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| タイトル = スペック
 
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| 分類 = 大気圏内用試作型[[可変モビルアーマー]]
 
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| 型式番号 = NRX-044
 
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*[[ガブリエル・ゾラ]]
 
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[[一年戦争]]後、大気圏内において単機での飛行能力を持つ初めての機体として開発された[[地球連邦軍_(UC)|連邦軍]]の[[可変モビルアーマー]]。
 
[[一年戦争]]後、大気圏内において単機での飛行能力を持つ初めての機体として開発された[[地球連邦軍_(UC)|連邦軍]]の[[可変モビルアーマー]]。
  
開発は連邦軍傘下の[[オークランド研究所]]で進められており、上半身を円盤状に変形させる事で空力特性を変化させ揚力を発生させるリフティングボディとし、脚部の[[熱核ジェットエンジン]]によって戦闘機に匹敵する機動性を獲得している<ref>脚部そのものにメインスラスターが内蔵されており、大腿部の先端部はエアインテークとなっている。歩行機構は健在であり、スラスターを用いたホバリングも可能である。</ref>
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開発は連邦軍傘下の[[オークランド研究所]]で進められており、上半身を円盤状に変形させる事で空力特性を変化させ揚力を発生させるリフティングボディとし、脚部の[[熱核ジェットエンジン]]によって戦闘機に匹敵する機動性を獲得している<ref>脚部そのものにメインスラスターが内蔵されており、大腿部の先端部はエアインテークとなっている。</ref>。上半身がMA形態のままでも脚部展開は可能であり、歩行や下腿部側面のスラスターを使ったホバリングも可能。また、装甲は曲面を多用した独特な形状もあって耐弾性が高く、機体自体も生産性に優れる。
  
[[ムーバブルフレーム]]が開発される以前の機体の為、基本的に既存技術の組み合わせによって制作されており、背骨に当たる部分には[[ドラムフレーム]]と呼ばれる複数のディスクを組み合わせた構造体が用いられている。各可動箇所には[[マグネットコーティング]]が施されており、変形に要する時間は僅か0.5秒と短い。
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[[ムーバブルフレーム]]が開発される以前の機体の為、基本的に既存技術の組み合わせによって制作されており、背骨に当たる部分には[[ドラムフレーム]]と呼ばれる複数のディスクを組み合わせた構造体が用いられている。各可動箇所には[[マグネットコーティング]]が施されており、変形に要する時間は僅か0.5秒と短い<ref>なお、初期のマグネットコーティングは効果が持続せずに減衰し、出撃ごとに再処理を要していたとされる。その後の改良によって数ヶ月の維持が可能になった。</ref>。
  
可変機構によって高高度進出から落下・降下中にMS形態で白兵戦を繰り広げ、MA形態で離脱するといった戦術を展開する事が可能となった。[[サブ・フライト・システム]]を必要とせず立体的な戦闘が単機で可能であり、これによって可変機の有用性を示している。
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可変機構と単独飛行能力により、ド・ダイなどの[[サブ・フライト・システム]]の補助を用いずに立体的な戦闘が単機で可能となり、高高度進出から落下・降下中にMS形態で白兵戦を繰り広げ、MA形態で離脱するといった戦術を展開する。これによって可変機の有用性を示した。
  
頭部にはMSに必要な各種機能に加え、高速飛行時の航空管制用レーダーやセンサーが実装されている。MS形態時のメインカメラはモノアイを採用。モノアイレールの形状は[[ドム]]の物と酷似しており、レールの先端部にサブカメラが内蔵されている。また、コクピットは頭部に配されており、MS・MA両形態に対応したコクピットハッチも設置されている。
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頭部にはMSに必要な各種機能に加え、高速飛行時の航空管制用レーダーやセンサーを実装。アンテナはマルチプルロッド/ブレードアンテナとしての機能の他、差圧センサーとしての機能を持ち合わせている。MS形態時のメインカメラはモノアイを採用し、[[ドム]]の物に似たモノアイレールの先端部にはサブカメラを内蔵しており、モノアイが機能不全を起こした際に使用される。コクピットは頭部に配されており、機能自体は同時期の標準的なものに準じるが、MS・MA両形態に応じて基準面が変更されるため、各モードに対応したコクピットハッチも設置されている。
  
独特な形状もあって耐弾性も高く、生産性も優れていた事から後に少数生産され、航空戦力の代替やMSの増備を兼ねて連邦地上軍の各基地に配備された。
+
バックパックは両形態時にそれぞれ有効なスラスターパックとして機能する。MS時の背部メインスラスターに相当する2基のバーニアは、双方で26,000kgの推力を有するが、MA形態時には使用されない。
  
[[グリプス戦役]]では試作機が[[エゥーゴ]]部隊の追撃戦に投入され、紛争後期にはダカール攻防戦にも投入されている。戦後継続運用されており、複数の組織によって後継機も開発された。
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[[グリプス戦役]]では試作機が[[エゥーゴ]]及び[[カラバ]]の追撃戦に投入され、その後少数が生産された。抗争後期には航空戦力の代替やMSの増備を兼ねて連邦地上軍の各基地に配備され、ダカール攻防戦などにも投入されている。また、戦後も連邦により継続運用されており、複数の組織によって後継機も開発された。
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== カラーバリエーション ==
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;通常カラー
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:オレンジと緑を基調とする本機の標準カラー。[[ブラン・ブルターク]]の乗る試作機の他、量産された機体もこのカラーリングを基本としている。
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;ジムIIカラー
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:『Ζ』第17話冒頭で一瞬だけ映るスードリ所属機。足元しか映っていないがカラーパターンは連邦軍の[[ジムII]]と同じ白と赤のツートン。スタッフのお遊びか色指定ミスかは不明。そもそも、スードリに配備されていたアッシマーは前話で撃墜されたブラン機1機のみのため、出自が不明の謎の機体である。同シーンには同じジムIIカラーの[[ネモ]]も映っている。
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;ティターンズカラー
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:ティターンズ所属機の内、『グリーンダイバーズ』に登場した機体。ダークブルーとグレーを基調としたカラーリングで、MA形態の円盤状の部分には白いラインが描かれている他、機体下方を照らすサーチライトが内蔵されている。<br/>[http://www.gundam-evolve.net/column/column_016-020.html GUNDAM EVOLVE公式サイトのコラム (note 91~92)]によれば、このカラーリングはラフ画のものが映像にそのまま用いられているらしく、『グリーンダイバーズ』がイボルヴと並行しながら猛スピードで製作を進めていたため、色指定が起こせていなかったとの事。そのためフィギュア「MS IN ACTION」での立体化の際にはCG画稿から製品化したと明かしている。
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;エゥーゴ鹵獲カラー
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:エゥーゴによる鹵獲機。オレンジの部分がエゥーゴカラーであるライトグリーンで塗装されている。
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;[[ガブリエル・ゾラ]]機
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:エゥーゴの鹵獲機の内、元ジオン兵のガブリエル・ゾラが搭乗している機体。[[ドム]]を意識した黒と紫を基調としたカラーリングに塗装されている他、以前の搭乗機である[[リック・ドム[シュトゥッツァー]]]と同様、左肩に「Zeon Alive !!」のマーキングが描かれている。
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;[[グレミー軍]]カラー
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:『ΖΖ』第45話のグレミー軍が進軍するシーンで画面奥に映っている機体。グレミー軍である事を示す灰色一色に塗られている。
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
;[[機動戦士Ζガンダム]]
 
;[[機動戦士Ζガンダム]]
:特に有名なパイロットは[[ブラン・ブルターク]]
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:初出作品。第13話から登場し、[[ブラン・ブルターク]]機がスードリ隊とともに[[アウドムラ]]の追撃を行った。可変機としてのアドバンテージをフルに活かし、[[ガンダムMk-II]]や[[百式]]に対しても有利に立ち回るが、第16話で[[アムロ・レイ]]の乗る[[リック・ディアス]]に撃墜された。その後、第37話では量産された機体が[[ダカール]]での戦闘で登場している。
;[[ADVANCE OF Z ティターンズの旗のもとに]]
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;[[ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに]]
:通常機の他、エゥーゴに鹵獲された機体も登場。機体カラーがエゥーゴカラー(緑色)に変更されている。また、鹵獲機の内、ガブリエル搭乗機は[[ドム]]カラーに塗装されており、左肩に「Zeon Alive !!」の文字が描かれている。
+
:アッシマーの試作機を改修した機体として[[プロトタイプアッシマーTR-3[キハール]]]が登場。物語後半にはエゥーゴの鹵獲機やゾラ機が登場し、カムチャッカ基地の防衛戦力として運用された。
;[[ガンダム新体験 グリーンダイバーズ]]
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;[[ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者]]
:豪華宇宙客船プロスペロー号落下事件において、ティターンズカラーの機体が救助活動に参加している。
+
:[[ユーイン・バーダー]]の搭乗する機体が登場。当初は[[ニコシア]]隊と合流し行動を共にしたが、その後[[ニューギニア基地]]防衛戦で[[マタ・ビリ]]と共同。その際の戦闘で[[ワグテイルII]]との交戦で損傷した為、[[アッシマー[ダンダチャクラ]]]へと改修された。
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;[[ガンダム新体験-0087-グリーンダイバーズ]]
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:豪華宇宙客船[[プロスペロー]]号落下事件において、ティターンズカラーの機体が救助活動に参加。パラシュート展開時のトラブルで操縦不能になった脱出艇エアリアルに追随し、サーチライトを照らす事で[[Ζガンダム3号機]]によるパラシュートの除去を支援した。
 
;[[機動戦士ガンダムΖΖ]]
 
;[[機動戦士ガンダムΖΖ]]
:第45話にネオ・ジオンに接収されたグレミー派の機体が登場。クィン・マンサにマラサイやハイザック等のティターンズの機体やネオ・ジオンの機体と共に同行する。本来大気圏内の機体なのだが何故か宇宙のシーンで登場している。
+
:第45話にネオ・ジオンに接収されたグレミー派(グレー)の機体が登場。クィン・マンサに他のティターンズ機やネオ・ジオン機と共に同行する。本来は大気圏内用の機体なのだが、宇宙のシーンでの登場となる。
 
;[[機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還]]
 
;[[機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還]]
:第3、6話に登場。パイロットは第100MS飛行中隊所属の[[ブロイ・リゲラ]][[ユーマ・ライトニング専用高機動型ゲルググ]]と交戦するも左腕を破壊されている。
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:MATERIAL-A003で第100MS飛行中隊所属機が登場。MATERIAL-B006では同部隊の機体が、野盗に襲われている連邦軍の基地の救援に登場した。その内の[[ブロイ・リゲラ]]機が[[レッド・ウェイライン]]の[[陸戦高機動型ザク]]の援護に現れ、[[ユーマ・ライトニング専用高機動型ゲルググ|青いゲルググ]]と交戦。左腕を破壊されるものの撤退に追い込んだ。
 
;[[機動戦士ガンダムNT]]
 
;[[機動戦士ガンダムNT]]
 
:回想シーンでモビルアーマー形態で登場。ダカール市内で[[Ζガンダム]](WR形態)に撃墜されている。
 
:回想シーンでモビルアーマー形態で登場。ダカール市内で[[Ζガンダム]](WR形態)に撃墜されている。
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;[[機動戦士ガンダム U.C.0094 アクロス・ザ・スカイ]]
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:ティターンズ残党や傭兵が潜伏する「デビルズ・ネスト」戦に3機が登場。無人の[[ガンダムデルタカイ]]の回収を試みるが返り討ちにされる。なお、パイロットがアッシマーの可変方法を知らなかったため徒歩でデルタカイの元まで向かっていた。
 
;[[機動戦士ガンダムUC 星月の欠片]]
 
;[[機動戦士ガンダムUC 星月の欠片]]
:マイオスが戦没機扱いの機体を入手して、武器の横流しをしていたジョムアへの復讐に使用。その後はカームの[[アンクシャ]]やビーナの[[ギャプラン]]と共にジオン残党の[[ドライセン]]と交戦しドライセンの首にトライ・ブレードを突き刺し機能停止させている。
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:第4話に登場。[[マイオス・ホーデン|マイオス]]が戦没機扱いの機体を入手して、武器の横流しをしていた[[ジョムア・ビエル|ジョムア]]への復讐に使用しようとするが、未確認所属機の確認に現れた[[カーム・フライターク|カーム]]の言葉で思い留まる。直後、カームの[[アンクシャ]]や[[ビーナ・スンレン|ビーナ]]の[[ギャプラン]]と共に取引相手である[[ジオン残党]]の[[ドライセン]]と交戦し、その内の1機に奪ったトライ・ブレードを直接突き刺し機能停止させている。
  
 
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
 
 
=== 特殊機能 ===
 
=== 特殊機能 ===
 
;変形
 
;変形
:[[モビルスーツ]]形態に変形。
+
:円盤を思わせる[[モビルスーツ]]形態に変形。マグネットコーティングによって変形時間を短縮している。可変機構の関係から変形時に一瞬だけ胸部装甲が左右に展開するが、そこをウィークポイントとして狙われるケースもあった。
  
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
;格闘
 
;格闘
:当初から近接戦闘はマニピュレーターを用いた物を、という設計のため、頑健な造りになっている。
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:徒手空拳による格闘攻撃。当初から近接戦闘はマニピュレーターを用いた物を、という設計のため、頑健な造りになっている。
 
;大型ビーム・ライフル
 
;大型ビーム・ライフル
:出力2.6MWの専用[[ビーム・ライフル]]。アッシマー専用に開発されたもので、空力特性などに配慮したシンプルな形状を有する。
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:アッシマー専用に開発された[[ビーム・ライフル]]。最大で2・6MWの出力を持つ。航空機的な運用とMSとしての運用の双方に対応した出力調整が可能であり、形状も空力特性などに配慮されたものである。<br/>MA形態ではグリップを収納した状態で機体下部に懸架される。MS形態で使用しない場合は腰部にマウント可能。
:航空機的な運用とMSとしての運用の双方に対応した出力調整が可能。
 
:MA形態ではグリップを収納した状態で機体下部に懸架される。MS形態で使用しない場合は腰部にマウント可能。
 
  
 
=== その他の武装 ===
 
=== その他の武装 ===
;ビーム・ライフル
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;BR-87A ビーム・ライフル
:[[ハイザック]]などが使用しているビーム・ライフル。『Ζ』第14話でブラン機が左手に携行している。ただ、MA形態で懸架している様子は無く、場面によって携行していないなど描写が安定していない。
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:[[ハイザック]]などが使用しているビーム・ライフル。<br/>『Ζ』第14話でブラン機が左手に携行している。ただ、MA形態で懸架している様子は無く、場面によっては携行していないなど描写が安定していない。
 
;[[ビーム・サーベル]]
 
;[[ビーム・サーベル]]
:第16話で[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]の[[ガンダムMk-II]]から奪った物を使用。そのまま切り掛かろうとするも、[[リック・ディアス]] ([[アムロ・レイ|アムロ]]機)に持ち手を切断され阻止された。
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:第16話で[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]の[[ガンダムMk-II]]から奪った物を使用。そのまま切り掛かろうとするも、[[リック・ディアス]] ([[アムロ・レイ|アムロ]]機)に持ち手を切断され阻止された。<br/>『ギレンの野望』シリーズや初期のスパロボなど一部ゲーム作品では形状や搭載箇所は不明だが、アッシマー独自のビームサーベルが実装されている。
  
 
== 対決・名場面 ==
 
== 対決・名場面 ==
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:[[ガンダムTR-6[キハールII]]]のレドーム型ブーストポッドを装着した機体。
 
:[[ガンダムTR-6[キハールII]]]のレドーム型ブーストポッドを装着した機体。
 
;[[アンクシャ]]
 
;[[アンクシャ]]
:後継機。アッシマーに[[ジェガン]]の設計を組み込むことで、コストダウンを図った。また、MA形態時にSFSとして運用するためのMSデッキが追加されている。
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:後継機。アッシマーに[[ジェガン]]の設計を組み込むことで、コストダウンを図った。また、MA形態時に[[SFS]]として運用するためのMSデッキが追加されている。
 
;[[アッシマック]]
 
;[[アッシマック]]
 
:キュクロープスが独自に再設計した機体。
 
:キュクロープスが独自に再設計した機体。
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;[[ムーシカ]]
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:本機のドラムフレーム構造をムーバブルフレームへ置き換えて生産性を向上させるため、[[バーザム]]を素体とし開発された試作機。有人SFS「ムーシカ・ベース」と素体のバーザムが合体する事で構成される。
  
 
== 商品情報 ==
 
== 商品情報 ==
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[[Category:ガンダム新体験 グリーンダイバーズ]]
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[[Category:機動戦士ガンダムΖΖ]]
 
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[[Category:機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還]]
 
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2024年11月2日 (土) 23:39時点における最新版

アッシマー
外国語表記 Asshimar
登場作品
デザイナー
  • 大河原邦男 (ラフ)
  • 藤田一巳 (クリンナップ)
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    スペック
    分類 大気圏内用試作型可変モビルアーマー
    生産形態 試作機 ⇒ 少数生産機
    型式番号 NRX-044
    全高 19.3m
    本体重量 41.1t
    全備重量 63.8t
    主動力 熱核融合炉
    ジェネレーター出力 2,010kW
    スラスター総推力 68,200kg
    姿勢制御バーニア数 10基
    装甲材質 チタン合金セラミック複合材
    センサー有効半径 10,200m
    開発拠点 オークランド研究所
    所属
    主なパイロット
  • ブラン・ブルターク
  • ブロイ・リゲラ
  • アジス・アジバ
  • マイク
  • ガブリエル・ゾラ
  • マイオス・ホーデン
  • ユーイン・バーダー
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    概要[編集 | ソースを編集]

    一年戦争後、大気圏内において単機での飛行能力を持つ初めての機体として開発された連邦軍可変モビルアーマー

    開発は連邦軍傘下のオークランド研究所で進められており、上半身を円盤状に変形させる事で空力特性を変化させ揚力を発生させるリフティングボディとし、脚部の熱核ジェットエンジンによって戦闘機に匹敵する機動性を獲得している[1]。上半身がMA形態のままでも脚部展開は可能であり、歩行や下腿部側面のスラスターを使ったホバリングも可能。また、装甲は曲面を多用した独特な形状もあって耐弾性が高く、機体自体も生産性に優れる。

    ムーバブルフレームが開発される以前の機体の為、基本的に既存技術の組み合わせによって制作されており、背骨に当たる部分にはドラムフレームと呼ばれる複数のディスクを組み合わせた構造体が用いられている。各可動箇所にはマグネットコーティングが施されており、変形に要する時間は僅か0.5秒と短い[2]

    可変機構と単独飛行能力により、ド・ダイなどのサブ・フライト・システムの補助を用いずに立体的な戦闘が単機で可能となり、高高度進出から落下・降下中にMS形態で白兵戦を繰り広げ、MA形態で離脱するといった戦術を展開する。これによって可変機の有用性を示した。

    頭部にはMSに必要な各種機能に加え、高速飛行時の航空管制用レーダーやセンサーを実装。アンテナはマルチプルロッド/ブレードアンテナとしての機能の他、差圧センサーとしての機能を持ち合わせている。MS形態時のメインカメラはモノアイを採用し、ドムの物に似たモノアイレールの先端部にはサブカメラを内蔵しており、モノアイが機能不全を起こした際に使用される。コクピットは頭部に配されており、機能自体は同時期の標準的なものに準じるが、MS・MA両形態に応じて基準面が変更されるため、各モードに対応したコクピットハッチも設置されている。

    バックパックは両形態時にそれぞれ有効なスラスターパックとして機能する。MS時の背部メインスラスターに相当する2基のバーニアは、双方で26,000kgの推力を有するが、MA形態時には使用されない。

    グリプス戦役では試作機がエゥーゴ及びカラバの追撃戦に投入され、その後少数が生産された。抗争後期には航空戦力の代替やMSの増備を兼ねて連邦地上軍の各基地に配備され、ダカール攻防戦などにも投入されている。また、戦後も連邦により継続運用されており、複数の組織によって後継機も開発された。

    カラーバリエーション [編集 | ソースを編集]

    通常カラー
    オレンジと緑を基調とする本機の標準カラー。ブラン・ブルタークの乗る試作機の他、量産された機体もこのカラーリングを基本としている。
    ジムIIカラー
    『Ζ』第17話冒頭で一瞬だけ映るスードリ所属機。足元しか映っていないがカラーパターンは連邦軍のジムIIと同じ白と赤のツートン。スタッフのお遊びか色指定ミスかは不明。そもそも、スードリに配備されていたアッシマーは前話で撃墜されたブラン機1機のみのため、出自が不明の謎の機体である。同シーンには同じジムIIカラーのネモも映っている。
    ティターンズカラー
    ティターンズ所属機の内、『グリーンダイバーズ』に登場した機体。ダークブルーとグレーを基調としたカラーリングで、MA形態の円盤状の部分には白いラインが描かれている他、機体下方を照らすサーチライトが内蔵されている。
    GUNDAM EVOLVE公式サイトのコラム (note 91~92)によれば、このカラーリングはラフ画のものが映像にそのまま用いられているらしく、『グリーンダイバーズ』がイボルヴと並行しながら猛スピードで製作を進めていたため、色指定が起こせていなかったとの事。そのためフィギュア「MS IN ACTION」での立体化の際にはCG画稿から製品化したと明かしている。
    エゥーゴ鹵獲カラー
    エゥーゴによる鹵獲機。オレンジの部分がエゥーゴカラーであるライトグリーンで塗装されている。
    ガブリエル・ゾラ
    エゥーゴの鹵獲機の内、元ジオン兵のガブリエル・ゾラが搭乗している機体。ドムを意識した黒と紫を基調としたカラーリングに塗装されている他、以前の搭乗機であるリック・ドム[シュトゥッツァー]と同様、左肩に「Zeon Alive !!」のマーキングが描かれている。
    グレミー軍カラー
    『ΖΖ』第45話のグレミー軍が進軍するシーンで画面奥に映っている機体。グレミー軍である事を示す灰色一色に塗られている。

    登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

    機動戦士Ζガンダム
    初出作品。第13話から登場し、ブラン・ブルターク機がスードリ隊とともにアウドムラの追撃を行った。可変機としてのアドバンテージをフルに活かし、ガンダムMk-II百式に対しても有利に立ち回るが、第16話でアムロ・レイの乗るリック・ディアスに撃墜された。その後、第37話では量産された機体がダカールでの戦闘で登場している。
    ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに
    アッシマーの試作機を改修した機体としてプロトタイプアッシマーTR-3[キハール]が登場。物語後半にはエゥーゴの鹵獲機やゾラ機が登場し、カムチャッカ基地の防衛戦力として運用された。
    ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者
    ユーイン・バーダーの搭乗する機体が登場。当初はニコシア隊と合流し行動を共にしたが、その後ニューギニア基地防衛戦でマタ・ビリと共同。その際の戦闘でワグテイルIIとの交戦で損傷した為、アッシマー[ダンダチャクラ]へと改修された。
    ガンダム新体験-0087-グリーンダイバーズ
    豪華宇宙客船プロスペロー号落下事件において、ティターンズカラーの機体が救助活動に参加。パラシュート展開時のトラブルで操縦不能になった脱出艇エアリアルに追随し、サーチライトを照らす事でΖガンダム3号機によるパラシュートの除去を支援した。
    機動戦士ガンダムΖΖ
    第45話にネオ・ジオンに接収されたグレミー派(グレー)の機体が登場。クィン・マンサに他のティターンズ機やネオ・ジオン機と共に同行する。本来は大気圏内用の機体なのだが、宇宙のシーンでの登場となる。
    機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還
    MATERIAL-A003で第100MS飛行中隊所属機が登場。MATERIAL-B006では同部隊の機体が、野盗に襲われている連邦軍の基地の救援に登場した。その内のブロイ・リゲラ機がレッド・ウェイライン陸戦高機動型ザクの援護に現れ、青いゲルググと交戦。左腕を破壊されるものの撤退に追い込んだ。
    機動戦士ガンダムNT
    回想シーンでモビルアーマー形態で登場。ダカール市内でΖガンダム(WR形態)に撃墜されている。
    機動戦士ガンダム U.C.0094 アクロス・ザ・スカイ
    ティターンズ残党や傭兵が潜伏する「デビルズ・ネスト」戦に3機が登場。無人のガンダムデルタカイの回収を試みるが返り討ちにされる。なお、パイロットがアッシマーの可変方法を知らなかったため徒歩でデルタカイの元まで向かっていた。
    機動戦士ガンダムUC 星月の欠片
    第4話に登場。マイオスが戦没機扱いの機体を入手して、武器の横流しをしていたジョムアへの復讐に使用しようとするが、未確認所属機の確認に現れたカームの言葉で思い留まる。直後、カームのアンクシャビーナギャプランと共に取引相手であるジオン残党ドライセンと交戦し、その内の1機に奪ったトライ・ブレードを直接突き刺し機能停止させている。

    装備・機能[編集 | ソースを編集]

    特殊機能[編集 | ソースを編集]

    変形
    円盤を思わせるモビルスーツ形態に変形。マグネットコーティングによって変形時間を短縮している。可変機構の関係から変形時に一瞬だけ胸部装甲が左右に展開するが、そこをウィークポイントとして狙われるケースもあった。

    武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]

    格闘
    徒手空拳による格闘攻撃。当初から近接戦闘はマニピュレーターを用いた物を、という設計のため、頑健な造りになっている。
    大型ビーム・ライフル
    アッシマー専用に開発されたビーム・ライフル。最大で2・6MWの出力を持つ。航空機的な運用とMSとしての運用の双方に対応した出力調整が可能であり、形状も空力特性などに配慮されたものである。
    MA形態ではグリップを収納した状態で機体下部に懸架される。MS形態で使用しない場合は腰部にマウント可能。

    その他の武装 [編集 | ソースを編集]

    BR-87A ビーム・ライフル
    ハイザックなどが使用しているビーム・ライフル。
    『Ζ』第14話でブラン機が左手に携行している。ただ、MA形態で懸架している様子は無く、場面によっては携行していないなど描写が安定していない。
    ビーム・サーベル
    第16話でカミーユガンダムMk-IIから奪った物を使用。そのまま切り掛かろうとするも、リック・ディアス (アムロ機)に持ち手を切断され阻止された。
    『ギレンの野望』シリーズや初期のスパロボなど一部ゲーム作品では形状や搭載箇所は不明だが、アッシマー独自のビームサーベルが実装されている。

    対決・名場面[編集 | ソースを編集]

    関連機体[編集 | ソースを編集]

    プロトタイプアッシマーTR-3[キハール]
    本機の試作機を改修した機体。
    アッシマー[ダンダチャクラ]
    本機の強化改修機。
    EWACアッシマー
    ガンダムTR-6[キハールII]のレドーム型ブーストポッドを装着した機体。
    アンクシャ
    後継機。アッシマーにジェガンの設計を組み込むことで、コストダウンを図った。また、MA形態時にSFSとして運用するためのMSデッキが追加されている。
    アッシマック
    キュクロープスが独自に再設計した機体。
    ムーシカ
    本機のドラムフレーム構造をムーバブルフレームへ置き換えて生産性を向上させるため、バーザムを素体とし開発された試作機。有人SFS「ムーシカ・ベース」と素体のバーザムが合体する事で構成される。

    商品情報[編集 | ソースを編集]

    ガンプラ[編集 | ソースを編集]

    フィギュア [編集 | ソースを編集]

    リンク[編集 | ソースを編集]

    脚注[編集 | ソースを編集]

    1. 脚部そのものにメインスラスターが内蔵されており、大腿部の先端部はエアインテークとなっている。
    2. なお、初期のマグネットコーティングは効果が持続せずに減衰し、出撃ごとに再処理を要していたとされる。その後の改良によって数ヶ月の維持が可能になった。