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== 概要 == | == 概要 == | ||
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最大の特徴として「ファントム・ライト」と命名された[[ミノフスキードライブ]]が搭載されており、旧[[木星帝国]]が[[サナリィ]]の月面施設を襲撃した際に奪取した[[レコードブレイカー]]の設計データに[[アマクサ]]を掛け合わせる形で設計されている。しかし、主に木星側の技術力不足が原因でミノフスキードライブを完全に再現する事が出来ず<ref>パーツ単位での噴射実験にはある程度成功していたとされる。</ref>、機体外に放出される余剰エネルギーであるビーム粒子「光の翼」の安定が予想以上に上手くいかなかった。これを解決すべく、各部にはサブスラスター兼用の小型放出口を設けて内圧を減らし、同時に全身に[[Iフィールド]]の放射装置とそれを制御する別系統のシステムとして木星のOSを組み込んでいる。 | 最大の特徴として「ファントム・ライト」と命名された[[ミノフスキードライブ]]が搭載されており、旧[[木星帝国]]が[[サナリィ]]の月面施設を襲撃した際に奪取した[[レコードブレイカー]]の設計データに[[アマクサ]]を掛け合わせる形で設計されている。しかし、主に木星側の技術力不足が原因でミノフスキードライブを完全に再現する事が出来ず<ref>パーツ単位での噴射実験にはある程度成功していたとされる。</ref>、機体外に放出される余剰エネルギーであるビーム粒子「光の翼」の安定が予想以上に上手くいかなかった。これを解決すべく、各部にはサブスラスター兼用の小型放出口を設けて内圧を減らし、同時に全身に[[Iフィールド]]の放射装置とそれを制御する別系統のシステムとして木星のOSを組み込んでいる。 | ||
− | 全身のバランスを制御する目的でレコードブレイカーの[[バイオコンピューター]]を搭載しているが、解析が不完全な部分も存在しており<ref>プログラム上に8つの“ピン”が存在し、これを綾取りの「8カケの吊り橋」のように繋ぎ合わせる必要があったが、最初期の理論故に木星側はこれを知らなかった。</ref> | + | 全身のバランスを制御する目的でレコードブレイカーの[[バイオコンピューター]]を搭載しているが、解析が不完全な部分も存在しており<ref>プログラム上に8つの“ピン”が存在し、これを綾取りの「8カケの吊り橋」のように繋ぎ合わせる必要があったが、最初期の理論故に木星側はこれを知らなかった。</ref>、何らかの不具合が発生する事も懸念されていたが、タカ派上層部の要求に現場が屈する形で急遽木星製のOSを搭載し、バイオコンピューターの問題を棚上げして組み上げられた<ref>最悪の場合、木星OSのみでも機体そのものの制御は出来るだろうと考えられていたようである。</ref>。しかし、木星OSとバイオコンピューターは折り合いが悪く、完成した機体はミノフスキードライブはおろか、機体そのものが全く動かせない状態となってしまっていた。 |
この他にも放熱の問題からミノフスキードライブの稼働時間が15分と限られている。窮余の策として背部に強制冷却カートリッジも備えているが、これを用いても延長出来るのは15分程度と短い。 | この他にも放熱の問題からミノフスキードライブの稼働時間が15分と限られている。窮余の策として背部に強制冷却カートリッジも備えているが、これを用いても延長出来るのは15分程度と短い。 | ||
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頭部は[[ガンダムタイプ]]に似た外観を持つが、ツインアイ状のフェイスは光の翼のビーム粒子からセンサー・カメラを保護する為のカバーであり、その下には本来のメインカメラである木星式のモノアイが存在する。また、他のサウザンド・カスタムと同様に頭部のフェイスカバーを展開して放熱を行うが、本機では頬にも展開式のダクトが設けられ、最大出力時にはそちらも展開して二段階強制放熱モードを取る。 | 頭部は[[ガンダムタイプ]]に似た外観を持つが、ツインアイ状のフェイスは光の翼のビーム粒子からセンサー・カメラを保護する為のカバーであり、その下には本来のメインカメラである木星式のモノアイが存在する。また、他のサウザンド・カスタムと同様に頭部のフェイスカバーを展開して放熱を行うが、本機では頬にも展開式のダクトが設けられ、最大出力時にはそちらも展開して二段階強制放熱モードを取る。 | ||
− | + | 当初は可変モビルスーツとして設計が行われており、左右半身と胴体の中央ブロック、後部ブロックの計4ブロックの位置を変更して巡航形態「蜃気楼鳥(ミラージュ・ワゾー)」へと変形できるはずであった。各ブロックを移動させる事でエネルギー循環効率の改善と推進力のベクトル整理、大気圏内における飛行性能の向上や機体冷却の問題の改善が見込め、惑星間での長期安定飛行を可能とする予定であった<ref>同時に「ファントム・ライト」の稼働時間も若干だが延長される</ref>。しかし、実際には変形してもなお木星から地球へ単機での移動を行うのは数値的に考えてもあまりに非現実的であり、そもそも「ファントム・ライト」や機体そのものがまともに起動する事が困難と判明した時点で断念され、物理的なロック機構を施して変形不可能としている。 | |
本来の開発目的から考えると本機は完全な失敗作であり、同時期に[[リガ・ミリティア]]が運用していた[[V2ガンダム]]のミノフスキードライブと比較しても完成度は50%程度とされる。しかし、ミノフスキードライブとIフィールドによる機動性と対ビーム防御力は非常に高く、稼動すれば運用次第で戦局を大きく左右する程の力を発揮できる機体である。 | 本来の開発目的から考えると本機は完全な失敗作であり、同時期に[[リガ・ミリティア]]が運用していた[[V2ガンダム]]のミノフスキードライブと比較しても完成度は50%程度とされる。しかし、ミノフスキードライブとIフィールドによる機動性と対ビーム防御力は非常に高く、稼動すれば運用次第で戦局を大きく左右する程の力を発揮できる機体である。 | ||
− | 後に[[フォント・ボー]]が[[サーカス]]から強奪してこれを使用し、機体の稼働に成功。以降は[[ | + | 後に[[フォント・ボー]]が[[サーカス]]から強奪してこれを使用し、機体の稼働に成功。以降は[[蛇の足]]の戦力として運用された。また、「ファントムは人型であり、そのままの状態では地球~木星間における単機での長期間の安定航行を行うのに適さない」という観点から機体の解析を行った際に蜃気楼鳥形態を発見、[[マリア・シティ]]での作戦後にロックを外してテストする予定だったが、同作戦時に[[ザンスカール帝国]]が発射した[[核ミサイル]]を迎撃・無力化するべくロックを無理やり破壊して使用した。 |
== 登場作品と操縦者 == | == 登場作品と操縦者 == | ||
;[[機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト]] | ;[[機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト]] | ||
:パイロットは[[フォント・ボー]]。[[ハロロ]]がサポートを行っている。また、[[トレス・マレス]]が同乗した事もある。 | :パイロットは[[フォント・ボー]]。[[ハロロ]]がサポートを行っている。また、[[トレス・マレス]]が同乗した事もある。 | ||
− | : | + | :[[サーカス]]母艦[[ビッグ・イベンター]]の格納庫内に封印されていたが、人質となった子供達を救出する為にフォントが奪取してプログラムのデバッグを行い、[[木星]]OSの起動を成功させた。だが木星OSのみではバランス制御がほとんど行えず、常によろけているような状態であった。その為、一度は[[ゴードン・ヌブラード|ゴードン]]の[[ガラハド]]に捕らえられてしまうが、その間に[[バイオコンピューター]]の“ピン”を繋ぐ事で完全稼働が可能となり、その機体特性を活かしてガラハドを大破させている。 |
− | + | :その後は[[蛇の足]]の戦力として運用される事となり、胸には小さな髑髏のレリーフが追加されている。なお、フォントからは「'''ファントムガンダム'''」と(心の中で)呼ばれている。 | |
:マリア・シティでの戦闘では[[ブラックロー運送]]の専務が一時的に乗り込んで[[エンジェル・コール]]の焼却に使用された他、「蜃気楼鳥」に変形してザンスカールの核攻撃を阻止している。だが、そのせいで本機もかなり損傷してしまい、大幅な改修を受けて名称も[[ゴーストガンダム]]に改められた。最終決戦後は再びフォントによって「ファントム」の名が与えられている。 | :マリア・シティでの戦闘では[[ブラックロー運送]]の専務が一時的に乗り込んで[[エンジェル・コール]]の焼却に使用された他、「蜃気楼鳥」に変形してザンスカールの核攻撃を阻止している。だが、そのせいで本機もかなり損傷してしまい、大幅な改修を受けて名称も[[ゴーストガンダム]]に改められた。最終決戦後は再びフォントによって「ファントム」の名が与えられている。 | ||
+ | ;[[ガンダムビルドダイバーズRe:RISE]] | ||
+ | :第20話冒頭に1カットだけ登場。なお、フレイムソードの刃が'''完全に炎'''として描写されている。 | ||
== 装備・機能 == | == 装備・機能 == | ||
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=== 特殊機能 === | === 特殊機能 === | ||
;[[バイオコンピューター]] | ;[[バイオコンピューター]] | ||
:機体の情報をパイロットに伝える[[サイコミュシステム|サイコミュデバイス]]。本機では全身のバランスを制御するために搭載されているが、システムの解析が不完全だった事もあって「失敗作」と呼ばれる原因となった。 | :機体の情報をパイロットに伝える[[サイコミュシステム|サイコミュデバイス]]。本機では全身のバランスを制御するために搭載されているが、システムの解析が不完全だった事もあって「失敗作」と呼ばれる原因となった。 | ||
− | ;[[ミノフスキードライブ | + | ;ファントム・ライト |
− | + | :本機の[[ミノフスキードライブ]]に付けられた名称で、全身から「光の翼」を展開する。 | |
:収束が不安定な状態の余剰エネルギーをIフィールドで強引に抑え込もうとしている為、余計に不安定になっており、まるで炎のように揺らめいている。最大出力ならば重MSすら易々と振り回せる程のパワーを発揮できるが、連続使用は15分間が限度である。「蜃気楼鳥」形態時では3分ほど時間を延長可能。 | :収束が不安定な状態の余剰エネルギーをIフィールドで強引に抑え込もうとしている為、余計に不安定になっており、まるで炎のように揺らめいている。最大出力ならば重MSすら易々と振り回せる程のパワーを発揮できるが、連続使用は15分間が限度である。「蜃気楼鳥」形態時では3分ほど時間を延長可能。 | ||
:終了後はオーバーヒートで一時的に動けなくなり、機体内温度も急激に上昇する。 | :終了後はオーバーヒートで一時的に動けなくなり、機体内温度も急激に上昇する。 | ||
;強制冷却カートリッジ | ;強制冷却カートリッジ | ||
− | : | + | :ファントム・ライトの使用時間を延長する為の苦肉の策として採用されたシステム。背部に1発装填されており、使用後は排莢される。 |
:一度の出撃で一度しか使用できず、延長できる時間も15分である。当然、次に限界時間に到達すれば完全に動けなくなる。「蜃気楼鳥」形態時でも使用可能。 | :一度の出撃で一度しか使用できず、延長できる時間も15分である。当然、次に限界時間に到達すれば完全に動けなくなる。「蜃気楼鳥」形態時でも使用可能。 | ||
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:「光の翼」を抑え込む為、全身に組み込まれている。 | :「光の翼」を抑え込む為、全身に組み込まれている。 | ||
:本来は戦闘での使用を目的として組み込まれた訳ではないのだが、「Iフィールドの鎧」ならぬ「Iフィールドの嵐」と表現される程強力である為に敵からのビーム攻撃のほとんどを無効化できるだけの防御力を本機に与えている。 | :本来は戦闘での使用を目的として組み込まれた訳ではないのだが、「Iフィールドの鎧」ならぬ「Iフィールドの嵐」と表現される程強力である為に敵からのビーム攻撃のほとんどを無効化できるだけの防御力を本機に与えている。 | ||
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:本機のデータを元に開発された量産機とその試作1号機。 | :本機のデータを元に開発された量産機とその試作1号機。 | ||
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− | : | + | :本機の予備フレームをベースに開発された[[ミキシングビルドモビルスーツ]]。 |
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+ | :JMSXシリーズをベースに本機と掛け合わせた機体。 | ||
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− | : | + | :リガ・ミリティアのミノフスキードライブ搭載機。ファントムのミノフスキードライブの完成度はV2ガンダムと比較して半分程度となる。 |
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2024年7月18日 (木) 16:36時点における最新版
ファントム | |
---|---|
外国語表記 | Phantom |
登場作品 | 機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト |
デザイン |
カトキハジメ 長谷川裕一 |
スペック | |
---|---|
愛称 | ファントムガンダム[1] |
分類 | 惑星間高速移動用試作型モビルスーツ (可変モビルスーツ) |
生産形態 | 試作機 |
型式番号 | EMS-TC02 |
主動力 | 熱核融合炉 |
開発組織 | 木星共和国 (サーカス) |
所属 | サーカス ⇒ 蛇の足 |
母艦 | ビッグ・イベンター ⇒ 林檎の花 |
主なパイロット |
概要[編集 | ソースを編集]
木星共和国のタカ派が中心となって開発した試作型可変モビルスーツ。「サウザンド・カスタム」で開発認可が2番目に下りた機体である。単独での木星圏から地球への惑星間航行を目的とした実験機だが、地球連邦政府に対する「テロ行為」を行う事になった際の切り札という側面も持ち合わせており、本機のみで連邦の重要拠点を攻撃する事も想定されていた。
最大の特徴として「ファントム・ライト」と命名されたミノフスキードライブが搭載されており、旧木星帝国がサナリィの月面施設を襲撃した際に奪取したレコードブレイカーの設計データにアマクサを掛け合わせる形で設計されている。しかし、主に木星側の技術力不足が原因でミノフスキードライブを完全に再現する事が出来ず[2]、機体外に放出される余剰エネルギーであるビーム粒子「光の翼」の安定が予想以上に上手くいかなかった。これを解決すべく、各部にはサブスラスター兼用の小型放出口を設けて内圧を減らし、同時に全身にIフィールドの放射装置とそれを制御する別系統のシステムとして木星のOSを組み込んでいる。
全身のバランスを制御する目的でレコードブレイカーのバイオコンピューターを搭載しているが、解析が不完全な部分も存在しており[3]、何らかの不具合が発生する事も懸念されていたが、タカ派上層部の要求に現場が屈する形で急遽木星製のOSを搭載し、バイオコンピューターの問題を棚上げして組み上げられた[4]。しかし、木星OSとバイオコンピューターは折り合いが悪く、完成した機体はミノフスキードライブはおろか、機体そのものが全く動かせない状態となってしまっていた。
この他にも放熱の問題からミノフスキードライブの稼働時間が15分と限られている。窮余の策として背部に強制冷却カートリッジも備えているが、これを用いても延長出来るのは15分程度と短い。
頭部はガンダムタイプに似た外観を持つが、ツインアイ状のフェイスは光の翼のビーム粒子からセンサー・カメラを保護する為のカバーであり、その下には本来のメインカメラである木星式のモノアイが存在する。また、他のサウザンド・カスタムと同様に頭部のフェイスカバーを展開して放熱を行うが、本機では頬にも展開式のダクトが設けられ、最大出力時にはそちらも展開して二段階強制放熱モードを取る。
当初は可変モビルスーツとして設計が行われており、左右半身と胴体の中央ブロック、後部ブロックの計4ブロックの位置を変更して巡航形態「蜃気楼鳥(ミラージュ・ワゾー)」へと変形できるはずであった。各ブロックを移動させる事でエネルギー循環効率の改善と推進力のベクトル整理、大気圏内における飛行性能の向上や機体冷却の問題の改善が見込め、惑星間での長期安定飛行を可能とする予定であった[5]。しかし、実際には変形してもなお木星から地球へ単機での移動を行うのは数値的に考えてもあまりに非現実的であり、そもそも「ファントム・ライト」や機体そのものがまともに起動する事が困難と判明した時点で断念され、物理的なロック機構を施して変形不可能としている。
本来の開発目的から考えると本機は完全な失敗作であり、同時期にリガ・ミリティアが運用していたV2ガンダムのミノフスキードライブと比較しても完成度は50%程度とされる。しかし、ミノフスキードライブとIフィールドによる機動性と対ビーム防御力は非常に高く、稼動すれば運用次第で戦局を大きく左右する程の力を発揮できる機体である。
後にフォント・ボーがサーカスから強奪してこれを使用し、機体の稼働に成功。以降は蛇の足の戦力として運用された。また、「ファントムは人型であり、そのままの状態では地球~木星間における単機での長期間の安定航行を行うのに適さない」という観点から機体の解析を行った際に蜃気楼鳥形態を発見、マリア・シティでの作戦後にロックを外してテストする予定だったが、同作戦時にザンスカール帝国が発射した核ミサイルを迎撃・無力化するべくロックを無理やり破壊して使用した。
登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]
- 機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト
- パイロットはフォント・ボー。ハロロがサポートを行っている。また、トレス・マレスが同乗した事もある。
- サーカス母艦ビッグ・イベンターの格納庫内に封印されていたが、人質となった子供達を救出する為にフォントが奪取してプログラムのデバッグを行い、木星OSの起動を成功させた。だが木星OSのみではバランス制御がほとんど行えず、常によろけているような状態であった。その為、一度はゴードンのガラハドに捕らえられてしまうが、その間にバイオコンピューターの“ピン”を繋ぐ事で完全稼働が可能となり、その機体特性を活かしてガラハドを大破させている。
- その後は蛇の足の戦力として運用される事となり、胸には小さな髑髏のレリーフが追加されている。なお、フォントからは「ファントムガンダム」と(心の中で)呼ばれている。
- マリア・シティでの戦闘ではブラックロー運送の専務が一時的に乗り込んでエンジェル・コールの焼却に使用された他、「蜃気楼鳥」に変形してザンスカールの核攻撃を阻止している。だが、そのせいで本機もかなり損傷してしまい、大幅な改修を受けて名称もゴーストガンダムに改められた。最終決戦後は再びフォントによって「ファントム」の名が与えられている。
- ガンダムビルドダイバーズRe:RISE
- 第20話冒頭に1カットだけ登場。なお、フレイムソードの刃が完全に炎として描写されている。
装備・機能[編集 | ソースを編集]
特殊機能[編集 | ソースを編集]
- バイオコンピューター
- 機体の情報をパイロットに伝えるサイコミュデバイス。本機では全身のバランスを制御するために搭載されているが、システムの解析が不完全だった事もあって「失敗作」と呼ばれる原因となった。
- ファントム・ライト
- 本機のミノフスキードライブに付けられた名称で、全身から「光の翼」を展開する。
- 収束が不安定な状態の余剰エネルギーをIフィールドで強引に抑え込もうとしている為、余計に不安定になっており、まるで炎のように揺らめいている。最大出力ならば重MSすら易々と振り回せる程のパワーを発揮できるが、連続使用は15分間が限度である。「蜃気楼鳥」形態時では3分ほど時間を延長可能。
- 終了後はオーバーヒートで一時的に動けなくなり、機体内温度も急激に上昇する。
- 強制冷却カートリッジ
- ファントム・ライトの使用時間を延長する為の苦肉の策として採用されたシステム。背部に1発装填されており、使用後は排莢される。
- 一度の出撃で一度しか使用できず、延長できる時間も15分である。当然、次に限界時間に到達すれば完全に動けなくなる。「蜃気楼鳥」形態時でも使用可能。
- Iフィールド発生器
- 「光の翼」を抑え込む為、全身に組み込まれている。
- 本来は戦闘での使用を目的として組み込まれた訳ではないのだが、「Iフィールドの鎧」ならぬ「Iフィールドの嵐」と表現される程強力である為に敵からのビーム攻撃のほとんどを無効化できるだけの防御力を本機に与えている。
- 「蜃気楼鳥」形態時にはこれを一種のバリアとする事で本機の大気圏内における飛行性能を向上させる役割を果たす。
- 変形
- 「蜃気楼鳥」に変形可能。ファントムの胴体は4つのブロックで構成され、それを移動させる事で変形するのだが、その可変プロセスは仲間内からも「壊れていく」と形容されている物である。
武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]
- フレイム・ソード
- 左右サイドスカートに計2基収納されているビーム・ソード。ファントム・ライト使用時には「光の翼」と同様にビームが燃えるように揺らめいていて[6]、敵機のビーム・シールドを無効化しつつ攻撃可能。これは相手のシールドのビームがファントムのIフィールドによって引きずられ、流される為に起こる現象である。
- ビームを展開していない時は小型の実体剣のような形状をしており、この状態でデバイスを加熱する事によってヒートナイフとして使用可能。
- バタフライバスターB
- ブラックロー運送が一年前にカーティスから発注を受けて開発した武器。銃身を折り畳む事でガンモードからサーベルモードになる。
- 名称からも分かる通り、設計のコンセプトはクロスボーン・ガンダムX-0と共に発見されたバタフライバスターを基にしているが、最新技術で一新された結果、出力が12%程度向上している。
- チェーンソーライフル
- 本来はガラハド用のビーム・ライフル。サーカス母艦から脱出する際に奪って使用したが、迎撃してきた歩兵を牽制する為に放り投げている。
- 多目的攻撃兵装「クジャク」
- ブラックロー運送がバタフライバスターBと同時期に発注を受けて開発していた武器。ムラマサ・ブラスターとピーコック・スマッシャーの機能を併せ持つ複合兵装であり、「バスターモード」と「スマッシャーモード」に変形する。ジャブローでの戦闘でカーティスから渡されて使用。
対決・名場面[編集 | ソースを編集]
関連機体[編集 | ソースを編集]
- レコードブレイカー / アマクサ
- 設計ベースとなった機体。レコードブレイカーからミノフスキードライブを取り入れている。
- ゴーストガンダム
- ファントムにクロスボーン・ガンダムX-0の予備パーツを組み込み改修した機体。
- ファントムV2 / ファントムV2改
- ミダスとの決戦後、宇宙世紀167年の技術で改修されたファントム。V2改はそこに連邦軍が改修を加えた機体となる。
- ノエル・レイス / ブラン・ファントム
- 本機のデータを元に開発された量産機とその試作1号機。
- バロック
- 本機の予備フレームをベースに開発されたミキシングビルドモビルスーツ。
- グランパス
- JMSXシリーズをベースに本機と掛け合わせた機体。
- V2ガンダム
- リガ・ミリティアのミノフスキードライブ搭載機。ファントムのミノフスキードライブの完成度はV2ガンダムと比較して半分程度となる。
- ラロ / バイラリナ / デスフィズ / ガラハド
バンゾ / グレゴ / キルジャルグ / カルメロ / エスピラル - 他のサウザンド・カスタムの機体群。
商品情報[編集 | ソースを編集]
フィギュア[編集 | ソースを編集]