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[[ムーバブルフレーム]]が開発される以前の機体の為、基本的に既存技術の組み合わせによって制作されており、背骨に当たる部分には[[ドラムフレーム]]と呼ばれる複数のディスクを組み合わせた構造体が用いられている。各可動箇所には[[マグネットコーティング]]が施されており、変形に要する時間は僅か0.5秒と短い<ref>なお、初期のマグネットコーティングは効果が持続せずに減衰し、出撃ごとに再処理を要していたとされる。その後の改良によって数ヶ月の維持が可能になった。</ref>。 | [[ムーバブルフレーム]]が開発される以前の機体の為、基本的に既存技術の組み合わせによって制作されており、背骨に当たる部分には[[ドラムフレーム]]と呼ばれる複数のディスクを組み合わせた構造体が用いられている。各可動箇所には[[マグネットコーティング]]が施されており、変形に要する時間は僅か0.5秒と短い<ref>なお、初期のマグネットコーティングは効果が持続せずに減衰し、出撃ごとに再処理を要していたとされる。その後の改良によって数ヶ月の維持が可能になった。</ref>。 | ||
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− | + | 頭部にはMSに必要な各種機能に加え、高速飛行時の航空管制用レーダーやセンサーを実装。アンテナはマルチプルロッド/ブレードアンテナとしての機能の他、差圧センサーとしての機能を持ち合わせている。MS形態時のメインカメラはモノアイを採用し、[[ドム]]の物に似たモノアイレールの先端部にはサブカメラを内蔵し、モノアイが機能不全を起こした際に使用される。コクピットは頭部に配されており、機能自体は同時期の標準的なものだが、MS・MA両形態に応じて基準面が変更されるため、各モードに対応したコクピットハッチも設置されている。 | |
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曲面を多用した独特な形状もあって耐弾性も高く、生産性も優れていた事から後に少数生産され、航空戦力の代替やMSの増備を兼ねて連邦地上軍の各基地に配備された。 | 曲面を多用した独特な形状もあって耐弾性も高く、生産性も優れていた事から後に少数生産され、航空戦力の代替やMSの増備を兼ねて連邦地上軍の各基地に配備された。 | ||
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:徒手空拳による格闘攻撃。当初から近接戦闘はマニピュレーターを用いた物を、という設計のため、頑健な造りになっている。 | :徒手空拳による格闘攻撃。当初から近接戦闘はマニピュレーターを用いた物を、という設計のため、頑健な造りになっている。 | ||
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;BR-87A ビーム・ライフル | ;BR-87A ビーム・ライフル | ||
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− | :第16話で[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]の[[ガンダムMk-II]]から奪った物を使用。そのまま切り掛かろうとするも、[[リック・ディアス]] ([[アムロ・レイ|アムロ]]機) | + | :第16話で[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]の[[ガンダムMk-II]]から奪った物を使用。そのまま切り掛かろうとするも、[[リック・ディアス]] ([[アムロ・レイ|アムロ]]機)に持ち手を切断され阻止された。<br/>『ギレンの野望』シリーズや初期のスパロボなど一部ゲーム作品では形状や搭載箇所は不明だが、アッシマー独自のビームサーベルが実装されている。 |
== 対決・名場面 == | == 対決・名場面 == |
2023年7月23日 (日) 09:24時点における版
アッシマー | |
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外国語表記 | Asshimar |
登場作品 | |
デザイナー |
|
スペック | |
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分類 | 大気圏内用試作型可変モビルアーマー |
生産形態 | 試作機 ⇒ 少数生産機 |
型式番号 | NRX-044 |
全高 | 19.3m |
本体重量 | 41.1t |
全備重量 | 63.8t |
主動力 | 熱核融合炉 |
ジェネレーター出力 | 2,010kW |
スラスター総推力 | 68,200kg |
姿勢制御バーニア数 | 10基 |
装甲材質 | チタン合金セラミック複合材 |
センサー有効半径 | 10,200m |
開発拠点 | オークランド研究所 |
所属 | |
主なパイロット |
|
概要
一年戦争後、大気圏内において単機での飛行能力を持つ初めての機体として開発された連邦軍の可変モビルアーマー。
開発は連邦軍傘下のオークランド研究所で進められており、上半身を円盤状に変形させる事で空力特性を変化させ揚力を発生させるリフティングボディとし、脚部の熱核ジェットエンジンによって戦闘機に匹敵する機動性を獲得している[1]。上半身がMA形態のままでも脚部展開は可能であり、歩行や下腿部側面のスラスターを使ったホバリングも可能。
ムーバブルフレームが開発される以前の機体の為、基本的に既存技術の組み合わせによって制作されており、背骨に当たる部分にはドラムフレームと呼ばれる複数のディスクを組み合わせた構造体が用いられている。各可動箇所にはマグネットコーティングが施されており、変形に要する時間は僅か0.5秒と短い[2]。
可変機構によって高高度進出から落下・降下中にMS形態で白兵戦を繰り広げ、MA形態で離脱するといった戦術を展開する事が可能となった。ド・ダイなどのサブ・フライト・システムの補助を必要とせず立体的な戦闘が単機で可能であり、これによって可変機の有用性を示した。
頭部にはMSに必要な各種機能に加え、高速飛行時の航空管制用レーダーやセンサーを実装。アンテナはマルチプルロッド/ブレードアンテナとしての機能の他、差圧センサーとしての機能を持ち合わせている。MS形態時のメインカメラはモノアイを採用し、ドムの物に似たモノアイレールの先端部にはサブカメラを内蔵し、モノアイが機能不全を起こした際に使用される。コクピットは頭部に配されており、機能自体は同時期の標準的なものだが、MS・MA両形態に応じて基準面が変更されるため、各モードに対応したコクピットハッチも設置されている。
バックパックは両携帯時にそれぞれ有効なスラスターパックとして機能し、MS時の背部メインスラスターに相当する2基のバーニアは、双方で26,000kgの推力を有するが、MA形態時には使用されない。
曲面を多用した独特な形状もあって耐弾性も高く、生産性も優れていた事から後に少数生産され、航空戦力の代替やMSの増備を兼ねて連邦地上軍の各基地に配備された。
グリプス戦役では試作機がエゥーゴ部隊の追撃戦に投入され、紛争後期にはダカール攻防戦にも投入されている。戦後も連邦により継続運用されており、複数の組織によって後継機も開発された。
カラーバリエーション
- 通常カラー
- オレンジと緑を基調とする本機の標準カラー。
- ティターンズカラー
- ティターンズ所属機の内、『グリーンダイバーズ』に登場した機体。ダークブルーとグレーを基調としたカラーリングで、MA形態の円盤状の部分には白いラインが描かれている他、機体下方を照らすサーチライトが内蔵されている。
GUNDAM EVOLVE公式サイトのコラム (note 91~92)によれば、このカラーリングはラフ画のものが映像にそのまま用いられているらしく、『グリーンダイバーズ』がイボルヴと並行しながら猛スピードで製作を進めていたため、色指定が起こせていなかったとの事。そのためフィギュア「MS IN ACTION」での立体化の際にはCG画稿から製品化したと明かしている。 - エゥーゴ鹵獲カラー
- エゥーゴによる鹵獲機。オレンジの部分がエゥーゴカラーであるライトグリーンで塗装されている。
- ガブリエル・ゾラ機
- エゥーゴの鹵獲機の内、元ジオン兵のガブリエル・ゾラが搭乗している機体。ドムを意識した黒と紫を基調としたカラーリングに塗装されている他、以前の搭乗機であるリック・ドム[シュトゥッツァー]と同様、左肩に「Zeon Alive !!」のマーキングが描かれている。
登場作品と操縦者
- 機動戦士Ζガンダム
- 初出作品。第13話から登場し、ブラン・ブルターク機がスードリ隊とともにアウドムラの追撃を行った。可変機としてのアドバンテージをフルに活かし、ガンダムMk-IIや百式に対しても有利に立ち回るが、第16話でアムロ・レイの乗るリック・ディアスに撃墜された。その後、第37話では量産された機体がダカールでの戦闘で登場している。
- ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに
- 通常機の他、エゥーゴの鹵獲機やガブリエル搭乗機が登場。
- ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者
- ユーイン・バーダーの搭乗する機体が登場。当初はニコシア隊と合流し行動を共にしたが、その後ニューギニア基地防衛戦でマタ・ビリと共同。その際の戦闘でワグテイルIIとの交戦で損傷した為、アッシマー[ダンダチャクラ]へと改修された。
- ガンダム新体験-0087-グリーンダイバーズ
- 豪華宇宙客船プロスペロー号落下事件において、ティターンズカラーの機体が救助活動に参加。パラシュート展開時のトラブルで操縦不能になった脱出艇エアリアルに追随し、サーチライトを照らす事でΖガンダム3号機によるパラシュートの除去を支援した。
- 機動戦士ガンダムΖΖ
- 第45話にネオ・ジオンに接収されたグレミー派(グレー)の機体が登場。クィン・マンサに他のティターンズ機やネオ・ジオン機と共に同行する。本来は大気圏内用の機体なのだが、宇宙のシーンでの登場となる。
- 機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還
- MATERIAL-A003で第100MS飛行中隊所属機が登場。MATERIAL-B006では同部隊の機体が、野盗に襲われている連邦軍の基地の救援に登場した。その内のブロイ・リゲラ機がレッド・ウェイラインの陸戦高機動型ザクの援護に現れ、青いゲルググと交戦。左腕を破壊されるものの撤退に追い込んだ。
- 機動戦士ガンダムNT
- 回想シーンでモビルアーマー形態で登場。ダカール市内でΖガンダム(WR形態)に撃墜されている。
- 機動戦士ガンダム U.C.0094 アクロス・ザ・スカイ
- ティターンズ残党や傭兵が潜伏する「デビルズ・ネスト」戦に3機が登場。無人のガンダムデルタカイの回収を試みるが返り討ちにされる。なお、パイロットがアッシマーの可変方法を知らなかったため徒歩でデルタカイの元まで向かっていた。
- 機動戦士ガンダムUC 星月の欠片
- 第4話に登場。マイオスが戦没機扱いの機体を入手して、武器の横流しをしていたジョムアへの復讐に使用しようとするが、未確認所属機の確認に現れたカームの言葉で思い留まる。直後、カームのアンクシャやビーナのギャプランと共に取引相手であるジオン残党のドライセンと交戦し、その内の1機に奪ったトライ・ブレードを直接突き刺し機能停止させている。
装備・機能
特殊機能
- 変形
- 円盤を思わせるモビルスーツ形態に変形。マグネットコーティングによって変形時間を短縮している。可変機構の関係から変形時に一瞬だけ胸部装甲が左右に展開するが、そこをウィークポイントとして狙われるケースもあった。
武装・必殺攻撃
- 格闘
- 徒手空拳による格闘攻撃。当初から近接戦闘はマニピュレーターを用いた物を、という設計のため、頑健な造りになっている。
- 大型ビーム・ライフル
- アッシマー専用に開発されたビーム・ライフル。最大で2・6MWの出力を持つ。航空機的な運用とMSとしての運用の双方に対応した出力調整が可能であり、形状も空力特性などに配慮されたものである。
MA形態ではグリップを収納した状態で機体下部に懸架される。MS形態で使用しない場合は腰部にマウント可能。
その他の武装
- BR-87A ビーム・ライフル
- ハイザックなどが使用しているビーム・ライフル。
『Ζ』第14話でブラン機が左手に携行している。ただ、MA形態で懸架している様子は無く、場面によっては携行していないなど描写が安定していない。 - ビーム・サーベル
- 第16話でカミーユのガンダムMk-IIから奪った物を使用。そのまま切り掛かろうとするも、リック・ディアス (アムロ機)に持ち手を切断され阻止された。
『ギレンの野望』シリーズや初期のスパロボなど一部ゲーム作品では形状や搭載箇所は不明だが、アッシマー独自のビームサーベルが実装されている。
対決・名場面
関連機体
- プロトタイプアッシマーTR-3[キハール]
- 本機の試作機を改修した機体。
- アッシマー[ダンダチャクラ]
- 本機の強化改修機。
- EWACアッシマー
- ガンダムTR-6[キハールII]のレドーム型ブーストポッドを装着した機体。
- アンクシャ
- 後継機。アッシマーにジェガンの設計を組み込むことで、コストダウンを図った。また、MA形態時にSFSとして運用するためのMSデッキが追加されている。
- アッシマック
- キュクロープスが独自に再設計した機体。
- ムーシカ
- 本機のドラムフレーム構造をムーバブルフレームへ置き換えて生産性を向上させるため、バーザムを素体とし開発された試作機。有人SFS「ムーシカ・ベース」と素体のバーザムが合体する事で構成される。
商品情報
ガンプラ
フィギュア