイロットモードのシン・マツナガ編では史実とは異なりマツナガがソロモン戦に参戦するIFステージをプレイする事が出来る。
- 機動戦士クロスボーン・ガンダム スカルハート
- 「バカがボオルでやってくる!」において若き日のウモン・サモンの視点から同作戦の戦闘が描かれた。なお、この際に彼の行動が様々な誤報を戦場に招いたとされる。
- 機動戦士ガンダム外伝 ミッシングリンク (原作ゲーム版)
- 宇宙へ上がったマルコシアス隊が、第15話にてソロモン防衛戦に参加。マルコシアス隊はキシリア麾下の突撃宇宙軍の所属であったが、ドズルは彼らを快く受け入れていた。第16話では撤退する艦隊護衛のため連邦軍の足止めを務め、途中でガトーの援護を受け、部隊も撤退した。
関連人物 [編集 | ソースを編集]
地球連邦軍 [編集 | ソースを編集]
- ティアンム
- ワッケイン
- ブライト・ノア
- アムロ・レイ
- カイ・シデン
- ハヤト・コバヤシ
- セイラ・マス
- スレッガー・ロウ
- シン
- サウス・バニング
- アルファ・A・ベイト
- ベルナルド・モンシア
- チャップ・アデル
- ヨナ・キニスン
- ウモン・サモン
- コンラッド・モリス
- ウェス・マーフィー
ジオン公国軍 [編集 | ソースを編集]
交戦戦力 [編集 | ソースを編集]
地球連邦軍 [編集 | ソースを編集]
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- タイタン
ジオン軍 [編集 | ソースを編集]
- グワジン級以下戦艦3隻 (全滅)
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- グワラン
- ムサイ級 (チベ級含む巡洋艦48隻 ⇒ 36隻が撃沈・大破)
- ザクIIF型 (以下のMSを含み合計3,400機 ⇒ 3,000機以上未帰還)
- ガトル以下戦闘機 ×580機 (300機以上未帰還)
- ジッコ以下突撃艦艇 ×88隻 (ほぼ全滅)