「機動戦士ガンダムNT」の版間の差分
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== 概要 == | == 概要 == | ||
− | + | [[宇宙世紀]]100年以降の「次の100年」を描くことを目的とした『UC NexT 0100』プロジェクト<ref>「サンライズは世代を超えて宇宙世紀を拡張していく」をキーワードに、逆襲のシャア以降Vガンダムまでの映像されていない作品や物語の空白を埋めるプロジェクト。アナザーでもなく、今までの宇宙世紀の隙間を埋めていくものでもない、意欲的な企画である。</ref>の第一弾作品。タイトルの「NT」は「[[ニュータイプ]]」と「物語」を意味する「ナラティブ」のダブルミーニング。これにはニュータイプについて物語る、再定義するといった意味合いが込められている。キャッチコピーは『ニュータイプ神話の行き着く先』。 | |
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+ | アニメ『[[機動戦士ガンダムUC]]』の一年後を描く続編作品。原作版『ガンダムUC』の追補小説『[[機動戦士ガンダムUC_不死鳥狩り]]』を原案に、キャラクターやメカニックといった追加要素を加えた上で再構成している。 | ||
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+ | ニュータイプのオカルティックな面をクローズアップする形で物語が進行する為、ガンダム作品の中でもオカルトや超常現象的な描写<ref>死者との対話や未来予知、サイコフレームの性質など</ref>が特に多い点で賛否が分かれるが、これには歴代の宇宙世紀作品で描かれてきたニュータイプ描写を明確な設定として突き詰める意図がある。 | ||
== ストーリー == | == ストーリー == | ||
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しかし、ここにきて事態は急変する。2年前に消息不明となっていたRX-0 ユニコーンガンダム3号機 フェネクスが、地球圏に再びその姿を見せ始めたのだ。この金色の不死鳥もまた、人知を超えた力を示す存在であり、その力を手に入れんと様々な勢力の思惑が錯綜する。 | しかし、ここにきて事態は急変する。2年前に消息不明となっていたRX-0 ユニコーンガンダム3号機 フェネクスが、地球圏に再びその姿を見せ始めたのだ。この金色の不死鳥もまた、人知を超えた力を示す存在であり、その力を手に入れんと様々な勢力の思惑が錯綜する。 | ||
− | + | ヨナ・バシュタ。彼もまた不死鳥を追っていた。不死鳥と共にいなくなった少女と再び会う約束を果たすために……。 | |
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;シルヴァ・バレトのパイロット | ;シルヴァ・バレトのパイロット | ||
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::ナラティブガンダムの各種装備。フェネクスを追う中で、シナンジュ・スタインとも激闘を繰り広げる。 | ::ナラティブガンダムの各種装備。フェネクスを追う中で、シナンジュ・スタインとも激闘を繰り広げる。 | ||
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:ルオ商会が所有する輸送船。 | :ルオ商会が所有する輸送船。 | ||
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;[[エシャロット]] | ;[[エシャロット]] | ||
:本作の一年前にフェネクスの評価試験に参加していた[[アイリッシュ級戦艦]]。フェネクスに艦橋を破壊され撃沈された。 | :本作の一年前にフェネクスの評価試験に参加していた[[アイリッシュ級戦艦]]。フェネクスに艦橋を破壊され撃沈された。 | ||
− | 『NT』公開前にフェネクスを取り扱った映像作品『[[機動戦士ガンダムUC One of Seventy Two]]』にも登場している。 | + | :『NT』公開前にフェネクスを取り扱った映像作品『[[機動戦士ガンダムUC One of Seventy Two]]』にも登場している。 |
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== 関連作品 == | == 関連作品 == | ||
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:前作。 | :前作。 | ||
+ | ;[[機動戦士ガンダムUC One of Seventy Two]] | ||
+ | :本作の前日談にあたる作品。エシャロット事件について語られている。 | ||
;[[獅子の帰還]] | ;[[獅子の帰還]] | ||
:本作のBlu-ray BOXに収録されているドラマCD。本作の前日談に当たる作品で「ラプラス事変」終結後の[[リディ・マーセナス]]の動向が語られる。 | :本作のBlu-ray BOXに収録されているドラマCD。本作の前日談に当たる作品で「ラプラス事変」終結後の[[リディ・マーセナス]]の動向が語られる。 | ||
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*[[シリーズ一覧]] | *[[シリーズ一覧]] | ||
− | < | + | == 余談 == |
− | + | キービジュアルのメインアートが発表されると、その描写が困難な複雑なポーズで絡み合う男女の姿に、関係者やファンからはなんとも言えない反応が起こった。そのインパクトから誰ともなく『ナラティブ組体操』なる異名が付けられたが、いいえて妙であったためあっという間に定着。博識な層からは有名なジャンボローニャの彫刻『サビニの女達の略奪』をモチーフにしたものとの指摘があったが、全く同じではないところがさらに話題になった。ヨナ・バシュタ役の榎本淳弥はこの『組体操』を「作品のイメージにすごく沿っている」とコメントしている。 | |
+ | 『サビニの女達の略奪』は宗教的・芸術的に非常に高度な題材とされ、詳しい発端や顛末は他に譲るとして、主に登場人物の思惑が複雑に絡み合った物語を表現したものと言われている。 | ||
+ | ジャンボローニャの像と異なっている点は次の通り | ||
+ | :・像は登場人物が「略奪される女性」「ローマの男」「組み敷かれた男性」の3名。『組体操』はヨナ・バシュタ、ミシェル・ルオ、ゾルタン・アッカネン、そして「差し伸べられた手」の'''4名'''。 | ||
+ | :・'''『略奪される女性』'''<br>女性はローマの男に抱き上げられるようにされており、体をねじりながら下方の男性に視線を向けている。左手を虚空に伸ばし、体をよじって逃れようとしている。対してヨナは右手を『差し伸べられた手』にまっすぐ伸ばし、左手でミシェルの左腕に掴まっている。また、本来はローマの男の「組み敷かれた男性を両足で挟む姿」はヨナになっている。 | ||
+ | :・'''『ローマの男』'''<br>ローマの男は男性を股ぐらに挟み込み、女性を抱き上げて見つめている。対してミシェルは女性役であるヨナの腰に右腕を回し、左腕でヨナの左肩を掴んで崩れた肩車のように持ち上げようとしている。 | ||
+ | :・'''『組み敷かれた男性』'''<br>男性は胴をローマの男の両足に挟み込まれ、抱きかかえられた女性を見上げ、視線を拒むかのように手で遮っている。対してゾルタンは女性役であるヨナの足で胴体を挟まれながら、身を捻ってヨナから逃れようとしている。 | ||
+ | :・『'''視線の向き'''』 | ||
+ | :像では3者の視線がローマの男→略奪される女性→組み敷かれた男性とそれぞれが一方通行でつながっている(これが「思惑が複雑に絡み合う」というテーマに合致している)。『組体操』では3人とも『差し伸べられた手』を見上げている。 | ||
+ | この『組体操』の意図は『NT』の封切り以降、一度も公式の解釈・意図という形では全く語られておらず、今現在もって様々な考察が行われている。その難解さとともに誰もが作品のあり方、ニュータイプのあり方を自由に解釈してもよい、という意図があるのかもしれない。 | ||
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2023年7月13日 (木) 11:25時点における最新版
機動戦士ガンダムNT | |
---|---|
読み | きどうせんしガンダムナラティブ |
外国語表記 | MOBILE SUIT GUNDAM NARRATIVE |
原作 |
矢立肇 富野由悠季 |
原案 | 高橋久美子(メインキャラクター原案) |
監督 |
吉沢俊一 脇顯太朗(撮影監督) 木村絵理子(音響監督) |
脚本 | 福井晴敏 |
キャラクターデザイン | 金世俊 |
メカニックデザイン |
カトキハジメ 小松英司 |
色彩設計 | すずきたかこ |
CGディレクター | 藤江智洋 |
モニターデザイン | 佐山善則 |
美術 |
美術監督
|
音楽 | 澤野弘之 |
特殊効果 | 谷口久美子(ディレクター) |
制作 | サンライズ |
編集 | 今井大介 |
プロデューサー | 小形尚弘 |
放送期間 | 2023年3月5日~2023年3月26日 (TVエディション) |
公開日 | 2018年11月30日 |
小説 機動戦士ガンダムNT | |
---|---|
著者 |
福井晴敏(ストーリー) 竹内清人(小説) |
原案 |
矢立肇 富野由悠季 |
レーベル | Kadokawa comics A |
発売日 | 2018年11月26日 |
巻数 | 全1巻 |
価格 | 定価:778円(税込) |
漫画版 | |
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作画 | 大森倖三 |
掲載誌 | 月刊ガンダムエース |
掲載期間 | 2019年1月号~ |
概要[編集 | ソースを編集]
宇宙世紀100年以降の「次の100年」を描くことを目的とした『UC NexT 0100』プロジェクト[1]の第一弾作品。タイトルの「NT」は「ニュータイプ」と「物語」を意味する「ナラティブ」のダブルミーニング。これにはニュータイプについて物語る、再定義するといった意味合いが込められている。キャッチコピーは『ニュータイプ神話の行き着く先』。
アニメ『機動戦士ガンダムUC』の一年後を描く続編作品。原作版『ガンダムUC』の追補小説『機動戦士ガンダムUC_不死鳥狩り』を原案に、キャラクターやメカニックといった追加要素を加えた上で再構成している。
ニュータイプのオカルティックな面をクローズアップする形で物語が進行する為、ガンダム作品の中でもオカルトや超常現象的な描写[2]が特に多い点で賛否が分かれるが、これには歴代の宇宙世紀作品で描かれてきたニュータイプ描写を明確な設定として突き詰める意図がある。
ストーリー[編集 | ソースを編集]
宇宙世紀0097年。
『ラプラスの箱』が開かれ、ミネバ・ラオ・ザビによって、ニュータイプの存在とその権利に言及した『宇宙世紀憲章』の存在が明かされてから1年が経過していたが、世界の枠組みが大きく変化する事はなかった。
ネオ・ジオン残党軍『袖付き』の瓦解によって終結した『ラプラス事変』と呼ばれる争乱、その最後の戦闘で人知を超えた力を示した2機のフル・サイコフレーム仕様のモビルスーツ、白き一角獣と黒き獅子。その2機の脅威は、封印される事で人々の意識から遠ざけられ、忘れ去られるはずだった……。
しかし、ここにきて事態は急変する。2年前に消息不明となっていたRX-0 ユニコーンガンダム3号機 フェネクスが、地球圏に再びその姿を見せ始めたのだ。この金色の不死鳥もまた、人知を超えた力を示す存在であり、その力を手に入れんと様々な勢力の思惑が錯綜する。
ヨナ・バシュタ。彼もまた不死鳥を追っていた。不死鳥と共にいなくなった少女と再び会う約束を果たすために……。
登場人物[編集 | ソースを編集]
メインキャラクター [編集 | ソースを編集]
- ヨナ・バシュタ
- 本作の主人公。リタとミシェルとは幼馴染の関係にある。オーガスタ研究所で生き別れとなったリタを追うべく、ナラティブガンダムのパイロットとしてミシェルと共に『不死鳥狩り』作戦に「増援」という名目で参加する。
- リタ・ベルナル
- ヨナの幼馴染。幼い頃にオーストラリアへのコロニー落としを事前に察知し、ヨナ達と共に生き延びた事から「奇蹟の子供達」と呼ばれた過去を持つ。ユニコーンガンダム3号機 フェネクスのパイロットを務めていたが、同機の暴走事故後に機体ごと行方不明になっている。
- ミシェル・ルオ
- ヨナの幼馴染。ルオ商会会長ウーミンの娘であり、同商会の特別顧問を担っている。ある目的からフェネクスの捕獲に固執しており、『不死鳥狩り』作戦でヨナとナラティブガンダムを伴ってダマスカスに乗り込む。
シェザール隊[編集 | ソースを編集]
- イアゴ・ハーカナ
- シェザール隊の隊長。A班に所属している。作戦内容が不透明な「不死鳥狩り」作戦に疑念を抱く一方で、様々な事情を抱えているヨナをサポートしていく。
- フランソン
- シェザール隊の副隊長。C班に所属している。
- アマージャ
- C班に所属する隊員。
- デラオ
- B班に所属する隊員。
- パベル
- B班に所属する隊員。
- タマン
- A班に所属する隊員。
- アバーエフ
- ダマスカスの艦長。
ジオン共和国[編集 | ソースを編集]
モナハン一党 [編集 | ソースを編集]
- ゾルタン・アッカネン
- シャアの再来の1人として開発された強化人間。右目にサイコミュを内蔵した赤い義眼「サイコミュ・レンズ」が埋め込まれている。出自がコンプレックスとなっており、「失敗作」と呼ばれたり不当な扱いを受けると激昂する。
- エリク・ユーゴ
- ゾルタンの監視役を務める女パイロット。
- モナハン・バハロ
- 共和国の外務大臣で、ダルシア・バハロの息子。ミネバに隠れてネオ・ジオン残党と繋がりを持っており、「サイド共栄圏」の思想の下、フェネクスを手に入れようと暗躍する。
ミネバ一派 [編集 | ソースを編集]
- ミネバ・ラオ・ザビ
- 『UC』から引き続き登場。連邦軍と共同でジンネマン達を配下に、モナハン一党の野望阻止の為に行動する。
- シルヴァ・バレトのパイロット
- シルヴァ・バレト・サプレッサーを駆るパイロット。使用する武器があのパイロットを彷彿とさせるが…?
- スベロア・ジンネマン
- ガランシェールJr.の艦長として『UC』から引き続き登場。
- フラスト・スコール
- ガランシェールJr.の航行士として『UC』から引き続き登場。
- タクヤ・イレイ
- 『UC』で登場した、バナージの友人。今作ではガランシェールJr.の航行士として登場する。
ルオ商会[編集 | ソースを編集]
- ブリック・テクラート
- ミシェルの秘書。ミシェルと共に『不死鳥狩り』作戦に同行する。
- ステファニー・ルオ
- 『Ζ』に登場したルオ商会の社長で、ミシェルの義理の姉。
- ルオ・ウーミン
- ルオ商会の会長。現在はコールドスリープにより冷凍保存状態となっている。
地球連邦軍[編集 | ソースを編集]
- マウリ・レホ
- 地球連邦軍の参謀本部に所属する中将。取引相手であるミシェルに「シンギュラリティ・ワン」に関する資料を極秘裏に提供した。
ティターンズ(宇宙世紀0087年時)[編集 | ソースを編集]
- エスコラ・ゲッダ
- ティターンズの将校。ルオ商会から、サイコガンダムによるニューホンコンへの被害の落とし前を要求されたため、保身を図ろうとリタを手元に置き、ミシェルをルオ商会へと送り出した。
- マルガ
- オーガスタ研究所の上級研究員。
ビスト財団[編集 | ソースを編集]
- マーサ・ビスト・カーバイン
- 『UC』から引き続き登場。ラプラス事変後に収監されていたが、移送中に襲撃してきたミシェル達によって拉致される。
登場メカ[編集 | ソースを編集]
重要機体 [編集 | ソースを編集]
- ユニコーンガンダム3号機 フェネクス
- 本作の鍵であるユニコーンガンダムの3号機。エシャロット事件でパイロットのリタと共に行方不明になっていたが、「ラプラス事変」から1年後、再び姿を現した。
ルオ商会[編集 | ソースを編集]
- ナラティブガンダム
- 本作の主役機。『不死鳥狩り』用にAE社から取り寄せた各種装備に換装し、フェネクスを追いかける。
- ナラティブガンダム A装備
ナラティブガンダム B装備
ナラティブガンダム C装備 - ナラティブガンダムの各種装備。フェネクスを追う中で、シナンジュ・スタインとも激闘を繰り広げる。
- ナラティブガンダム A装備
シェザール隊[編集 | ソースを編集]
- ジェスタ (シェザール隊仕様)
- シェザール隊で運用されてるジェスタ 。『不死鳥狩り』を遂行できるよう専用装備が追加された。A・B・C班でそれぞれ異なる武装を装備している。
- ダマスカス
- シェザール隊の母艦であるクラップ級。従来艦から格納庫数が増加しており、細部で異なる点がある。また通常のクラップ級も登場する。
- 89式ベースジャバー
- 劇場版でジェスタが運用するサブ・フライト・システム。
- 94式ベースジャバー
- 小説版では89式ではなくこちらが登場する。
地球連邦軍[編集 | ソースを編集]
- ジェガンD型 護衛隊仕様
- マーサの護衛部隊が運用したジェガンD型。バルカン・ポッドを廃した結果、丸みを帯びた頭部になった。
- グスタフ・カール
- 『UC』にも登場した連邦軍の次期主力モビルスーツ。悲しいことに今作でも十分活躍することなく撃破された。
- アンクシャ
- アッシマーの後継機として開発された可変機。ヨナのディジェの右腕を切り落とすといった戦果を挙げながらも、結局は全機撃墜された。
- デルタプラス
- マーサの護衛部隊が運用。漫画版のみに登場する。
- ジェガンA2型 (ゼネラル・レビル配備機)/リゼルC型 (ゼネラル・レビル配備機)
- ゼネラル・レビルの艦載機として登場。
- エシャロット
- 本作の一年前にフェネクスの評価試験に参加していたアイリッシュ級戦艦。フェネクスに艦橋を破壊され撃沈された。
- 『NT』公開前にフェネクスを取り扱った映像作品『機動戦士ガンダムUC One of Seventy Two』にも登場している。
- ゼネラル・レビル
- 前作『UC』に登場したドゴス・ギア級戦艦。特別混成艦隊の旗艦として袖付きの部隊を討伐するも、多数の艦載機や僚艦のクラップ級とともに臨界に達したヘリウム3の爆発に巻き込まれ消滅した。
ジオン共和国(モナハン一党)[編集 | ソースを編集]
- シナンジュ・スタイン
- 強奪された2機のうち、シナンジュに改装されなかった方の機体。武装にはシナンジュの物をスタインの物に寄せた偽装が施されている。
ジオン共和国(ミネバ派)[編集 | ソースを編集]
- シルヴァ・バレト・サプレッサー
- シルヴァ・バレトをビーム・マグナムが撃てるように大規模な改造を施した機体。
- ガランシェールJr.
- 2代目ガランシェールとも言える、ガランシェールの同型艦。
回想で登場した機体群[編集 | ソースを編集]
- Ζガンダム
- WR形態で登場。ダカール演説時にダカール市内でアッシマー(モビルアーマー形態)を撃墜している。
- ジム・クゥエル
- オーガスタ研究所内部に一瞬ではあるが登場する。
- ハイザック
- オーガスタ研を襲撃したカラバの部隊に撃破されたと思われる機体が一瞬映る。
- ネモ
- オーガスタ研を襲撃したカラバの機体が登場。武装はジム・ライフル。
用語[編集 | ソースを編集]
- 不死鳥狩り
- シェザール隊が任務とするフェネクス捕獲作戦。
- シンギュラリティ・ワン(技術的特異点)
- 「ラプラス事変」において人智を超えた力を発揮し、そして封印されたユニコーンガンダムに対する呼称。表向きには同型の2号機と共に解体・封印された事になっている。その力に目をつけた各勢力は、未だ稼動状態にある3号機 フェネクスを手に入れようとする。
- エシャロット事件
- 映像作品『機動戦士ガンダムUC One of Seventy Two』で描かれたフェネクスの暴走事件。フェネクスのデザイン等、内容に若干の差異があるが、本作においても全ての発端となった事件として語られる。
- サイド6ヘリウム3備蓄基地臨界爆発事故
- サイド6で発生したIIネオ・ジオングと連邦軍の交戦を発端とする事件。シェザール隊からはイアゴ・ハーカナ及びヨナ・バシュタが参戦している。
- ダカール演説
- 『Ζ』第37話で行われたクワトロ・バジーナの演説。作中の1シーンで流れる。
楽曲[編集 | ソースを編集]
主題歌 [編集 | ソースを編集]
- 「narrative」
- 歌 - SawanoHiroyuki[nZk]:LiSA / 作詞・作曲 - 澤野弘之
挿入歌 [編集 | ソースを編集]
- 「Vigilante」
- 作詞 - mpi / 作曲 - 澤野弘之 / 歌 - mpi&Gemie
- 「Vigilante <ver0.5+@>」
- 「Vigilante」のアレンジ版。
- 「Cage <NTv>」
- 作詞 - Benjamin Anderson、mpi / 作曲 - 澤野弘之 / 歌 - SawanoHiroyuki[nZk]:Tielle
各話リスト[編集 | ソースを編集]
TVエディション[編集 | ソースを編集]
話数 | サブタイトル | 備考 |
---|---|---|
第1話 | やせっぽちのG | |
第2話 | 籠の中の不死鳥 | |
第3話 | 嘘つきは誰? | |
第4話 | 鳥になる |
関連作品[編集 | ソースを編集]
- 機動戦士ガンダムUC 不死鳥狩り
- 本作の原案である作品。小説版『UC』に準じた内容で、本作と比べて各種設定に差異がある。
- 機動戦士ガンダムUC(アニメ版)
- 前作。
- 機動戦士ガンダムUC One of Seventy Two
- 本作の前日談にあたる作品。エシャロット事件について語られている。
- 獅子の帰還
- 本作のBlu-ray BOXに収録されているドラマCD。本作の前日談に当たる作品で「ラプラス事変」終結後のリディ・マーセナスの動向が語られる。
商品情報[編集 | ソースを編集]
Blu-ray[編集 | ソースを編集]
※通常版
※特装限定版。ドラマCD「獅子の帰還」を収録
書籍[編集 | ソースを編集]
楽曲関連[編集 | ソースを編集]
資料リンク [編集 | ソースを編集]
リンク[編集 | ソースを編集]
余談 [編集 | ソースを編集]
キービジュアルのメインアートが発表されると、その描写が困難な複雑なポーズで絡み合う男女の姿に、関係者やファンからはなんとも言えない反応が起こった。そのインパクトから誰ともなく『ナラティブ組体操』なる異名が付けられたが、いいえて妙であったためあっという間に定着。博識な層からは有名なジャンボローニャの彫刻『サビニの女達の略奪』をモチーフにしたものとの指摘があったが、全く同じではないところがさらに話題になった。ヨナ・バシュタ役の榎本淳弥はこの『組体操』を「作品のイメージにすごく沿っている」とコメントしている。 『サビニの女達の略奪』は宗教的・芸術的に非常に高度な題材とされ、詳しい発端や顛末は他に譲るとして、主に登場人物の思惑が複雑に絡み合った物語を表現したものと言われている。 ジャンボローニャの像と異なっている点は次の通り
- ・像は登場人物が「略奪される女性」「ローマの男」「組み敷かれた男性」の3名。『組体操』はヨナ・バシュタ、ミシェル・ルオ、ゾルタン・アッカネン、そして「差し伸べられた手」の4名。
- ・『略奪される女性』
女性はローマの男に抱き上げられるようにされており、体をねじりながら下方の男性に視線を向けている。左手を虚空に伸ばし、体をよじって逃れようとしている。対してヨナは右手を『差し伸べられた手』にまっすぐ伸ばし、左手でミシェルの左腕に掴まっている。また、本来はローマの男の「組み敷かれた男性を両足で挟む姿」はヨナになっている。 - ・『ローマの男』
ローマの男は男性を股ぐらに挟み込み、女性を抱き上げて見つめている。対してミシェルは女性役であるヨナの腰に右腕を回し、左腕でヨナの左肩を掴んで崩れた肩車のように持ち上げようとしている。 - ・『組み敷かれた男性』
男性は胴をローマの男の両足に挟み込まれ、抱きかかえられた女性を見上げ、視線を拒むかのように手で遮っている。対してゾルタンは女性役であるヨナの足で胴体を挟まれながら、身を捻ってヨナから逃れようとしている。 - ・『視線の向き』
- 像では3者の視線がローマの男→略奪される女性→組み敷かれた男性とそれぞれが一方通行でつながっている(これが「思惑が複雑に絡み合う」というテーマに合致している)。『組体操』では3人とも『差し伸べられた手』を見上げている。
この『組体操』の意図は『NT』の封切り以降、一度も公式の解釈・意図という形では全く語られておらず、今現在もって様々な考察が行われている。その難解さとともに誰もが作品のあり方、ニュータイプのあり方を自由に解釈してもよい、という意図があるのかもしれない。