機動戦士ガンダム (冒険王版)
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機動戦士ガンダム (冒険王版) | |
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原作 | 機動戦士ガンダム |
作画 | 岡崎優 |
出版社 | 秋田書店 |
掲載誌 | 冒険王 |
掲載期間 | 1979年5月~1980年2月 |
巻数 | 全2巻、全1巻(復刻版) |
話数 | 全10話 |
概要[編集 | ソースを編集]
『機動戦士ガンダム』放送当時、 秋田書店の雑誌『冒険王』に掲載されていた漫画版ガンダム。
作者は岡崎優。ただ、氏が当時テレビを持っていなかった事や、情報収集を行っていなかった事もあり、リアル路線だった原作と打って変わってスーパー路線の内容となっている。結果、熱血漢のアムロ、敵を悉く粉砕するガンダム、敵が間近に現れるまで気づかないホワイトベース隊等々、見る物に衝撃を与える突っ込み所満載な場面が度々現れるのが特徴。
地上編を終えたところでTV放送が打ち切りとなったため、漫画もホワイトベースが宇宙に出たシーンで打ち切りとなった。
そのカルト的な人気から、これまでに数回単行本化している。
また、劇場版『めぐりあい宇宙』が公開された際に氏がこれを漫画化。実質、打ち切りとなった漫画の続きとなった。2003年に発売された復刻本から同時収録されるようになっている。
ストーリー[編集 | ソースを編集]
宇宙世紀0079年。スペースコロニーの1つであるジオン公国が地球連邦に対し、反逆の狼煙を上げた。宇宙都市サイド7に住むアムロ・レイは、突如コロニーを襲ってきたザクを連邦軍の新兵器ガンダムで撃破した。若き戦士達の愛と平和を賭けた戦いが始まる!
登場人物[編集 | ソースを編集]
地球連邦軍[編集 | ソースを編集]
- アムロ・レイ
- 皆さんご存知、ガンダムの主人公…と言いたい所だが、原作とは打って変わって、怒りでテレビの画面を殴り割る程の熱血キャラである。
- 「くそっ しょうがねえな」
- ブライト・ノア
- ホワイト・ベース艦長。敵弾を急降下で回避しようとして逆に当たりに行っちゃう迷艦長。
- 「急降下してふりきれっ」
- リュウ・ホセイ
- ブライト以外で唯一生き残った正規軍人。ハモン戦でまさかの犬死。
- 「そりゃ勝手な行動をしたんだからなんらかの制裁は必要だろうが………………」
- カイ・シデン
- ホワイト・ベースクルー。原作とは違い、黒髪。
- 「いいなアムロ 敵の奇襲攻撃にだけ 神経を集中させるんだ」
- ハヤト・コバヤシ
- ホワイト・ベースクルー。
- 「やったぜ こいつで最後だ!」
- セイラ・マス
- アルテイシア姫。ガンダムで無断出撃したが、その後アムロが脱走した時には自分の事を棚に上げてアムロを批難する厚顔無恥。
- 「このままアムロのわがままをとおさせる…………そんなわけにはいかないわ」
- フラウ・ボウ
- アムロの幼馴染。大体原作通りだが、黒髪である。
- 「アムロ………男でしょ!」
- ミライ・ヤシマ[1]
- ホワイトベースの操舵手。ややふっくら体形。
- 「敵の艦がずっとうしろからついてきてるわ…………………」
- テム・レイ
- アムロの親父。役回りは原作と概ね一緒。幸い宇宙空間に放り出されずに済んだ。
- 「ひまができたら家で食事をしよう むすこと3人で」
- パオロ・カシアス
- ホワイト・ベースの前艦長。爆弾の破片を受けてしまい、サイド7脱出時にブライト達に見守られながら息を引き取る。
- 「どんなことをしても このホワイト・ベースとガンダムはジオンにわたしては ならんのだ」
- カツ / レツ / キッカ
- ホワイト・ベースの子供達。
- 「アムロだ!」「アムロ!」「アムロよくやったぞ」
- レビル
- 連邦軍将軍。原作と違って温情は無く、ホワイト・ベース隊を酷使する。一応、その活躍は賞賛している。
- 「いや あれでいいんだ…」
- ウッディ・マルデン
- 連邦軍大尉。マチルダなんていなかった。
- 「きみか……はなしには聞いていたが…若いな…」
ジオン公国軍[編集 | ソースを編集]
- シャア・アズナブル
- アムロのライバル。サイド7をミサイルで粉砕したり、ガルマの最期を見て英雄気取りになっていたら原作通り左遷されたり、しまいにはアッガイに乗り込む男。
- 「情報だけでいいのだ ベテランの兵士ではてがらをあせる!!」
- デニム、ジーン
- シャアの部下。パイロットスーツのまま街中で偵察するお茶目さん。
- 「すげえ あれが敵の新鋭戦艦か!!」「たたきつぶすならいまだ!!」
- ドレン
- シャアの副官。
- 「シャア少佐 武器がもうほとんどのこってませんが………」
- ガルマ・ザビ
- 地球第三方面司令官。割れアゴ。シャアとアレな関係を匂わせるシーンも。
- 「わたくしはよい友をもった………」
- デギン・ザビ
- ジオン公国公王。表紙での悪の親玉感は大。
- 「ばかな ガルマが戦死しただと!?」
- ドズル・ザビ
- ザビ家三男。宇宙に出たホワイト・ベースにズゴック部隊をけしかけた。
- 「モビルスーツにはモビルスーツだ ズゴック出動!!」
- キシリア・ザビ
- ザビ家長女。兄妹で一番ガルマの死を嘆いていた。
- 「モビルアーマー・ゾックをつかうがいいマ・クベ」
- ギレン・ザビ
- ザビ家長男。父親の前でガルマの死を士気を高めるために利用すると公言する冷血漢。
- 「連邦軍の人道主義の美名にかくれたあまい妥協政策は劣悪なものの増長をゆるし 人類を衰退させる危険性をはらんでいる!」
- ランバ・ラル
- ジオン軍司令官。大量のグフをホワイトベースにけしかけるが、見事に全滅させられた。あっけなく死ぬ。
- 「赤い彗星が倒せなかった相手だ これはどれほどのものか楽しみだわい!」
- クラウレ・ハモン
- ラルの内縁の妻(原文ママ)。ガンダムの暴れっぷりにラル共々、戦々恐々する。
- 「なんておそろしい………」
- マ・クベ
- ジオン軍大佐。鉱床基地を脱出してから行方不明扱いになっていた。
- 「地球でのハジをこのままでは……」
- ウラガン
- マ・クベの副官。
- 「マ・クベ閣下 ランバ・ラル隊が全滅しました」
- アカハナ
- マッド・アングラーの工作員。GMに爆弾を仕掛けた。
- 「それにしてもこんな無警戒とはなめられたもんだぜ!」
登場メカ[編集 | ソースを編集]
地球連邦軍[編集 | ソースを編集]
- ガンダム
- 主人公メカ。ザク2機をワンパンで粉砕したのを皮切りに、グフを振り回す、敵の新メカを一撃で倒すなどやりたい放題。
- ガン・キャノン
- ホワイト・ベースの艦載機。セイラのガンダムを助けるため、勇ましいポーズ(ズバーッ)で発進した事も。
- ガン・タンク
- ホワイト・ベースの艦載機。
- コア・ファイター
- ホワイト・ベースの艦載機。
- GM
- 連邦軍の量産型モビルスーツ。アカハナ達に爆弾を仕掛けられたが、どうなったかは誰からも忘れられてしまった。
- ファンファン
- ミサイルホバークラフト。アッガイに特攻するもダメージを与えられなかった。
- ホワイト・ベース
- アムロ達の母艦。レーダー範囲は多分、数十メートル。ゴッグへのボディプレスはレビルも賞賛する程。
- サラミス型、マゼラン型
- 連邦軍の巡洋艦と戦艦。空中を飛べる。70年後の宇宙世紀で本当に飛んでしまうとは誰が思っただろうか。
ジオン公国軍[編集 | ソースを編集]
- ザク
- やられ役。Vol.1の民間人射殺シーンは時代を感じるグロさである。
- シャア専用ザク
- シャアが乗るザク。ガン・タンクを投げ飛ばす怪力を見せた。
- ドップ
- ジオン軍の戦闘機。
- マゼラアタック
- ジオン軍の戦車。何故か偵察機に抜擢された。
- ルッグン
- ジオン軍のパトロール機。
- グフ
- 最初から量産されている。ザクとさほど違いはなかった。
- アッザム
- ジオン軍の重機重砲座。ガンダムに一撃で倒される。
- ゴッグ
- 「ブオオーーーン」と鳴きながら登場。ハンマーキャッチなんて無かった。
- アッガイ
- まさかのシャア搭乗。シャア専用ズゴック顔負けの暴れっぷりを見せた。
- ゾック
- マ・クベが搭乗。宇宙空間に出撃し、高機動でホワイト・ベース隊を苦戦させるが、結局、ガンダムに一撃で倒された。
- ズゴック
- やられ役。こちらも宇宙空間に現れた。
- ムサイ
- ジオンの戦艦。ファルメルも登場した。空中を普通に飛べる。
- ガウ
- ガルマの座乗艦。
- グワジン
- ジオンの戦艦。これも空中を飛べる。
- ギャロップ
- ラル達の母艦。ホワイト・ベースの眼下から奇襲を仕掛けた。
- マッド・アングラー
- ジオン軍の潜水艦。
- ザンジバル
- ジオン軍の巡洋艦。
各話リスト[編集 | ソースを編集]
話数 | サブタイトル | 備考 |
---|---|---|
Vol.1 | ガンダム登場 | |
Vol.2 | 大気圏突入 | |
Vol.3 | ガルマ出撃す | |
Vol.4 | ガルマ散る | |
Vol.5 | グフ登場 | |
Vol.6 | アムロ脱走 | |
Vol.7 | ランバ・ラル特攻! | |
Vol.8 | 大西洋血に染めて | |
Vol.9 | ジャブローの激戦 | |
Vol.10 | 果てしなき攻防戦 | |
ガンダムIII<めぐりあい宇宙> | 復刻版(コンビニコミック版)から収録 |
関連作品[編集 | ソースを編集]
- 機動戦士ガンダム
- 原作。
商品情報[編集 | ソースを編集]
書籍[編集 | ソースを編集]
リンク[編集 | ソースを編集]
脚注[編集 | ソースを編集]
- ↑ 連載当時は初期設定の「ミライ・エイランド」