「サイコガンダム」の版間の差分

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== 概要 ==
 
== 概要 ==
[[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]]のニュータイプ研究所の日本支部である[[ムラサメ研究所]]が開発した試作型[[モビルアーマー]]。[[モビルスーツ]]形態時には40mもの大きさになる超大型機。見た目は[[ガンダムタイプ]]だが、開発の参考にされているのは[[ジオング]]である。
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[[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]]のニュータイプ研究所日本支部である[[ムラサメ研究所]]が開発した試作型[[可変モビルアーマー]]。[[一年戦争]]後に入手した[[サイコミュシステム]]の研究を主幹とした機体となっている。[[ガンダムタイプ]]としての外見を持つ<ref>連邦軍内の「ガンダム信仰」により「ガンダムの後継機でなければ開発予算が降りなかった」とする資料もある。ただし、サイコガンダムの設計はガンダムタイプとは異なりサイコミュの搭載・活用を第一義としている。</ref>ものの、同時に[[ジオン公国軍]]の[[ジオング]]も開発の参考にされている。
  
火器管制や機体制御に[[サイコミュシステム]]を使用し、[[強化人間]]や[[ニュータイプ]]能力を持つ者なら、機体の遠隔操作も可能になっている。その反面通常の人間には扱いきれず、強化人間専用機となっている。また、[[ミノフスキークラフト]]の搭載により、[[MA]]形態時には飛行(厳密には「浮遊」が正しい)可能となっているが、[[MS]]形態に変形すると飛行不可能になる。対ビーム兵器を考慮し、[[Iフィールド]]も搭載されている。
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[[モビルスーツ]]形態時には40mもの大きさになる超大型機として完成したが、これはサイコミュの小型化が困難であった事に起因する苦肉の策であもる。しかし、そのサイズに見合うパワーや装甲、火力を備えており、特に全身に搭載された[[メガ粒子砲]]の火力は圧倒的である。
  
なお、劇場版Ζでは機体名に・(中点)が加えられた「サイコ・ガンダム」表記になっている。
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[[強化人間]]や[[ニュータイプ]]による運用を前提に[[サイコミュシステム]]を搭載しており、火器管制や機体制御に活用された他、登録されたパイロットのパターンデータを読み取る事で遠隔操作も可能であった。しかし、搭載されたサイコミュは不安定さが残り、パイロットの脳波に干渉し暴走してしまう危険性も孕んでいた。加えてパイロットにストレスを与えて極限状態に置き、NT能力の拡大を図る機能も実装されていた事から、人間に戦闘を強制する「悪魔のマシン」とも呼ばれている。
  
ちなみに、小説版『[[∀ガンダム (作品)|∀ガンダム]]』(佐藤茂版)では「'''ブラックドール'''」という名の機体が登場しており、サイズは異なるものの、本機に酷似しているという。
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本機のモビルアーマー形態は「モビルフォートレス」と呼ばれ、[[ミノフスキークラフト]]の搭載により空中飛行<ref>厳密には「浮遊」が正しい。この際の総浮力は概算値で500t。マッハ0.5の速度で最大320分の滑空が可能。</ref>が可能。機体サイズの関係から[[サブ・フライト・システム]]を使用できず、[[ガルダ級]]の格納庫への格納も難しい為、この可変機構は機体の輸送手段として重要であった。
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1号機と2号機が存在し、1号機は[[ニューホンコン]]、2号機は[[キリマンジャロ基地]]での戦闘に投入されたが、各機とも喪失した。
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
;[[機動戦士Ζガンダム]]
 
;[[機動戦士Ζガンダム]]
:2機が製造され、パイロットはどちらも[[フォウ・ムラサメ]]。<br />1号機は[[スードリ]]に配備され、ニューホンコンに多大な被害を与えている。2号機は[[キリマンジャロ]]基地に配備され、[[カラバ]]のMS部隊と戦った。なお、2号機は機体の遠隔操作の実験が行われていたが、パイロットへの負担がかなり大きく、結局実験は中止されている。
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:2機が製造され、パイロットはどちらも[[フォウ・ムラサメ]]。<br />1号機は[[スードリ]]に配備され、ニューホンコンに多大な被害を与えている。2号機は[[キリマンジャロ基地]]に配備され、[[カラバ]]のMS部隊と戦った。なお、2号機は機体の遠隔操作の実験が行われていたが、パイロットへの負担がかなり大きく、結局実験は中止されている。
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:劇場版Ζでは機体名に・(中点)が加えられた「サイコ・ガンダム」表記になっている。
 
;[[機動戦士ガンダム U.C.0094 アクロス・ザ・スカイ]]
 
;[[機動戦士ガンダム U.C.0094 アクロス・ザ・スカイ]]
:初期型の[[n_i_t_r_o]]を積んだ機体が登場。[[量産型ΖΖガンダム]]に撃墜された。
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:初期型の[[n_i_t_r_o]]を搭載した機体が登場。[[サイコガンダムMk-II]]と共に[[フレズベルク隊]]、[[レイヴン隊]]、[[袖付き]]の即席混合チームに猛威を振るったが、[[ガンダムデルタカイ]]と[[量産型ΖΖガンダム]]のハイメガキャノンによって撃墜された。
 
;[[機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST]]
 
;[[機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST]]
:ムラサメという名前で登場。シールドの喪質などにより完全な変形はできなくなっているが、[[サイコフレーム]]の技術を用いて復元されたためシンクロ率が上がっている。
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:ムラサメという名前で登場。[[ムーン・ムーン]]の海底都市「リュグージョ」に秘匿されていた機体であり、木星から派遣されたスタッフによって改修と武装の新規開発が行われた。御神体として祀られていた物が暴走したが、[[アッシュ・キング]]によって制圧された。シールドの喪質などにより完全な変形は不可能だが、基本性能は維持されており、[[サイコフレーム]]の技術を用いて復元されたためサイコミュのシンクロ率は向上している。
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:リューグジョは立地的にムラサメ研究所に近く、何らかの理由で運び込まれたと思われるが、その詳細は不明である
 
;[[∀ガンダム (作品)|∀ガンダム]](小説版)
 
;[[∀ガンダム (作品)|∀ガンダム]](小説版)
:ブラックドールという名前でサイコガンダムと思われる機体が登場。機体が黒く、見た目が[[∀ガンダム (MS)|∀ガンダム]]と似ていることからブラックドールと呼ばれている。装甲、武装、可変機構は揃っているが機動性は低く重力下では動くだけで精一杯だった。変形状態の大きさが40mと大型化している。強化人間ではない[[グエン・サード・ラインフォード|グエン]]でも操縦可能となっている。
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:佐藤茂の小説版で'''ブラックドール'''という名前でサイコガンダムと思われる機体が登場。機体が黒く、見た目が[[∀ガンダム (MS)|∀ガンダム]]と似ていることからブラックドールと呼ばれている。装甲、武装、可変機構は揃っているが機動性は低く重力下では動くだけで精一杯だった。また、MA状態で40mにも及ぶ大きさであるなど、オリジナルと比較して大型化している。
 +
:作中では[[グエン・サード・ラインフォード|グエン]]が操縦しているが、彼は強化人間どころか、訓練を受けたパイロットでもないにもかかわらず、淀みなく運用してみせている。
  
 
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
 
=== 特殊機能 ===
 
=== 特殊機能 ===
;[[Iフィールド]]
 
:ビームを無効化する装置。
 
 
;[[ミノフスキークラフト]]
 
;[[ミノフスキークラフト]]
:[[ミノフスキー粒子]]の特性を利用し、重力下で浮揚させるシステム。[[モビルアーマー]]形態でのみ使用可能。
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:[[ミノフスキー粒子]]の特性を利用し、重力下で浮揚させるシステム。システムは胴体内部に内蔵されており、脚部やシールドにもサブシステムが内蔵されている。ただし、その効果を最大限に発揮するには[[モビルアーマー]]形態に変形する必要がある。総揚力は概算で500t。
 
;変形
 
;変形
:[[モビルスーツ]]形態及びモビルアーマー形態へ変形可能。モビルアーマー形態はモビルフォートレスとも呼称される。
+
:[[モビルスーツ]]形態及びモビルアーマー形態へ変形可能。モビルアーマー形態はモビルフォートレスとも呼称される。大型機故に変形に要する時間は長い。実戦では機体の一部を変形させての運用も可能であった。
 
;分離
 
;分離
:頭部を分離可能。
+
:[[ジオング]]と同じく頭部を分離する事が可能であり、緊急時の脱出ポッドとして機能する。ただし、実戦でこれが活用される事はなかった。
  
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
;小型メガ・ビーム砲
 
;小型メガ・ビーム砲
:頭部に装備されたビーム砲。
+
:額のV字アンテナの基部に装備されたビーム砲。頭部の可動構造により柔軟な射撃が可能だが、MA形態時にはヘッドカバーで覆われる為、使用は出来なくなる。
 
;3連装拡散メガ粒子砲
 
;3連装拡散メガ粒子砲
:胸部に内蔵されている拡散メガ粒子砲。ジェネレーター直結式で高い威力を発揮するが、射程はそこまで長くないため主に近・中距離で使用される。
+
:胸部と腹部に内蔵されている近・中距離戦用の拡散メガ粒子砲。ジェネレーター直結式で、コンデンサやバッファによる稼働保護システムを備えていたとされる。拡散式の為、射程は長くないが、砲口部は若干の可動域が設けられている為、攻撃範囲と威力に優れる。MA形態でも問題なく使用可能な装備。
;ビーム砲
+
;指部ビーム砲
:指に内蔵された[[エネルギーCAP]]式のビーム砲。ビーム砲はそれぞれ個別の敵をロック可能。
+
:五指の指先に内蔵された[[エネルギーCAP]]式のビーム砲。[[ジオング]]の設計を色濃く受け継いだ兵装だが、有線制御機構は持たない。ビーム砲は腕部と指の可動域によって広い射角を有し、他の武装と比較して柔軟な運用が可能。MA形態時にはマニピュレータが格納される為、使用不可能となる。
 
;シールド
 
;シールド
:通常のMS程の大きさを持つ専用シールド。MA形態時には2つに分割して腕部に装着される。<br />ミノフスキークラフトの制御システムの一部を担っているため、これがないとMA形態時に飛べなくなる。
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:通常のMS程の大きさを持つ専用シールド。[[ガンダリウム合金]]などの複合構造を採用した防御装備であり、標準的な火器では貫通する事はまず不可能であったとされる。
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:ミノフスキークラフトの制御システムの一部を担っており、MA形態時には二つに分割され脚部に装着される。
  
 
== 対決・名場面 ==
 
== 対決・名場面 ==
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:サイコガンダムの8番目の試作機。この機体のデータにより、本機は完成した。
 
:サイコガンダムの8番目の試作機。この機体のデータにより、本機は完成した。
 
;[[サイコガンダムMk-II]]
 
;[[サイコガンダムMk-II]]
:後継機。顔が悪役っぽくなっており、視覚的に『悪のガンダム』を強く印象付けている。
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:後継機。[[グリプス戦役]]終盤に[[ネオ・ジオン]]に鹵獲され、その後[[ダブリン]]で運用された。
 
:;[[量産型サイコガンダム]]
 
:;[[量産型サイコガンダム]]
 
::[[サイコガンダムMk-II]]の小型量産機。
 
::[[サイコガンダムMk-II]]の小型量産機。
 
;[[サイコガンダムMk-III]]
 
;[[サイコガンダムMk-III]]
 
:後継機の1つだと思われる機体。
 
:後継機の1つだと思われる機体。
;[[G-ドアーズ]]
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;[[サイコガンダムMk-IV]]
:サイコガンダムMk-IVの3号機。新たなサイコミュ兵装が装備されている。
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:;[[G-ドアーズ]]
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::サイコガンダムMk-IVの3号機。[[サイコフレーム]]を使用したサイコプレートが装備されている。
 
;[[ゲミヌス]]
 
;[[ゲミヌス]]
 
:チャクラ研究所が開発した試作可変[[モビルアーマー]]。
 
:チャクラ研究所が開発した試作可変[[モビルアーマー]]。
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:本機のオールレンジ攻撃の基になったと考えられる機体。
 
:本機のオールレンジ攻撃の基になったと考えられる機体。
 
;[[デストロイガンダム]]
 
;[[デストロイガンダム]]
:『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』における本機と同じ立ち位置の機体。MS形態が本機に似ている他、劇中での暴れっぷりや、[[ステラ・ルーシェ|パイロット]]の立ち位置までそっくり。
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:『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』における本機と同じ立ち位置の機体。MS形態が本機に似ている他、劇中での暴れっぷりや、[[ステラ・ルーシェ|パイロット]]の立ち位置も似通っている。
 
;[[サイコジム]]
 
;[[サイコジム]]
 
:『[[ガンダムビルドファイターズ GMの逆襲]]』に登場した[[ガンプラ]]。頭部が[[ジム]]を思わせる形状に変わっている。
 
:『[[ガンダムビルドファイターズ GMの逆襲]]』に登場した[[ガンプラ]]。頭部が[[ジム]]を思わせる形状に変わっている。
 
== 余談 ==
 
サイコガンダムの2号機という設定は公式でなく、ファンの有耶無耶で決まった側面が強い。番組当時「サイコガンダム2号機」の登場が発表され、キリマンジャロ基地に現れたのが2号機というのが現在の一般的諸説である。その後「[[サイコガンダムMk-II]]」が登場し、この機体が2号機というのが昔の諸説である。ただ、爆散寸前のスードリでサイコガンダムが無傷で回収できたのか、破壊されたのかは不明である。どちらにしろ莫大な機体コストが掛かるサイコガンダムをもう1機作ろうとしたムラサメ研究所の要望を[[ティターンズ]]は良く呑めたものである。
 
  
 
== 商品情報 ==
 
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== リンク ==
 
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*[[登場メカ]]
 
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2020年2月20日 (木) 20:22時点における版

サイコガンダム
外国語表記 Psyco Gundam
別表記 サイコ・ガンダム (劇場版Ζなど)
登場作品
デザイナー
  • 村上克司 (原案)
  • 藤田一巳 (クリンナップ)
  • テンプレートを表示
    スペック
    分類 ニュータイプ専用試作型可変モビルアーマー
    型式番号 MRX-009
    頭頂高 40.0m
    全高 41.0m
    30.2m (MA形態時)
    本体重量 214.1t
    全備重量 388.6t
    主動力 熱核融合炉
    ジェネレーター出力 33,600kW
    スラスター総推力 168,000kg
    姿勢制御バーニア数 6基
    装甲材質 ガンダリウム合金など
    センサー有効半径 10,200m
    開発組織 ムラサメ研究所
    所属 ティターンズ
    母艦 スードリ
    主なパイロット
    テンプレートを表示

    概要

    地球連邦軍のニュータイプ研究所日本支部であるムラサメ研究所が開発した試作型可変モビルアーマー一年戦争後に入手したサイコミュシステムの研究を主幹とした機体となっている。ガンダムタイプとしての外見を持つ[1]ものの、同時にジオン公国軍ジオングも開発の参考にされている。

    モビルスーツ形態時には40mもの大きさになる超大型機として完成したが、これはサイコミュの小型化が困難であった事に起因する苦肉の策であもる。しかし、そのサイズに見合うパワーや装甲、火力を備えており、特に全身に搭載されたメガ粒子砲の火力は圧倒的である。

    強化人間ニュータイプによる運用を前提にサイコミュシステムを搭載しており、火器管制や機体制御に活用された他、登録されたパイロットのパターンデータを読み取る事で遠隔操作も可能であった。しかし、搭載されたサイコミュは不安定さが残り、パイロットの脳波に干渉し暴走してしまう危険性も孕んでいた。加えてパイロットにストレスを与えて極限状態に置き、NT能力の拡大を図る機能も実装されていた事から、人間に戦闘を強制する「悪魔のマシン」とも呼ばれている。

    本機のモビルアーマー形態は「モビルフォートレス」と呼ばれ、ミノフスキークラフトの搭載により空中飛行[2]が可能。機体サイズの関係からサブ・フライト・システムを使用できず、ガルダ級の格納庫への格納も難しい為、この可変機構は機体の輸送手段として重要であった。

    1号機と2号機が存在し、1号機はニューホンコン、2号機はキリマンジャロ基地での戦闘に投入されたが、各機とも喪失した。

    登場作品と操縦者

    機動戦士Ζガンダム
    2機が製造され、パイロットはどちらもフォウ・ムラサメ
    1号機はスードリに配備され、ニューホンコンに多大な被害を与えている。2号機はキリマンジャロ基地に配備され、カラバのMS部隊と戦った。なお、2号機は機体の遠隔操作の実験が行われていたが、パイロットへの負担がかなり大きく、結局実験は中止されている。
    劇場版Ζでは機体名に・(中点)が加えられた「サイコ・ガンダム」表記になっている。
    機動戦士ガンダム U.C.0094 アクロス・ザ・スカイ
    初期型のn_i_t_r_oを搭載した機体が登場。サイコガンダムMk-IIと共にフレズベルク隊レイヴン隊袖付きの即席混合チームに猛威を振るったが、ガンダムデルタカイ量産型ΖΖガンダムのハイメガキャノンによって撃墜された。
    機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST
    ムラサメという名前で登場。ムーン・ムーンの海底都市「リュグージョ」に秘匿されていた機体であり、木星から派遣されたスタッフによって改修と武装の新規開発が行われた。御神体として祀られていた物が暴走したが、アッシュ・キングによって制圧された。シールドの喪質などにより完全な変形は不可能だが、基本性能は維持されており、サイコフレームの技術を用いて復元されたためサイコミュのシンクロ率は向上している。
    リューグジョは立地的にムラサメ研究所に近く、何らかの理由で運び込まれたと思われるが、その詳細は不明である
    ∀ガンダム(小説版)
    佐藤茂の小説版でブラックドールという名前でサイコガンダムと思われる機体が登場。機体が黒く、見た目が∀ガンダムと似ていることからブラックドールと呼ばれている。装甲、武装、可変機構は揃っているが機動性は低く重力下では動くだけで精一杯だった。また、MA状態で40mにも及ぶ大きさであるなど、オリジナルと比較して大型化している。
    作中ではグエンが操縦しているが、彼は強化人間どころか、訓練を受けたパイロットでもないにもかかわらず、淀みなく運用してみせている。

    装備・機能

    特殊機能

    ミノフスキークラフト
    ミノフスキー粒子の特性を利用し、重力下で浮揚させるシステム。システムは胴体内部に内蔵されており、脚部やシールドにもサブシステムが内蔵されている。ただし、その効果を最大限に発揮するにはモビルアーマー形態に変形する必要がある。総揚力は概算で500t。
    変形
    モビルスーツ形態及びモビルアーマー形態へ変形可能。モビルアーマー形態はモビルフォートレスとも呼称される。大型機故に変形に要する時間は長い。実戦では機体の一部を変形させての運用も可能であった。
    分離
    ジオングと同じく頭部を分離する事が可能であり、緊急時の脱出ポッドとして機能する。ただし、実戦でこれが活用される事はなかった。

    武装・必殺攻撃

    小型メガ・ビーム砲
    額のV字アンテナの基部に装備されたビーム砲。頭部の可動構造により柔軟な射撃が可能だが、MA形態時にはヘッドカバーで覆われる為、使用は出来なくなる。
    3連装拡散メガ粒子砲
    胸部と腹部に内蔵されている近・中距離戦用の拡散メガ粒子砲。ジェネレーター直結式で、コンデンサやバッファによる稼働保護システムを備えていたとされる。拡散式の為、射程は長くないが、砲口部は若干の可動域が設けられている為、攻撃範囲と威力に優れる。MA形態でも問題なく使用可能な装備。
    指部ビーム砲
    五指の指先に内蔵されたエネルギーCAP式のビーム砲。ジオングの設計を色濃く受け継いだ兵装だが、有線制御機構は持たない。ビーム砲は腕部と指の可動域によって広い射角を有し、他の武装と比較して柔軟な運用が可能。MA形態時にはマニピュレータが格納される為、使用不可能となる。
    シールド
    通常のMS程の大きさを持つ専用シールド。ガンダリウム合金などの複合構造を採用した防御装備であり、標準的な火器では貫通する事はまず不可能であったとされる。
    ミノフスキークラフトの制御システムの一部を担っており、MA形態時には二つに分割され脚部に装着される。

    対決・名場面

    機動戦士Ζガンダム

    ガンダムMk-II
    第17話と第19話にて。ホンコン・シティで単独出撃したサイコガンダムはその攻撃力でホンコン・シティを破壊尽くした。カミーユのガンダムMk-IIでは全く歯が立たなかった。
    永遠のフォウ
    第36話にて。カミーユの説得で、フォウの元の人格が戻った直後、ジェリドバイアランが襲い掛かる。その結果、カミーユのΖガンダムを庇う形でビーム・サーベルがサイコガンダムの頭部に直撃して機能を停止。キリマンジャロ基地諸共に崩壊するのだった。

    関連機体

    プロトタイプサイコガンダム
    ガンダムMk-IIをベースとした本機の試作機。
    ザナドゥ
    プロトタイプをベースに「n_i_t_r_o」を内蔵した特殊バックパックを搭載した機体。
    プロトタイプサイコガンダム大型化試作機
    可変機構導入のため廃棄された機体。
    サイコガンダム試作8号機
    サイコガンダムの8番目の試作機。この機体のデータにより、本機は完成した。
    サイコガンダムMk-II
    後継機。グリプス戦役終盤にネオ・ジオンに鹵獲され、その後ダブリンで運用された。
    量産型サイコガンダム
    サイコガンダムMk-IIの小型量産機。
    サイコガンダムMk-III
    後継機の1つだと思われる機体。
    サイコガンダムMk-IV
    G-ドアーズ
    サイコガンダムMk-IVの3号機。サイコフレームを使用したサイコプレートが装備されている。
    ゲミヌス
    チャクラ研究所が開発した試作可変モビルアーマー
    サイコロガンダム
    ファミコンでは胴体を描けなかったため胴体がサイコロになっている。
    フルバースト・サイコ・ガンダム
    ガンダムトライエイジ』に登場するオリジナル機体。本機を捕獲したカラバが改修した機体である。
    ジオング
    本機のオールレンジ攻撃の基になったと考えられる機体。
    デストロイガンダム
    『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』における本機と同じ立ち位置の機体。MS形態が本機に似ている他、劇中での暴れっぷりや、パイロットの立ち位置も似通っている。
    サイコジム
    ガンダムビルドファイターズ GMの逆襲』に登場したガンプラ。頭部がジムを思わせる形状に変わっている。

    商品情報

    ガンプラ

    フィギュア

    リンク

    脚注

    1. 連邦軍内の「ガンダム信仰」により「ガンダムの後継機でなければ開発予算が降りなかった」とする資料もある。ただし、サイコガンダムの設計はガンダムタイプとは異なりサイコミュの搭載・活用を第一義としている。
    2. 厳密には「浮遊」が正しい。この際の総浮力は概算値で500t。マッハ0.5の速度で最大320分の滑空が可能。