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− | + | 元々、ザクの雛形となった機体は前大戦の末期に開発計画が進んでおり、[[フリーダムガンダム|フリーダム]]、[[ジャスティスガンダム|ジャスティス]]を完成させた統合設計局が次に目指した核エンジン搭載型量産MS「[[ザク量産試作型|ZGMF-X999X]](9ザク、トリプルナインとも呼ばれる)」であった。[[第2次ヤキン・ドゥーエ攻防戦]]終結後に試作機は完成していたが、ユニウス条約の条項に記された「軍事目的での[[ニュートロンジャマーキャンセラー]]の使用禁止」に抵触する為に陽の目を見る事は無かった。しかし、動力部以外にも高いポテンシャルを有していた機体本体は、ユニウス条約の制約に抵触しない高性能機というニーズを満たすべく、「換装機能による高い運用製と多用途性を持つ機体」としてザクウォーリアへと生まれ変わる事になった。 | |
− | + | ザクウォーリアは後に開発される[[インパルスガンダム|インパルス]]における[[シルエットシステム]]の設計思想を先取りしており、バックパックの換装により様々な戦況に対応する[[ウィザードシステム]]を採用している。このシステムの開発の背景にはユニウス条約における「保有MSの上限」があり、ウィザードシステムの開発と運用は、運用用途が限定されている局地戦用MSの保有数の抑制に繋がり、結果として汎用機の大量配備が可能となった。 | |
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− | : | + | :MSサイズの手榴弾。左右腰部のキャニスターに計4基マウント可能。榴散弾は作戦用途に応じて通常のZR30Fの他、高性能炸裂弾や強力な燃焼性を持つZR271テルミット焼夷弾などを選択可能。 |
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== 対決・名場面 == | == 対決・名場面 == |
2024年1月15日 (月) 02:05時点における最新版
ザクウォーリア | |
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外国語表記 | Zaku Warrior |
登場作品 | 機動戦士ガンダムSEED DESTINY |
デザイナー | 大河原邦男 |
スペック | |
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分類 | 汎用量産型モビルスーツ |
型式番号 | ZGMF-1000 |
全高 | 17.19m |
本体重量 | 73.09t |
主動力 | バッテリー |
開発組織 | ザフト軍 |
所属 | ザフト軍 |
主なパイロット |
概要[編集 | ソースを編集]
第1次連合・プラント大戦後、ザフト軍が開発した量産型モビルスーツ。地球連合とプラントの間で交わされた停戦条約「ユニウス条約」の締結後に開発された「ニューミレニアムシリーズ」の1カテゴリーであり、このシリーズは型式番号の「1000」からサウザンドシリーズと呼ばれる事もある。機体名称の「ザク」とは、「Zaft Armored Keeper of Unity(鎧に身を固めたZAFTの統一の保護者)」を意味する。
元々、ザクの雛形となった機体は前大戦の末期に開発計画が進んでおり、フリーダム、ジャスティスを完成させた統合設計局が次に目指した核エンジン搭載型量産MS「ZGMF-X999X(9ザク、トリプルナインとも呼ばれる)」であった。第2次ヤキン・ドゥーエ攻防戦終結後に試作機は完成していたが、ユニウス条約の条項に記された「軍事目的でのニュートロンジャマーキャンセラーの使用禁止」に抵触する為に陽の目を見る事は無かった。しかし、動力部以外にも高いポテンシャルを有していた機体本体は、ユニウス条約の制約に抵触しない高性能機というニーズを満たすべく、「換装機能による高い運用製と多用途性を持つ機体」としてザクウォーリアへと生まれ変わる事になった。
ザクウォーリアは後に開発されるインパルスにおけるシルエットシステムの設計思想を先取りしており、バックパックの換装により様々な戦況に対応するウィザードシステムを採用している。このシステムの開発の背景にはユニウス条約における「保有MSの上限」があり、ウィザードシステムの開発と運用は、運用用途が限定されている局地戦用MSの保有数の抑制に繋がり、結果として汎用機の大量配備が可能となった。
カタログスペック面では連合のGAT-Xシリーズを凌いでおり、コーディネイターの未来を担うに相応しいMSであると謳われた。
登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]
- 機動戦士ガンダムSEED DESTINY
- 初登場作品。普及機ではあるが、C.E.73の時点ではようやく本格配備が実施されたばかりの最新鋭機だったため、初期はルナマリア・ホークなどのザフト・レッド、ディアッカ・エルスマンを初めとしたエースパイロットに優先的に配備されていた。また、アーモリーワンでの戦闘に巻き込まれた際、アスラン・ザラがカガリ・ユラ・アスハと共に乗り込み、奪われたセカンドステージシリーズのカオスガンダム、アビスガンダム、ガイアガンダムと交戦した。その後もユニウスセブンの破砕作業に参加した時にブレイズウィザードを装備して出撃。その際の戦闘でイザーク、ディアッカと連携してカオス、アビスやジンハイマニューバ2型を撃退している。中盤以降は配備が進み、地上や宇宙を問わず、各戦線で姿が見られるようになった。
装備・機能[編集 | ソースを編集]
特殊機能[編集 | ソースを編集]
- ウィザードシステム
- 連合のストライカーパックシステムを参考に、インパルスのシルエットシステムの思想を先取りした換装システム。ザクウォーリアとその上位機種であるザクファントムはバックパックを換装する事で様々な戦局に対応する事ができる。
- ブレイズウィザード
- ミサイルポッド内蔵のスラスターユニットを装備した高機動戦用のバックパック。
- ガナーウィザード
- 高出力ビーム砲と専用エネルギータンクが一体となった砲撃戦用のバックパック。
- スラッシュウィザード
- ビームガトリング砲と携行式のビームアックスを装備した近接戦用のバックパック。
- ノクティルーカウィザード
- 水上移動用の強襲揚陸装備。
武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]
- MA-M8 ビームトマホーク
- ビームの刃を持つザクウォーリアの近接格闘用兵装。従来のMSが装備していたビームサーベル等の斬撃兵器より荒々しい印象が強い打撃兵器で、状況によっては敵に投げつける事もあった。通常はシールド内に格納されている。
- MMI-M633 ビーム突撃銃
- MMI(マイウス・ミリタリー・インダストリー社)製のビームライフル。ザクウォーリアの標準型兵装。破壊力と連射性を併せ持つビーム機関銃であり、その性格上、多少命中精度は落ちるが、弾のばら撒きを優先し、同時に多数の敵に攻撃を行う。特徴的な弾倉であるドラム型のマガジンを、シールドの裏側にスペアとしてホールドする事が出来る。
- ハンドグレネード
- MSサイズの手榴弾。左右腰部のキャニスターに計4基マウント可能。榴散弾は作戦用途に応じて通常のZR30Fの他、高性能炸裂弾や強力な燃焼性を持つZR271テルミット焼夷弾などを選択可能。
- シールド
- ザクウォーリアの左肩に装着されている対ビームコーティングが施された盾。オーブから流出した高硬度鋼の精錬技術は本来の用途の他に、表面に突き出した3本の衝角を利用した突撃攻撃を可能とした。
単なる防御兵装としてのみならず、弾倉やビーム・トマホークのホルダーとしての役目を持つ。
対決・名場面[編集 | ソースを編集]
- ザク、大地に立つ
- 『DESTINY』第1話より。強奪された3機のガンダムにより辺り一面が瓦礫の山と化す中を逃げ惑うアレックスとカガリだったが、その時、攻撃の余波を受けた無人のザクが目の前に倒れてきた。カガリを守るためコックピットに乗り込んだアレックスはザクを起動。モノアイを光らせ、瓦礫の中からザクが勇ましく立ち上がった。
立ち上がる際に胸部の放熱フィンから排熱を行うなど、『1st』第1話をオマージュしたシーンである。
関連機体[編集 | ソースを編集]
専用機 [編集 | ソースを編集]
- ルナマリア専用ザクウォーリア
- ルナマリア・ホークの専用機である赤いザク。
- ザクウォーリア (ライブ仕様)
- ラクス・クラインのライブ用にピンクの塗装やマーキングが施された機体。
- ザクウォーリア (ラガシュ基地仕様)
- 海底基地ラガシュに配備されている水色の機体。
装備バリエーション [編集 | ソースを編集]
- ブレイズザクウォーリア
- 本機のブレイズウィザード装備。
- ガナーザクウォーリア
- 本機のガナーウィザード装備。
- スラッシュザクウォーリア
- 本機のスラッシュウィザード装備。
- ホスピタルザクウォーリア
- 本機のホスピタルウィザード装備。
- ケルベロスザクウォーリア
- 本機のケルベロスウィザード装備。
- ノクティルーカザクウォーリア
- 本機のノクティルーカウィザード装備。
系列機・派生機 [編集 | ソースを編集]
- ザクファントム
- 指揮官用の上位機種。
- ザク量産試作型
- ニュートロンジャマーキャンセラー搭載の試作機。
- ザクスプレンダー
- コアスプレンダーシステムの運用試験機。
- コマンドザクCCI
- ニュートロンジャマーの影響下での無線通信用に開発された機体。
- プロヴィデンスザク
- レジェンドガンダムのプロトタイプにあたる機体。
- ゲイツ
- 前世代機。
- グフイグナイテッド
- 本機と同時期に開発され、主力機の座を争った。
- ドムトルーパー (オリジナル仕様)
- 本機以前に次期主力機として開発されていた機体。ウィザードシステムはこの機体から引き継がれている。
- ゲルググメナース
- 後継機。
その他 [編集 | ソースを編集]
- ザクII
- オマージュ元。
余談[編集 | ソースを編集]
- 外見、および名前が「ザク」であるのは、福田監督が「『ガンダム』が宇宙世紀以外でも名前を変えて登場しているのだから、『ザク』を登場させても良いのでは」という理由であり、大河原邦男氏によってデザインをSEED風にリファインした上で登場することとなった。専用機が多く登場しているのも、元ネタであるザクIIが量産機でありながらシャアの搭乗によってキャラクター性を確立したことが要因となっている。
商品情報[編集 | ソースを編集]
ガンプラ[編集 | ソースを編集]
フィギュア [編集 | ソースを編集]