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| 本体重量 = 7.5t
 
| 本体重量 = 7.5t
 
| 全備重量 = 17.8t(各ミッションパック装備は含まない)
 
| 全備重量 = 17.8t(各ミッションパック装備は含まない)
| 主動力 = [[熱核融合炉]]
+
| 主動力 = [[熱核融合炉]] (GE-J79)
 
| ジェネレーター出力 = 3,160kw (1,580kW×2)
 
| ジェネレーター出力 = 3,160kw (1,580kW×2)
| スラスター推力 = 27,510kg×2<br/>9,870kg×2
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| スラスター推力 =
 +
*27,510kg×2
 +
*9,870kg×2
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| スラスター総推力 = 74,760 kg
 
| アポジモーター数 = 51
 
| アポジモーター数 = 51
 
| 装甲材質 = [[ガンダリウム合金]]セラミック複合材
 
| 装甲材質 = [[ガンダリウム合金]]セラミック複合材
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*⇒ 反地球連邦組織討伐部隊 第13艦隊
 
*⇒ 反地球連邦組織討伐部隊 第13艦隊
 
*⇒ フロンティアサイド駐留艦隊
 
*⇒ フロンティアサイド駐留艦隊
 +
*[[ファステスト・フォーミュラ]]
 
| 主なパイロット =  
 
| 主なパイロット =  
 
;1号機
 
;1号機
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*[[シド・アンバー]] (F90)
 
*[[シド・アンバー]] (F90)
 
*[[パッツィ・アンゲリカ]] (FF)
 
*[[パッツィ・アンゲリカ]] (FF)
 +
*[[ディル・ライダー]] (FF)
 +
*[[カナタ・サワメ]] (FF)
 +
;3号機
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*ディル・ライダー
 
;予備機
 
;予備機
 
*[[ウェスバー]] (漫画版フォーミュラー戦記)
 
*[[ウェスバー]] (漫画版フォーミュラー戦記)
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== 概要 ==
 
== 概要 ==
海軍戦略諜報機関の[[サナリィ]]の「[[フォーミュラ計画]](Fシリーズ)」により開発された[[地球連邦軍]]の試作汎用型[[モビルスーツ]]。機体名にガンダムを称しているが、これは先祖に当たる[[ガンダム]]に肖った名称で正式名称は「フォーミュラー・ナインティン」。
+
海軍戦略研究所[[サナリィ]]の「[[フォーミュラ計画]]」により開発された[[地球連邦軍]]の試作汎用型[[モビルスーツ]]。サナリィの提言した「モビルスーツの小型化」を目標に設計された小型モビルスーツであり、既存のモビルスーツから機能を落とすことなくダウンサイジングに成功している。この機体は「Fシリーズ」の「F9シリーズ」のラインを採用しており、以降のサナリィ製モビルスーツの基本体となっている。当初は搭載OSのプログラムが異なる2機が製造されていたが、正確な生産数は不明である<ref>3号機である[[クラスターガンダム]]の存在が明らかになり、さらに予備機が存在していたなどの事情による。</ref>。
  
サナリィの提言した「モビルスーツの小型化」を目標に設計されており、既存のモビルスーツから機能を落とすことなくダウンサイジングに成功している。この機体は「Fシリーズ」の「F9シリーズ」のラインを採用しており、サナリィ製モビルスーツの基本体となっている。当初は搭載OSプログラムのみ異なる2機が製造されていたが、正確な生産数は不明である<ref>3号機である[[クラスターガンダム]]の存在が明らかになり、さらには他の予備機が存在していたなどの事情による</ref>。
+
小型化にあたってまずは[[ムーバブルフレーム]]の構成から始まり、そこに[[ヤシマ重工]]から提供を受けたマイクロハニカム構造が加わった事で、フレーム断面を従来品から30%カットする事に成功。当初は小型MS用の高出力ジェネレーターの開発が遅れていた為、軌道レース衛星用の物を改造し、それを1対2基搭載していたが、後に小型MS用ジェネレータが開発・量産されて以降はそちらを1基搭載する仕様に変更された。
  
小型化にあたってまずはムーバブルフレームの構成から始まり、そこにヤシマ重工から提供を受けたマイクロハニカム構造が加わった事で、フレーム断面を従来品から30%カットする事に成功。当初はMS用小型高出力ジェネレータの開発が遅れていた為、MS用ではない軌道レース衛星用の物をMS用に改造した物を2基搭載していたが、後に小型MS用ジェネレータが開発・量産されて以降はそちらを1基搭載する仕様に変更された。
+
実戦を想定していない実験機であり、素体は無駄な装備の一切が省かれているが、外付けの装備換装システムとして「ミッションパック」を採用し、各部ハードポイントを介して多種多様なオプションを装着する事ができる。また、ミッションパックは理論上装着部位が重複しない限り、別々の装備であっても装備する事ができ、現場での即時交換も可能にしている<ref>ただしVタイプだけは装備のジェネレータリソースの配分(特に高出力を要する[[ヴェスバー]]や[[ビームシールド]])や熱配分の関係で他装備の混載は不可能となっている。</ref>。これらミッションパックの運用で蓄積されたデータは[[ガンダムF91]]などの後継機に受け継がれていき、ブラッシュアップしていった。
  
外付けの換装装備規格「ミッションパック」を採用し、機体各部にハードポイントを介して多種多様なオプションを装着する事ができる。また、ミッションパックは理論上装着部位が重複しない限り、別々の装備であっても装備する事ができ、現場での即時交換も可能にしている。素体は無駄な装備の一切を取り外した機体になっているが、これは実戦を想定していない試験機としての性格が強い本機体の事情による。ただしVタイプだけは装備のジェネレータリソースの配分(特に高出力を要するヴェスバーやビームシールド)や熱配分の関係で他装備の混載は不可能となっている。
+
主管制コンピューターとして、建造当時最新式だった第五世代の「8000系ニューロコンピュータ」を採用し、基本OSに「擬似人格OSプログラム」を持ち合わせている<ref>『[[SDガンダム GGENERATIONシリーズ|GGENRATIONシリーズ]]』では交換可能なアイテムにする為に「A.Rチップ」「C.Aチップ」とされているが原典である漫画版や当時の文字設定では交換可能なプログラムチップである描写や言及は無い</ref>。この擬似人格プログラムは初期の1号機と2号機に試験的に採用され、1号機には敵の行動を先読みする機能に優れた「Type-[[アムロ・レイ|A.R]]」、2号機には機体性能を瞬間的に3倍に引き上げる機能を有する「Type-[[シャア・アズナブル|C.A]]」がそれぞれ設定された。ただしこのニューロコンピュータは熱に弱い為、格納庫での待機時でも専用の冷却設備を要する代物であった。
  
基本OSは建造当時最新式で高性能だった第五世代の「8000系ニューロコンピュータ」に、「擬似人格OSプログラム」を持ち合わせている<ref>『[[SDガンダム GGENERATIONシリーズ|GGENRATIONシリーズ]]』では交換可能なアイテムにする為に「A.Rチップ」「C.Aチップ」とされているが原典である漫画版や当時の文字設定ではその様な交換可能なプログラムチップモジュールである描写や言及は無い</ref>。この擬似人格プログラムは初期の1号機と2号機に試験的に採用され、1号機に搭載された物が「Type-[[アムロ・レイ|A.R]]」で先読みする機能、2号機の物が「Type-[[シャア・アズナブル|C.A]]」で機体性能を瞬間的に約3倍に引き上げる機能をそれぞれ設定された。ただしこのニューロコンピュータは熱に弱い為格納庫での待機時でも専用の冷却設備を要する代物であった。
+
[[宇宙世紀]]0111年9月に1号機がロールアウトし、[[ガンダムF90-Aタイプ|A]]/[[ガンダムF90-Dタイプ|D]]/[[ガンダムF90-Sタイプ|S]]/[[ガンダムF90-Mタイプ|M]]/[[ガンダムF90-Hタイプ|H]]の各種オプションも本体に先行して完成。同年10月には[[アナハイム・エレクトロニクス社|AE社]]の[[MSA-120]]を下して地球連邦軍の次期主力MSとして正式採用され、同年12月にはさらに[[ガンダムF90-Vタイプ|V]]/[[ガンダムF90-Pタイプ|P]]のオプションも完成した。また、1号機と共に2号機も試験運用されており、当初トリコロールカラーだった2号機は試験終了後に紺色へと再塗装されている<ref>模型誌『B-CLUB』74号掲載のジオラマ写真と解説文より</ref>。
  
基本的に試験機としての側面が強く、実戦投入は後継機に委ねられる予定であったが、オールズモビル戦役など不測の出来事から実戦投入の機会が多くなり、蓄積された運用データはF91などの後継機に引き継がれていき、ブラッシュアップしていった。
+
[[宇宙世紀]]0120年10月28日には新サイド4宙域で1号機と2号機のテスト飛行が行われるが、その最中、2号機がオートバランサーの設定ミスが原因でアポジなどが不調に陥り、直後に火星独立ジオン軍([[オールズモビル]])によって強奪されてしまう。その後、強奪された2号機は[[ガンダムF90火星独立ジオン軍仕様|指揮官機]]として改修され、オールズモビルの火星基地内部で1号機と交戦。両機共に大破し、戦闘不能になるがサナリィに回収される。その後、1号機はそのまま修繕、2号機は[[ガンダムF90II|F90II]]に改修され運用された。
  
[[宇宙世紀]]0111年9月に1号機がロールアウトし、A/D/S/M/Hの各種オプションも本体に先行して完成。同年10月には[[アナハイム・エレクトロニクス社|AE社]][[MSA-120]]を下して地球連邦軍の次期主力MSとして正式採用し、同年12月にはさらにL/V/Pのオプションも完成した。また、1号機と共に2号機も試験運用されており、当初トリコロールカラーだった2号機は試験終了後に紺色へと再塗装されている<ref>模型誌『B-CLUB』74号掲載のジオラマ写真と解説文より</ref>。
+
== 機体バリエーション ==
 
+
;1号機
[[宇宙世紀]]0120年10月28日には新サイド4宙域で1号機と2号機のテスト飛行が行われるが、その最中、2号機がオートバランサーの設定ミスが原因でアポジなどが不調に陥り、直後に火星独立ジオン軍([[オールズモビル]])によって強奪されてしまう<ref>機体の不調と襲撃のタイミングが重なっている事から、機体調整は工作員によって行われた可能性がある。</ref>。その後、強奪された2号機は指揮官機として改修され、オールズモビルの火星基地内部で1号機と交戦。両機共に大破し、戦闘不能になるがサナリィに回収される。その後、1号機はそのまま修繕、2号機はF90IIに改修され運用された。
+
:ガンダムF90の1号機。白・青を基調としたカラーリングが特徴。疑似人格OSはTYPE-A.Rを搭載。第一次オールズモビル戦役では[[デフ・スタリオン]]、第二次オールズモビル戦役では[[ベルフ・スクレット]]が搭乗し、連邦軍の戦力の中核として活躍した。
 +
;2号機
 +
:疑似人格OSTYPE-C.Aを搭載した2号機。カラーリングは白、赤、青を基調としたトリコロール。その後[[ファステスト・フォーミュラ]]での運用を経て、紺色を主体としたカラーリングに塗り直された。幾度となく大破と補修を繰り返された機体であり、第一次オールズモビル戦役ではオールズモビルによって強奪された際に[[ガンダムF90火星独立ジオン軍仕様]]に、連邦軍による奪還後は[[ガンダムF90II]]へと立て続けに改修された。
 +
;3号機
 +
:白いカラーリングを基調とした3号機。疑似人格OSは1号機、2号機とも異なるTYPE-K.Bを搭載する。研究所内でのデータ収集と反映を主とし、実戦を想定していない完全な実験機。宇宙世紀0116年に発生したオールズモビルによる[[フロンティアI]]襲撃で急遽実戦投入され、そのままファステスト・フォーミュラへ配備された。その後、[[トリムールティ事変]]で大気圏突入時に大破し、残骸がアフリカで発見された。TYPE-K.B.は[[第二次オールズモビル戦役]]においてエイブラムに配備された[[ガンダムF91]]に移植され、機体本体は宇宙世紀0123年に[[コアブロックシステム]]を組み込み、[[クラスターガンダム]]へと改修されている。
 +
;予備機
 +
:漫画版フォーミュラ戦記0122に登場。[[クロスボーン・バンガード]]と通じていたウェスバー大尉に強奪され、ベルフの1号機と交戦の末撃破された。
  
 
== 登場作品 ==
 
== 登場作品 ==
 
;[[機動戦士ガンダムF90]]
 
;[[機動戦士ガンダムF90]]
:初登場作品。漫画では1号機が主役機として登場。後に火星独立ジオン軍との決戦で、強奪された2号機と対決し勝利。大きく損傷しながらもパイロットのデフと共に生還を果たした。
+
:初登場作品。プラモデルや漫画、雑誌などの多くの媒体で取り上げられた。漫画では1号機が主役機として登場。後に火星独立ジオン軍との決戦で、強奪された2号機と対決し勝利。大きく損傷しながらもパイロットのデフと共に生還を果たした。
 
;[[超戦士ガンダム野郎]]
 
;[[超戦士ガンダム野郎]]
 
:1990年6月号に漫画『F90』に先駆けて登場。アサルトタイプの状態で初登場し「G研が大河原先生に依頼して製作しているスーパーウェポンシステム装備の超強化型ガンダム」と紹介されている。これ以外にも[[三代目頑駄無大将軍]]のSDスピリットと合体し、[[復活闇将軍]]と死闘を演じるなどの活躍を見せた。
 
:1990年6月号に漫画『F90』に先駆けて登場。アサルトタイプの状態で初登場し「G研が大河原先生に依頼して製作しているスーパーウェポンシステム装備の超強化型ガンダム」と紹介されている。これ以外にも[[三代目頑駄無大将軍]]のSDスピリットと合体し、[[復活闇将軍]]と死闘を演じるなどの活躍を見せた。
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:第二世代編でVタイプ及びII-Lタイプが登場。クロスボーン・バンガードとの戦闘の際にナナ・タチバナがF90Vに急遽搭乗。この戦闘の後、F90IIのパイロットに任命されることになる。原作ゲームにもVタイプが登場している。
 
:第二世代編でVタイプ及びII-Lタイプが登場。クロスボーン・バンガードとの戦闘の際にナナ・タチバナがF90Vに急遽搭乗。この戦闘の後、F90IIのパイロットに任命されることになる。原作ゲームにもVタイプが登場している。
 
;[[機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人]]
 
;[[機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人]]
:ミノル・スズキがIタイプ木星決戦仕様に搭乗。「鋼鉄の7人」作戦を生き延びている。
+
:ミノル・スズキがIタイプ木星決戦仕様に搭乗。「[[鋼鉄の7人]]」作戦を生き延びている。
 +
;F90 A to Z PROJECT
 +
:F90のミッションパックの内、画稿・設定が未創作の物を[[ガンプラ]]のマスターグレードモデルで立体化する企画で、大河原邦男氏により残りのミッションパックの画稿が新規創作設定された。F90についても「ホビーオンラインショップ」では初の完全新規マスターグレードとして立体化している。
 
;[[機動戦士ガンダムF90FF]]
 
;[[機動戦士ガンダムF90FF]]
:パッツィ・アンゲリカがロールアウトカラーの2号機に搭乗。宇宙世紀0112年に第13実験戦団に編成され、1号機はチームA、2号機はチームBにて個別に試験運用が行われた。
+
:主役機として登場。上記の『F90 A to Z PROJECT』で新規設定されたミッションパックが多く登場する。当初、[[パッツィ・アンゲリカ]]がロールアウトカラーの2号機に搭乗している。宇宙世紀0112年に第13実験戦団に編成され、1号機はチームA、2号機はチームBにて個別に試験運用が行われた。[[ティグリス]]との戦闘で2号機が大破した後は、ディル・ライダーことパッツィの息子[[リヴ・アンゲリカ|リヴ]]がパイロットの座を受け継ぎ、[[ファステスト・フォーミュラ]]の主力として運用された。
  
 
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
 
=== 特殊機能 ===
 
=== 特殊機能 ===
 
;換装
 
;換装
:機体各所に配置されたハードポイントを介しミッションパックを換装可能。なお一部の装備を除いて混載が可能な様になっている。
+
:機体各所に配置されたハードポイントを介しミッションパックを換装可能。なお一部の装備を除いて複数のミッションパックの混載が出来る。
;A.R(TYPE ”A・R”)
+
;8000系ニューロコンピュータ
:1号機に搭載されている擬似人格プログラム。小回りが利く他、敵の動きを先読みするかのような操縦サポートを行う。劇中ではダメージコントロールを自律的に行う描写がある<ref>強奪された2号機との交戦中、胴体への直撃弾を左腕を引き換えにして防いでいる。</ref>。
+
:機体の主管制コンピューターである第五世代非ノイマン型コンピュータ。機体制御の為に高性能なシステムが必要とされた結果搭載された物であり、これ一基でミッションパック全種の管制を行う事が出来る。MS搭載のコンピュータとしては初めてシナプスプロセッサ数100万以上のホロ・キューブ処理系を実現しているが、通常のプログラミングが不可能であり、プロセッサ上に擬似人格知識ベースを構成し、[[教育型コンピュータ]]と対戦シミュレートを繰り返す事でシナプス結合によるOSのプログラミングを行っている。それぞれのAIのイニシャルは[[アムロ・レイ|過去の]][[シャア・アズナブル|ニュータイプ]][[カミーユ・ビダン|パイロット]]と一致するものの、因果関係については特に明言されていない。
;C.A(TYPE ”CA-III”)
+
:;A.R(TYPE ”A・R”)
:2号機に搭載されている擬似人格プログラム。機動性が高く、通常のモビルスーツの3倍の速度を出す事が可能。
+
::1号機に搭載されている擬似人格OS。小回りが利く他、敵の動きを先読みするかのような操縦サポートを行う。また、『F90』作中ではダメージコントロールを自律的に行う描写がある<ref>強奪された2号機との交戦中、胴体への直撃弾を左腕を引き換えにして防いでいる。</ref>。
 +
:;C.A(TYPE ”CA-III”)
 +
::2号機に搭載されている擬似人格OS。機動性が高く、通常のモビルスーツの3倍の速度を出す事が可能。『F90FF』第10話で緊急的にインストールする描写が描かれた他、MSとしては生々しい挙動を見せている<ref>デブリを踏み台にする、『1st』第2話を髣髴とさせる敵機の土手っ腹へのキック等。</ref>。
 +
:;K.B.(TYPE K.B.)
 +
::3号機に搭載されている疑似人格OS。オールズモビルによるフロンティアI襲撃時のバージョンは「Ver. 1.12.3 011602240643」。搭乗者のディルは機体が発する感覚を「まるで怒っているように感じる」「人の命が踏みにじられることを悲しんでいるようにも思える」「2号機のAIより多少反応が生真面目な感じ」と表現している。
  
 
=== 基本武装 ===
 
=== 基本武装 ===
 
;バルカン砲
 
;バルカン砲
 
:頭部(こめかみ横)に左右一対二基内蔵。設計側では必要無しと排除されていたが用兵側からの自衛装備の要求から急遽盛り込まれた装備。
 
:頭部(こめかみ横)に左右一対二基内蔵。設計側では必要無しと排除されていたが用兵側からの自衛装備の要求から急遽盛り込まれた装備。
;ビームサーベル
+
;[[ビーム・サーベル]]
:背部バックパックに2基装備。配置はRX-78こと初代ガンダムと同じ。
+
:背部バックパックに2基装備。配置はRX-78こと初代ガンダムと同じ。ミッションパックの構成によっては別途装備されたサーベルラックに移設される。
;ビームライフル
+
;[[ビーム・ライフル]]
:本機専用のビームライフルで当時の一般仕様ビームライフルより威力は高い。Eパック式を採用しており、ライフルの後部に差し込んだEパックがそのまま銃床になる。予備EパックはDタイプの様にハードポイントに接続する事が可能。シールド裏に取り付ける事も可能である。
+
:当時の一般仕様ビーム・ライフルより高い威力を誇る本機専用のビーム・ライフル。[[エネルギーCAP|Eパック]]方式を採用しており、ライフルの後部に差し込んだEパックがそのまま銃床になる。予備Eパックはシールドの裏にマウントする他、ハードポイントに接続して携行する事も可能。
 
;シールド
 
;シールド
:本機専用デザインの1枚板の実体盾。
+
:本機専用デザインの1枚板の実体盾。手持ち用のグリップとハードポイント等に接続するコネクタジョイントを有し裏側にはビーム・ライフル用Eパック二つを搭載可能。
  
 
=== ミッションパック ===
 
=== ミッションパック ===
;[[ガンダムF90-Aタイプ|(Aタイプ)アサルトタイプ]]
+
;[[ガンダムF90-Aタイプ|(Aタイプ) アサルトタイプ]]
:長距離侵攻仕様。敵陣深くに単独で侵攻し、重要拠点をビームバズーカで奇襲する。両肩にミノフスキークラフト式の機動ユニット、手足のハードポイントに大量の推進剤タンクを備え、長時間の大気圏飛行を可能にしている。
+
:長距離侵攻仕様。敵陣深くに単独で侵攻し、重要拠点をビームバズーカで奇襲する。両肩に[[ミノフスキークラフト]]式の機動ユニット、手足のハードポイントに大量の推進剤タンクを備え、長時間の大気圏飛行を可能にしている。
;(Bタイプ)ボンバードタイプ
+
;[[ガンダムF90-Bタイプ|(Bタイプ) ボンバードタイプ]]
:爆撃仕様。
+
:重爆撃仕様。機体各所に大型のミサイル・コンテナ、キャノン、グレネードを装備し高火力を誇る。
;(Cタイプ)コールドネスタイプ
+
;[[ガンダムF90-Cタイプ|(Cタイプ) コールドネスタイプ]]
:寒冷地仕様。
+
:寒冷地仕様。防寒用マントやヒーターユニットなどの防寒装備に加え、脚部に滑走用のスキーユニットを装備している。
;[[ガンダムF90-Dタイプ|(Dタイプ)デストロイドタイプ]]
+
;[[ガンダムF90-Dタイプ|(Dタイプ) デストロイドタイプ]]
 
:接近・制圧戦仕様。敵主力の面制圧用の装備を備える。実体弾かつ、近距離用の重火器が多い。
 
:接近・制圧戦仕様。敵主力の面制圧用の装備を備える。実体弾かつ、近距離用の重火器が多い。
;[[ガンダムF90-Eタイプ|(Eタイプ)エレクトリックタイプ]]
+
;[[ガンダムF90-Eタイプ|(Eタイプ) エレクトリックタイプ]]
:電子戦仕様。早期警戒仕様とも。書籍『ENTERTAINMENT BIBLE.25 機動戦士ガンダム MS大図鑑 PART.4 MS開発戦争編』に掲載されている物と、プラモデル『MG 1/100 ガンダムF90用ミッションパック Eタイプ&Sタイプ』用の新規デザインとで、ミッションパックの形状が異なる。新規デザイン版では、背中に巨大なレーダードームを背負い、フロントスカートアーマーに小型のモノアイユニットを左右一対、肩にはアンテナを装備する。手には「ジャミングライフル」と呼ばれる、敵機に欺瞞情報を送り込むライフル状の武装を装備している。
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:電子戦仕様。早期警戒仕様とも。書籍『ENTERTAINMENT BIBLE.25 機動戦士ガンダム MS大図鑑 PART.4 MS開発戦争編』に掲載されている物と、プラモデル『MG 1/100 ガンダムF90用ミッションパック Eタイプ&Sタイプ』用の新規デザインとで、ミッションパックの形状が異なる。
;[[ガンダムF90-Fタイプ|(Fタイプ)ファイトタイプ]]
+
;[[ガンダムF90-Fタイプ|(Fタイプ) ファイトタイプ]]
 
:格闘戦仕様。両手にビームの棘を発生させるナックル状の装備と、腰部ハードポイントにサブスラスターとサブアームを内蔵したバインダーユニットを装着している。サブアームにはF90本体に装備されたビームサーベルを持たせることができる。
 
:格闘戦仕様。両手にビームの棘を発生させるナックル状の装備と、腰部ハードポイントにサブスラスターとサブアームを内蔵したバインダーユニットを装着している。サブアームにはF90本体に装備されたビームサーベルを持たせることができる。
;(Gタイプ)ガードタイプ
+
;[[ガンダムF90-Gタイプ|(Gタイプ) ガードタイプ]]
:護衛仕様。
+
:警備・護衛仕様。右肩にソード形態とライフル形態の二通りの機能を持つマルチプル・ビーム・ウェポン、左肩に上下へ可動する大型シールドを装備しており、遠方から迫るミサイルの迎撃やMSとの格闘戦などに柔軟に対応する事が可能となっている。
;[[ガンダムF90-Hタイプ|(Hタイプ)ホバータイプ]]
+
;[[ガンダムF90-Hタイプ|(Hタイプ) ホバータイプ]]
:陸上機動戦仕様。ジオン軍のドムのホバー移動をヒントにした装備であり、陸上をホバー移動で迅速に移動し、両肩のミサイルポッドを使用した一撃離脱戦法を取ることを目的としている。ただし、F90はドムよりも小さな機体であるために推進剤の搭載量も少なくなっており、ホバー走行を維持できるのは合計4時間程度となっている。
+
:陸上機動戦仕様。ジオン軍の[[ドム]]のホバー移動をヒントにした装備であり、陸上をホバー移動で迅速に移動し、両肩のミサイルポッドを使用した一撃離脱戦法を取ることを目的としている。ただし、F90はドムよりも小さな機体であるために推進剤の搭載量も少なくなっており、ホバー走行を維持できるのは合計4時間程度となっている。
;[[ガンダムF90II-Iタイプ|(Iタイプ)インターセプトタイプ]]
+
;[[ガンダムF90II-Iタイプ|(Iタイプ) インターセプトタイプ]]
 
:迎撃・追撃戦仕様。巨大な「フライトシールド」を装備しており、この盾は[[サブ・フライト・システム|SFS]]として飛行から大気圏突入までをサポートできる。
 
:迎撃・追撃戦仕様。巨大な「フライトシールド」を装備しており、この盾は[[サブ・フライト・システム|SFS]]として飛行から大気圏突入までをサポートできる。
;(Jタイプ)ジャケットタイプ
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;[[ガンダムF90-Jタイプ|(Jタイプ) ジャケットタイプ]]
:増加装甲仕様。
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:増加装甲仕様。全身にフルアーマーユニットを装備している。
;(Kタイプ)キープタイプ
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;[[ガンダムF90-Kタイプ|(Kタイプ) キープタイプ]]
:守備隊仕様。
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:守備隊・持久戦仕様。試作型メガ・ビーム・シールドと[[Iフィールド|Iフィールド・ジェネレーター]]を装備しており、堅牢な防御力を発揮する。
;[[ガンダムF90II-Lタイプ|(Lタイプ)ロングレンジタイプ]]
+
;[[ガンダムF90II-Lタイプ|(Lタイプ) ロングレンジタイプ]]
 
:長距離狙撃仕様。主武装のロングレンジライフルは、ビーム、実体弾のどちらも撃てる仕様となっており、状況に応じて使い分ける事ができる。実体弾はF90からの指令によって一度だけ方向転換を行うことができ、遮蔽物に隠れた敵機でも狙撃できる。
 
:長距離狙撃仕様。主武装のロングレンジライフルは、ビーム、実体弾のどちらも撃てる仕様となっており、状況に応じて使い分ける事ができる。実体弾はF90からの指令によって一度だけ方向転換を行うことができ、遮蔽物に隠れた敵機でも狙撃できる。
;[[ガンダムF90-Mタイプ|(Mタイプ)マリンタイプ]]
+
;[[ガンダムF90-Mタイプ|(Mタイプ) マリンタイプ]]
 
:水中戦仕様。全身に魚雷など水中用武装を装備している。
 
:水中戦仕様。全身に魚雷など水中用武装を装備している。
;(Nタイプ)不明
+
;[[ガンダムF90-Nタイプ|(Nタイプ) ネクストタイプ]]
:核武装=Nucleaとも、ニュータイプ=NewTypeとも、またそのダブルミーニングとも言われているが、詳細は不明。書籍『機動戦士ガンダムF91 オフィシャルエディション』の記載によれば、本タイプを基にF91が開発されたとされるが、Vタイプとの誤植の可能性もある。
+
:『F90FF』以前は一切の詳細が不明だった仕様<ref>「Nタイプ」の名称についても「核武装=Nuclea」とも「ニュータイプ=NewType」とも、はたまたそのダブルミーニングとも推測されていた。書籍『機動戦士ガンダムF91 オフィシャルエディション』の記載によれば、本タイプを基にF91が開発されたとされるが、Vタイプとの誤植の可能性もある。</ref>。サナリィが開発した極秘ミッションパックの一つで、戦闘機ハルファイターとの合体形態となっている。
;(Oタイプ)オフィサータイプ
+
;[[ガンダムF90-Oタイプ|(Oタイプ) オフィサータイプ]]
:指揮官仕様。
+
:指揮官仕様。バックパックにマウントされたバルカン及び大型ブレードアンテナで構成された複合ユニットによって牽制能力と通信能力に長けており、主兵装であるモード切り替え機能付きの強化型ビーム・ライフルによって戦況の変化に柔軟に対応する事が可能。
;[[ガンダムF90-Pタイプ|(Pタイプ)ブランジタイプ]]
+
;[[ガンダムF90-Pタイプ|(Pタイプ) ブランジタイプ]]
 
:大気圏突入仕様。WR形態への変形が可能。
 
:大気圏突入仕様。WR形態への変形が可能。
;(Qタイプ)クイックタイプ
+
;[[ガンダムF90-Qタイプ|(Qタイプ) クイックタイプ]]
:高機動型。
+
:高機動型。新型推進装置を装備し、機動力を向上させている。
;(Rタイプ)レコノイタータイプ
+
;[[ガンダムF90-Rタイプ|(Rタイプ) レコノイタータイプ]]
:偵察、調査仕様。
+
:偵察・調査仕様。[[ミノフスキー粒子]]散布下の偵察任務に特化しており、上半身に光学式カメラユニットを有するステルスアーマー、両腕部に光学式カメラガン・ユニットを装備している。
;[[ガンダムF90-Sタイプ|(Sタイプ)サポートタイプ]]
+
;[[ガンダムF90-Sタイプ|(Sタイプ) サポートタイプ]]
 
:長距離支援仕様。足を止めての遠隔支援砲撃用であり前線運用は考えられていない。この仕様の試験結果から[[キャノンガンダム]]と[[Gキャノン]]が派生機種として誕生する。
 
:長距離支援仕様。足を止めての遠隔支援砲撃用であり前線運用は考えられていない。この仕様の試験結果から[[キャノンガンダム]]と[[Gキャノン]]が派生機種として誕生する。
;(Tタイプ)トレーサータイプ
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;[[ガンダムF90-Tタイプ|(Tタイプ) トレーサータイプ]]
:追撃戦仕様。
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:追撃戦仕様。バックパックに長距離用の大型推進器、両肩に可動式の大型シールドを装備している。
;(Uタイプ)アップリフトタイプ
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;[[ガンダムF90-Uタイプ|(Uタイプ) アップリフトタイプ]]
:大気圏離脱仕様。
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:大気圏離脱仕様。上半身前面に保護用のフェアリングカバー、バックパックに出力と推力を補う大型のブースターパックを接続している。
;[[ガンダムF90V|(Vタイプ)ヴェスバータイプ]]
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;[[ガンダムF90-Vタイプ|(Vタイプ) ヴェスバータイプ]]
:新規格火器試験仕様。実質的な[[ガンダムF91|F91]]のプロトタイプ。F91の設計仕様がある程度固まってから作られた。
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:新規格火器試験仕様。実質的な[[ガンダムF91|F91]]のプロトタイプ。F91の設計仕様がある程度固まってから開発された。
;(Wタイプ)ウォーバードタイプ
+
;[[ガンダムF90-Wタイプ|(Wタイプ) ウォーバードタイプ]]
:飛行試験型。ノウハウは[[レコードブレイカー]]に活用された。
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:飛行試験型。Pタイプと同様に可変機構を有する[[ミノフスキードライブ]]の試験仕様。ノウハウは[[レコードブレイカー]]に活用された。
;(Xタイプ)エキストラタイプ
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;(Xタイプ) エキストラタイプ
 
:詳細不明。[[Gアーマー]]に相当する装備とも。
 
:詳細不明。[[Gアーマー]]に相当する装備とも。
;(Yタイプ)ヤングスタータイプ
+
;(Yタイプ) ヤングスタータイプ
:詳細は[[クラスターガンダム]]を参照。
+
:次世代仕様。詳細は[[クラスターガンダム]]を参照。
;(Zタイプ)ゼロタイプ
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;(Zタイプ) ゼロタイプ
 
:詳細不明。F0-1号機とも。
 
:詳細不明。F0-1号機とも。
  
 
== 関連機体 ==
 
== 関連機体 ==
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=== 別仕様・装備バリエーション ===
 
;[[ガンダムF90 (A.D.S.混合装着時)]]
 
;[[ガンダムF90 (A.D.S.混合装着時)]]
:Aタイプ、Dタイプ、Sタイプの各パーツを装着した状態。火星のオールズモビル基地へ突入する際、デフとシドの手によって換装された。戦闘中、使用済みのパーツを任意でパージすることが可能。
+
:Aタイプ、Dタイプ、Sタイプの各パーツを装着した状態。火星のオールズモビル基地へ突入する際、デフとシドの手によって換装された。
 +
;[[ガンダムF90-NGタイプ]] / [[ガンダムF90-NFタイプ|NFタイプ]] / [[ガンダムF90-NBタイプ|NBタイプ]] / [[ガンダムF90-NVタイプ|NVタイプ]]
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:ファステスト・フォーミュラで実戦運用されたNタイプとその他のミッションパックの混成装備。
 +
;[[ガンダムF90 (試製ミノフスキー・ドライブテスト装備)]]
 +
:Wタイプ以前のミノフスキードライブの起動試験を目的とした混成装備。
 +
;[[ガンダムF90 PVスペシャル]]
 +
:ファステスト・フォーミュラで実戦運用されたPタイプとVタイプの混成装備。
 +
;[[ガンダムF90 タイプFF]]
 +
:Gタイプ、Nタイプ、Vタイプ、Wタイプの混成装備。
 
;[[ガンダムF90火星独立ジオン軍仕様]]
 
;[[ガンダムF90火星独立ジオン軍仕様]]
:[[オールズモビル]](火星独立ジオン軍)が強奪した2号機を独自に改修した機体。機体色はオレンジと白。ハードポイントによるミッションパック換装機能を排除しセンサーの大型化やアポジモーターの増設などを行ったため、機体性能は向上している。V字アンテナが撤去された頭部と旧ジオン系を彷彿させる左肩のスパイクアーマーが特徴。
+
:[[オールズモビル]](火星独立ジオン軍)が強奪した2号機を独自に改修した機体。
;[[ガンダムF90II]]
 
:1号機との戦闘で大破した2号機(火星独立ジオン軍仕様)を回収し、機体パーツの6割を新造して製作された機体。試作型バイオコンピュータの搭載や小型MS規格の新型ジェネレータ搭載などにより性能が向上。デザインも変更され、F91に近いものとなった。カラーリングはトリコロール基調である面は変わらないが色の付いた部分が増え白い部分が減った物となっている。ミッションパックが使用出来る様にハードポイントシステムも戻され、本機の製造後に作られたミッションパックも存在する。なお、当wikiを含む各種サイトでは原則機種依存文字の使用は控えられる為英大文字の「I(アイ)」で代替表記されているが本来はローマ数字の「2」表記である。
 
 
;[[ガンダムF90Iタイプ (木星決戦仕様)]]
 
;[[ガンダムF90Iタイプ (木星決戦仕様)]]
 
:『[[機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人|鋼鉄の7人]]』に登場した1号機にIタイプを装備させた決戦仕様。パイロットは[[ミノル・スズキ]]。肩パーツがF90IIの物に変更されている他、ビームランサーの代わりに小型核ミサイルを装備したショットランサー兼ビームライフルを装備しているのが特徴。
 
:『[[機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人|鋼鉄の7人]]』に登場した1号機にIタイプを装備させた決戦仕様。パイロットは[[ミノル・スズキ]]。肩パーツがF90IIの物に変更されている他、ビームランサーの代わりに小型核ミサイルを装備したショットランサー兼ビームライフルを装備しているのが特徴。
 
;F90改
 
;F90改
 
:書籍『機動戦士ガンダムF91 モビルスーツ・イン・アクション U.C.0123』に模型作例と画稿が掲載されている機体。F90の後期バージョンとされている。
 
:書籍『機動戦士ガンダムF91 モビルスーツ・イン・アクション U.C.0123』に模型作例と画稿が掲載されている機体。F90の後期バージョンとされている。
;[[クラスターガンダム]]
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:F90の3号機かつY型仕様。コアブロックシステムを採用している。
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=== 系列機・派生機など ===
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;[[ガンダムF90II]]
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:1号機との戦闘で大破した2号機(火星独立ジオン軍仕様)を回収し、機体パーツの6割を新造して製作された機体。
 +
:なお、当wikiを含む各種サイトでは原則機種依存文字の使用は控えられる為、英大文字の「I(アイ)」で代替表記されているが本来はローマ数字の「2」表記である。IIでのミッションパック装備時のスペックは1号機の物とは異なる。
 +
;[[クラスターガンダム]] (F90IIIY)
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:F90の3号機。コアブロックシステムを採用したYタイプ仕様機。
 
;[[ガンダムF91]]
 
;[[ガンダムF91]]
:F90V型装備仕様から発展開発された新型試作機。
+
:F90Vタイプから発展開発された新型試作機。
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;[[ガンダムF89]]
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:F90開発の前段階として開発された機体。この機体をダウンサイジングした物がF90となる。F計画で設定されたF80シリーズとは別系統にあたり、F90のプロトタイプという意味合いを込めて「F89」と命名された<ref>本来、F80シリーズは次期汎用量産機に分類される。</ref>。
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;[[F80]]
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:本機の量産仕様。F90と同等のハードポイントを有し、ミッションパックの換装が可能。
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;[[クロスボーン・ガンダム]]
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:フォーミュラ計画におけるF90シリーズの後発機体。正式名称は「F97」。一部武装・オプション装備に本機のミッションパックの派生型と思われる物を使用している。
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=== 技術的関与のある機体・関連性が疑われる機体===
 
;[[シルエットガンダム]]
 
;[[シルエットガンダム]]
:V型仕様などF91開発初期のデータを盗用しアナハイムの[[シルエットフォーミュラプロジェクト]]で開発された実験試作機。
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:V型仕様などF91開発初期のデータを盗用したアナハイムが「[[シルエットフォーミュラプロジェクト]]」において開発した実験試作機。
;[[ガンダムF89]]
 
:F90開発の前段階として開発された機体。この機体をダウンサイジングした物がF90となる。本来、F80シリーズは次期汎用量産機に分類されるため、「F89」というコードは設定と矛盾しているように見えるが、実際はサナリィ社内で付けられたコードというだけであり、F80シリーズとは一切関係がない。
 
 
;[[ガンダム[ケストレル]]]
 
;[[ガンダム[ケストレル]]]
:青と白を基調とした機体色、換装機能、システムによる機体動作の補助など共通点が多い機体。「刻に抗いし者」最終話では技術の流れを匂わせる描写も存在している。
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:青と白を基調とした機体色、換装機能、システムによる機体動作の補助など共通点が多い機体。将来的なMSの小型化を前提とした設計を採用しており、『[[ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者|刻に抗いし者]]』最終話では技術の流れを匂わせる描写も存在している。
  
 
== 商品紹介 ==
 
== 商品紹介 ==
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*元々はF91の初期案であり、没案にこそなったものの、そのままにしておくには惜しいデザインだったため、F90として設定を構築しプラモデル展開に至った。
 
*元々はF91の初期案であり、没案にこそなったものの、そのままにしておくには惜しいデザインだったため、F90として設定を構築しプラモデル展開に至った。
 
*1990年8月発売の『B-CLUB』57号に『F91』の速報記事が掲載されており、当該ページにはF91のシルエットと共にデザインが若干異なるF90の挿絵が掲載されている。原画は後藤雅巳氏(後に『F91』で原画を担当)によるもの。武装は肩部にビームバルカン、ミサイルポッド、レーダー。両腕にミサイルランチャーを装備している。
 
*1990年8月発売の『B-CLUB』57号に『F91』の速報記事が掲載されており、当該ページにはF91のシルエットと共にデザインが若干異なるF90の挿絵が掲載されている。原画は後藤雅巳氏(後に『F91』で原画を担当)によるもの。武装は肩部にビームバルカン、ミサイルポッド、レーダー。両腕にミサイルランチャーを装備している。
*大河原邦男作品集『IRON WORKS』(1989年11月)の表紙に本機に似たガンダムが描かれているが、これはRX-78 [[ガンダム]]を今風に描いたら?というコンセプトで表紙用に描き下ろした物である。これが後にF91の初期案に繋がったのだろうか。
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*大河原邦男作品集『IRON WORKS』(1989年11月)の表紙に本機に似たガンダムが描かれているが、これは「RX-78 [[ガンダム]]を今風に描いたら?」というコンセプトで表紙用に描き下ろした物である。
*2019年4月にバンダイ公式ショッピングサイト『プレミアムバンダイ (ホビーオンラインショップ)』において、本機がマスターグレードで[[ガンプラ]]化される事が決定。オンライン限定商品として同年8月から発送された。同サイトでは初の完全新規型によるマスターグレードとなる。
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*2019年4月にバンダイ公式ショッピングサイト『プレミアムバンダイ (ホビーオンラインショップ)』において、本機がマスターグレードで[[ガンプラ]]化される事が決定。オンライン限定商品として同年8月から発送された。同サイトでは初の完全新規型によるマスターグレードとなった。
  
 
== 資料リンク ==
 
== 資料リンク ==
 
*[https://p-bandai.jp/hobby/f90project/ 「F90 A to Z PROJECT」特集ページ]
 
*[https://p-bandai.jp/hobby/f90project/ 「F90 A to Z PROJECT」特集ページ]
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*[https://bandai-hobby.net/site/f90project/ F90 A to Z PROJECT | バンダイ ホビーサイト]
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*[https://bandai-hobby.net/site/f90project/mechanical/ F90 A to Z PROJECT:MECHANICAL]
  
 
== リンク ==
 
== リンク ==
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== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
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<!-- 本文には<ref>内容</ref>のかたちで挿入してください。 -->
  

2024年10月4日 (金) 05:48時点における最新版

ガンダムF90
外国語表記 Gundam F90
登場作品
デザイン 大河原邦男
テンプレートを表示
スペック
分類 汎用試作型モビルスーツ
型式番号 F90
頭頂高 14.8m
本体重量 7.5t
全備重量 17.8t(各ミッションパック装備は含まない)
主動力 熱核融合炉 (GE-J79)
ジェネレーター出力 3,160kw (1,580kW×2)
スラスター推力
  • 27,510kg×2
  • 9,870kg×2
スラスター総推力 74,760 kg
アポジモーター数 51
装甲材質 ガンダリウム合金セラミック複合材
ハードポイント数 11
開発組織 サナリィ
開発者
所属組織 地球連邦軍
所属部隊
主なパイロット
1号機
2号機
3号機
  • ディル・ライダー
予備機
テンプレートを表示

概要[編集 | ソースを編集]

海軍戦略研究所サナリィの「フォーミュラ計画」により開発された地球連邦軍の試作汎用型モビルスーツ。サナリィの提言した「モビルスーツの小型化」を目標に設計された小型モビルスーツであり、既存のモビルスーツから機能を落とすことなくダウンサイジングに成功している。この機体は「Fシリーズ」の「F9シリーズ」のラインを採用しており、以降のサナリィ製モビルスーツの基本体となっている。当初は搭載OSのプログラムが異なる2機が製造されていたが、正確な生産数は不明である[1]

小型化にあたってまずはムーバブルフレームの構成から始まり、そこにヤシマ重工から提供を受けたマイクロハニカム構造が加わった事で、フレーム断面を従来品から30%カットする事に成功。当初は小型MS用の高出力ジェネレーターの開発が遅れていた為、軌道レース衛星用の物を改造し、それを1対2基搭載していたが、後に小型MS用ジェネレータが開発・量産されて以降はそちらを1基搭載する仕様に変更された。

実戦を想定していない実験機であり、素体は無駄な装備の一切が省かれているが、外付けの装備換装システムとして「ミッションパック」を採用し、各部ハードポイントを介して多種多様なオプションを装着する事ができる。また、ミッションパックは理論上装着部位が重複しない限り、別々の装備であっても装備する事ができ、現場での即時交換も可能にしている[2]。これらミッションパックの運用で蓄積されたデータはガンダムF91などの後継機に受け継がれていき、ブラッシュアップしていった。

主管制コンピューターとして、建造当時最新式だった第五世代の「8000系ニューロコンピュータ」を採用し、基本OSに「擬似人格OSプログラム」を持ち合わせている[3]。この擬似人格プログラムは初期の1号機と2号機に試験的に採用され、1号機には敵の行動を先読みする機能に優れた「Type-A.R」、2号機には機体性能を瞬間的に3倍に引き上げる機能を有する「Type-C.A」がそれぞれ設定された。ただしこのニューロコンピュータは熱に弱い為、格納庫での待機時でも専用の冷却設備を要する代物であった。

宇宙世紀0111年9月に1号機がロールアウトし、A/D/S/M/Hの各種オプションも本体に先行して完成。同年10月にはAE社MSA-120を下して地球連邦軍の次期主力MSとして正式採用され、同年12月にはさらにV/Pのオプションも完成した。また、1号機と共に2号機も試験運用されており、当初トリコロールカラーだった2号機は試験終了後に紺色へと再塗装されている[4]

宇宙世紀0120年10月28日には新サイド4宙域で1号機と2号機のテスト飛行が行われるが、その最中、2号機がオートバランサーの設定ミスが原因でアポジなどが不調に陥り、直後に火星独立ジオン軍(オールズモビル)によって強奪されてしまう。その後、強奪された2号機は指揮官機として改修され、オールズモビルの火星基地内部で1号機と交戦。両機共に大破し、戦闘不能になるがサナリィに回収される。その後、1号機はそのまま修繕、2号機はF90IIに改修され運用された。

機体バリエーション[編集 | ソースを編集]

1号機
ガンダムF90の1号機。白・青を基調としたカラーリングが特徴。疑似人格OSはTYPE-A.Rを搭載。第一次オールズモビル戦役ではデフ・スタリオン、第二次オールズモビル戦役ではベルフ・スクレットが搭乗し、連邦軍の戦力の中核として活躍した。
2号機
疑似人格OSTYPE-C.Aを搭載した2号機。カラーリングは白、赤、青を基調としたトリコロール。その後ファステスト・フォーミュラでの運用を経て、紺色を主体としたカラーリングに塗り直された。幾度となく大破と補修を繰り返された機体であり、第一次オールズモビル戦役ではオールズモビルによって強奪された際にガンダムF90火星独立ジオン軍仕様に、連邦軍による奪還後はガンダムF90IIへと立て続けに改修された。
3号機
白いカラーリングを基調とした3号機。疑似人格OSは1号機、2号機とも異なるTYPE-K.Bを搭載する。研究所内でのデータ収集と反映を主とし、実戦を想定していない完全な実験機。宇宙世紀0116年に発生したオールズモビルによるフロンティアI襲撃で急遽実戦投入され、そのままファステスト・フォーミュラへ配備された。その後、トリムールティ事変で大気圏突入時に大破し、残骸がアフリカで発見された。TYPE-K.B.は第二次オールズモビル戦役においてエイブラムに配備されたガンダムF91に移植され、機体本体は宇宙世紀0123年にコアブロックシステムを組み込み、クラスターガンダムへと改修されている。
予備機
漫画版フォーミュラ戦記0122に登場。クロスボーン・バンガードと通じていたウェスバー大尉に強奪され、ベルフの1号機と交戦の末撃破された。

登場作品[編集 | ソースを編集]

機動戦士ガンダムF90
初登場作品。プラモデルや漫画、雑誌などの多くの媒体で取り上げられた。漫画では1号機が主役機として登場。後に火星独立ジオン軍との決戦で、強奪された2号機と対決し勝利。大きく損傷しながらもパイロットのデフと共に生還を果たした。
超戦士ガンダム野郎
1990年6月号に漫画『F90』に先駆けて登場。アサルトタイプの状態で初登場し「G研が大河原先生に依頼して製作しているスーパーウェポンシステム装備の超強化型ガンダム」と紹介されている。これ以外にも三代目頑駄無大将軍のSDスピリットと合体し、復活闇将軍と死闘を演じるなどの活躍を見せた。
機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122
主役機として登場。パイロットのベルフと共に再びオールズモビルに挑む。この戦いで得られた戦闘データがF91完成に大きく貢献している。
機動戦士ガンダム クライマックスU.C. 紡がれし血統
第二世代編でVタイプ及びII-Lタイプが登場。クロスボーン・バンガードとの戦闘の際にナナ・タチバナがF90Vに急遽搭乗。この戦闘の後、F90IIのパイロットに任命されることになる。原作ゲームにもVタイプが登場している。
機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人
ミノル・スズキがIタイプ木星決戦仕様に搭乗。「鋼鉄の7人」作戦を生き延びている。
F90 A to Z PROJECT
F90のミッションパックの内、画稿・設定が未創作の物をガンプラのマスターグレードモデルで立体化する企画で、大河原邦男氏により残りのミッションパックの画稿が新規創作設定された。F90についても「ホビーオンラインショップ」では初の完全新規マスターグレードとして立体化している。
機動戦士ガンダムF90FF
主役機として登場。上記の『F90 A to Z PROJECT』で新規設定されたミッションパックが多く登場する。当初、パッツィ・アンゲリカがロールアウトカラーの2号機に搭乗している。宇宙世紀0112年に第13実験戦団に編成され、1号機はチームA、2号機はチームBにて個別に試験運用が行われた。ティグリスとの戦闘で2号機が大破した後は、ディル・ライダーことパッツィの息子リヴがパイロットの座を受け継ぎ、ファステスト・フォーミュラの主力として運用された。

装備・機能[編集 | ソースを編集]

特殊機能[編集 | ソースを編集]

換装
機体各所に配置されたハードポイントを介しミッションパックを換装可能。なお一部の装備を除いて複数のミッションパックの混載が出来る。
8000系ニューロコンピュータ
機体の主管制コンピューターである第五世代非ノイマン型コンピュータ。機体制御の為に高性能なシステムが必要とされた結果搭載された物であり、これ一基でミッションパック全種の管制を行う事が出来る。MS搭載のコンピュータとしては初めてシナプスプロセッサ数100万以上のホロ・キューブ処理系を実現しているが、通常のプログラミングが不可能であり、プロセッサ上に擬似人格知識ベースを構成し、教育型コンピュータと対戦シミュレートを繰り返す事でシナプス結合によるOSのプログラミングを行っている。それぞれのAIのイニシャルは過去のニュータイプパイロットと一致するものの、因果関係については特に明言されていない。
A.R(TYPE ”A・R”)
1号機に搭載されている擬似人格OS。小回りが利く他、敵の動きを先読みするかのような操縦サポートを行う。また、『F90』作中ではダメージコントロールを自律的に行う描写がある[5]
C.A(TYPE ”CA-III”)
2号機に搭載されている擬似人格OS。機動性が高く、通常のモビルスーツの3倍の速度を出す事が可能。『F90FF』第10話で緊急的にインストールする描写が描かれた他、MSとしては生々しい挙動を見せている[6]
K.B.(TYPE K.B.)
3号機に搭載されている疑似人格OS。オールズモビルによるフロンティアI襲撃時のバージョンは「Ver. 1.12.3 011602240643」。搭乗者のディルは機体が発する感覚を「まるで怒っているように感じる」「人の命が踏みにじられることを悲しんでいるようにも思える」「2号機のAIより多少反応が生真面目な感じ」と表現している。

基本武装[編集 | ソースを編集]

バルカン砲
頭部(こめかみ横)に左右一対二基内蔵。設計側では必要無しと排除されていたが用兵側からの自衛装備の要求から急遽盛り込まれた装備。
ビーム・サーベル
背部バックパックに2基装備。配置はRX-78こと初代ガンダムと同じ。ミッションパックの構成によっては別途装備されたサーベルラックに移設される。
ビーム・ライフル
当時の一般仕様ビーム・ライフルより高い威力を誇る本機専用のビーム・ライフル。Eパック方式を採用しており、ライフルの後部に差し込んだEパックがそのまま銃床になる。予備Eパックはシールドの裏にマウントする他、ハードポイントに接続して携行する事も可能。
シールド
本機専用デザインの1枚板の実体盾。手持ち用のグリップとハードポイント等に接続するコネクタジョイントを有し裏側にはビーム・ライフル用Eパック二つを搭載可能。

ミッションパック[編集 | ソースを編集]

(Aタイプ) アサルトタイプ
長距離侵攻仕様。敵陣深くに単独で侵攻し、重要拠点をビームバズーカで奇襲する。両肩にミノフスキークラフト式の機動ユニット、手足のハードポイントに大量の推進剤タンクを備え、長時間の大気圏飛行を可能にしている。
(Bタイプ) ボンバードタイプ
重爆撃仕様。機体各所に大型のミサイル・コンテナ、キャノン、グレネードを装備し高火力を誇る。
(Cタイプ) コールドネスタイプ
寒冷地仕様。防寒用マントやヒーターユニットなどの防寒装備に加え、脚部に滑走用のスキーユニットを装備している。
(Dタイプ) デストロイドタイプ
接近・制圧戦仕様。敵主力の面制圧用の装備を備える。実体弾かつ、近距離用の重火器が多い。
(Eタイプ) エレクトリックタイプ
電子戦仕様。早期警戒仕様とも。書籍『ENTERTAINMENT BIBLE.25 機動戦士ガンダム MS大図鑑 PART.4 MS開発戦争編』に掲載されている物と、プラモデル『MG 1/100 ガンダムF90用ミッションパック Eタイプ&Sタイプ』用の新規デザインとで、ミッションパックの形状が異なる。
(Fタイプ) ファイトタイプ
格闘戦仕様。両手にビームの棘を発生させるナックル状の装備と、腰部ハードポイントにサブスラスターとサブアームを内蔵したバインダーユニットを装着している。サブアームにはF90本体に装備されたビームサーベルを持たせることができる。
(Gタイプ) ガードタイプ
警備・護衛仕様。右肩にソード形態とライフル形態の二通りの機能を持つマルチプル・ビーム・ウェポン、左肩に上下へ可動する大型シールドを装備しており、遠方から迫るミサイルの迎撃やMSとの格闘戦などに柔軟に対応する事が可能となっている。
(Hタイプ) ホバータイプ
陸上機動戦仕様。ジオン軍のドムのホバー移動をヒントにした装備であり、陸上をホバー移動で迅速に移動し、両肩のミサイルポッドを使用した一撃離脱戦法を取ることを目的としている。ただし、F90はドムよりも小さな機体であるために推進剤の搭載量も少なくなっており、ホバー走行を維持できるのは合計4時間程度となっている。
(Iタイプ) インターセプトタイプ
迎撃・追撃戦仕様。巨大な「フライトシールド」を装備しており、この盾はSFSとして飛行から大気圏突入までをサポートできる。
(Jタイプ) ジャケットタイプ
増加装甲仕様。全身にフルアーマーユニットを装備している。
(Kタイプ) キープタイプ
守備隊・持久戦仕様。試作型メガ・ビーム・シールドとIフィールド・ジェネレーターを装備しており、堅牢な防御力を発揮する。
(Lタイプ) ロングレンジタイプ
長距離狙撃仕様。主武装のロングレンジライフルは、ビーム、実体弾のどちらも撃てる仕様となっており、状況に応じて使い分ける事ができる。実体弾はF90からの指令によって一度だけ方向転換を行うことができ、遮蔽物に隠れた敵機でも狙撃できる。
(Mタイプ) マリンタイプ
水中戦仕様。全身に魚雷など水中用武装を装備している。
(Nタイプ) ネクストタイプ
『F90FF』以前は一切の詳細が不明だった仕様[7]。サナリィが開発した極秘ミッションパックの一つで、戦闘機ハルファイターとの合体形態となっている。
(Oタイプ) オフィサータイプ
指揮官仕様。バックパックにマウントされたバルカン及び大型ブレードアンテナで構成された複合ユニットによって牽制能力と通信能力に長けており、主兵装であるモード切り替え機能付きの強化型ビーム・ライフルによって戦況の変化に柔軟に対応する事が可能。
(Pタイプ) ブランジタイプ
大気圏突入仕様。WR形態への変形が可能。
(Qタイプ) クイックタイプ
高機動型。新型推進装置を装備し、機動力を向上させている。
(Rタイプ) レコノイタータイプ
偵察・調査仕様。ミノフスキー粒子散布下の偵察任務に特化しており、上半身に光学式カメラユニットを有するステルスアーマー、両腕部に光学式カメラガン・ユニットを装備している。
(Sタイプ) サポートタイプ
長距離支援仕様。足を止めての遠隔支援砲撃用であり前線運用は考えられていない。この仕様の試験結果からキャノンガンダムGキャノンが派生機種として誕生する。
(Tタイプ) トレーサータイプ
追撃戦仕様。バックパックに長距離用の大型推進器、両肩に可動式の大型シールドを装備している。
(Uタイプ) アップリフトタイプ
大気圏離脱仕様。上半身前面に保護用のフェアリングカバー、バックパックに出力と推力を補う大型のブースターパックを接続している。
(Vタイプ) ヴェスバータイプ
新規格火器試験仕様。実質的なF91のプロトタイプ。F91の設計仕様がある程度固まってから開発された。
(Wタイプ) ウォーバードタイプ
飛行試験型。Pタイプと同様に可変機構を有するミノフスキードライブの試験仕様。ノウハウはレコードブレイカーに活用された。
(Xタイプ) エキストラタイプ
詳細不明。Gアーマーに相当する装備とも。
(Yタイプ) ヤングスタータイプ
次世代仕様。詳細はクラスターガンダムを参照。
(Zタイプ) ゼロタイプ
詳細不明。F0-1号機とも。

関連機体[編集 | ソースを編集]

別仕様・装備バリエーション [編集 | ソースを編集]

ガンダムF90 (A.D.S.混合装着時)
Aタイプ、Dタイプ、Sタイプの各パーツを装着した状態。火星のオールズモビル基地へ突入する際、デフとシドの手によって換装された。
ガンダムF90-NGタイプ / NFタイプ / NBタイプ / NVタイプ
ファステスト・フォーミュラで実戦運用されたNタイプとその他のミッションパックの混成装備。
ガンダムF90 (試製ミノフスキー・ドライブテスト装備)
Wタイプ以前のミノフスキードライブの起動試験を目的とした混成装備。
ガンダムF90 PVスペシャル
ファステスト・フォーミュラで実戦運用されたPタイプとVタイプの混成装備。
ガンダムF90 タイプFF
Gタイプ、Nタイプ、Vタイプ、Wタイプの混成装備。
ガンダムF90火星独立ジオン軍仕様
オールズモビル(火星独立ジオン軍)が強奪した2号機を独自に改修した機体。
ガンダムF90Iタイプ (木星決戦仕様)
鋼鉄の7人』に登場した1号機にIタイプを装備させた決戦仕様。パイロットはミノル・スズキ。肩パーツがF90IIの物に変更されている他、ビームランサーの代わりに小型核ミサイルを装備したショットランサー兼ビームライフルを装備しているのが特徴。
F90改
書籍『機動戦士ガンダムF91 モビルスーツ・イン・アクション U.C.0123』に模型作例と画稿が掲載されている機体。F90の後期バージョンとされている。

系列機・派生機など [編集 | ソースを編集]

ガンダムF90II
1号機との戦闘で大破した2号機(火星独立ジオン軍仕様)を回収し、機体パーツの6割を新造して製作された機体。
なお、当wikiを含む各種サイトでは原則機種依存文字の使用は控えられる為、英大文字の「I(アイ)」で代替表記されているが本来はローマ数字の「2」表記である。IIでのミッションパック装備時のスペックは1号機の物とは異なる。
クラスターガンダム (F90IIIY)
F90の3号機。コアブロックシステムを採用したYタイプ仕様機。
ガンダムF91
F90Vタイプから発展開発された新型試作機。
ガンダムF89
F90開発の前段階として開発された機体。この機体をダウンサイジングした物がF90となる。F計画で設定されたF80シリーズとは別系統にあたり、F90のプロトタイプという意味合いを込めて「F89」と命名された[8]
F80
本機の量産仕様。F90と同等のハードポイントを有し、ミッションパックの換装が可能。
クロスボーン・ガンダム
フォーミュラ計画におけるF90シリーズの後発機体。正式名称は「F97」。一部武装・オプション装備に本機のミッションパックの派生型と思われる物を使用している。

技術的関与のある機体・関連性が疑われる機体[編集 | ソースを編集]

シルエットガンダム
V型仕様などF91開発初期のデータを盗用したアナハイムが「シルエットフォーミュラプロジェクト」において開発した実験試作機。
ガンダム[ケストレル]
青と白を基調とした機体色、換装機能、システムによる機体動作の補助など共通点が多い機体。将来的なMSの小型化を前提とした設計を採用しており、『刻に抗いし者』最終話では技術の流れを匂わせる描写も存在している。

商品紹介[編集 | ソースを編集]

ガンプラ[編集 | ソースを編集]

フィギュア [編集 | ソースを編集]

書籍 [編集 | ソースを編集]

余談[編集 | ソースを編集]

  • 元々はF91の初期案であり、没案にこそなったものの、そのままにしておくには惜しいデザインだったため、F90として設定を構築しプラモデル展開に至った。
  • 1990年8月発売の『B-CLUB』57号に『F91』の速報記事が掲載されており、当該ページにはF91のシルエットと共にデザインが若干異なるF90の挿絵が掲載されている。原画は後藤雅巳氏(後に『F91』で原画を担当)によるもの。武装は肩部にビームバルカン、ミサイルポッド、レーダー。両腕にミサイルランチャーを装備している。
  • 大河原邦男作品集『IRON WORKS』(1989年11月)の表紙に本機に似たガンダムが描かれているが、これは「RX-78 ガンダムを今風に描いたら?」というコンセプトで表紙用に描き下ろした物である。
  • 2019年4月にバンダイ公式ショッピングサイト『プレミアムバンダイ (ホビーオンラインショップ)』において、本機がマスターグレードでガンプラ化される事が決定。オンライン限定商品として同年8月から発送された。同サイトでは初の完全新規型によるマスターグレードとなった。

資料リンク [編集 | ソースを編集]

リンク[編集 | ソースを編集]

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. 3号機であるクラスターガンダムの存在が明らかになり、さらに予備機が存在していたなどの事情による。
  2. ただしVタイプだけは装備のジェネレータリソースの配分(特に高出力を要するヴェスバービームシールド)や熱配分の関係で他装備の混載は不可能となっている。
  3. GGENRATIONシリーズ』では交換可能なアイテムにする為に「A.Rチップ」「C.Aチップ」とされているが原典である漫画版や当時の文字設定では交換可能なプログラムチップである描写や言及は無い
  4. 模型誌『B-CLUB』74号掲載のジオラマ写真と解説文より
  5. 強奪された2号機との交戦中、胴体への直撃弾を左腕を引き換えにして防いでいる。
  6. デブリを踏み台にする、『1st』第2話を髣髴とさせる敵機の土手っ腹へのキック等。
  7. 「Nタイプ」の名称についても「核武装=Nuclea」とも「ニュータイプ=NewType」とも、はたまたそのダブルミーニングとも推測されていた。書籍『機動戦士ガンダムF91 オフィシャルエディション』の記載によれば、本タイプを基にF91が開発されたとされるが、Vタイプとの誤植の可能性もある。
  8. 本来、F80シリーズは次期汎用量産機に分類される。