「グフ」の版間の差分
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MS-07シリーズ、いわゆる「グフ系」の機体は、重力下で存分に機能する機動性と、来たるべき対MS戦に備える格闘性能の向上を目的として、装甲の強化、冷却システムの大容量化が施され、脚部にも空間戦闘用のものとは異なる仕様の補助推進システムが搭載されている。グフ系のMSの内、Bタイプに分類される機体は、軽量化によって内部容積に余裕が生まれたため、開発段階で設計されていた固定武装を内装化し、戦闘力を大幅に向上させた機体となっている。 | MS-07シリーズ、いわゆる「グフ系」の機体は、重力下で存分に機能する機動性と、来たるべき対MS戦に備える格闘性能の向上を目的として、装甲の強化、冷却システムの大容量化が施され、脚部にも空間戦闘用のものとは異なる仕様の補助推進システムが搭載されている。グフ系のMSの内、Bタイプに分類される機体は、軽量化によって内部容積に余裕が生まれたため、開発段階で設計されていた固定武装を内装化し、戦闘力を大幅に向上させた機体となっている。 | ||
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− | グフのヘッドモジュールは、試作機であるYMS-07の各種機能や構造をさらにブラッシュアップし、生産性を向上させている。更に、地上における移動力向上のため、開発当初から[[ | + | グフのヘッドモジュールは、試作機であるYMS-07の各種機能や構造をさらにブラッシュアップし、生産性を向上させている。更に、地上における移動力向上のため、開発当初から[[ド・ダイYS]]との連携がオプションとして想定されていたため、連携用の通信強化端末としてブレードアンテナが標準装備されていた。 |
胸部はザクの量産に伴って各部部品などの高性能化・小型化の影響を受け、コクピットの配置や冷却装置のハウジングなど、構造的にかなりの変更を受けている。特にザクIIJ型で深刻な問題であった機体冷却技術は格段の進歩を受けており、補助デバイスをエネルギーサプライのターミナルに分散配置する事で、圧倒的な運動性の向上に成功している。コクピットハッチはパイロット保護を優先した二重装甲となっており、装甲はザクの物よりも軽量かつ強固な複合装甲を採用していた。 | 胸部はザクの量産に伴って各部部品などの高性能化・小型化の影響を受け、コクピットの配置や冷却装置のハウジングなど、構造的にかなりの変更を受けている。特にザクIIJ型で深刻な問題であった機体冷却技術は格段の進歩を受けており、補助デバイスをエネルギーサプライのターミナルに分散配置する事で、圧倒的な運動性の向上に成功している。コクピットハッチはパイロット保護を優先した二重装甲となっており、装甲はザクの物よりも軽量かつ強固な複合装甲を採用していた。 | ||
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:グフの腕部に装備される専用のシールド。マニピュレーターとしての機能を殆ど持たない左手のために開発された。<br/>遠距離からの狙撃対策というよりは、近距離戦闘時の実体弾や打撃・斬撃を減免するための機能を重視した構造となっている。裏面にはヒート・サーベル用のラッチを備える。 | :グフの腕部に装備される専用のシールド。マニピュレーターとしての機能を殆ど持たない左手のために開発された。<br/>遠距離からの狙撃対策というよりは、近距離戦闘時の実体弾や打撃・斬撃を減免するための機能を重視した構造となっている。裏面にはヒート・サーベル用のラッチを備える。 | ||
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2024年8月30日 (金) 17:56時点における最新版
グフ | |
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外国語表記 | Gouf |
登場作品 | |
デザイナー | 大河原邦男 |
スペック | |
---|---|
分類 | 地上用量産型モビルスーツ |
生産形態 | 量産機 |
型式番号 | MS-07B |
頭頂高 | 18.2m |
全高 | 18.7m |
本体重量 | 58.5t |
全備重量 | 75.4t |
主動力 | 熱核融合炉 |
ジェネレーター出力 | 1,034kW |
スラスター総推力 | 40,700kg |
装甲材質 | 超硬スチール合金 |
開発組織 | ジオニック社 |
所属 | ジオン公国軍 |
主なパイロット |
ヴィッシュ・ドナヒュー サイラス・ロック マルロ・ガイム トーマス・クルツ その他多数 |
概要[編集 | ソースを編集]
ジオン公国軍が対MS格闘戦を想定して開発した陸戦用モビルスーツ。ランバ・ラルが搭乗した先行量産型グフ (YMS-07B)を基にした制式量産機で、「後期生産型」とも呼ばれる。
MS-07シリーズ、いわゆる「グフ系」の機体は、重力下で存分に機能する機動性と、来たるべき対MS戦に備える格闘性能の向上を目的として、装甲の強化、冷却システムの大容量化が施され、脚部にも空間戦闘用のものとは異なる仕様の補助推進システムが搭載されている。グフ系のMSの内、Bタイプに分類される機体は、軽量化によって内部容積に余裕が生まれたため、開発段階で設計されていた固定武装を内装化し、戦闘力を大幅に向上させた機体となっている。
公国軍の陸戦用の機体としては、ザクIIF型の重力下仕様であるJ型や、そこから派生した各種局地専用MSが知られているが、早い段階でベース機であるF型の限界を把握していた軍部は、専用の陸戦用MSの開発をジオニック社に依頼。これを受けた同社はJ型で得たノウハウを用いた試作機を開発。その際、陸戦用MSの開発計画を統廃合し、MS-08系バックパックを採用するなどの設計変更を受けた上で量産化された。量産は主にグラナダやキャリフォルニアベースでJ型の生産ラインを更新して行われている。
グフのヘッドモジュールは、試作機であるYMS-07の各種機能や構造をさらにブラッシュアップし、生産性を向上させている。更に、地上における移動力向上のため、開発当初からド・ダイYSとの連携がオプションとして想定されていたため、連携用の通信強化端末としてブレードアンテナが標準装備されていた。
胸部はザクの量産に伴って各部部品などの高性能化・小型化の影響を受け、コクピットの配置や冷却装置のハウジングなど、構造的にかなりの変更を受けている。特にザクIIJ型で深刻な問題であった機体冷却技術は格段の進歩を受けており、補助デバイスをエネルギーサプライのターミナルに分散配置する事で、圧倒的な運動性の向上に成功している。コクピットハッチはパイロット保護を優先した二重装甲となっており、装甲はザクの物よりも軽量かつ強固な複合装甲を採用していた。
腕部モジュールも流体パルスシステムのトルク対容積比の改善と軽量化をはじめとする機能向上をもたらした結果、内部容積に余裕が生まれたため、固定武装の装備を実現。ノンオプションでの戦闘力を大幅に向上させており、Bタイプグフは右腕部にヒート・ロッドを、左腕部に5連装75mm機関砲を装備した仕様が多く、使いこなせれば手持ちのオプションより使い勝手が良い場合もあったという。ショルダー・アーマーはザクIIでは左肩のみの装備であったが、グフは両肩に装備しており、スパイクもザクIIのものより大型化し、ショルダータックルなどの格闘攻撃にも威力を発揮した。
登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]
- 機動戦士ガンダム
- 初出作品。第22話で初登場した。といっても機体に関する詳細設定は放送時点では無く、後の書籍などで後付けされた。主にエースパイロットに対して配備され、地上の戦闘で実戦投入されている。
- 機動戦士SDガンダム MARKーIV
- 同作に収録されている『夢のマロン社・宇宙の旅』に1シーンだけ登場。ジャブローの激戦の中を逃げ惑う主役キャラクター達をヒート・ロッドで襲った。他の機体と同様にリデザインされており、胸部下にザクII改のようにダクトが設けられているのが確認できる。同様のデザインは書籍「M.S.ERA0099 機動戦士ガンダム戦場写真集」でも確認できる。
- 機動戦士ガンダム外伝 コロニーの落ちた地で…
- ヴィッシュ・ドナヒュー機がステージ2で登場。左手が通常のマニピュレーターに換装されており、グフカスタムと同様、ワイヤー型のヒート・ロッドと3連装35mmガトリング砲を装備。シールドには彼のパーソナルマークである髑髏が描かれている。
出現当初は攻撃をしてこないが、直後のイベント後のプレイヤーの行動次第では直接対決する事になる。その後、追撃してくる連邦軍との連戦により戦闘不能状態になったため、新たに配備された陸戦型ゲルググへと乗り換えた。 - 機動戦士ガンダムF90
- 火星のオールズモビルの機体が登場。宇宙用に改修されたものと思われる。エリクのジェガンに斬りかかろうとするが、寸前でF90のビーム・キャノンによって撃墜された。『F90FF』の設定ではこのグフがRFグフの初期型とされている。
- 機動戦士ガンダム アグレッサー
- 第1話からダガーの機体として登場。ダガー隊を率いて3度に渡ってレッドライダーと交戦し度々苦しめるが、最後は予想外の武器で攻撃を防がれ撃破された。その後のジャブロー降下作戦でも多数の機体が登場している。
装備・機能[編集 | ソースを編集]
武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]
- ヒート・ロッド
- グフの固定武装として採用された電磁ムチ。微細な圧電アクチュエーターを含む特殊構造のデンドリマーと、それを覆う伝導率の高い重合体で構成されており、対象との間に大電流の回路を形成して制御装置や搭乗者を感電させる。
ロッドの伸縮を実現している充填剤は、位相を変える事で分子量を制御する高分子重化合物で、ロッド全体として伸縮自在の構造を持っており、ロッド自体のストロークや容積すべてが腕部に収納されている訳ではない。 - 5連装フィンガー・バルカン(5連装75mm機関砲)
- グフの固定武装として採用された機関砲。プロトタイプグフに装備された3連装マシンガンをアップグレードしたもの。
機関砲は下腕部から指先にかけてマガジン・薬室・バレルなどの機構が内蔵されているため、マニピュレーターとしての機能は殆ど無いとされ、シールドなどは専用の物以外は使用できない。また、前腕部に弾倉を収納しているため、戦闘中の給弾が出来ないという運用上の欠点も目立った。 - ヒート・サーベル Type-βIV
- グリップに充填された形状記憶処理済みの高分子化合物によって瞬時に発熱体を形成し、灼熱化した巨大な剣を形成する斬撃用兵装。ヒート・ホークに比べリーチが長く、ルナ・チタニウム合金製のシールドを両断するほどの威力を誇る。
発熱体の主成分はセラミックス系の微粒子で、基本的には使い捨ての武装となる。 - シールド
- グフの腕部に装備される専用のシールド。マニピュレーターとしての機能を殆ど持たない左手のために開発された。
遠距離からの狙撃対策というよりは、近距離戦闘時の実体弾や打撃・斬撃を減免するための機能を重視した構造となっている。裏面にはヒート・サーベル用のラッチを備える。
オプション兵装 [編集 | ソースを編集]
- ザク・マシンガン
- ザクIIの主兵装となるドラムマガジン式の120mmマシンガン。
- ザク・バズーカ
- 対艦用の口径280mmバズーカ。
- ジャイアント・バズ
- 主にドムが装備する大口径バズーカ。
- ヒート・ホーク
- 加熱式の実体斧。
対決・名場面[編集 | ソースを編集]
関連機体[編集 | ソースを編集]
パーソナルカスタム機 [編集 | ソースを編集]
- マ・クベ専用グフ
- 全身にエングレービングが施されたマ・クベ専用の機体。
- グフ (ヴィッシュ・ドナヒュー専用機)
- ヴィッシュ・ドナヒュー専用のグフ。腕部兵装が変更されており、ヒート・ロッド及びフィンガー・バルカンがグフカスタムと同様の物に変更されており、シールドには彼のパーソナルマークである「眼帯をかけた髑髏」が描かれている。
別仕様 [編集 | ソースを編集]
- 先行量産型グフ
- ランバ・ラルが受領した先行量産機。制式量産型のベースとなった。
- グフ (初期量産型)
- ヒート・ロッド及びフィンガーバルカンの開発が遅れたために両腕を通常のマニピュレーターとした機体。
- グフ (後期改修型)
- 両腕をフィンガーバルカンにした機体。
- グフC-2型
- 設定上存在する機体だが詳細は不明。
- グフC-4型
- 設定上存在する機体。脚部推進器を大幅に改修した機体。
系列機・派生機 [編集 | ソースを編集]
- グフ重装型
- 後期改修型をベースに火力と装甲を強化した機体。
- グフ試作実験機
- グフとドムの中間的機体。
- グフ複合試験型
- 脱出用のリトル・ドップが装備された機体。
- グフ戦術強攻型
- 火力を強化した機体。
- グフ・ヴィジャンタ
- 機動力を高めた機体。
- グフ飛行試験型
- 脚部に強力な熱核ロケット・エンジンを搭載することにより飛行することを目的とした機体。
- グフ飛行試験型 (H-2型)
- ドロップタンクを追加した機体。
- グフ飛行型
- 飛行試験型の4号機をさらに改修した機体。
- グフフライトタイプ
- グフカスタム用のパーツや施設を用いて飛行型を再設計した機体。
- グフ・ハンター
- ゲリラ戦に特化した機体。
- グフ (サンダーボルト版)
- 南洋同盟が本機をベースに改修した機体。
- ザクIIJ型
- 本機を開発するための母体となった機体。
技術的関与のある機体 [編集 | ソースを編集]
その他 [編集 | ソースを編集]
- イフリート
- 本機の次の型式番号を持つ機体。グフとドムの中間的機体。
- RFグフ
- オールズモビルが開発した本機を模した機体。
- グフイグナイテッド
- 『SEED DESTINY』に登場する本機のオマージュ機体。
- グフR35
- 『ガンダムビルドファイターズ』に登場する本機をベースとしたガンプラ。
余談[編集 | ソースを編集]
朝日ソノラマ出版の『機動戦士ガンダム』の絵本には、シャアが搭乗する赤いカラーの機体が登場している。
商品情報[編集 | ソースを編集]
ガンプラ[編集 | ソースを編集]
- HGUC
※旧HGUC ※新HGUC
※旧MG ※新MG
フィギュア [編集 | ソースを編集]
USB[編集 | ソースを編集]