「機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122」の版間の差分

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;[[第二次オールズモビル戦役]]
 
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:『F90』から2年後の宇宙世紀122年に起こった、地球圏における地球連邦軍とオールズモビルの戦い。背後ではクロスボーン・バンガードが暗躍していた。
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:[[第一次オールズモビル戦役]]のあった『F90』から2年後の宇宙世紀122年に起こった、地球圏における地球連邦軍とオールズモビルの戦い。背後ではクロスボーン・バンガードが暗躍していた。
 
;第13反地球連邦組織討伐部隊
 
;第13反地球連邦組織討伐部隊
 
:地球連邦軍のオールズモビル討伐部隊の内、エイブラムを旗艦とする部隊。ゲーム序盤では討伐部隊本隊へのF90の輸送を任務としていたが、合流後はそれまでの戦績を買われ、F90と共にオールズモビル討伐の主力部隊となる。
 
:地球連邦軍のオールズモビル討伐部隊の内、エイブラムを旗艦とする部隊。ゲーム序盤では討伐部隊本隊へのF90の輸送を任務としていたが、合流後はそれまでの戦績を買われ、F90と共にオールズモビル討伐の主力部隊となる。
;RFシリーズ(リファインシリーズ)
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:第二次オールズモビル戦役におけるオールズモビルの主力機。オールズモビルのスポンサーである[[クロスボーン・バンガード]]事ブッホ・コンツェルンが開発・製造に関わっている。旧公国軍のモビルスーツを模した外見を持つが、内部構造や武装などはブッホ・コンツェルンのデナン系などの技術を応用した完全新規設計であり、最弱ランクのRFザクの時点で[[ギラ・ドーガ]]を上回る性能を持つ。既述した様に第二次オールズモビル戦役で運用された機体だが、『GGENERATION』等ゲーム作品を主とした他メディアでは『F90』で描かれた第一次オールズモビル戦役で火星独立ジオン軍が運用していた機体もRFシリーズとされることが多い<ref>『F90』に登場したオールズモビルの機体は一部を除き、外見は旧公国軍の機体のレプリカ。ただし、性能はギラ・ドーガ並となっている。</ref>。
 
:第二次オールズモビル戦役におけるオールズモビルの主力機。オールズモビルのスポンサーである[[クロスボーン・バンガード]]事ブッホ・コンツェルンが開発・製造に関わっている。旧公国軍のモビルスーツを模した外見を持つが、内部構造や武装などはブッホ・コンツェルンのデナン系などの技術を応用した完全新規設計であり、最弱ランクのRFザクの時点で[[ギラ・ドーガ]]を上回る性能を持つ。既述した様に第二次オールズモビル戦役で運用された機体だが、『GGENERATION』等ゲーム作品を主とした他メディアでは『F90』で描かれた第一次オールズモビル戦役で火星独立ジオン軍が運用していた機体もRFシリーズとされることが多い<ref>『F90』に登場したオールズモビルの機体は一部を除き、外見は旧公国軍の機体のレプリカ。ただし、性能はギラ・ドーガ並となっている。</ref>。
;イルルヤンカシュ宇宙要塞
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;[[イルルヤンカシュ要塞]]
:月軌道上に建設されたクロスボーン・バンガードの軍事要塞。ガンダムマガジン版の最終話に登場。F91に敗れたシャルルが逃げ込もうとするが、ヴェスバーの一撃で専用ゲルググもろとも破壊された。後に漫画『[[機動戦士ガンダム クライマックスU.C. 紡がれし血統]]』に登場し、上記の名称が設定された。
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:月軌道上に建設中のクロスボーン・バンガードの軍事要塞。ガンダムマガジン版の最終話にはデザインを改めた上で登場。F91に敗れたシャルルが逃げ込もうとするが、ヴェスバーの一撃で専用ゲルググもろとも破壊された。後に漫画『[[機動戦士ガンダム クライマックスU.C. 紡がれし血統]]』にさらにデザインを変更した上で登場し、上記の名称が設定された。
  
 
== 関連作品 ==
 
== 関連作品 ==
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:続編にあたる作品。本作のエピローグは『F91』冒頭に繋がる形で描かれている。
 
:続編にあたる作品。本作のエピローグは『F91』冒頭に繋がる形で描かれている。
 
;[[機動戦士ガンダム クライマックスU.C. 紡がれし血統]]
 
;[[機動戦士ガンダム クライマックスU.C. 紡がれし血統]]
:第二世代編にF90やワイブル・ガードナー、さらにはガンダムマガジン版に登場したイルルヤンカシュ宇宙要塞などが登場している。
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:第二世代編にF90やワイブル・ガードナー、さらにはガンダムマガジン版に登場したイルルヤンカシュ要塞などが登場している。
 
;[[機動戦士ガンダムF90FF]]
 
;[[機動戦士ガンダムF90FF]]
:各プロローグで本作の各ステージにあたる戦闘が描かれており、本作の実質的なコミカライズ版となっている。『F90FF』の導入部であり、毎回、戦闘後の会話から本編である宇宙世紀0112年へと遡るという流れになっている。
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:各プロローグで本作の各ステージ(ACT.1~ACT.9)にあたる戦闘が描かれており、本作の実質的なコミカライズ版となっている。『F90FF』の導入部であり、毎回、戦闘後の会話から本編である宇宙世紀0112年~0115年へと遡るという流れになっている。
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;[[機動戦士ガンダムF90クラスター]]
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:『F90FF』の後継作品。プロローグにおいて本作の最終ステージの冒頭デモの様子が描かれた。
  
 
== 商品情報 ==
 
== 商品情報 ==

2024年12月2日 (月) 18:05時点における最新版

機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122
外国語表記 Mobile Suit Gundam F91 Formula Report 0122
ゲームジャンル リアルタイムストラテジー (シミュレーションRPG)
発売元 バンダイ
対応機種 スーパーファミコン
キャラクターデザイン 川元利浩
メカニックデザイン 大河原邦男
音楽 富樫則彦
プレイ人数 1人
発売日 1991年7月6日
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漫画版
コミックボンボン版
作画 井上大助
掲載誌 コミックボンボン 夏休みジャンボ増刊号 (1991年9月号増刊)
巻数 未単行本化
話数 読み切り1話
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漫画版
ガンダムマガジン版
作画 岩村俊哉
出版社 講談社
レーベル Gレジェンドコミックス
掲載誌
  • ガンダムマガジン(連載版)
  • ガンダムマガジン名作集(単行本版)
発売日 2006年11月6日(単行本版)
掲載期間 1991年5月~6月(連載版)
話数 2話
価格 単行本版:定価533円(税別)
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概要[編集 | ソースを編集]

1991年7月6日に発売されたスーパーファミコン用ソフト。『機動戦士ガンダムF90』と『機動戦士ガンダムF91』の間の宇宙世紀0122年が舞台となっている。

『F91』公開から4か月後に発売された作品で、『F91』の1年前にあたる前日譚となっている。この時点でシーブック・アノーなどと言ったキャラクターはまだ登場しないが、ゲストキャラクターとして『F91』の黒幕であるカロッゾ・ロナが登場している。

なお、同作のCMナレーションにはシャア・アズナブル役の池田秀一氏が務めた。

『F91』の事前告知・宣伝として展開された『F90』と同様、映像作品の『F91』と連動する物語であり(ストーリーの関連性は無し)、『SDガンダム GGENERATION』シリーズにもRFシリーズやグランザムといったMSが一部登場している。ただしベルフ・スクレット等のパイロットは登場せず、作品自体も未だに未参戦という中途半端な扱いにもなっており、公式での厳密な立ち位置は不明瞭である。

ゲームシステム[編集 | ソースを編集]

本作ではフィールド上の機体を交互に操作してユニットを移動させるシミュレーションゲーム部分と、それらのユニットが接触した際に発生するアクションゲーム部分で構成されている。シミュレーションゲーム部分で戦場を移動し、アクションゲーム部分で敵を撃墜することを繰り返してフィールド上から敵ユニットを全滅させることで進行する。

プレイヤーの機体には耐久値と燃料が設定されており、どちらかが0になることで「撃墜」または「燃料切れ」となってゲームオーバーになってしまう。また、フィールドには母艦や味方機も配置されており、これらの撃破・全滅でもゲームオーバーになるため、プレイヤーは味方の動向にも注意しなければならない。

アクションゲーム部分では敵をレーダーを頼りに発見し、視界(ゲーム内ではVゾーンと呼称されている)に捉えて攻撃を行う。敵を複数巻き込んで攻撃することも可能で、その場合は1回のエネルギーで行えるため無駄が少なくなるが、敵をVゾーンに捉えている間は敵も攻撃を行ってくるためダメージを受けるリスクを負うことにもなる。また、敵との距離によって有効な武装がそれぞれ設定されており、非適正の武器では命中率が下がってしまう。そのためプレイヤーは距離や武装によって攻撃の有無や武装の変更など瞬時の判断が求められる。

プレイヤーが忙しく操作しているあいだは画面はあまり動かず、プレイヤーが操作できないあいだは書き込まれたドット絵のリアルな機体が目まぐるしく動き回る「静と動」の対比が非常に秀逸で、シンプルながらも非常に奥深い作りになっている。特に、ゲームに習熟していくことで一度に数体の敵を撃破するなどの高難易度のスーパープレイも可能になっていくことから根強いファンのいる「知る人ぞ知る」名作。

当時としてはデフォルメされた、いわゆる「SDガンダム」が主流であったが、リアル頭身の機体がスピード感ある描写で戦うというのは珍しい部類に入る。

ストーリー[編集 | ソースを編集]

宇宙世紀0122年。シャアの反乱から既に30年余の歳月が流れていた。その間、各地で小さな内乱などが発生してはいたものの、人類全体は平和と言える時を過ごしていた。そして地球連邦政府はその政治体制を変えることなく、地球上から人類社会を治め、穏やかながらも発展を続けていた。

しかし、近年、その政治体制を良しとせずスペースノイド独立を謳うテロ組織が大規模な活動を開始。その組織は旧公国軍のMSを使用していることから「オールズモビル(OM)」と呼ばれている組織であった。彼らは2年前に自らの火星基地で壊滅したはずだったが、この1年程の間に戦力を増強し、強大な戦力をもって地球圏を脅かしていた。

この事態を受け、地球連邦政府は反地球連邦組織掃討部隊を編成。OMの一掃と各コロニーの調査、そして短期間に組織を再編成するだけの資金と技術を援助したスポンサーの調査を命じた。

第13反地球連邦討伐隊旗艦「エイブラム」は、OM掃討部隊本隊へのF90移送の任を受け、サイド4を発進するのだった…

登場人物[編集 | ソースを編集]

地球連邦軍[編集 | ソースを編集]

ベルフ・スクレット
主人公。F90の移送中にオールズモビルの襲撃を受けた際、急遽F90に搭乗しこれを撃退。以降、F90の暫定パイロットとして任命され、F90と共に宇宙と地球を転戦する。
アンナフェル・マーモセット
ヒロイン。ベルフとは恋仲だが、大気圏突入前の戦闘で行方不明になる。ゲーム中では「アンナフィル」と表記されている。
アルベルト・エア
ベルフの兄貴分。ジェガンのパイロットを務める。
エリナ・ビアック
男らしい体格と性格の女パイロット。ジェガンのパイロットを務める。
ワイブル・ガードナー
エイブラムの艦長。
アリーナ・ベズロー
エイブラムのオペレーター。
ブラウン・ウッダー
エイブラムのチーフメカニック。
ワイルダー・カッツ
オールズモビル討伐部隊本隊に所属するパイロット。地球降下後、ベルフ達と共に行動する。F90の正規パイロットになるはずだったが、ベルフにその座を奪われたため、当初は彼に対し敵意を向けていたが、戦いの中で次第にその腕前を認めていくようになる。
レイラ・ビアス
ガーウィッシュの女艦長。
テルスト
オールズモビル討伐部隊本隊の司令。ベルフをF90の正規パイロットに任命する。

オールズモビル[編集 | ソースを編集]

シャルル・ロウチェスター
オールズモビルの中核であるシャルル艦隊の指揮官。
ケザン
ACT.1でエイブラムに攻撃を仕掛けたモビルスーツ部隊指揮官。

クロスボーン・バンガード[編集 | ソースを編集]

鉄仮面
機動戦士ガンダムF91』に登場する鉄仮面その人。ACT.10のイベントにのみ登場。
シャトレイ
オールズモビルのスポンサーである士官。ACT.12で登場。月の軍事要塞で指揮を執る。
デハーヨ
大佐。ACT.11で登場。マスドライバーを占拠し、連邦軍艦隊への攻撃を目論む。

登場メカ[編集 | ソースを編集]

地球連邦軍[編集 | ソースを編集]

モビルスーツ[編集 | ソースを編集]

艦船[編集 | ソースを編集]

オールズモビル[編集 | ソースを編集]

モビルスーツ・モビルアーマー[編集 | ソースを編集]

クロスボーン・バンガード[編集 | ソースを編集]

モビルスーツ[編集 | ソースを編集]

シナリオ一覧[編集 | ソースを編集]

話数 サブタイトル 備考
ACT.1 始動 F90
ACT.2 ラグランジュ・ポイント
ACT.3 ケルンコロニー
ACT.4 重力の底へ
ACT.5 砂漠の嵐
ACT.6 太平洋防衛戦 F90V追加
ACT.7 雪山の中
ACT.8 宇宙へ…
ACT.9 シャルル艦隊 壊滅 F91追加
ACT.10 クロスボーン・バンガード
ACT.11 嵐の始まり
ACT.12 永遠の闇の中で

用語[編集 | ソースを編集]

第二次オールズモビル戦役
第一次オールズモビル戦役のあった『F90』から2年後の宇宙世紀122年に起こった、地球圏における地球連邦軍とオールズモビルの戦い。背後ではクロスボーン・バンガードが暗躍していた。
第13反地球連邦組織討伐部隊
地球連邦軍のオールズモビル討伐部隊の内、エイブラムを旗艦とする部隊。ゲーム序盤では討伐部隊本隊へのF90の輸送を任務としていたが、合流後はそれまでの戦績を買われ、F90と共にオールズモビル討伐の主力部隊となる。
RFシリーズ(リファインシリーズ)
第二次オールズモビル戦役におけるオールズモビルの主力機。オールズモビルのスポンサーであるクロスボーン・バンガード事ブッホ・コンツェルンが開発・製造に関わっている。旧公国軍のモビルスーツを模した外見を持つが、内部構造や武装などはブッホ・コンツェルンのデナン系などの技術を応用した完全新規設計であり、最弱ランクのRFザクの時点でギラ・ドーガを上回る性能を持つ。既述した様に第二次オールズモビル戦役で運用された機体だが、『GGENERATION』等ゲーム作品を主とした他メディアでは『F90』で描かれた第一次オールズモビル戦役で火星独立ジオン軍が運用していた機体もRFシリーズとされることが多い[2]
イルルヤンカシュ要塞
月軌道上に建設中のクロスボーン・バンガードの軍事要塞。ガンダムマガジン版の最終話にはデザインを改めた上で登場。F91に敗れたシャルルが逃げ込もうとするが、ヴェスバーの一撃で専用ゲルググもろとも破壊された。後に漫画『機動戦士ガンダム クライマックスU.C. 紡がれし血統』にさらにデザインを変更した上で登場し、上記の名称が設定された。

関連作品[編集 | ソースを編集]

機動戦士ガンダムF90
前作にあたる作品。F90の初登場作品で、第一次オールズモビル戦役が描かれる。
機動戦士ガンダムF91
続編にあたる作品。本作のエピローグは『F91』冒頭に繋がる形で描かれている。
機動戦士ガンダム クライマックスU.C. 紡がれし血統
第二世代編にF90やワイブル・ガードナー、さらにはガンダムマガジン版に登場したイルルヤンカシュ要塞などが登場している。
機動戦士ガンダムF90FF
各プロローグで本作の各ステージ(ACT.1~ACT.9)にあたる戦闘が描かれており、本作の実質的なコミカライズ版となっている。『F90FF』の導入部であり、毎回、戦闘後の会話から本編である宇宙世紀0112年~0115年へと遡るという流れになっている。
機動戦士ガンダムF90クラスター
『F90FF』の後継作品。プロローグにおいて本作の最終ステージの冒頭デモの様子が描かれた。

商品情報[編集 | ソースを編集]

ゲーム [編集 | ソースを編集]

書籍 [編集 | ソースを編集]

リンク[編集 | ソースを編集]

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. ただし各装備仕様の画像差分は完全な物ではない。
  2. 『F90』に登場したオールズモビルの機体は一部を除き、外見は旧公国軍の機体のレプリカ。ただし、性能はギラ・ドーガ並となっている。