ガンダムAGE-1 ノーマル
ナビゲーションに移動
検索に移動
ガンダムAGE-1 ノーマル | |
---|---|
読み | がんだむえいじわん のーまる |
外国語表記 | Gundam AGE-1 Normal |
登場作品 | 機動戦士ガンダムAGE |
デザイン | 海老川兼武 |
スペック | |
---|---|
分類 | 戦闘用モビルスーツ |
型式番号 | AGE-1 |
全高 | 18.0m |
重量 | 43.4t |
主動力 | プラズマ圧縮炉 |
装甲材質 | 特殊鋼材 |
搭載システム | AGEシステム |
開発 | |
開発組織 | 地球連邦軍 |
開発拠点 | アリンストン基地 |
所属組織 |
|
所属部隊 | ディーヴァ |
主なパイロット |
概要
地球連邦軍の戦闘用モビルスーツ。フリット・アスノがAGEデバイスの中にあった設計データを基にスペースコロニー・ノーラのアリンストン基地で7年の歳月をかけて完成させた機体であり、コクピットにAGEデバイスをセットする事で起動する。
独自発展させたプラズマ制御技術によるプラズマ圧縮炉を搭載し、その出力はUEのMSに採用されている物と同等の性能がある事から現行の連邦軍主力機であるジェノアスを凌駕している。またアスノ家由来の特殊装甲材を採用する事でUEのガフランの攻撃をも寄せ付けない程の強靭な装甲を纏い、装備している武装も高い攻撃力を持つ等、当時の連邦軍MSの中でも凄まじい性能を誇る。
最大の特徴として「AGEシステム」を搭載しており、胸部の「A」のマークのセンサーにシステムのコアユニットが搭載されている。それに加えて「ウェアシステム」と呼ばれる四肢を換装可能とするシステムも採用されており、様々な戦局に対応可能な「Gウェア」と呼ばれるパーツを装着できるようになっている[1]。
背部にはブロードアンテナが設置され、頭部に内蔵された各種センサー系と連動させる事で戦闘中も情報収集や分析を行いつつ、それをAGEビルダーに送信できる。
換装形態にタイタス、スパロー等、複数が存在する。また製造時に予備を含む多数のパーツが用意されており、後にこれを使用して2号機が組み立てられている。
その名称は伝説の救世主「ガンダム」に由来しており、姿もそれに似せている。
登場作品と操縦者
- 機動戦士ガンダムAGE ~始まりの物語~
- アニメ第1話の放送に前後して登場。アニメの初期段階アイディアを基にしたストーリーのため、下記の第一部第1話とは内容が一部異なる。初のUEとの戦闘では苦戦の末、排気風車を使ってガフランを撃墜するという豪快な戦いぶりを見せた。
- 機動戦士ガンダムAGE(フリット編)
- 初出作品。主人公フリット・アスノの搭乗機として主役を務める。
当初はラーガン・ドレイスがパイロットを務める予定だったが、ノーラ内での戦闘で彼が負傷した為に急遽フリットが乗り込み、ガフランを1機撃破した。その後もディーヴァの艦載機として実戦投入され、多数のUEのMS型を撃破する戦果を挙げている。また、コロニー・ファーデーンにてデシル・ガレットがAGEデバイスを奪って搭乗。UEやフリット達を翻弄した。 - 機動戦士ガンダムAGE(アセム編)
- パイロットはアセム・アスノ。
25年間の改良が加えられた状態でフリットが自宅の馬小屋に秘匿していた[2]が、ヴェイガンの襲撃に際して出撃。ドラドを撃破し、ゼハート・ガレットのゼダスRとも交戦した。AGE-2がロールアウトすると、本機はビッグリング基地へと移送され、AGEシステム無しで稼働できるように改装される事になった。また、ロディ・マッドーナが製作したMSバトルシミュレータに少年時代のフリットを再現したAGE-1 ノーマルが登場、ゼイドラと二機がかりでアセムを苦しめている。 - 機動戦士ガンダムAGE(三世代編)
- 本編には主にフラットおよびグランサ(フルグランサ)の状態で登場。本形態自体はA.G.201年時、連邦首都ブルーシアに建てられたガンダム記念館に置かれており、外されていたAGEシステムも再び搭載されている。
装備・機能
特殊機能
- AGEシステム
- 自己成長型のコンピュータシステム。蓄積した戦闘データから戦局に合った新装備を自動工廠「AGEビルダー」で製造する。
- AMENBO(アメンボ)
- 「Gウェア」を搭載可能な無人輸送機。名称は「AGE Mechanical Equipment Moving BOat」の略。
- 換装
- 四肢を「Gウェア」に換装可能。最初はディーヴァの艦内で行われていたが、後にウェアを搭載した「AMENBO」を射出して戦場で換装するようになった。
後述の分離機構を応用する形でAGEシステムが提示した。 - 分離
- 四肢を分離可能。
元々は実験機である本機の開発・製造の効率化や整備性、輸送のしやすさ等を考慮して採用された機構で、動力も四肢それぞれに独立して搭載されている。
武装・必殺攻撃
- ビームダガー
- 両腰部に1基ずつマウントされている接近戦用の武装。短いビーム刃を出力する。投擲武装としても使用可能。
- ビームサーベル
- ビームダガーの刃を調節する事でビームサーベルとして使用可能。
- ドッズライフル
- 本機の主兵装。AGEシステムがガフランとの戦闘データを基にして造り出した武装で、発射するビームをドリル状に回転させる事で貫通力を高めている。通常モードの他、バレルを回転させてフォアグリップで両手で保持する精密射撃モード、バレルを取り外したハンドガンモードに組み換えが可能だが、後者は劇中では使用されていない。
なお、小説版では「ドッズ」とは「Drill-Orbital Discharge System(機械穿孔電子軌道放出システム)」の略称とされている。AGEシステムによって実現されるまでは理論科学の域を出ていなかったらしい。ビームを受けた相手はこのDODS効果によって共振粒子のボルテックスへと呑まれてしまい、消滅してしまう。- ハンドガン
- バレルを取り外す事で小銃として使用可能。本編未使用。
- シールド
- 実体式の防御兵装。先端部の青い部分は「A」の文字を形作っている。本体よりも強固に出来ている為、高い防御力を持っている。
- ビームスプレーガン
- ジェノアスに装備されていた武装。速射性は高いが威力に乏しく、UEのMS型には全く効かない。本機も二度使用している。
- マーカーショット
- 演習用の装備。被弾すると機体のコンピュータが連動して電流が走るようになっている。戦闘でもセンサー等に当てれば目くらまし程度の効果はある。
ウルフのジェノアスカスタムとの模擬戦で使用。 - ビームローリングランサー
- PSP用ソフト「機動戦士ガンダムAGE ユニバースアクセル / コズミックドライブ」に登場するゲームオリジナル武器。所謂風車(かざぐるま)や芝刈り機のような武器で、長い柄の先に4本のビーム刃を発振する回転器が取り付けられている。この回転する刃によりビームダガーが通用しない相手も強引に両断する事が可能。アニメの最初期の案には風車の残骸から風車チェーンソーのような新武器を構築する[3]というものがあり、本武器はそれを実現した武器と言える。
その他
- 排気風車
- 『始まりの物語』にて使用したコロニーの排気用の風車(ふうしゃ)。ビームスプレーガンやビームサーベルを全く受け付けないガフランを前に、AGEデバイスからコロニーの全データを受け取ったAGEシステムが唯一の対抗手段として導き出した。ランドセルに装着してから配電コードを腰部フロントアーマーに接続する事で高速回転させ、3機のガフランをまとめて切り刻んでいる。
対決・名場面
機動戦士ガンダムAGE
- 対ガフラン
- フリット編第1話より。AGE-1の初陣にして14年間、地球人類が一度も勝利出来なかったUEに勝利した瞬間。
- 対デファース
- フリット編第15話より。
- 馬小屋のガンダム
- 第16話(アセム編第1話)より。A.G.140にヴェイガンがトルディアを襲撃した時にアセムがコロニーを守る為に戦った。初めての戦闘に苦戦しながらもドラドを2機も撃墜した。
MOEでは四機連続で戦闘を行い三機を撃破。ゼダスRにも一撃を与え退避させた。 - 卒業式の戦闘
- 第17話(アセム編第3話)より、アセムとゼハートの卒業式の日に突発的に起きた戦闘。ゼダスRは連邦軍の新型MS「アデル」を蹴散らすがアセムの駆るガンダムAGE-1と交戦する。その戦闘でゼダスRはゼハートのXラウンダー能力について来る事が出来ずに優位に立つが最終的には敗北した。その後にゼハートは機体から降りてアセムの前に姿を見せて自身の素性を明かし、戦場から去るように言いトルディアから離脱した。
ガンダムEXA VS
- ガンダム大地に臥す
- 漫画『ガンダムEXA VS』より。UEのノーラ襲撃に際してフリットはテミス・キロンのジェノアスが制するのを振り切りAGE-1に乗って格納庫の外に出る。しかし、UEのMSはセシア・アウェア・アハトの駆るこの世界に本来存在しない機体、エクストリームガンダムR リフェイザー・タキオンによりすべて殲滅されていた。
- 本来存在するはずのないその「ガンダム」を見たフリットが困惑するのをよそにアハトは撤退、それと入れ違いになるように上空からMSが飛来する。その機体はかつてアスノ家に語り継がれた「救世主」に類似した機体、ザ・ガンダムであった。その機体の存在にフリットは大いに驚愕・困惑した。
- しかし、ザ・ガンダムにはアハトの創造主でありヴェイガンと同じく火星の人間であり「人類進化の頂点に立つ王」と呼ばれるガンダムの世界を破壊しようとする「究極のアダム」―――マーズIのアル・アダが搭乗していた。フリットは「君が救世主になるんだ」と激励してくれたテミスと共に「征服者」となったザ・ガンダムに立ち向かうも、その次に描かれたのは「征服者ガンダム」の一撃によってAGE-1とジェノアスの胴体が両断されるというあまりにも残酷な光景であった。
- フリットは一命をとりとめたものの、もしテミスとジェノアスがおらずAGE-1単機で戦っていたら殺害されていたかもしれないという状況であった。だが、この戦いは「
史上最大の戦い 」の序章にしか過ぎなかった… - さらに、この戦闘後にフリットが生存した証拠がテミスの証言しかなかったこともあってか、フリット殺害といったデマまで流布した。
その他
- 誕生!ビームローリングランサー
- PSP用ソフト「機動戦士ガンダムAGE ユニバースアクセル / コズミックドライブ」フリット編での初戦闘。戦闘自体はアニメ第1話と同じだが、ゲームではガフランにスプレーガンはおろかビームダガーすら通用しない展開になるため、AGE-1は苦戦を強いられる事になる。ひたすら攻撃に耐える中、AGEビルダーが遂に新武器を完成。それはあたかも風車のような武器だった。射出されたランサーを受け取ったAGE-1は飛び去ろうとするガフランLを背後から両断。長らく連邦軍を圧倒していたUEを相手に始めての勝利を掴んだ。
ガフランLを撃破する場面では実際にアニメが挿入される上、その撃破方法などは『1st』第1話をオマージュしたシーンとなっている。
関連機体
各種ウェア換装形態
- ガンダムAGE-1 タイタス
- 対バクト用の肉弾戦用形態。
- ガンダムAGE-1 スパロー
- 対ゼダス用の高速近接戦闘形態。
- ガンダムAGE-1 レイザー
- スパローの発展形態。
- ガンダムAGE-1 スタークス
- 高速一撃離脱戦仕様。
- ガンダムAGE-1 アサルトジャケット
- 武装強化形態。
- ガンダムAGE-1 ソーディア
- 接近戦仕様。
- ガンダムAGE-1 ゴールドアロー
- 小説版に登場する対オールレンジ攻撃用の特殊形態。
別仕様
- ガンダムAGE-1 フラット
- AGEシステムを外し、AGEデバイス無しで起動出来るように改造した状態。
- ガンダムAGE-1 グランサ / ガンダムAGE-1 フルグランサ
- AGE-1 フラットのフルアーマー形態。オプション装備「グラストロランチャー」の装備により後者の名称となる。
- ガンダムAGE-1 (ダイキVer.)
- 外伝作品『トレジャースター』に登場。主人公ダイキ・リュウザキが搭乗する。外見はフリット機と同一だが、胸部と膝に「T」の文字が入っている。AGEビルダーがないのでウェア換装ができず、武装もビームサーベルだけ。
- ガンダムAGE-1 フェニックス
- 外伝作品「トレジャースター」に登場。同じく主人公ダイキが乗る。作中の中盤に見つけられたAGEビルダー[4]の中にあったウェア。複数の形態に変化が可能。なお、AGE-2にも同名のウェアが存在している。
- ガンダムAGE-1 2号機
- 予備パーツから組み上げられた2号機。
系列機・派生機
- ガンダムAGE-2 ノーマル
- 後継機。
- ガンダムAGE-3 ノーマル / ガンダムAGE-FX
- AGE-2から連なる後継機群。
- アデル
- AGE-1の量産仕様機。ウェア換装機能も受け継いでいる。
技術的関与のある機体
その他
- トライエイジガンダム
- 『ガンダムトライエイジ』に登場するゲームオリジナル機体。本機をベースに、AGE-1~3の能力を併せ持つ機体となっている。
- ガンダムTRYAGEマグナム
- 『GBD:R』に登場するアニメオリジナルカラー版。
余談
- 『ガンダムAGE』の主役機が「RX-78 ガンダムから後のガンダムへの筋道をたどる」事をコンセプトにしているように、本機は外見の通り「RX-78 ガンダム」がモチーフとなっている。以降のAGE-2、3、FXについてもそれぞれΖガンダム、ΖΖガンダム、νガンダムに相当する機体となっている。
- なお、初期案のラフスケッチには本機に続く機体としてガンダムMk-IIに相当するであろう機体が存在し、当初はこちらに「ガンダムAGE-2」の名称が用いられていた(後発の機体についても「ガンダムAGE-3~5」の名称が用いられている)。
商品情報
ガンプラ
完成品
資料リンク
リンク
脚注
- ↑ ただし、ウェアシステムについてはあくまでも敵MSに対する暫定的な対抗策として採用されていた。
- ↑ 後にフリット配下の連邦軍基地に移送した 。
- ↑ 日野晃博氏のツイート
- ↑ フリットのものとは別物でAGE-1がまるごと入るほどのサイズのもの。