RFシリーズ

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RFシリーズ (RF Series)[編集 | ソースを編集]

オールズモビルの運用するレプリカモビルスーツ群の総称。ザクグフといった旧ジオン軍系の機体を模した、あるいはそれそのものといった外見に特徴がある。これは、単なる懐古趣味ではなく、連邦政府がモノアイに代表されるジオン的意匠を排除していった結果、ジオン的な物に本来とは異なる意味性が付与され、マフティー動乱以降、地球圏全域でザクというMSを「宇宙市民を守護するサイクロプス」と捉えるカルチャーが生まれた事と無縁ではないとされる[1]

RFシリーズの成立には旧ジオンの技術者が多く所属ししていたレガシィの存在が大きく、同組織は第一次ネオ・ジオン抗争後にハマーン艦隊を離脱し、シャア・アズナブルフル・フロンタルに呼応することなく潜伏すると、ランデッガー重工ツィマット社、ZASなどのスペースノイド系企業(その中にはアナハイム・エレクトロニクス社の反連邦派も含まれていたとされる)と連携を取り、高度にモジュール化されたムーバブルフレームを開発。来たるべき蜂起に備え広く反地球連邦勢力にアプローチし、政治思想の差異を乗り越えて連邦による宇宙支配を超克するためにRFシリーズの設計データを積極的に供与していた。加えて、レガシィは火星独立ジオン軍と同盟を締結しており、火星に温存された技術者や工廠、ティターンズTR計画から得られた万能化換装システムがRFシリーズのために投入されたと言われている。

RFシリーズは、その殆どがユニバーサル規格によって高度なモジュール化がなされた設計を特徴とする。すなわち、地球連邦軍ジェガンヘビーガンと同等の規格品を用い、これを組み合わせる事で調達可能な機体として設計されている。MSは宇宙機械ゆえにパーツの共有性が極端に高められている(そうでなければ非常時の共食い整備が出来ない)が、それがテロリストによる兵器調達を容易なものとし、パーツの出所を調査しても、それが軍用のものか、モビルワーカーやホビー用MSのものかを特定することは事実上不可能になっていた。

最大の特徴は、外装を着せ替えることで作戦目的に合致した機能を獲得するのみならず、偽装を容易にすることを可能たらしめた点にあり、姿勢制御スラスターや高機動ブースター、水中用ハイドロジェットなどのオプション装備を外装品とすることで、例えばRFザクのフレームをベースに外装を変更してRFグフ、RF水中用ザク、RFザク高機動型などを構築することが出来た。フレームのコピーは容易かつ堅牢で、同様にコピーの容易さと堅牢さに定評のあったΖガンダムのものが参照されていると推測されている。装甲材質は入手容易なチタン合金セラミック複合材が使用されているが、エースパイロットや特殊部隊向けにガンダリウム合金を使用したものや、予算不足のゲリラ部隊向けに超硬スチール合金を採用したものもあったという。

RFシリーズの性能は18m級MSでありながらギラ・ドーガグスタフ・カールといった20m級MSに比肩するものがあったが、これは小型MS開発技術のスピンオフによる所が大きい。オールズモビルの技術者達は、MSを旧来以上に小型化しようとはせず、一年戦争当時まで小型化すればいいと考えており、最新鋭機をまともに相手にすることを想定しておらず、ゲリラ組織的には薄く広く伸び切った連邦軍の防備の薄い基地を電撃的に奇襲することを想定しており、ジェガンやグスタフ・カールと対等以上に戦えれば戦略目的は達成出来ていた。

一方、第二次オールズモビル戦役で運用された後期型RFシリーズは、レプリカMSと異なり、必ずしも原型機と同じ外見や兵装には固執していない。これは第一次オールズモビル戦役で奪取したガンダムF902号機のデータがフィードバックされた事、軍組織としてより規格化が求められた事、ブッホ・エアロダイナミクス社(とクロスボーン・バンガード)の支援が得られたことに起因する。

RFシリーズのテクノロジーはオープンソース化され、オールズモビル戦役収束後も地球圏全域に拡散しており、モビルワーカーの生産設備があれば、量産は難しくないとされている。宇宙世紀140年代以降、宇宙戦国時代に勃興した各コロニー国家では全盛期に活躍したMSのレプリカを配備する事が流行しており、開発から運用、保守や整備にコストがかかる第二期MS以上に普及している。

登場作品 [編集 | ソースを編集]

機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122
初出作品。クロスボーン・バンガードの支援によって開発された新型機として第二次オールズモビル戦役で使用された。
機動戦士ガンダムF90FF
第一次オールズモビル戦役で運用された機体もRFシリーズとして設定され、それに伴って第二次OM戦役の機体も後期型に分類された。ユニバーサル仕様の規格品によって構築され、開発元の特定を困難にしているなどの設定も、同作で明かされている。
月刊モビルマシーン
VOLUME 06及びVOLUME 27(それぞれRFケンプファーRFザクの解説回)で機体の設定が明かされている。開発についてはレガシィが主導しており、それを各組織に頒布したという設定が加えられ、第一次ネオ・ジオン抗争で青の部隊などが用いたディザート・ザクのレプリカなども、RFシリーズの開発に影響を及ぼしたとされている。
機動戦士ガンダムF90
『フォーミュラー戦記』以前の作品であるため、この時点ではまだレプリカ機などの設定は存在していないが、上述の通り『F90FF』での設定の一新に伴い、同作の旧式MSもRFシリーズに組み込まれた。一年戦争で活躍した旧式MSそのままの姿の機体が使用され、ガンダムF90の前に立ち塞がっている。
なおホビー雑誌「B-CLUB」(71 1991年10月号)掲載の「MSジャーナル」で同作は「宇宙世紀に発売された架空戦記コミック」という体裁になっており、旧式MSの登場は「オールズモビルが本当にジオン残党だったら」という仮定の下で描かれた事になっている。

当該機体 [編集 | ソースを編集]

RFザク
RFグフ
RFドム
RFデザート・ドム
RFスノー・ドム
RFゲルググ
RFギャン
RFズゴック
RFケンプファー
RF高速機動型ザク
RFアッザム
RFグロムリンII

関連技術 [編集 | ソースを編集]

ユニバーサル規格
ミキシングビルドモビルスーツ
ムーバブルフレーム

リンク[編集 | ソースを編集]

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. 同時に、ガンダムタイプはスペースノイドをいじめる存在として捉えられ、ザクはそれに立ち向かう抵抗者といったニュアンスが含まれている。