カリョーヴィン
| カリョーヴィン | |
|---|---|
| 登場作品 | 機動戦士ガンダムRPGシリーズ |
| デザイナー | みずきたつ |
| スペック | |
|---|---|
| 分類 | キシリア・ザビ専用試作型モビルスーツ |
| 生産形態 | 少数生産機 |
| 型式番号 | MS-X10K |
| 頭頂高 | 19.8m |
| 全備重量 | 56.5t |
| 主動力 | 熱核融合炉 |
| ジェネレーター出力 | 1,360kw |
| スラスター総推力 | 108,600kg |
| 装甲材質 | ルナ・チタニウム合金 |
| 開発組織 | ジオン公国軍突撃機動軍地球方面軍 |
| 所属 | ジオン公国軍 → ジオン残党 |
| 主なパイロット | キシリア・ザビ (予定) |
概要[編集 | ソースを編集]
ジオン公国軍が開発した白兵戦用試作型モビルスーツ。マ・クベがキシリア・ザビに献上するために作らせたものであり、シルエットもキシリアを模している。宇宙世紀0079年8月にロールアウトしたMS-X10(ギャンのコンペティション時のナンバー)の4号機をベースに、地球方面軍によって独自開発された儀礼用の機体である。機体名称はザクやグフのような命名法則に則らず、中世期の地球の古代語を用いているが、これはイフリートと同様に地球方面軍の独自開発であることに由来すると目されている。
専用のザクを用いて前線視察を行ったドズル・ザビ、戦闘機隊のエースとしても知られたガルマ・ザビ同様、ザビ家の傑英であるキシリアもまた兵士たちの士気を鼓舞し、戦場の現実を知るために前線に立つことがあり、突撃機動軍内部ではキシリア専用MSの開発が必要とされたのは必然と言えた。
本機にはパイロット(=キシリア)の生還のみを至上命題とする採算度外視の機能が要求されており、装甲にはルナ・チタニウム合金を公国軍系の機体としては初採用し万全の防御力を有する他、スパイから得られた陸戦型ガンダムのデータを反映した結果、頭部のV字アンテナや胸部放熱器のレイアウトなど地球連邦軍系MSの影響が見られる。搭載された教育型コンピュータは極めて高価なものとなっており、その教育には当時の地球方面軍最良のシューフィッターが充てられ、操縦経験をほぼ持たないキシリアでも操縦可能なだけの運用データが与えられた。
フレームと駆動系はMSというより人体に近い動きをさせるため、完全な内骨格を達成する必要があるという思想の下、早くから腕部および脚部を一部ながら内骨格化し、ムーバブルフレームの祖型と言うべき設計を行っている。加えて、これを可能とするべく駆動系には流体パルスアクセラレーターのみならず、開発中だったアクト・ザクに採用されていたフィールド・モーターとマグネットコーティングを採用。肩部ユニットにも独立稼働するスラスター・モジュールを有し、これらの装備によって非常に高い運動性を獲得したが、一方で整備性は極めて劣悪であった。
カリョーヴィンは宇宙世紀0079年11月6日に3機がロールアウト(1機のみとしなかったのは、キシリアへ献上する性質上万全のテストを行う必要があったためと思われる)。しかし、オデッサ作戦の混乱の中、完成した3機のうち2機は行方不明となり、残る1機(3号機)もキシリアに届けられることなくペズンへ運ばれてガルバルディ(A型)の開発素体とされた後、終戦後は火星に渡っている。行方不明となった2機のうちの1号機は宇宙世紀0084年3月にカフカスの地下基地で保管されていたものがジオン残党によって起動し、ティターンズのガルバルディβと交戦。格闘戦でこれを凌駕したとの記録が残されており、同機はその後アナハイム・エレクトロニクス社へ運ばれムーバブルフレーム研究の素体とされた。
登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]
- 機動戦士ガンダムRPGアドバンストエディションシナリオ「マ・クベの遺産」
- 初登場作品。一年戦争中、BC兵器と共に何処かへ隠された「マ・クベの財宝」としてその存在が語られ、イスタンブールの臨海美術館を襲撃したジオン残党ゲリラがティターンズの介入を受ける最中に発見し、ガルバルディβと交戦。これを退けた後、アナハイムで修理が行われた。
- 機動戦士ガンダムF90クラスター
- 月刊モビルマシーン
- VOLUME38で詳細な機体解説が行われ、機体の型式番号やスペック、開発背景などが設定された。また、この際にカラーリングも設定され、紫の基本色に赤色を配したカラー画稿が掲載されている。コンペティション時に建造されたギャンの内、YMS-15のナンバーが与えられる以前の機体の1機をベースに改装された機体とされ、『マ・クベの遺産』に登場した機体も1号機として言及されている。記事内では「YMS-15として完成した3機のギャンのうち1機がマ・クベ専用機として、残る2機がギャン・エーオースとして改装されその全てが実戦配備された」とする設定と、「以降もアクシズで開発が続けられガルバルディやR・ジャジャが開発された」という設定の競合を、MS-X10幻の4号機として本機を充てがうことで解消している。
装備・機能[編集 | ソースを編集]
特殊機能[編集 | ソースを編集]
- フィールド・モーター / マグネットコーティング
- 主に地球連邦軍系の機体に採用されている関節駆動技術。開発中であったアクト・ザクのものを援用する形で採用し、機体の運動性向上の一助としている。
- 流体パルスアクセラレーター
- ギャン系列機に搭載されている試作機構。ジェネレーターで発生した余剰エネルギーをパルス状に変換、極超音速状態で保存圧縮し、必要に応じて各部に伝達する事で反応炉へのバックラッシュを防ぎながら、機体のレスポンスとトルクを向上させる。
- スラスター・モジュール
- 運動性を高める目的で両肩部に搭載された独立稼働式の推進ユニット。
武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]
- ビーム・スピア
- 試作型のビーム・サーベルとして開発された伸縮自在の両刃槍。固定武装はこれ一本のみであるが、儀礼用という性質上問題にならないと考えられていた。ただし、最終的には計画中であったビーム・ライフルの装備も想定はされていたとされる。
- マルチプル・ディスチャージャー
- 右腕部の袖に相当するユニットに内蔵された、ビーム撹乱幕や煙幕を展開するための多目的ランチャー。浮遊煙幕弾によって周囲に煙幕を張り、敵機に急接近して斬るという戦法を取るために用いられた。
- ミサイル・ランチャー
- 左腕部の袖部に搭載されたミサイル・ランチャー。
対決・名場面[編集 | ソースを編集]
関連機体[編集 | ソースを編集]
- ギャン
- 原型機。YMS-15のナンバーが与えられる以前のMS-X10の4号機をベースに開発が行われた。このため、YMS-15の生産数とMS-X10の生産数は必ず一致するものではなくなっている。
- 陸戦型ガンダム
- 開発時にスパイから得た同機のデータが反映されている。V作戦のMSに先駆けて7月に実戦投入され、その性能を高く評価されており、頭部のV字アンテナや胸部放熱器などのレイアウトに影響を受けている。
- ガルバルディα
- ペズン計画で開発されたギャンの後継機。開発に際してペズンに運び込まれたカリョーヴィン3号機が、A型の開発素体として用いられたと言われている。
- GFreD
- 『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』に登場する機体。本機と同じくキシリアを彷彿とさせる頭部形状とカラーリングを有している。