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== 概要 == | == 概要 == | ||
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− | + | バーザムは[[アナハイム・エレクトロニクス社|アナハイム]]がティターンズに供与した[[マラサイ]]とは異なり、大量生産を想定した初の連邦製第二世代MSであり、その量産は(ティターンズ指揮下に組み込まれていた正規軍のものを含み)各工廠において急ピッチで進められていた。[[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]]は[[ネオ・ジオン]]との戦闘にもバーザムを投入。RMS-154の仕様そのままで投入された機体も少なくなかったが、現場はコロニー潰しのイメージが色濃いティターンズ製兵器の運用を嫌った<ref>これは、単純な感情論ではなく、ティターンズにグリプス戦役の全責任を押し付けたい軍上層部や政治家にとっても不都合なことであった。</ref>。 | |
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+ | 幸いなことに、バーザムの機体そのものは高度にモジュール化しており、頭部レイアウトを[[ジム]]に近づけることは容易であった。こうして、[[宇宙世紀]]0088年3月、[[エゥーゴ]]および[[カラバ]]はMSA-008としてバージムを採用。やや遅れて連邦軍もRGM-87として同機を正式化した。 | ||
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+ | 改修は、かねてより軍需部門の保持を目論んだ[[ブッホ・エアロダイナミクス社]]と、[[コロニー公社]]を通じて同社と深い繋りがあったナムスド研が担当。[[アナハイム・エレクトロニクス社]]も融合炉の生産を行ったが、ブッホとナムスドはこの改修で後のモビルスーツ開発のための貴重なデータと技術者を獲得した。 | ||
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+ | :[[ジムIII]]とのパーツ共有性を高めて再設計された機体。 | ||
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+ | :[[ロンド・ベル]]のような精鋭部隊向けではなく、整備しやすくパーツ調達も容易な第2世代MSとして再設計した機体。再設計は[[TR計画]]研究者を多く受け入れたナムスド研による、同計画への差し戻しという説が存在する。 | ||
+ | :;C2型 | ||
+ | ::[[ジェガンJ型]]に準じる形でジェネレーターを換装した近代化改修機。[[第一次オールズモビル戦役]]においても後方のコロニーに配備され、宇宙世紀140年代にもサイド2で運用され続けた。 | ||
== 登場作品と操縦者 == | == 登場作品と操縦者 == | ||
;[[ダブルフェイク アンダー・ザ・ガンダム]] | ;[[ダブルフェイク アンダー・ザ・ガンダム]] | ||
− | :出典元。模型誌『MJ』(1988年8月号)のコーナー『MS90' | + | :出典元。模型誌『MJ』(1988年8月号)のコーナー『MS90'S』にオマケとして描かれた。機体名のアルファベット表記は「BR-GM」だが、カタカナ表記は「バー'''ザ'''ム」のままであり、武器の設定もされていない。<br/>漫画本編では[[ガザW]]がサイド2のコロニー内を襲撃した際、3コマのみ登場。守備隊に攻撃指示を出す機体(2コマ)と、[[ネモ]]と共に索敵している機体(1コマ)が見られるがどちらも顔見せ程度に描かれているのみ。前者の機体には胸部に「STRIKE BREAKER」、二の腕に「MSA008」の文字が描かれている。 |
;[[機動戦士ガンダム大図鑑]] | ;[[機動戦士ガンダム大図鑑]] | ||
− | :「PART. | + | :「PART.3アクシズ戦争編」に本機の記載あり。初めてカタカナで「バージム」と記載された。エゥーゴ仕様として製作されたバーザムの発展型とされている。 |
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− | : | + | :『F』で初実装。バーザムの「発展改良型」もしくは「汎用試作型」とされており、ゲーム用に武装が設定されている。 |
;モデルグラフィックス | ;モデルグラフィックス | ||
− | : | + | :2017年8月号のバーザム特集に、リョータ氏による本機の[[ガンプラ]]作例が掲載されている。「HGUC バーザム」をベースに「同世代に存在するジェガンとの関連を匂わせつつ、よりデザインに説得力を持たせてみた」というコンセプトで「HGUC [[ジェガン (エコーズ仕様)]]」などのパーツとミキシングしている。 |
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+ | :第24話に[[A.O.Ζ Re-Boot ガンダム・インレ-くろうさぎのみた夢-|A.O.Ζ Re-Boot]]版バーザムをベースにした機体が登場。コロニー・[[アメリア]]の配備機に[[ギデオン・ブロンダン|ギデオン]]が搭乗し、[[リー・シャオメイ]]の[[ギラ・ドーガ改 (シド・アンバー機)|ギラ・ドーガ改]]と共に[[ジャムル・フィン]]の襲撃を受ける[[フェア・レディ]]の下に救援として駆けつけた。その後、「[[月刊ガンダムエース]]」2022年11月号掲載の「月刊モビルマシーン」VOLUME 02でバージムの詳細な設定が追加され、先述の機体もバージムの近代化改修機「C2型」として設定された。加えて文字設定としてA型~C型も設定されている。雑誌掲載時は型式番号が「[[ジェガン|RGM-89]]C」となっていたが、その後の単行本化に伴い「RGM-87C2」へ修正された。 | ||
+ | ;[[A.O.Ζ Re-Boot ガンダム・インレ-くろうさぎのみた夢-]] | ||
+ | :「Vol.78 次期主力機開発」におけるバーザム SSD実験仕様の解説文において、連邦軍が改修・制式採用したバーザムとして本機を示唆していると思われる記述が見られる。改修の際に[[ジェガン]]とパーツの互換性を重視したとの事。 | ||
== 装備・機能 == | == 装備・機能 == | ||
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=== 武装・必殺攻撃 === | === 武装・必殺攻撃 === | ||
− | ;ビーム・ライフル | + | ;[[ビーム・ライフル]] |
− | :[[ジムII]] | + | :[[ジムII]]の物と[[ジェガン]]の物を使用可能。C2型は後者を装備していた。 |
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+ | :[[ジェガン]]の物と同様の物を使用。内蔵型ミサイル・ランチャーを装備するのも同様。 | ||
+ | ;ハイパー・バズーカ | ||
+ | :[[ジム改]]や[[ガンダムMk-II]]等が用いるバズーカ。C2型が装備。『F90FF』ではギデオン機がビーム撹乱幕を装填した弾倉を使用し、[[ジャムル・フィン]]の[[メガ粒子砲]]やハイメガキャノンから味方機を守った。カラーリングはガンダムMk-IIの物と同一。 | ||
+ | ;バルカンポッドシステム | ||
+ | :頭部に装備可能なオプション装備。C2型が装備している。 | ||
+ | ;ロング・ブレード・ライフル / シールド ([[ネモ]]用) | ||
+ | :[[ガンダムTR-1[ヘイズル・ラー]|ヘイズル・ラー]]などの[[TR計画]]の機体が使用していたビーム・ライフルとネモ等が用いるシールド。『F90FF』第34話でC型もしくはC2型が使用。 | ||
== 対決・名場面 == | == 対決・名場面 == | ||
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== 関連機体 == | == 関連機体 == | ||
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:原型機。 | :原型機。 | ||
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+ | :[[ブッホ・コンツェルン]]の私兵部隊[[バーナム]]の運用するC2型の改修機。 | ||
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:これらの系列機に似通った外見を持っている。 | :これらの系列機に似通った外見を持っている。 | ||
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:ティターンズ機がベース、カメラアイをゴーグルタイプに変更等の共通点を持つ。 | :ティターンズ機がベース、カメラアイをゴーグルタイプに変更等の共通点を持つ。 | ||
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2023年6月29日 (木) 22:18時点における最新版
バージム | |
---|---|
外国語表記 | BR-GM |
登場作品 | |
デザイン | 福地仁 |
スペック | |
---|---|
分類 | モビルスーツ |
生産形態 | 改修機 |
型式番号 |
|
全高 | 19.4m (C2型) |
全備重量 | 58.9t (C2型) |
原型機 | バーザム |
開発組織 |
|
所属 |
|
主なパイロット |
|
概要[編集 | ソースを編集]
ティターンズの第二世代モビルスーツ、バーザムのバリエーション機。
バーザムはアナハイムがティターンズに供与したマラサイとは異なり、大量生産を想定した初の連邦製第二世代MSであり、その量産は(ティターンズ指揮下に組み込まれていた正規軍のものを含み)各工廠において急ピッチで進められていた。地球連邦軍はネオ・ジオンとの戦闘にもバーザムを投入。RMS-154の仕様そのままで投入された機体も少なくなかったが、現場はコロニー潰しのイメージが色濃いティターンズ製兵器の運用を嫌った[1]。
幸いなことに、バーザムの機体そのものは高度にモジュール化しており、頭部レイアウトをジムに近づけることは容易であった。こうして、宇宙世紀0088年3月、エゥーゴおよびカラバはMSA-008としてバージムを採用。やや遅れて連邦軍もRGM-87として同機を正式化した。
改修は、かねてより軍需部門の保持を目論んだブッホ・エアロダイナミクス社と、コロニー公社を通じて同社と深い繋りがあったナムスド研が担当。アナハイム・エレクトロニクス社も融合炉の生産を行ったが、ブッホとナムスドはこの改修で後のモビルスーツ開発のための貴重なデータと技術者を獲得した。
バリエーション [編集 | ソースを編集]
- A型
- バーザムの頭部ユニットのみを小改造した機体。
- B型
- ジムIIIとのパーツ共有性を高めて再設計された機体。
- C型
- ロンド・ベルのような精鋭部隊向けではなく、整備しやすくパーツ調達も容易な第2世代MSとして再設計した機体。再設計はTR計画研究者を多く受け入れたナムスド研による、同計画への差し戻しという説が存在する。
- C2型
- ジェガンJ型に準じる形でジェネレーターを換装した近代化改修機。第一次オールズモビル戦役においても後方のコロニーに配備され、宇宙世紀140年代にもサイド2で運用され続けた。
登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]
- ダブルフェイク アンダー・ザ・ガンダム
- 出典元。模型誌『MJ』(1988年8月号)のコーナー『MS90'S』にオマケとして描かれた。機体名のアルファベット表記は「BR-GM」だが、カタカナ表記は「バーザム」のままであり、武器の設定もされていない。
漫画本編ではガザWがサイド2のコロニー内を襲撃した際、3コマのみ登場。守備隊に攻撃指示を出す機体(2コマ)と、ネモと共に索敵している機体(1コマ)が見られるがどちらも顔見せ程度に描かれているのみ。前者の機体には胸部に「STRIKE BREAKER」、二の腕に「MSA008」の文字が描かれている。 - 機動戦士ガンダム大図鑑
- 「PART.3アクシズ戦争編」に本機の記載あり。初めてカタカナで「バージム」と記載された。エゥーゴ仕様として製作されたバーザムの発展型とされている。
- SDガンダム GGENERATIONシリーズ
- 『F』で初実装。バーザムの「発展改良型」もしくは「汎用試作型」とされており、ゲーム用に武装が設定されている。
- モデルグラフィックス
- 2017年8月号のバーザム特集に、リョータ氏による本機のガンプラ作例が掲載されている。「HGUC バーザム」をベースに「同世代に存在するジェガンとの関連を匂わせつつ、よりデザインに説得力を持たせてみた」というコンセプトで「HGUC ジェガン (エコーズ仕様)」などのパーツとミキシングしている。
- 機動戦士ガンダムF90FF
- 第24話にA.O.Ζ Re-Boot版バーザムをベースにした機体が登場。コロニー・アメリアの配備機にギデオンが搭乗し、リー・シャオメイのギラ・ドーガ改と共にジャムル・フィンの襲撃を受けるフェア・レディの下に救援として駆けつけた。その後、「月刊ガンダムエース」2022年11月号掲載の「月刊モビルマシーン」VOLUME 02でバージムの詳細な設定が追加され、先述の機体もバージムの近代化改修機「C2型」として設定された。加えて文字設定としてA型~C型も設定されている。雑誌掲載時は型式番号が「RGM-89C」となっていたが、その後の単行本化に伴い「RGM-87C2」へ修正された。
- A.O.Ζ Re-Boot ガンダム・インレ-くろうさぎのみた夢-
- 「Vol.78 次期主力機開発」におけるバーザム SSD実験仕様の解説文において、連邦軍が改修・制式採用したバーザムとして本機を示唆していると思われる記述が見られる。改修の際にジェガンとパーツの互換性を重視したとの事。
装備・機能[編集 | ソースを編集]
武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]
- ビーム・ライフル
- ジムIIの物とジェガンの物を使用可能。C2型は後者を装備していた。
- ビーム・サーベル
- 近接戦用の斬撃武器。
- シールド (ジェガン用)
- ジェガンの物と同様の物を使用。内蔵型ミサイル・ランチャーを装備するのも同様。
- ハイパー・バズーカ
- ジム改やガンダムMk-II等が用いるバズーカ。C2型が装備。『F90FF』ではギデオン機がビーム撹乱幕を装填した弾倉を使用し、ジャムル・フィンのメガ粒子砲やハイメガキャノンから味方機を守った。カラーリングはガンダムMk-IIの物と同一。
- バルカンポッドシステム
- 頭部に装備可能なオプション装備。C2型が装備している。
- ロング・ブレード・ライフル / シールド (ネモ用)
- ヘイズル・ラーなどのTR計画の機体が使用していたビーム・ライフルとネモ等が用いるシールド。『F90FF』第34話でC型もしくはC2型が使用。
対決・名場面[編集 | ソースを編集]
関連機体[編集 | ソースを編集]
- バーザム / バーザム (A.O.Z Re-boot版)
- 原型機。
- バージム・マハウス
- ブッホ・コンツェルンの私兵部隊バーナムの運用するC2型の改修機。
- ジムシリーズ / ジェガンタイプ
- これらの系列機に似通った外見を持っている。
- アンクシャ / バイアラン・カスタム
- ティターンズ機がベース、カメラアイをゴーグルタイプに変更等の共通点を持つ。
商品情報[編集 | ソースを編集]
書籍 [編集 | ソースを編集]
リンク[編集 | ソースを編集]
脚注[編集 | ソースを編集]
- ↑ これは、単純な感情論ではなく、ティターンズにグリプス戦役の全責任を押し付けたい軍上層部や政治家にとっても不都合なことであった。