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− | 開戦当初は情報操作によって「エゥーゴはジオン残党と反連邦組織の集まり」と印象付け、[[ジャブロー]]の核自爆をエゥーゴによるものと発表する事で世論を誘導。一時は連邦軍を掌握する寸前まで勢力を拡大したが、[[ダカール演説]]でそれまでの横暴を暴露された事で地球出身者の支持を失い<ref>これは演説中に[[ダカール]]を連邦の首都と認識しながらも、その防衛ではなく敵部隊や攻撃を妨害するダカール防衛隊の撃破に走り市街地や議事堂に攻撃を加えてしまった[[ジェリド・メサ]]のミスが、演説の内容に説得力を与える結果となってしまった事も大きい。</ref> 、以降は毒ガスやコロニーレーザーによるコロニー攻撃など、その行動を過激化させていった。また、グリプス戦役も[[アクシズ]] | + | 開戦当初は情報操作によって「エゥーゴはジオン残党と反連邦組織の集まり」と印象付け、[[ジャブロー]]の核自爆をエゥーゴによるものと発表する事で世論を誘導。一時は連邦軍を掌握する寸前まで勢力を拡大したが、[[ダカール演説]]でそれまでの横暴を暴露された事で地球出身者の支持を失い<ref>これは演説中に[[ダカール]]を連邦の首都と認識しながらも、その防衛ではなく敵部隊や攻撃を妨害するダカール防衛隊の撃破に走り市街地や議事堂に攻撃を加えてしまった[[ジェリド・メサ]]のミスが、演説の内容に説得力を与える結果となってしまった事も大きい。</ref> 、以降は毒ガスやコロニーレーザーによるコロニー攻撃など、その行動を過激化させていった。また、グリプス戦役も[[アクシズ]]の参戦によって三つ巴の戦いに発展。戦局を優位に進めるべくアクシズと同盟を結ぼうと画策したが、最終的にアクシズとは決裂。その混乱でゼダンの門をはじめとする重要拠点やジャミトフ以下部隊の主要人物を失い、グリプスも[[メイルシュトローム作戦]]でエゥーゴの手に落ちてしまう。指導者を失ったティターンズは[[パプテマス・シロッコ|シロッコ]]派とバスク派に別れ内紛を繰り返し、最終的に部隊の実権はシロッコが掌握するも、その時点で既にエゥーゴ、アクシズの両軍に対抗できるだけの戦力は残っておらず、更にエゥーゴの奪取した[[コロニーレーザー]]の砲撃で主力艦隊は消滅し、シロッコも戦死した事で組織は壊滅した。 |
− | グリプス戦役後、ティターンズは連邦内外から「反連邦組織」「テロリスト集団」として認定されている<ref>実際、シャアの反乱時にシャア・アズナブルは演説でティターンズを「反連邦運動」と断じており、ロンド・ベルのブライト・ノアやアムロ・レイも同じく「反連邦の連中」と称している。</ref>。生き残った構成員は原隊復帰したものの、一部はMSごと軍を脱走して敵対組織であるジオン系組織に身を寄せた<ref>ジオン系組織に身を寄せる理由としては、自分達を利用するだけ利用して、ティターンズが敗北したら「反連邦組織」のレッテルを貼り切り捨てた連邦政府への復讐や、エゥーゴによる処罰・迫害を恐れた等が挙げられる</ref> | + | グリプス戦役後、ティターンズは連邦内外から「反連邦組織」「テロリスト集団」として認定されている<ref>実際、シャアの反乱時にシャア・アズナブルは演説でティターンズを「反連邦運動」と断じており、ロンド・ベルのブライト・ノアやアムロ・レイも同じく「反連邦の連中」と称している。</ref>。生き残った構成員は原隊復帰したものの、一部はMSごと軍を脱走して敵対組織であるジオン系組織に身を寄せた<ref>ジオン系組織に身を寄せる理由としては、自分達を利用するだけ利用して、ティターンズが敗北したら「反連邦組織」のレッテルを貼り切り捨てた連邦政府への復讐や、エゥーゴによる処罰・迫害を恐れた等が挙げられる</ref>他、一部は軍を除隊し月面都市や民間軍事会社に身を寄せた。原隊復帰した隊員は戦後処理の際に連邦にとって不都合な罪をなすりつける不公平な軍事裁判にかけられた事例があり、それ以外にも[[トリントン基地]]など新鋭機の配備もままならない僻地での勤務を命じられるなど、元ティターンズ故の冷遇は続いた。 |
− | [[サイド7]]のグリプス2、[[グリーンノア1]]、[[ジャブロー]]、[[キリマンジャロ基地]]、[[ニューギニア基地]]、[[コンペイトウ]]、[[ア・バオア・クー]]、[[ルナツー]]等、宇宙・地球の各地に拠点を置く。当初はジャブローを本部としていたが、グリプス戦役序盤にエゥーゴを誘い込む為の罠として核自爆を決行する為に早々に放棄されている。グリプス戦役中期にはア・バオア・クー、ルナツー、グリプス2を集結させ[[ゼダンの門]] | + | [[サイド7]]のグリプス2、[[グリーンノア1]]、[[ジャブロー]]、[[キリマンジャロ基地]]、[[ニューギニア基地]]、[[コンペイトウ]]、[[ア・バオア・クー]]、[[ルナツー]]等、宇宙・地球の各地に拠点を置く。当初はジャブローを本部としていたが、グリプス戦役序盤にエゥーゴを誘い込む為の罠として核自爆を決行する為に早々に放棄されている。グリプス戦役中期にはア・バオア・クー、ルナツー、グリプス2を集結させ[[ゼダンの門]]を構成した。また、グリプス戦役敗退後も軍に残された旧ティターンズの高官達は、ティターンズ系MS及び装備を隠匿する巨大保管庫「デビルズ・ネスト」をオーストラリアに建造している。 |
− | 運用兵器は連邦軍の物も一部使用しているが、大半はルナツーやニューギニア基地等各拠点での独自開発であり、既存の連邦制式装備であっても配備に際して独自に採用評価試験を行っている<ref>[[ジムII]]配備の為に[[ジム改高機動型]]を評価試験用に開発する等。</ref> | + | 運用兵器は連邦軍の物も一部使用しているが、大半はルナツーやニューギニア基地等各拠点での独自開発であり、既存の連邦制式装備であっても配備に際して独自に採用評価試験を行っている<ref>[[ジムII]]配備の為に[[ジム改高機動型]]を評価試験用に開発する等。</ref>。更に各地の[[ニュータイプ研究所]]や[[ジュピトリス]]からの支援により、そこで開発された[[可変モビルアーマー]]や[[強化人間]]の配備も行われた。これら機体群も戦後は一部の例外を除き生産及び後継機の開発を打ち切られ、多くは連邦の「負の遺産」として廃止処分されている。ただし、一部は民間や民間軍事会社やジオン共和国に払い下げられる形で継続運用された他、ジオン系組織や犯罪組織に流れた機体も多い<ref>ネオ・ジオンやレジオンなどが顕著な例。ティターンズ残党がジオン系組織に参画した際に手土産として譲渡するケースが大半であるが、ネオ・ジオンがダカールを制圧した際に接収した機体も同様に運用されている。</ref>。また、グリプス戦役後に連邦軍が運用したMSは、ガンダムタイプや鹵獲機を除いて大半がバイザー、ゴーグルタイプを採用しており、ジオン・ティターンズ系MSを連想させるモノアイの使用は禁止されている<ref>ただし、[[バイアラン・カスタム]]や[[バージム]]、[[アンクシャ]]のようにモノアイを連邦系のセンサーユニットに換装する等、継続運用の為の条件は提示されており、また、運用兵器のノウハウや技術もジェガンやラー・カイラム等に引き継がれている。</ref>。 |
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:エゥーゴ・カラバ等の戦力を再編した後継組織。ティターンズでの失敗を踏まえ、連邦軍の外郭組織として編成されている。 | :エゥーゴ・カラバ等の戦力を再編した後継組織。ティターンズでの失敗を踏まえ、連邦軍の外郭組織として編成されている。 |
2020年4月26日 (日) 10:06時点における版
ティターンズ(Titans)
宇宙世紀0084年に結成された地球連邦軍の精鋭部隊。「地球圏の治安維持」を目的とし、その任務の中でも「ジオン軍残党の掃討」を(名目上の)至上命題としている。その実態はジャミトフ・ハイマンの目的を達成させる為の軍閥組織であり、反対派閥からは「ジャミトフの私兵集団」とも呼ばれている。
各方面から優秀な人材を招集して編成された名実揃ったエリート部隊であるが、構成員のほとんどは地球出身者で構成されている[1]。部隊の実権はバスク・オムなど地球至上主義者が握っており、スペースノイドに対する弾圧を行った。また、一部構成員はそのエリート志向を鼻にかけ、連邦軍一般部隊や民間人との間で確執を作る一面も見られた。
その行動は次第にエスカレートしていき、スペースコロニーに毒ガスを注入した30バンチ事件を切っ掛けに本格的にスペースノイドの反感を買う。その結果、スペースノイドを始めとした連邦内の反対派や反連邦主義者、更にジオン残党をエゥーゴ・カラバとして結束させ、グリプス戦役を勃発させる原因となった[2]。
開戦当初は情報操作によって「エゥーゴはジオン残党と反連邦組織の集まり」と印象付け、ジャブローの核自爆をエゥーゴによるものと発表する事で世論を誘導。一時は連邦軍を掌握する寸前まで勢力を拡大したが、ダカール演説でそれまでの横暴を暴露された事で地球出身者の支持を失い[3] 、以降は毒ガスやコロニーレーザーによるコロニー攻撃など、その行動を過激化させていった。また、グリプス戦役もアクシズの参戦によって三つ巴の戦いに発展。戦局を優位に進めるべくアクシズと同盟を結ぼうと画策したが、最終的にアクシズとは決裂。その混乱でゼダンの門をはじめとする重要拠点やジャミトフ以下部隊の主要人物を失い、グリプスもメイルシュトローム作戦でエゥーゴの手に落ちてしまう。指導者を失ったティターンズはシロッコ派とバスク派に別れ内紛を繰り返し、最終的に部隊の実権はシロッコが掌握するも、その時点で既にエゥーゴ、アクシズの両軍に対抗できるだけの戦力は残っておらず、更にエゥーゴの奪取したコロニーレーザーの砲撃で主力艦隊は消滅し、シロッコも戦死した事で組織は壊滅した。
グリプス戦役後、ティターンズは連邦内外から「反連邦組織」「テロリスト集団」として認定されている[4]。生き残った構成員は原隊復帰したものの、一部はMSごと軍を脱走して敵対組織であるジオン系組織に身を寄せた[5]他、一部は軍を除隊し月面都市や民間軍事会社に身を寄せた。原隊復帰した隊員は戦後処理の際に連邦にとって不都合な罪をなすりつける不公平な軍事裁判にかけられた事例があり、それ以外にもトリントン基地など新鋭機の配備もままならない僻地での勤務を命じられるなど、元ティターンズ故の冷遇は続いた。
サイド7のグリプス2、グリーンノア1、ジャブロー、キリマンジャロ基地、ニューギニア基地、コンペイトウ、ア・バオア・クー、ルナツー等、宇宙・地球の各地に拠点を置く。当初はジャブローを本部としていたが、グリプス戦役序盤にエゥーゴを誘い込む為の罠として核自爆を決行する為に早々に放棄されている。グリプス戦役中期にはア・バオア・クー、ルナツー、グリプス2を集結させゼダンの門を構成した。また、グリプス戦役敗退後も軍に残された旧ティターンズの高官達は、ティターンズ系MS及び装備を隠匿する巨大保管庫「デビルズ・ネスト」をオーストラリアに建造している。
運用兵器は連邦軍の物も一部使用しているが、大半はルナツーやニューギニア基地等各拠点での独自開発であり、既存の連邦制式装備であっても配備に際して独自に採用評価試験を行っている[6]。更に各地のニュータイプ研究所やジュピトリスからの支援により、そこで開発された可変モビルアーマーや強化人間の配備も行われた。これら機体群も戦後は一部の例外を除き生産及び後継機の開発を打ち切られ、多くは連邦の「負の遺産」として廃止処分されている。ただし、一部は民間や民間軍事会社やジオン共和国に払い下げられる形で継続運用された他、ジオン系組織や犯罪組織に流れた機体も多い[7]。また、グリプス戦役後に連邦軍が運用したMSは、ガンダムタイプや鹵獲機を除いて大半がバイザー、ゴーグルタイプを採用しており、ジオン・ティターンズ系MSを連想させるモノアイの使用は禁止されている[8]。
登場作品
- 機動戦士Ζガンダム
- 初登場作品。一年戦争後に増長した連邦の急先鋒としてエゥーゴと敵対した。
- 機動戦士Ζガンダム A New Translation
- 作中での動向はTV版と概ね同じ。
- 機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY
- 連邦軍仕官時代のバスク・オムやジャミトフ・ハイマンが登場。最終話である13話ではティターンズ結成の様子が描かれた。
- GUNDAM LEGACY
- record 14でティターンズの名が知れ渡る所以となったエアーズ市でのジオン残党鎮圧の様子が描かれる。ティターンズ所属時のフォルド及びエイガーが登場し、record16~17では部下と共に独断で「シルバー・ランス作戦」の阻止に当たっている。
- 機動戦士ムーンガンダム
- 第1話の冒頭に登場。U.C.0091年にロンド・ベルがマラサイやバーザム、ゼク・アインを運用していたティターンズ残党と交戦している。
- ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに
- ティターンズが主役サイドの作品で、T3部隊視点でグリプス戦役が描かれている。
- A.O.Z Re-Boot ガンダム・インレ -くろうさぎのみた夢-
- 火星に逃げ延びたティターンズ残党が登場。ジオンマーズと共にレジオンを相手に一斉蜂起を行う。
構成人員
上層部、将校
パイロット
- ジェリド・メサ
- ヤザン・ゲーブル
- カクリコン・カクーラー
- エマ・シーン
- サラ・ザビアロフ
- レコア・ロンド
- アジス・アジバ
- マイク
- アドル・ゼノ
- カラ
- キッチマン
- ゲーツ・キャパ
- シドレ
- ソラマ
- ダンケル・クーパー
- デーバ・バロ
- マウアー・ファラオ
- ラムサス・ハサ
- アルファ・A・ベイト
- ベルナルド・モンシア
- チャップ・アデル
- フォルド・ロムフェロー
- エイガー
- アーネスト・マクガイア
- ロスヴァイセ
- ヒューイット・ライネス
- ソウイチ・オビノ
- エセルバート・ヒンカピー
- ユーイン・バーダー
- カムナ・タチバナ
- ドナ・スター
T3部隊
ティターンズ残党
その他
- マトッシュ
- ミスター・エンキドゥ
- ティターンズ残党にG-ドアーズを提供したとされる謎の人物。
関連用語
- 地球連邦軍
- 所属組織。最盛期には連邦軍の全権をティターンズが掌握する法案を成立させようとしたが、エゥーゴ・カラバによって阻止された。
- ニューディサイズ
- ペズンに駐留する地球連邦軍の教導部隊。アースノイド至上主義を掲げ、ティターンズに共感していた事から、エゥーゴによる政権奪取に反発し武装蜂起し、ペズンの反乱を引き起こした。月面エアーズ市でティターンズ残党と合流し、その後一部戦力はネオ・ジオン艦隊に回収された。
- 30バンチ事件
- ティターンズが過去に引き起こしたコロニーの住人をG3ガスで抹殺した事件。
- TR計画
- コンペイトウで進められたティターンズの次期主力機開発計画。
- エゥーゴ
- 同じ連邦軍内の敵対する別軍閥組織。上記の30バンチ事件を切っ掛けに結成された。
- カラバ
- 地球における敵対組織。
- デビルズネスト
- グリプス戦役後に旧ティターンズ系高官によって建造された兵器格納庫。ジオン残党系組織に横流しする企図でティターンズ系装備を備蓄していたが、0094年に壊滅。
- ロンド・ベル
- エゥーゴ・カラバ等の戦力を再編した後継組織。ティターンズでの失敗を踏まえ、連邦軍の外郭組織として編成されている。
- キュクロープス
- 宇宙戦国時代に誕生したティターンズの末裔を自称する連邦軍の軍事組織。
商品情報
ADVANCE OF Ζ―ティターンズの旗のもとに
電撃コミックス
- 著
- みずきたつ
リンク
脚注
- ↑ エリアルド・ハンターなど、一部ではあるがスペースノイド出身者も在籍している。
- ↑ これらの専横はバスク等一部の暴走であり、30バンチ事件のような強攻策も、ジャミトフが難色を示している。
- ↑ これは演説中にダカールを連邦の首都と認識しながらも、その防衛ではなく敵部隊や攻撃を妨害するダカール防衛隊の撃破に走り市街地や議事堂に攻撃を加えてしまったジェリド・メサのミスが、演説の内容に説得力を与える結果となってしまった事も大きい。
- ↑ 実際、シャアの反乱時にシャア・アズナブルは演説でティターンズを「反連邦運動」と断じており、ロンド・ベルのブライト・ノアやアムロ・レイも同じく「反連邦の連中」と称している。
- ↑ ジオン系組織に身を寄せる理由としては、自分達を利用するだけ利用して、ティターンズが敗北したら「反連邦組織」のレッテルを貼り切り捨てた連邦政府への復讐や、エゥーゴによる処罰・迫害を恐れた等が挙げられる
- ↑ ジムII配備の為にジム改高機動型を評価試験用に開発する等。
- ↑ ネオ・ジオンやレジオンなどが顕著な例。ティターンズ残党がジオン系組織に参画した際に手土産として譲渡するケースが大半であるが、ネオ・ジオンがダカールを制圧した際に接収した機体も同様に運用されている。
- ↑ ただし、バイアラン・カスタムやバージム、アンクシャのようにモノアイを連邦系のセンサーユニットに換装する等、継続運用の為の条件は提示されており、また、運用兵器のノウハウや技術もジェガンやラー・カイラム等に引き継がれている。