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== MS-14A ゲルググ (Gelgoog) ==
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{{登場メカ概要
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| 外国語表記 = Gelgoog
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| 登場作品 =  
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*[[機動戦士ガンダム]]
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*[[機動戦士Ζガンダム]]
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*[[機動戦士ガンダムΖΖ]]
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*[[機動戦士ガンダム MS IGLOO]]
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*[[機動戦士ガンダムUC]]
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*他
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| デザイナー = 大河原邦男
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}}
  
*登場作品:[[機動戦士ガンダム]]
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{{登場メカ概要
**[[機動戦士Ζガンダム]]
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| タイトル = スペック
**[[機動戦士ガンダムΖΖ]]
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| 分類 = 汎用量産型[[モビルスーツ]]
**[[機動戦士ガンダム MS IGLOO]]
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| 型式番号 = MS-14A
**[[機動戦士ガンダムUC]]
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| 頭頂高 = 19.2m
*デザイナー:大河原邦男
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| 全高 = 19.6m
*分類:汎用量産型[[モビルスーツ]]
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| 本体重量 = 42.1t
*装甲材質:[[超硬スチール合金]]
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| 全備重量 = 73.3t
*頭頂高:19.2m(21m説あり)
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| 主動力 = [[熱核融合炉]]
*本体重量:42.1t
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| ジェネレーター出力 = 1,440kW
*全備重量:73.3t(102t説あり)
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| スラスター総推力 = 61,500kg
*主動力:[[熱核融合炉]]
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| 装甲材質 = [[超硬スチール合金]]
*ジェネレーター出力:1,440kW
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| センサー有効半径 = 6,300m
*スラスター総推力:61,500kg
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| 開発組織 =
*センサー有効半径:6,300m
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*[[ジオン公国軍]] (開発指揮)
*開発組織:[[ジオン公国軍]]
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*[[ジオニック社]] (基本構造)
*所属:[[ジオン公国軍]]、ジオン残党軍
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*[[ツィマッド社]] (推進系・ジェネレーター)
*主なパイロット:[[エリク・ブランケ]]、他
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*[[MIP社]] (ビーム・ライフル)
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| 所属 =
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[[ジオン公国軍]]<br/>[[ジオン残党]]
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| 主なパイロット =
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*[[エリク・ブランケ]]
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*他
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}}
  
 
== 概要 ==
 
== 概要 ==
ジオン軍が一年戦争末期に、主力[[モビルスーツ]]として開発した機体。
+
[[ジオン軍]]が第二期主力MS開発計画の一環として、[[ザクII]]に代わる主力機として開発した[[モビルスーツ]]。[[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]]の[[ガンダム]]を強く意識し、それを超えるべく開発されており、同時期のMSの内でも屈指の完成度を持つと評されている。次期主力機選定で[[ギャン]]に大差を付けて勝利し<ref>選定試験そのものを形式的な物であったとする資料も存在する。</ref>、ジオン軍末期の主力機として採用された。
  
同時期に[[ギャン]]との形式的なコンペにより採用になった。開発にあたっては[[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]]の[[ガンダム]]を意識しており、ジオン軍の量産機としては初の携行ビーム兵器、ビーム・ライフルとビーム・ナギナタを装備している。カラーリングは、緑とグレー。
+
ゲルググにはこれまでに蓄積されたMS開発に関連するノウハウが全て投入されており、ジオン軍において初めてビーム兵器を標準装備している。ビーム兵器の搭載は開発の前提条件として検討され、その稼働に対応した高出力ジェネレーター<ref>水陸両用MSや開発初期の物をベースとしたモデル。</ref>と高い近接戦闘能力を有し、対MS戦闘を本格的に想定した機体となった。単独での大気圏突入こそ出来ないものの、生産性を含めたトータルな意味での「工業製品」としては実質的にはガンダムを凌駕していたと言っても過言ではない。
  
開発当初は「MS-11」のコードナンバーを持つ機体であり、対MS戦闘を想定して、MSの運動性の向上を主眼に開発されていた。ただし前述の通り「ガンダム」の出現によって、対MS戦闘には単純な白兵、格闘能力以上が必要である事が明らかになったため、開発計画は統廃合され(MS-11自体は[[アクト・ザク]]のテストヘッド機となっている)、武装を含めて総合性能の向上が計られた。その為、ビーム兵器の携行が前提となり、本機の実戦投入が遅れた原因の1つになったとされている<ref>「MG シャア専用ゲルググ」の説明書内解説文など</ref>。本機の開発ベースとなった機体は[[高機動型ザクII]] (R-2型、R-3型)や上記のMS-11などが挙げられる。
+
ゲルググの名を冠する機体は、まずYMS-14として25機の先行量産型がロールアウトし、直ちに[[シャア・アズナブル]][[キマイラ隊]]などのエースパイロットのもとに配備された。そして、充分な完熟訓練の猶予もなく、パイロットたちは最新鋭機を駆って実戦の中で稼働データを本国に送り続けた。その稼働に際しては、構造上の大きな問題もなく、部分的な改修やレイアウトの整理といった量産に移行するための多少の見直しを持って、YMS-14はMS-14という形式番号とともに生産ラインに乗せられた。だが、この時点で[[地球連邦軍 (UC)|連邦軍]]との主戦場は地球上から宇宙へと移った事でゲルググの生産と配備は急務となっており、ジオン本国、[[グラナダ]]を始めとし、各地に点在するMS工廠のラインはほとんどすべてがこの生産に切り替えられた。しかし、結局は予定された定数を満たす事は叶わず、戦略レベルで大量に参戦出来たのは[[ア・バオア・クー]]戦においてであり、多くの機体が学徒動員兵などの未熟なパイロットによって運用されたため、ゲルググは確たる戦果を挙げるには至らなかった。一説には、優秀なパイロットに適正配備された場合、一年戦争の結末は違っていたと評価されている。
  
ビーム兵器の運用のため、高出力なジェネレータを本機のために新開発した。これは、内蔵型メガ粒子砲をもつ水陸両用機のものをベースとしたが、水冷式をとることはできないので、胸部全周にもうけられたエアインテークから吸気する空冷式を採用した。
+
ゲルググの頭部モジュールは基本的にザクの構造を小型・高密度化したものであり、指揮官機並みの通信機能を持った高性能センサーの集合体となっている。また、マルチプルノズルから後頭部に至る動力パイプは内部にコンポーネントされた事で耐弾性と耐久性が向上している。胴体部はビーム兵器の稼働に要するジェネレーターを収める目的で3分割されたモジュールによって構成され、これは機体の運動性を高めるためにも有効であったが、実際にはパイロットの生存性を高めるために採用された構造であり、生産性や整備性の面からも歓迎された。機体背部にランドセルは装備されておらず、主推進器は腰部スカート内に配されている。この構造は装備の換装を容易とし、任務に応じてランドセルを追加装備する事が可能であった。各部関節部分に採用されている駆動装置はザクと同程度の能力のものを小型・高速化し機体そのものの反応速度が改善されており、機体の運動性も飛躍的に向上した。また、前腕部の補助推進ユニット([[熱核ジェットエンジン]])は基本的には地上戦用の装備あり、コロニーなど大気が存在する無重量領域では有効であったが、空間戦闘においてはデッドウェイトである事には代わりはなく、宇宙空間での運用が確定している機体に対しては、代わりに110mm連射砲など武装を搭載するケースも見られた。
  
スラスターの付いたバックパックを装備せず、腰部スカート内、脚部フレア内にドムのエンジン技術を用いたスラスターを設けている。これは他のモビルスーツにはない特徴である。このため、様々なバックパックを追加装備することで、[[高機動型ゲルググ|高機動型]]や[[ゲルググキャノン|キャノン型]]のように運用方法を変えることができる。また、大気圏内での機動性の向上のため、前腕部に補助スラスターを内蔵している。しかし、宇宙空間ではデッドウェイトとなるので、武器に換装することもある。[[ザクII]]や[[グフ]]などに見られた頭部と脚部の動力パイプは、被弾を抑えるため内蔵している。
+
なお、開発計画はかなり早い時期から存在しており、当初は「MS-11」のコードナンバーで開発が進められていたものの、高度な汎用性の獲得やビーム兵器の開発が難航し、実戦投入は[[一年戦争]]末期となった<ref>MS-11のナンバーはビーム兵器開発の遅延やガンダム出現による計画の抜本的見直しなどを理由に[[アクト・ザク]]に譲られる事になった。</ref>。
 
 
量産型のモビルスーツとしては破格の性能があり、ガンダムに迫るものがあったが、投入次期がジオン劣勢の終局であり、多くは熟練されていない学徒兵によって運用されたこと、また、扱いなれたザクIIや[[リック・ドム]]に好んで搭乗するパイロットがいたこともあって、結局戦局を覆すことはできず、戦争は連邦軍勝利で幕を閉じた。一部は地上部隊にも配備され、北アフリカ方面にその姿が見かける。
 
 
 
本機はザクや連邦軍のジムのように、多くの派生型が存在する。本機の量産にあたって先行量産機(MS-14SあるいはYMS-14)が25機生産され、その一部がエース専用機としてカラーリングされて運用された。そのうちの1機が[[シャア専用ゲルググ]]であり、残りもエースパイロットで編成したキマイラ隊などにバックパックとともに配備された。
 
 
 
増加スラスターパックを装備するB型と、ビーム・キャノンパックを装備するC型は、戦地でバックパックのみを換装することが可能で、戦場で最初にB型で出撃し、補給に戻った母艦でC型で再出撃したパイロットもいる。
 
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
<!-- *作品名:説明 -->
 
 
;[[機動戦士ガンダム]]
 
;[[機動戦士ガンダム]]
:[[ア・バオア・クー]]戦に複数機登場。
+
:初出作品。第42話からの[[ア・バオア・クー]]戦に複数機登場。量産機は目立った活躍はせず、学徒兵によって運用されている旨が[[トワニング]]によって[[キシリア・ザビ]]に説明されている。
 
;[[機動戦士Ζガンダム]](TV版)
 
;[[機動戦士Ζガンダム]](TV版)
:大破した[[グワジン級]]に遺棄されたゲルググを、[[ネモ]]1機分の部品で修理し、[[レコア・ロンド]]のジュピトリス潜入任務に使用された。その後[[百式]]のメガ・バズーカ・ランチャーのエネルギーチャージに利用された。
+
:第26話にて[[グワジン級]]の残骸内に遺棄されていたゲルググが登場。艦内に入り込んだ[[カツ・コバヤシ|カツ]]によって発見され、[[ヤザン・ゲーブル|ヤザン]]に追い詰められていた[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]の危機を救った。その後、[[ネモ]]1機分の部品で修理され、[[レコア・ロンド]]のジュピトリス潜入任務や[[百式]]のメガ・バズーカ・ランチャーのエネルギーチャージに利用された。
 
;[[機動戦士ガンダムΖΖ]]
 
;[[機動戦士ガンダムΖΖ]]
:[[マサイ・ンガバ]]の恋人が使っていた赤いゲルググが登場し、他にも「青の部隊」の[[ディート・カルトハ]]の青いレプリカ機が登場した。
+
:第26話に[[マサイ・ンガバ]]の恋人タグが使っていた赤いゲルググが登場し、他にも第30話に「[[青の部隊]]」の[[ディート・カルトハ]]が搭乗する青いレプリカ機が登場した。
 +
;[[機動戦士ガンダムF91]]
 +
:[[ロイ・ユング|ロイ]]の戦争博物館内部に展示されているのが確認できる。
 +
;[[機動戦士ガンダム 第08MS小隊 ラスト・リゾート]]
 +
:[[フラナガン機関]]の被験者を乗せた[[ムサイ級]]の護衛機が3機登場。地球軌道上で[[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]]と交戦し最終的に全滅してしまうが、コムサイの脱出に成功したため護衛の任は果たしている。コムサイ内にも1機搭載されていたが、損傷が激しくまともに起動しない状態であった。地球降下後は密林の川辺に横たわった状態で置かれており、[[シロー・アマダ|ナギナタで]][[アイナ・サハリン|湯を沸かす]]など被験者である子供達に生活必需品として用いられていた。
 +
;[[機動戦士ガンダム THE ORIGIN]]
 +
:原作『1st』とは違い、[[ソロモン]]防衛戦から早々と登場している。特に活躍しないのは原作と同様。
 
;[[機動戦士ガンダム MS IGLOO]]
 
;[[機動戦士ガンダム MS IGLOO]]
:『黙示録0079』第3話「雷鳴に魂は還る」に多数が登場。
+
:『黙示録0079』第3話に多数登場。全機が簡易的な高機動パックを装備している。
;[[機動戦士ガンダム戦記|機動戦士ガンダム戦記 アバンタイトル]]
+
;[[機動戦士ガンダム戦記 (PS3版)|機動戦士ガンダム戦記 アバンタイトル]]
:[[エリク・ブランケ]]機が登場している。
+
:[[エリク・ブランケ]]機が登場。[[ガンキャノン]]、[[ガンダム]]と立て続けに交戦しながら辛くも生き残った。
 
;[[機動戦士ガンダムUC]]
 
;[[機動戦士ガンダムUC]]
 
:袖付き仕様として登場。緑色に塗装されており、両手首と胸部中央に[[袖付き]]所属を表す装飾が施されている。[[ギラ・ドーガ]]用のビーム・マシンガンを装備しているため、ある程度の近代化改修を受けていると思われる。
 
:袖付き仕様として登場。緑色に塗装されており、両手首と胸部中央に[[袖付き]]所属を表す装飾が施されている。[[ギラ・ドーガ]]用のビーム・マシンガンを装備しているため、ある程度の近代化改修を受けていると思われる。
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=== 特殊機能 ===
 
=== 特殊機能 ===
 
;換装
 
;換装
:バックパックを換装可能。
+
:ゲルググはランドセルを持たない構造を特徴とし、用途に応じたランドセルの換装が可能だった。また、基本的な規格さえ適合すれば、その部品単位でアイデンティファイする事が可能であり、ザクの改造や追加武装のように、その度ごとに稼働ソフトのアップデートやパワーサプライの微調整を行う必要がなかった。
 +
;腕部熱核ジェットユニット
 +
:前腕部に装備された[[熱核ジェットエンジン]]。地上戦を想定した補助推進ユニットであり、[[スペースコロニー]]など大気が存在する無重量領域で有効な装備であったが、宇宙空間においてはデッドウェイトであるため、宇宙空間での運用が確定している機体に対しては、補助的な追加武装や防御装備などが施された。
  
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
;ビーム・ライフル
+
;[[ビーム・ライフル]]
:量産機としてはジオン初の携行ビーム兵器。高性能センサーにより高い照準値を誇る。しかし、開発・生産が遅れたことで前線への本武装の配備が遅れ、ジャイアント・バズや120mmマシンガンを装備する機体もあった。余談だが、媒体によってトリガーガードのサイズにバラつきがあり、ガード内に入れる指が人差し指、人差し指と中指、親指以外の3種類に分かれる。
+
:ジオン軍が初めて量産に成功した携行ビーム兵器。ガンダムの使用するそれに勝るとも劣らない性能を持ち、高性能センサーにより高い照準値を誇る。しかし、開発・生産が遅れたことで前線への本武装の配備が遅れ、ジャイアント・バズや120mmマシンガンを装備する機体もあった。
 +
:連邦軍から入手した[[エネルギーCAP]]技術を利用している<ref>公国軍情報部がサイド6経由で入手したとも、戦場で投棄されたガンダムのビーム・ライフルから獲得したとも言われている。</ref>が、そのシステムは連邦系のものとはアプローチがやや異なっていたとされる。<br/>余談だが、媒体によってトリガーガードのサイズにバラつきがあり、ガード内に入る指が人差し指のみ、人差し指と中指、親指以外の3種類に分かれる。
 +
:;グレネードランチャー / バイポット
 +
::[[ガンプラ]]「[[MG]] 1/100 量産型ゲルググ Ver.2.0」に付属する模型オリジナル設定のオプション装備。グレネードランチャーは銃身下部、バイポットは銃身上部に装着して使用する。
 
;ジャイアント・バズ
 
;ジャイアント・バズ
:ロケット推進で360mm口径の実弾を射出するバズーカ。[[ドム]]からの流用。『Ζ』第26話で本装備の機体が登場している。
+
:ロケット推進で360mm口径の実弾を射出するバズーカ。[[ドム]]からの流用装備であり、ビーム・ライフルの代替装備として用いられる場合もあった。『Ζ』第26話に本装備の機体が遺棄された状態で登場している。
 
;120mmマシンガン
 
;120mmマシンガン
:いわゆるザク・マシンガン。[[ザクII]]からの流用。
+
:[[ザクII]]の主兵装となるマシンガン。所謂[[ザク・マシンガン]]と呼ばれる装備。
 
;110mm速射砲
 
;110mm速射砲
:前腕部の補助推進装置を使わない、宇宙で運用される機体は、代わりに前腕部に装備する。
+
:腕部に装備可能なオプション兵装。宇宙空間での運用など、前腕部の補助推進ユニットを使わない場合は代わりに前腕部に装備していた。
;ビーム・ナギナタ
+
;[[ビーム・サーベル|ビーム・ナギナタ]]
:量産機としてはジオン初の携行ビーム兵器。柄の両端からS字にビーム刃が発生。ただし取り回しに難があり、振り回すと自身を斬ってしまいかねないので、ビーム刃を片側のみ発生させて使用するパイロットもいる。
+
:ゲルググが装備するビーム・サーベルは、ナギナタ状のビーム刃をユニットの両端で発生させるツインソードが採用されている。ビーム刃を片側のみ発生させ、サーベルとして使用する事も可能。両刃を展開した状態でマニピュレータごと回転させて攻撃するといった運用も可能であった。
 
;シールド
 
;シールド
:ラグビーボールのような端の尖った楕円形のシールド。耐ビームコーティングが施されている。非使用時は背中にマウントする。
+
:アーモンド型に象られた防御装備。耐ビームコーティングが施されており、ビーム攻撃にもある程度耐える事ができた。非使用時は背中にマウントが可能。
 
;ビーム・マシンガン
 
;ビーム・マシンガン
:一般機用[[ギラ・ドーガ]]用のもの。袖付き仕様が装備。
+
:[[ギラ・ドーガ]]用のビーム・マシンガン。袖付き仕様が装備。
  
 
== 対決・名場面 ==
 
== 対決・名場面 ==
  
 
== 関連機体 ==
 
== 関連機体 ==
;[[ゲルググ (ジャコビアス・ノード仕様機)]]
+
=== 別デザイン・カラーバリエーションなど ===
:元キマイラ隊のスナイパーにして、民間軍事会社『テミス』社長である[[ジャコビアス・ノード]]の専用機。頭部に[[ザクフリッパー]]で使用されていた多機能三連カメラを装備し、[[ジム・スナイパー]]系列の狙撃用ビームライフルを装備している。
+
;[[ゲルググ (サンダーボルト版)]]
 +
:本機のサンダーボルト版デザイン。背部にビーム・ジェネレーターとプロペラントタンクが一体となったバックパックを装備している。
 +
;タグのゲルググ
 +
:『ΖΖ』第26話にて[[マサイ・ンガバ]]が搭乗する機体。かつて亡き恋人タグが搭乗していた機体で、アンテナが無い事以外はシャア専用機と瓜二つの外見となっている。
 +
;ゲルググ (青の部隊所属機)
 +
:『ΖΖ』第30話~第31話に登場する青の部隊の所属機。砲身にホロを付けたジャイアントバズーカを携行している。
 +
 
 +
=== パーソナルカスタム機 ===
 +
;ゲルググ (エリク・ブランケ専用機)
 +
:一年戦争時に[[エリク・ブランケ]]が搭乗した専用カラーの機体。後に彼が搭乗する[[高機動型ゲルググ・エリク仕様|専用の高機動型ゲルググ]]とはショルダーアーマーの配色が異なる。
 +
;[[シャア専用ゲルググ]]
 +
:先行量産型ゲルググの[[シャア・アズナブル]]専用機。
 +
;[[ガトー専用ゲルググ]]
 +
:先行量産型ゲルググの[[アナベル・ガトー]]専用機。武装に試作型ビーム・ライフルが含まれている。
 +
;[[ゲルググ (ヘルベルト・フォン・カスペン機)]]
 +
:パーソナルカラーのグレーを基調に塗装された[[ヘルベルト・フォン・カスペン]]専用機。
 +
 
 +
=== 系列機・派生機など ===
 
;[[高機動型ザクII (R-3型)]]
 
;[[高機動型ザクII (R-3型)]]
 
:先行試作型ゲルググとも呼ばれる、ゲルググシリーズの原型機。
 
:先行試作型ゲルググとも呼ばれる、ゲルググシリーズの原型機。
 +
;ゲルググ (バーニア増設タイプ)
 +
:リアスカート表面にバーニアユニットを3基増設した後期生産型。[[ガンプラ]]「MG 1/100 量産型ゲルググ」のオリジナル設定・オリジナル造形であり、インストにおいては第二期生産型以降の標準仕様となり、基本構造はJG型やF型を始めとする後発機体にも継承されたと解説されている。
 
;先行量産型ゲルググ
 
;先行量産型ゲルググ
 
:本機の先行量産型。エースパイロットに支給された。
 
:本機の先行量産型。エースパイロットに支給された。
:;[[シャア専用ゲルググ]]
 
::[[シャア・アズナブル]]専用機。
 
:;[[ガトー専用ゲルググ]]
 
::[[アナベル・ガトー]]専用機。武装に試作型ビーム・ライフルが含まれている。
 
 
;[[高機動型ゲルググ]]
 
;[[高機動型ゲルググ]]
 
:背部に増加スラスターパックを装備した機体。名だたるエースパイロットに愛された傑作機の1つ。
 
:背部に増加スラスターパックを装備した機体。名だたるエースパイロットに愛された傑作機の1つ。
 +
:;[[高機動型ゲルググ改]]
 +
::脚部をスラスターユニットに換装し、より機動性を向上させた機体。
 
;[[ゲルググキャノン]]
 
;[[ゲルググキャノン]]
 
:背部にビーム・キャノンパックを装備した機体。
 
:背部にビーム・キャノンパックを装備した機体。
;[[ゲルググ (サンダーボルト版)]]
+
:;[[ゲルググキャノン1A型]]
:背部にビーム・ジェネレーターとプロペラントタンクが一体となったバックパックを装備した機体。
+
::稼働時間を延長した機体。
 +
;[[ゲルググL]]
 +
:背部に簡易バックパックを装備し、大型ランスと大型シールドを携行した親衛隊仕様。推力と運動性を活かした迎撃を行う。
 
;[[デザート・ゲルググ]]
 
;[[デザート・ゲルググ]]
 
:本機の砂漠専用機。砂中に潜行することを考慮してスコープが取り付けられている。
 
:本機の砂漠専用機。砂中に潜行することを考慮してスコープが取り付けられている。
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:;[[シーマ専用ゲルググM]]
 
:;[[シーマ専用ゲルググM]]
 
::[[シーマ・ガラハウ]]専用機。プロペラントタンクが増設されている。
 
::[[シーマ・ガラハウ]]専用機。プロペラントタンクが増設されている。
:;[[ゲルググ[シュトゥツァー]]]
+
:;[[ゲルググ[シュトゥッツァー]]]
::ジオン残党軍が独自に改修した機体。
+
::ジオン残党軍がゲルググMを独自に改修した機体。
 +
:;[[ゲルググR「リベリオン」]]
 +
::[[イフリート・ナハト]]と共通のパーツを使用して改修された強襲機動型仕様。
 
;[[ゲルググJ]]
 
;[[ゲルググJ]]
 
:[[統合整備計画]]によって再設計された性能向上機。宇宙空間での運動性や機動力、通信系が強化されている。
 
:[[統合整備計画]]によって再設計された性能向上機。宇宙空間での運動性や機動力、通信系が強化されている。
 
;[[リゲルグ]]
 
;[[リゲルグ]]
:[[第一次ネオ・ジオン抗争]]当時の最新技術で再設計・生産したゲルググ。
+
:[[第一次ネオ・ジオン抗争]]当時の最新技術で再設計・生産されたゲルググの改修機。
 +
:;[[リゲルグ(オーラフ・デール機)]]
 +
::ゲルググJをベースにした[[オーラフ・デール]]専用のリゲルグ。
 +
:;[[ゲルググ・ウェルテクス]]
 +
::[[キマイラ隊]]仕様機。リゲルグのウイング・バインダーをバックパックに移設した機体。
 
;[[RFゲルググ]]
 
;[[RFゲルググ]]
:[[オールズモビル]]が運用している本機を模した機体。
+
:[[オールズモビル]]が開発したゲルググのリファイン機。
 
:;[[シャルル専用ゲルググ]]
 
:;[[シャルル専用ゲルググ]]
::[[シャルル・ロウチェスター]]専用機。性能が大幅に向上している。
+
::[[シャルル・ロウチェスター]]専用のRFゲルググ。ゲルググの最終形であると同時に唯一の[[ビーム・シールド]]搭載機。
 +
 
 +
=== 技術的関与のある機体 ===
 
;[[ギャン]]
 
;[[ギャン]]
 
:次期主力候補の競合機。
 
:次期主力候補の競合機。
 
;[[ガルバルディα]]
 
;[[ガルバルディα]]
:ゲルググとギャンの設計を統合した機体。
+
:ゲルググとギャンの設計を統合した後継機。
 
;[[アクト・ザク]]
 
;[[アクト・ザク]]
 
:開発ベースとなった機体の1つ (の完成形)。本機の開発当初のコードナンバーである「MS-11」が引き継がれている。
 
:開発ベースとなった機体の1つ (の完成形)。本機の開発当初のコードナンバーである「MS-11」が引き継がれている。
 +
 +
=== その他 ===
 +
;[[ガンダムアストレイ レッドフレーム マーズジャケット]]
 +
:外装の形状や武装など、本機をオマージュしたと思われる要素がいくつか見られる。
 +
;[[ゲルググメナース]]
 +
:『[[機動戦士ガンダムSEED FREEDOM|SEED FREEDOM]]』に登場する本機のオマージュ機体。[[ザクウォーリア]]の後継機。
  
 
== 商品情報 ==
 
== 商品情報 ==
 +
=== [[ガンプラ]] ===
 +
;【1st版】
 +
<amazon>B000VI72LQ</amazon>
 +
<amazon>B000N6U03I</amazon>
 +
<amazon>B00030EV6Q</amazon>
 
<amazon>B0015C7MZI</amazon>
 
<amazon>B0015C7MZI</amazon>
 +
;【UC版】
 +
<amazon>B06XYYFN2J</amazon>
 +
 +
=== フィギュア ===
 
<amazon>B001AFTNPM</amazon>
 
<amazon>B001AFTNPM</amazon>
 
<amazon>B000N6U02Y</amazon>
 
<amazon>B000N6U02Y</amazon>
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<amazon>B077Q45CTJ</amazon>
 
<amazon>B077Q45CTJ</amazon>
 +
<amazon>B082H2R9HT</amazon>
  
 
== リンク ==
 
== リンク ==
135行目: 197行目:
 
[[Category:登場メカか行]]
 
[[Category:登場メカか行]]
 
[[Category:機動戦士ガンダム]]
 
[[Category:機動戦士ガンダム]]
 +
[[Category:機動戦士Ζガンダム]]
 +
[[Category:機動戦士ガンダムΖΖ]]
 +
[[Category:機動戦士ガンダム MS IGLOO]]
 +
[[Category:機動戦士ガンダムUC]]

2024年4月28日 (日) 14:37時点における最新版

ゲルググ
外国語表記 Gelgoog
登場作品
デザイナー 大河原邦男
テンプレートを表示
スペック
分類 汎用量産型モビルスーツ
型式番号 MS-14A
頭頂高 19.2m
全高 19.6m
本体重量 42.1t
全備重量 73.3t
主動力 熱核融合炉
ジェネレーター出力 1,440kW
スラスター総推力 61,500kg
装甲材質 超硬スチール合金
センサー有効半径 6,300m
開発組織
所属 ジオン公国軍
ジオン残党
主なパイロット
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概要[編集 | ソースを編集]

ジオン軍が第二期主力MS開発計画の一環として、ザクIIに代わる主力機として開発したモビルスーツ地球連邦軍ガンダムを強く意識し、それを超えるべく開発されており、同時期のMSの内でも屈指の完成度を持つと評されている。次期主力機選定でギャンに大差を付けて勝利し[1]、ジオン軍末期の主力機として採用された。

ゲルググにはこれまでに蓄積されたMS開発に関連するノウハウが全て投入されており、ジオン軍において初めてビーム兵器を標準装備している。ビーム兵器の搭載は開発の前提条件として検討され、その稼働に対応した高出力ジェネレーター[2]と高い近接戦闘能力を有し、対MS戦闘を本格的に想定した機体となった。単独での大気圏突入こそ出来ないものの、生産性を含めたトータルな意味での「工業製品」としては実質的にはガンダムを凌駕していたと言っても過言ではない。

ゲルググの名を冠する機体は、まずYMS-14として25機の先行量産型がロールアウトし、直ちにシャア・アズナブルキマイラ隊などのエースパイロットのもとに配備された。そして、充分な完熟訓練の猶予もなく、パイロットたちは最新鋭機を駆って実戦の中で稼働データを本国に送り続けた。その稼働に際しては、構造上の大きな問題もなく、部分的な改修やレイアウトの整理といった量産に移行するための多少の見直しを持って、YMS-14はMS-14という形式番号とともに生産ラインに乗せられた。だが、この時点で連邦軍との主戦場は地球上から宇宙へと移った事でゲルググの生産と配備は急務となっており、ジオン本国、グラナダを始めとし、各地に点在するMS工廠のラインはほとんどすべてがこの生産に切り替えられた。しかし、結局は予定された定数を満たす事は叶わず、戦略レベルで大量に参戦出来たのはア・バオア・クー戦においてであり、多くの機体が学徒動員兵などの未熟なパイロットによって運用されたため、ゲルググは確たる戦果を挙げるには至らなかった。一説には、優秀なパイロットに適正配備された場合、一年戦争の結末は違っていたと評価されている。

ゲルググの頭部モジュールは基本的にザクの構造を小型・高密度化したものであり、指揮官機並みの通信機能を持った高性能センサーの集合体となっている。また、マルチプルノズルから後頭部に至る動力パイプは内部にコンポーネントされた事で耐弾性と耐久性が向上している。胴体部はビーム兵器の稼働に要するジェネレーターを収める目的で3分割されたモジュールによって構成され、これは機体の運動性を高めるためにも有効であったが、実際にはパイロットの生存性を高めるために採用された構造であり、生産性や整備性の面からも歓迎された。機体背部にランドセルは装備されておらず、主推進器は腰部スカート内に配されている。この構造は装備の換装を容易とし、任務に応じてランドセルを追加装備する事が可能であった。各部関節部分に採用されている駆動装置はザクと同程度の能力のものを小型・高速化し機体そのものの反応速度が改善されており、機体の運動性も飛躍的に向上した。また、前腕部の補助推進ユニット(熱核ジェットエンジン)は基本的には地上戦用の装備あり、コロニーなど大気が存在する無重量領域では有効であったが、空間戦闘においてはデッドウェイトである事には代わりはなく、宇宙空間での運用が確定している機体に対しては、代わりに110mm連射砲など武装を搭載するケースも見られた。

なお、開発計画はかなり早い時期から存在しており、当初は「MS-11」のコードナンバーで開発が進められていたものの、高度な汎用性の獲得やビーム兵器の開発が難航し、実戦投入は一年戦争末期となった[3]

登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

機動戦士ガンダム
初出作品。第42話からのア・バオア・クー戦に複数機登場。量産機は目立った活躍はせず、学徒兵によって運用されている旨がトワニングによってキシリア・ザビに説明されている。
機動戦士Ζガンダム(TV版)
第26話にてグワジン級の残骸内に遺棄されていたゲルググが登場。艦内に入り込んだカツによって発見され、ヤザンに追い詰められていたカミーユの危機を救った。その後、ネモ1機分の部品で修理され、レコア・ロンドのジュピトリス潜入任務や百式のメガ・バズーカ・ランチャーのエネルギーチャージに利用された。
機動戦士ガンダムΖΖ
第26話にマサイ・ンガバの恋人タグが使っていた赤いゲルググが登場し、他にも第30話に「青の部隊」のディート・カルトハが搭乗する青いレプリカ機が登場した。
機動戦士ガンダムF91
ロイの戦争博物館内部に展示されているのが確認できる。
機動戦士ガンダム 第08MS小隊 ラスト・リゾート
フラナガン機関の被験者を乗せたムサイ級の護衛機が3機登場。地球軌道上で地球連邦軍と交戦し最終的に全滅してしまうが、コムサイの脱出に成功したため護衛の任は果たしている。コムサイ内にも1機搭載されていたが、損傷が激しくまともに起動しない状態であった。地球降下後は密林の川辺に横たわった状態で置かれており、ナギナタで湯を沸かすなど被験者である子供達に生活必需品として用いられていた。
機動戦士ガンダム THE ORIGIN
原作『1st』とは違い、ソロモン防衛戦から早々と登場している。特に活躍しないのは原作と同様。
機動戦士ガンダム MS IGLOO
『黙示録0079』第3話に多数登場。全機が簡易的な高機動パックを装備している。
機動戦士ガンダム戦記 アバンタイトル
エリク・ブランケ機が登場。ガンキャノンガンダムと立て続けに交戦しながら辛くも生き残った。
機動戦士ガンダムUC
袖付き仕様として登場。緑色に塗装されており、両手首と胸部中央に袖付き所属を表す装飾が施されている。ギラ・ドーガ用のビーム・マシンガンを装備しているため、ある程度の近代化改修を受けていると思われる。

装備・機能[編集 | ソースを編集]

特殊機能[編集 | ソースを編集]

換装
ゲルググはランドセルを持たない構造を特徴とし、用途に応じたランドセルの換装が可能だった。また、基本的な規格さえ適合すれば、その部品単位でアイデンティファイする事が可能であり、ザクの改造や追加武装のように、その度ごとに稼働ソフトのアップデートやパワーサプライの微調整を行う必要がなかった。
腕部熱核ジェットユニット
前腕部に装備された熱核ジェットエンジン。地上戦を想定した補助推進ユニットであり、スペースコロニーなど大気が存在する無重量領域で有効な装備であったが、宇宙空間においてはデッドウェイトであるため、宇宙空間での運用が確定している機体に対しては、補助的な追加武装や防御装備などが施された。

武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]

ビーム・ライフル
ジオン軍が初めて量産に成功した携行ビーム兵器。ガンダムの使用するそれに勝るとも劣らない性能を持ち、高性能センサーにより高い照準値を誇る。しかし、開発・生産が遅れたことで前線への本武装の配備が遅れ、ジャイアント・バズや120mmマシンガンを装備する機体もあった。
連邦軍から入手したエネルギーCAP技術を利用している[4]が、そのシステムは連邦系のものとはアプローチがやや異なっていたとされる。
余談だが、媒体によってトリガーガードのサイズにバラつきがあり、ガード内に入る指が人差し指のみ、人差し指と中指、親指以外の3種類に分かれる。
グレネードランチャー / バイポット
ガンプラMG 1/100 量産型ゲルググ Ver.2.0」に付属する模型オリジナル設定のオプション装備。グレネードランチャーは銃身下部、バイポットは銃身上部に装着して使用する。
ジャイアント・バズ
ロケット推進で360mm口径の実弾を射出するバズーカ。ドムからの流用装備であり、ビーム・ライフルの代替装備として用いられる場合もあった。『Ζ』第26話に本装備の機体が遺棄された状態で登場している。
120mmマシンガン
ザクIIの主兵装となるマシンガン。所謂ザク・マシンガンと呼ばれる装備。
110mm速射砲
腕部に装備可能なオプション兵装。宇宙空間での運用など、前腕部の補助推進ユニットを使わない場合は代わりに前腕部に装備していた。
ビーム・ナギナタ
ゲルググが装備するビーム・サーベルは、ナギナタ状のビーム刃をユニットの両端で発生させるツインソードが採用されている。ビーム刃を片側のみ発生させ、サーベルとして使用する事も可能。両刃を展開した状態でマニピュレータごと回転させて攻撃するといった運用も可能であった。
シールド
アーモンド型に象られた防御装備。耐ビームコーティングが施されており、ビーム攻撃にもある程度耐える事ができた。非使用時は背中にマウントが可能。
ビーム・マシンガン
ギラ・ドーガ用のビーム・マシンガン。袖付き仕様が装備。

対決・名場面[編集 | ソースを編集]

関連機体[編集 | ソースを編集]

別デザイン・カラーバリエーションなど [編集 | ソースを編集]

ゲルググ (サンダーボルト版)
本機のサンダーボルト版デザイン。背部にビーム・ジェネレーターとプロペラントタンクが一体となったバックパックを装備している。
タグのゲルググ
『ΖΖ』第26話にてマサイ・ンガバが搭乗する機体。かつて亡き恋人タグが搭乗していた機体で、アンテナが無い事以外はシャア専用機と瓜二つの外見となっている。
ゲルググ (青の部隊所属機)
『ΖΖ』第30話~第31話に登場する青の部隊の所属機。砲身にホロを付けたジャイアントバズーカを携行している。

パーソナルカスタム機 [編集 | ソースを編集]

ゲルググ (エリク・ブランケ専用機)
一年戦争時にエリク・ブランケが搭乗した専用カラーの機体。後に彼が搭乗する専用の高機動型ゲルググとはショルダーアーマーの配色が異なる。
シャア専用ゲルググ
先行量産型ゲルググのシャア・アズナブル専用機。
ガトー専用ゲルググ
先行量産型ゲルググのアナベル・ガトー専用機。武装に試作型ビーム・ライフルが含まれている。
ゲルググ (ヘルベルト・フォン・カスペン機)
パーソナルカラーのグレーを基調に塗装されたヘルベルト・フォン・カスペン専用機。

系列機・派生機など [編集 | ソースを編集]

高機動型ザクII (R-3型)
先行試作型ゲルググとも呼ばれる、ゲルググシリーズの原型機。
ゲルググ (バーニア増設タイプ)
リアスカート表面にバーニアユニットを3基増設した後期生産型。ガンプラ「MG 1/100 量産型ゲルググ」のオリジナル設定・オリジナル造形であり、インストにおいては第二期生産型以降の標準仕様となり、基本構造はJG型やF型を始めとする後発機体にも継承されたと解説されている。
先行量産型ゲルググ
本機の先行量産型。エースパイロットに支給された。
高機動型ゲルググ
背部に増加スラスターパックを装備した機体。名だたるエースパイロットに愛された傑作機の1つ。
高機動型ゲルググ改
脚部をスラスターユニットに換装し、より機動性を向上させた機体。
ゲルググキャノン
背部にビーム・キャノンパックを装備した機体。
ゲルググキャノン1A型
稼働時間を延長した機体。
ゲルググL
背部に簡易バックパックを装備し、大型ランスと大型シールドを携行した親衛隊仕様。推力と運動性を活かした迎撃を行う。
デザート・ゲルググ
本機の砂漠専用機。砂中に潜行することを考慮してスコープが取り付けられている。
陸戦型ゲルググ
地上戦に対応するためにスラスターの調整や防塵処理をされた機体。
ゲルググG
陸戦型ゲルググの砂漠戦用機。デザート・ゲルググとは別物。
ゲルググM
ゲルググの海兵隊仕様機。背部のプロペラントタンクが特徴。
シーマ専用ゲルググM
シーマ・ガラハウ専用機。プロペラントタンクが増設されている。
ゲルググ[シュトゥッツァー]
ジオン残党軍がゲルググMを独自に改修した機体。
ゲルググR「リベリオン」
イフリート・ナハトと共通のパーツを使用して改修された強襲機動型仕様。
ゲルググJ
統合整備計画によって再設計された性能向上機。宇宙空間での運動性や機動力、通信系が強化されている。
リゲルグ
第一次ネオ・ジオン抗争当時の最新技術で再設計・生産されたゲルググの改修機。
リゲルグ(オーラフ・デール機)
ゲルググJをベースにしたオーラフ・デール専用のリゲルグ。
ゲルググ・ウェルテクス
キマイラ隊仕様機。リゲルグのウイング・バインダーをバックパックに移設した機体。
RFゲルググ
オールズモビルが開発したゲルググのリファイン機。
シャルル専用ゲルググ
シャルル・ロウチェスター専用のRFゲルググ。ゲルググの最終形であると同時に唯一のビーム・シールド搭載機。

技術的関与のある機体 [編集 | ソースを編集]

ギャン
次期主力候補の競合機。
ガルバルディα
ゲルググとギャンの設計を統合した後継機。
アクト・ザク
開発ベースとなった機体の1つ (の完成形)。本機の開発当初のコードナンバーである「MS-11」が引き継がれている。

その他 [編集 | ソースを編集]

ガンダムアストレイ レッドフレーム マーズジャケット
外装の形状や武装など、本機をオマージュしたと思われる要素がいくつか見られる。
ゲルググメナース
SEED FREEDOM』に登場する本機のオマージュ機体。ザクウォーリアの後継機。

商品情報[編集 | ソースを編集]

ガンプラ[編集 | ソースを編集]

【1st版】

【UC版】

フィギュア [編集 | ソースを編集]

リンク[編集 | ソースを編集]

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. 選定試験そのものを形式的な物であったとする資料も存在する。
  2. 水陸両用MSや開発初期の物をベースとしたモデル。
  3. MS-11のナンバーはビーム兵器開発の遅延やガンダム出現による計画の抜本的見直しなどを理由にアクト・ザクに譲られる事になった。
  4. 公国軍情報部がサイド6経由で入手したとも、戦場で投棄されたガンダムのビーム・ライフルから獲得したとも言われている。