ディジェ

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ディジェ
外国語表記 Dijeh
登場作品
デザイナー 藤田一己
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スペック
分類 地上用試作型モビルスーツ
型式番号 MSK-008
頭頂高 18.4m
全高 23.0m
本体重量 33.9t
全備重量 51.8t
主動力 熱核融合炉
ジェネレーター出力 1,892kW
スラスター総推力 74,000kg
装甲材質 ガンダリウム合金
センサー有効半径 11,700m
開発組織 カラバ
所属
主なパイロット
  • アムロ・レイ
  • ヨナ・バシュタ
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    概要[編集 | ソースを編集]

    グリプス戦役後期にカラバが開発した陸戦用モビルスーツジャブロー攻略戦後にエゥーゴから提供されたリック・ディアスをベースに、ネモのアビオニクス等を流用しつつ、その時点でカラバが保有する工業力・技術力を総動員して建造された。

    全体的に重力下での運用に特化した仕様となっており、冷却機能の強化と軽量化が施され、トータルでネモを上回るスペックを達成している。開発の最終段階にはアムロ・レイも参画しており、左肩部のウェポンラックといった一部機構は各種兵装等のテスト運用を前提として彼の意見が採用されている。

    ゲルググを彷彿とさせる外見を有する頭部にコクピットを有しており、メインセンサーはモノアイ式であるが内部にはツインアイ用のソケットも設けられている。

    脚部にはベクタード・ノズル型のジェット・スラスターを採用し、これにより重力下での機動性を確保。更に陸戦で威力を発揮するホバー走行も可能。また、重力下での戦術自体が可変モビルスーツサブ・フライト・システムと連携した立体的な物へと移行している為、頭部のブレード・アンテナに加え放熱フィンの先端にロッド型のマルチアンテナを装備するなど、通信能力の強化が図られている。

    登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]

    機動戦士Ζガンダム(TV版)
    初出作品。アムロ・レイのリック・ディアスに代わる搭乗機として登場した。第35話のキリマンジャロ基地の攻略に参加し、続くダカールでの戦闘でも引き続き運用された。
    機動戦士Ζガンダム(小説版)
    第3巻でクワトロ・バジーナ(一時的)とアポリー・ベイが搭乗。第4巻にはアムロが搭乗していると思われる描写がある。
    機動戦士Ζガンダム デイアフタートゥモロー ―カイ・シデンのレポートより―
    ツインアイ用のソケットが存在しているとの設定が付加された。当初はガンダムヘッドにする予定だったが、旧ジオン軍の協力者達やパイロットとなるアムロの精神状態等を考慮し、カイ・シデンがジオン系の頭部に変更するよう指示を出している。
    急な変更だった為、いざという時にはガンダムヘッドに再変更する事も可能。
    機動戦士ガンダム ギレン暗殺計画
    後日談に3機登場。元ギレン・ザビ親衛隊のフィーリウスバネッサガイウスの3人が搭乗していると思わしき描写がされている。
    機動戦士ガンダムNT
    作中冒頭にルオ商会の運用機として隊長機と一般機が登場。機体色はダークグレーを基調としている。マーサ・ビスト・カーバイン奪還を遂行する為、彼女の護衛隊を襲撃し、これをいとも容易く撃破。マーサ確保の際に目の前で生身の人間を踏み潰すというショッキングなシーンも描かれている。一方、漫画版においてはデルタプラスの介入などもあり、ディジェ隊側にも被害が出る程の熾烈な戦闘となっている。
    機動戦士ガンダム U.C. ENGAGE
    ゲーム中では「実戦試作機」に分類されている他、「カラバにおいてリック・ディアスの独自運用が困難だった事から、ルオ商会AE社キャリフォルニアベース支部の協力の下で本機が開発」「アムロ機の活躍によりカラバ開発の不信感を拭う事に成功し、エースパイロット向けに少数生産。パイロットに応じたチューンナップが施された」などの設定が付与されている。

    機能・武装[編集 | ソースを編集]

    特殊機能[編集 | ソースを編集]

    放熱フィン
    バックパックに二基装備された大型の放熱板。上部先端部にレーダー・レシーバーを有する。一部の資料ではこれ自体を「スローイングバスター」と呼ばれる投擲武器として用いる事が出来たとされる。
    ウェポンラック
    各種兵装のテスト運用を目的に左肩に搭載されている武装懸架用のラック。アムロ・レイが開発に参画した際に彼の意見を取り入れて採用された。
    シールド(ラウンド・シールド)
    右肩に接続されたシールド。接続部を起点としてある程度の可動域を有する。手持ち式でない為、防御方向は限られるが、腕部を覆うほどのサイズを持つ事もあって防御面積は広い。
    サーチライト
    ルオ商会の運用機の内、隊長機の左肩に装備されている夜間戦闘用のサーチライト。ロトの装備の一つであるサーチライトと同様の機能を持っており、形状も類似している。

    武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]

    60mmバルカン砲
    頭部に2門内蔵されている機関砲。弾倉はバックパックに内蔵されており、そこから給弾ケーブルを介して弾が供給される。
    ビーム・ライフル
    Eパック方式のライフル。百式リック・ディアスと同型のもので、所謂更新用の生産品をそのまま流用している。ルオ商会所属機はリゼルの物と同型のEパックを使用し、銃身が延長された改良型モデルを使用。加えてバーチカルグリップやマウントラッチを装備している。
    クレイ・バズーカ
    エゥーゴの汎用バズーカ。ビーム兵器のような大気圏内での減衰もなく、複数の弾種の使い分けが可能な運用性の高さも採用理由の一つと考えられる。
    ビーム・ナギナタ
    柄の両端からS字にビーム刃を発生させるツインソードエミッターを内蔵したビーム兵器。片方のみビームを展開する事も可能であり、その際は太いビーム刃が形成される。非使用時は腰部背面のラッチに装着される。

    その他 [編集 | ソースを編集]

    ハイパー・メガ・ランチャー
    左肩ウェポンラックに装着可能な携行型大型ビーム砲。Ζガンダムの物と同型の装備。可動フィギュア「ROBOT魂 (Ka signature)」にオリジナル武装として付属している。『Ζ』放送時の画稿や旧キットインストにメガ・バズーカと専用のウェポン・ラックの記述があるため、それが元ネタの可能性がある。また、上記フィギュア以前にも模型誌「ガンダムウェポンズ 機動戦士Ζガンダム A NEW TRANSLATION編:03」(2006年)にて上記インストを参考に、左肩にランチャーを懸架させた模型作例が掲載されている。
    ビーム・ライフル (シナンジュ用)
    漫画版『NT』第1話でヨナ機が使用。シナンジュが用いていた物と同型であり、狙撃用にバイポッドが装着されている。

    対決・名場面[編集 | ソースを編集]

    関連機体[編集 | ソースを編集]

    改修機・強化型 [編集 | ソースを編集]

    ディジェ (SR型)
    ディジェをベースに改修した機体。
    ディジェ (S型)
    下記アサルトパッケージへの換装ができるように改良された機体。
    ディジェ・アサルトパッケージ
    S型をベースに爆撃支援機として開発された機体。
    アムロ・レイ専用ディジェ
    Ζプラス (アムロ・レイ専用機)と同様のデモンストレーション・カラーが施された機体。通常装備に加えてバックパックを換装した高機動戦用装備がある。
    シャア専用ディジェ
    サイコフレームの初期テスト機としてネオ・ジオンによって改修された機体。
    ディジェ・トラバーシア
    破損した四肢をヤクト・ドーガの試作パーツを流用して改修した機体。
    リック・ディジェ
    ロンド・ベル所属となったアムロの搭乗機として宇宙用に改修された機体。
    リック・ディジェ改
    中破したリック・ディジェをジェダのパーツを流用して改修した機体。

    系列機・派生機 [編集 | ソースを編集]

    リック・ディアス
    原型機。頭部にコクピットを有する仕様など、踏襲された機構が多い。

    その他 [編集 | ソースを編集]

    チャイカ
    近藤和久氏のコミカライズ版『Ζ』においてガザCに代わって登場したモビルスーツ。アクシズ製の機体であり、ディジェにナックルバスターを装備したような外見をしている。
    ディジェSE-R
    ディジェをベースに開発されたとされる超高性能機。

    余談 [編集 | ソースを編集]

    • 元々は藤田氏がアクシズ側の機体としてデザインした機体であるものの、富野監督はアムロの搭乗機であるという旨を伝えなかったため、放送時にアムロの搭乗機として出た事に藤田氏は驚いたとの事。その為、コミックボンボン版Ζにチャイカという形で出た際には作画を手がけた近藤氏に感謝の意を伝えたとされる。
    • 可動フィギュア「ROBOT魂 (Ka signature)」には『カイレポ』のように頭部にツインアイ用のソケットが造形されているが、さらにフェイスカバーを外す事でΖ風のガンダムフェイスになるという説明書未記載の隠しギミックが用意されている。

    商品情報[編集 | ソースを編集]

    ガンプラ[編集 | ソースを編集]

    フィギュア[編集 | ソースを編集]

    リンク[編集 | ソースを編集]