「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」の版間の差分

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暫定的な内容であり、本編の内容は差し控えてください。
 
暫定的な内容であり、本編の内容は差し控えてください。
 
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== 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ(MOBILE SUIT GUNDAM IRON-BLOODED ORPHANS) ==
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{{作品概要
:ガンダムシリーズにおけるTVシリーズでは第19作目にあたる。TBS系列の毎日放送(MBS)をキー局として放送された。二期構成で製作され、2015年10月から2016年3月までを第一期、2016年10月から2017年4月までを第二期とする。
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| 読み = きどうせんしガンダム てっけつのオルフェンズ
:キャッチフレーズは「'''いのちの糧は、戦場にある'''」。
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| 外国語表記 = Mobile Suit Gundam Iron-Blooded Orphans
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| 原作 =
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*矢立肇
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*[[富野由悠季]]
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*サンライズ
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| 監督 = 長井龍雪
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| シリーズ構成 = 岡田麿里
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| キャラクターデザイン =
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*伊藤悠(原案)
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*千葉道徳
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| メカニックデザイン =
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*鷲尾直広
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*海老川兼武
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*形部一平
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*寺岡賢司
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*篠原保
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| 美術 = 草薙
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| 音楽 = 横山克
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| アニメーション制作 = サンライズ
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| 制作 =
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*サンライズ
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*MBS
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| 協力 =
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*創通
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*ADK
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| 放送局 =
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*MBSテレビ
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*TBS系列
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*他
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| 放送期間 =
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第1期:2015年10月4日 - 2016年3月27日
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第2期:2016年10月2日 - 2017年4月2日
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| 話数 = 全50話(第1期:全25話、第2期:全25話)
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}}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 -->
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== 概要 ==
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:ガンダムシリーズにおけるTVシリーズでは第19作目にあたる。TBS系列の毎日放送(MBS)をキー局として放送された。二期構成で製作された。便宜上2015年10月から2016年3月までを第一期、2016年10月から2017年4月までを第二期とする。<br>キャッチフレーズは「'''いのちの糧は、戦場にある'''」。本作と同じ時系列や世界設定を用いたスピンオフ作品「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 月鋼(げっこう)」も製作されている。
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:英語タイトルの“Orphans”とは孤児の意味。その通りに孤児が主人公であり、社会的弱者の貧困や搾取などの社会問題が散りばめられている。小川正和プロデューサーが十代・二十代の若者をターゲットにした作品として企画を立ち上げ、長井龍雪を監督として起用することで企画が始動。「今の若者にとっては国のために戦うといった展開は現実味がないだろう」という小川氏の判断などもあり、仲間のために戦う少年兵の集団が主人公となった。元々ガンダムファンであった長井監督は「ガンダムに戦争は不可欠だが、戦争を知らない世代である自分がどう戦争を描くのか」について考えた結果、後から加わった脚本家である岡田の意見もあり、広島ヤクザの抗争をメインの一つに据えることが決定される。
 +
:戦争は単純な勧善懲悪で割り切れるものではないとして、時に主人公側である鉄華団が冷徹な行動を取るシーンも描写されたが、折りに触れて「悪」や「報い」が断定的にインタビューで語られてもいる。また、派手さを優先されやすいロボットアニメでありながら、「宇宙空間という極限環境で稼働し作業に従事するものがビーム一発で壊れるのはおかしい。もっとひしゃげたりつぶれたりするはず」という意見から本作ではビーム兵器はほとんど存在せず、爆発するよりも割れたり砕けたりする破壊描写を取っている。断面や欠片などを詳細に描かなくてはならないことに加えて、線の多いモビルスーツデザインであるため作画コストはかなり高く、労働量と待遇の問題が見合わずにスタジオから離脱した古参スタッフもいたほど。
 +
:第一期では[[オルガ・イツカ]]を中心に団結した少年たちの物語として展開。命以外何一つ持たないという彼らの「持たざる者の強み」と「命の軽さ」というまさしく体を張った生き様で、「ヒューマンデブリ」「宇宙ネズミ」と侮られてきた彼らが一つの大仕事を自分たちの手で成し遂げるという一種のサクセス・ストーリーであった。
 +
:第二期では社会的に大きな認知をされることになった鉄華団と、台頭してきた彼らを敵視するテイワズ内部の不満を抱えた勢力との身内での対立が始まる。また、腐敗した体制を露見してしまったギャラルホルンも[[マクギリス・ファリド]]が復興の旗手としてその発言力を高めつつあることを危惧する[[ラスタル・エリオン]]達と緊張を高め、ラスタルの命令による爆破テロとそれに端を発した紛争に発展。新興勢力と既得権勢力との対立図式は味方同士の足の引っ張り合いと、敵同士での結託という混迷の物語へとシフトしていく。
 +
:シリーズ構成は「とらドラ!」「ここさけ」「あの花」などでの長井龍雪監督とのタッグで知られる岡田麿里。彼女は自らの経験を投影した学生同士や少女中心の青春群像を得意としており、本作でも戦闘シーンよりも性愛や身内同士の対立などの人間ドラマに重点が置かれている。
 +
:一期ではサクセスストーリーとして幕を閉じた物語だが、二期のストーリーが進行するに従って登場人物が次々に命を落としていく展開が目立つようになる。最終的には、鉄華団は組織として壊滅。これは監督が物語開始以前から三日月や鉄華団について、新撰組や滅びの美学を意識した「主人公勢力の全滅」という結末を予定していたため。だが、「一期でクーデリアを送り届ける」「二期で鉄華団が滅びる」という最重要部分以外は予定されていた展開の急な変更も数多く、作中で語られなかった設定や本編後に追加で発表された設定も枚挙に暇がない。
 +
:そのため、鉄華団の役割を始め、マクギリス・ファリドが望んだものとは何だったのか、モビルアーマーとは、厄祭戦とは何だったのかなどなど現在でも様々な議論がなされている。これらのうちにはインタビューやスピンオフ作品などで回答がなされているものもあるので、興味を持った人は調べてみると良いだろう。
 +
 
 
== ストーリー ==
 
== ストーリー ==
 
;第一期
 
;第一期
:『厄祭戦』――かつて全人類を滅亡の淵にまで追い込んだ大戦争があった。その戦争が終結して300年、『厄祭戦』で活躍した家門「[[セブンスターズ]]」の庇護のもと、破壊しつくされた人々の生活がようやく安定を取り戻し始めていた。しかし一方、地球圏から遠く離れた火星では、様々な問題への対処や法整備が遅れており、特に貧困、「ヒューマンデブリ」と呼ばれる人身売買は公然と行われており、社会問題として根強く残っていた。火星に本拠を置く民間軍事会社「クリュセ・ガード・セキュリティ(CGS)」もそんなヒューマンデブリを劣悪な環境で業務に従事させる「火星の一般的な企業」である。そんなある日、CGSに大きな仕事が舞い込んでくる。「火星独立運動の乙女」[[クーデリア・藍那・バーンスタイン]]の護衛任務である。だが火星の独立を望まない勢力から命を狙われる立場にあった彼女からの依頼は、CGSに敵を呼び込むことになってしまった。モビルスーツをも投入した大勢力に、少年達を見捨てて逃げ出していく大人達。絶体絶命の危機に、地下深くに眠る[[ガンダム・フレーム]]が目覚めを待つ……。
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:『厄祭戦』――かつて全人類を滅亡の淵にまで追い込んだ大戦争があった。その戦争が終結して300年、『厄祭戦』で活躍した家門「[[セブンスターズ]]」の庇護のもと、破壊しつくされた人々の生活がようやく安定を取り戻し始めていた。しかし一方、地球圏から遠く離れた火星では、様々な問題への対処や法整備が遅れており、特に「ヒューマンデブリ」と呼ばれる貧困層や誘拐など犯罪に巻き込まれた子供たちの人身売買は公然と行われており、社会問題として根強く残っていた。火星に本拠を置く民間軍事会社「クリュセ・ガード・セキュリティ(CGS)」もそんなヒューマンデブリを劣悪な環境で業務に従事させる「火星の一般的な企業」である。そんなある日、CGSに大きな仕事が舞い込んでくる。「火星独立運動の乙女」[[クーデリア・藍那・バーンスタイン]]の護衛任務である。だが火星の独立を望まない勢力から命を狙われる立場にあった彼女からの依頼は、CGSに敵を呼び込むことになってしまった。モビルスーツをも投入した大勢力に、少年達を見捨てて逃げ出していく大人達。絶体絶命の危機に、地下深くに眠る[[ガンダム・フレーム]]が目覚めを待つ……。
  
 
;第二期
 
;第二期
:[[オルガ・イツカ]]率いる[[鉄華団]]は、大きな犠牲を出しながらも[[クーデリア・藍那・バーンスタイン]]、蒔苗東護ノ介の護衛を完遂し、火星圏に大きな利益をもたらした。また、蒔苗の推挙によってアーブラウ軍事顧問を務めることとなり、「鉄華団」の名は広く知られることとなった。一方、対照的に[[ギャラルホルン]]は蒔苗東護ノ介の復権を強引な形で妨害しようとしたことがきっかけで内部の腐敗が明らかになり、その信頼を失墜させていた。新米社長として多忙な日々を送るオルガや鉄華団の面々はようやく「自分たちの居場所」を見つけ、その前途は揚々たるものであった。しかし、そうした彼らの躍進は、本来味方であるテイワズ内部からの反感を買うことになってしまう。[[ギャラルホルン]]もまた同様に、[[マクギリス・ファリド]]をはじめとする若きセブンスターズによって長老達の立場が脅かされつつあった。主導権を得るために味方が味方を撃ち、敵が味方となる混乱の世代闘争の幕開けである。
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:[[オルガ・イツカ]]率いる[[鉄華団]]は、大きな犠牲を出しながらも[[クーデリア・藍那・バーンスタイン]]、蒔苗東護ノ介の護衛を完遂し、火星圏に大きな利益をもたらした。また、蒔苗の推挙によってアーブラウ軍事顧問を務めることとなり、「鉄華団」の名は広く知られることとなった。クーデリアもまたアドモス商会を設立し、テイワズやノブリスの後ろ盾に支えられたハーフメタルの取引で得た資金を火星の福祉に回す日々を送る。一方、対照的に[[ギャラルホルン]]は蒔苗東護ノ介の復権を強引な形で妨害しようとしたことがきっかけで内部の腐敗が明らかになり、その信頼を失墜させていた。新米社長として多忙な日々を送るオルガやクーデリアの躍進は、それまで味方側だった人々の反感をも買うことになってしまう。[[ギャラルホルン]]もまた同様に、[[マクギリス・ファリド]]をはじめとする若きセブンスターズによって長老達の立場が脅かされつつあった。そんな中、クーデリアに恨みを抱いた火星の活動家が大海賊「夜明けの地平線団」を雇い、クーデリアと鉄華団に差し向ける。主導権を得るために味方が味方を撃ち、敵が味方となる混乱の世代闘争の幕開けである。
 
 
== 概要 ==
 
:英語タイトルのORPHANSとは孤児の意味。社会的弱者の貧困や搾取などの社会問題を取り上げ、第一話からしてBPO案件になってしまうなど衝撃のスタートを切った。ガンダムシリーズはもともと戦争という世界の暗部に触れるものではあるが、同様のタブーにも踏み込んでいくことで大きな話題となる。監督の長井龍雪は、戦争は単純な勧善懲悪で割り切れるものではないため敵味方それぞれに戦う理由があり、また責められるべき瑕疵があるとして、時に主人公側である鉄華団も冷徹な行動を取るシーンも描写された。また、派手さを優先されやすいロボットアニメでありながら、「宇宙空間という極限環境で稼働し作業に従事するものがビーム一発で壊れるのはおかしい。もっとひしゃげたりつぶれたりするはず」という意見から本作ではビーム兵器はほとんど存在せず、爆発するよりも割れたり砕けたりする破壊描写を取っている。
 
:第一期では[[オルガ・イツカ]]を中心に団結した少年たちの物語として展開。命以外何一つ持たないという彼らの「持たざる者の強み」と「命の軽さ」というまさしく体を張った生き様で、「ヒューマンデブリ」「宇宙ネズミ」と侮られてきた彼らが一つの大仕事を自分たちの手で成し遂げるという一種のサクセス・ストーリーであった。
 
:第二期では社会的に大きな認知されることになった鉄華団と、台頭してきた彼らを敵視するテイワズ内部の不満を抱えた勢力との身内での対立が始まる。また、腐敗した体制を露見してしまったギャラルホルンも[[マクギリス・ファリド]]が復興の旗手としてその発言力を高めつつあることを器具する[[ラスタル・エリオン]]達と緊張を高めつつあった。新興勢力と既得権勢力との対立図式は味方同士の足の引っ張り合いと、敵同士での結託という混迷の物語へとシフトしていく。
 
:「とらドラ!」で非常に高い評価を受けている長井龍雪監督とのタッグで知られる岡田麿里の脚本は対立や駆け引きなどの人間ドラマが秀逸とされ、本作でも同様に人間同士の物語として展開していく。しかし、ストーリーが進行するに従って登場人物が次々に命を落としていく展開が目立つようになる。これは物語開始当初から「主人公勢力の敗北」という結末が決まっていたため、どんどん味方が居なくなっていくという絶望的な状況で、なお足掻くという彼らの姿を描くためであったとされている。しかし、その描写は様々あるものの「その回でクローズアップ→その回で退場」とパターン化し、キャラクターの生死が記号としての印象が強くなってしまった。最終的には前述のとおり鉄華団は組織として壊滅。死亡した団員以外は傭兵業から完全に足を洗った者や別の働き方を見つけた者、あるいは鉄華団の呪縛から逃れられなかった者など様々あるが「それでも彼らは生きている」として物語は幕を閉じることになる。
 
:現在でも様々な議論がなされており鉄華団の役割を始め、マクギリス・ファリドが望んだものとは何だったのか、モビルアーマーとは、厄祭戦とは何だったのかなどなど枚挙に暇がない。これはインタビューなどで岡田麿里氏の発言からいくつか回答がなされているが、それらの中には作中で語られるべき大きな要因があったにも関わらず「(作中たびたびあった同性でのやや親密な描写に関して)火星では同性婚が認められている」「マクギリスはガンダム・バエルを手に入れた時点で計画が完了しており、その後は何も考えてなかった」「(終盤でダインスレイフ中心の戦闘に関して)ダインスレイフはエースパイロットなら難なくよけられる(※作中で「外れた」ことはあっても「避けられた」描写はほとんどない)」など、結果として人間に対しては万能のヒットマン、モビルスーツに対してはダインスレイフという記号的な、ありていに言えば雑な展開に終始し、「[[ラスタル・エリオン]]は[[マクギリス・ファリド]]がやろうとしたことをずっと平和的にやるつもりだった」など物語そのものの根本すら否定しかねない発言まであり、岡田麿里氏の悪評である「物語の整合性がつけるのが苦手」という部分で批判を浴びた。さらには「登場人物の声当てをした声優が気に入ったのでストーリーを改変した」など作品を私物化するような発言もあり、大きく評価を落とした。
 
  
 
== 登場人物 ==
 
== 登場人物 ==
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;[[ネモ・バクラザン]]
 
;[[ネモ・バクラザン]]
 
;[[エレク・ファルク]]
 
;[[エレク・ファルク]]
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;[[ガラン・モッサ]]
  
 
== メカニック ==
 
== メカニック ==
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=== 鉄華団 ===
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'''一期'''
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;[[ガンダム・バルバトス]]
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;[[ガンダム・グシオンリベイク]]
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;[[グレイズ改]]
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:
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;[[流星号]]
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:
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;[[CGSモビルワーカー (陸戦型)]]
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;[[CGSモビルワーカー (宇宙型)]]
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:
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;[[ユニオンモビルワーカー]]
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:
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;[[クタン参型]]
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;[[イサリビ]]
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:
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'''二期'''
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;[[ガンダム・バルバトスルプス]]
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;[[ガンダム・バルバトスルプスレクス]]
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:
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;[[ガンダム・グシオンリベイクフルシティ]]
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:
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;[[ガンダム・フラウロス]]
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:
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;[[獅電]]
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;[[獅電改]]
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;[[雷電号]]
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;[[獅電 (オルガ機)]]
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:
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;[[ランドマン・ロディ]]
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;[[フレック・グレイズ]]
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:
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;[[辟邪]]
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:
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;[[鉄華団新モビルワーカー]]
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:
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;[[ホタルビ]]
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:
  
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=== ギャラルホルン ===
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'''一期'''
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;[[ガンダム・キマリス]]
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;[[ガンダム・キマリストルーパー]]
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:
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;[[グレイズ]]
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:
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;[[グレイズ (指揮官機)]]
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:
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;[[シュヴァルべ・グレイズ]]
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:
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;[[グレイズリッター]]
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:
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;[[グレイズリッター (カルタ機)]]
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:
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;[[グレイズ・アイン]]
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:
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;[[ギャラルホルンモビルワーカー]]
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;[[ハーフビーク級戦艦]]
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;[[ビスコ級クルーザー]]
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'''二期'''
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;[[ガンダム・ヴィダール]]
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;[[ガンダム・キマリスヴィダール]]
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:
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;[[ガンダム・バエル]]
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;[[レギンレイズ]]
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;[[フレック・グレイズ]]
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;[[グレイズリッター (マクギリス機)]]
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;[[ヘルムヴィーゲ・リンカー]]
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:
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;[[グレイズシルト]]
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;[[レギンレイズ・ジュリア]]
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;[[スキップジャック級]]
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=== テイワズ ===
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'''一期'''
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;[[百錬]]
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;[[百錬 (アミダ機)]]
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:
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;[[百里]]
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;[[漏影]]
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;[[ハンマーヘッド]]
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'''二期'''
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;[[獅電]]
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;[[辟邪]]
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:
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;[[マン・ロディ]]
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:
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;[[ユーゴー]]
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:
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;[[黄金のジャスレイ号]]
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=== ブルワーズ ===
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;[[ガンダム・グシオン]]
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;[[マン・ロディ]]
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;[[ブルワーズ戦艦]]
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=== ドルトコロニー ===
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;[[スピナ・ロディ]]
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;[[ユニオンモビルワーカー]]
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=== モンターク商会 ===
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;[[グリムゲルデ]]
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=== 夜明けの地平線団 ===
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;[[ガルム・ロディ]]
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:
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;[[ユーゴー]]
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;[[HDモビルワーカー]]
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=== アーブラウ防衛軍 ===
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;[[フレック・グレイズ]]
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;[[アーブラウ仕様モビルワーカー]]
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=== SAU ===
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;[[ジルダ]]
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;[[SAUモビルワーカー]]
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=== 傭兵 ===
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;[[ゲイレール]]
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;[[ゲイレール・シャルフリヒター]]
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=== その他 ===
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;[[ハシュマル]]
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公式サイトからの記述を参考。
 
公式サイトからの記述を参考。
 
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== 用語 ==
 
== 用語 ==
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;[[ガンダム・フレーム]]
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;[[ヴァルキュリア・フレーム]]
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;[[ロディ・フレーム]]
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;[[ヘキサ・フレーム]]
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;[[ゲイレール・フレーム]]
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;[[グレイズ・フレーム]]
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;[[テイワズ・フレーム]]
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;[[イオ・フレーム]]
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;[[レギンレイズ・フレーム]]
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;[[阿頼耶識システム]]
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;[[エイハブ・リアクター]]
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;[[ナノラミネートアーマー]]
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;[[高硬度レアアロイ]]
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;[[厄祭戦]]
  
 
== 世界観 ==
 
== 世界観 ==
 
== スタッフ ==
 
;原作
 
:矢立肇、富野由悠季
 
:サンライズ
 
;原作
 
:矢立 肇
 
:富野 由悠季
 
 
;監督
 
:長井 龍雪
 
;シリーズ構成
 
:岡田 麿里
 
;キャラクターデザイン原案
 
:伊藤 悠
 
;キャラクターデザイン
 
:千葉 道徳
 
;メカデザイン
 
:鷲尾 直広
 
:海老川 兼武
 
:形部 一平
 
:寺岡 賢司
 
:篠原 保
 
;美術
 
:草薙
 
:音楽
 
:横山 克
 
 
;制作協力
 
:創通・ADK
 
;製作
 
:サンライズ・MBS
 
  
 
== 主題歌 ==
 
== 主題歌 ==
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| 話数 || タイトル
 
| 話数 || タイトル
 
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| colspan="2" | 1期
+
| colspan="2" | 第一期
 
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| 第1話 || 鉄と血と
 
| 第1話 || 鉄と血と
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| 第25話 || 鉄華団
 
| 第25話 || 鉄華団
 
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| colspan="2" | 2期
+
| colspan="2" | 第二期
 
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| 第26話 || 新しい血
 
| 第26話 || 新しい血

2020年7月6日 (月) 08:35時点における最新版

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
読み きどうせんしガンダム てっけつのオルフェンズ
外国語表記 Mobile Suit Gundam Iron-Blooded Orphans
原作
監督 長井龍雪
シリーズ構成 岡田麿里
キャラクターデザイン
  • 伊藤悠(原案)
  • 千葉道徳
メカニックデザイン
  • 鷲尾直広
  • 海老川兼武
  • 形部一平
  • 寺岡賢司
  • 篠原保
  • 美術 草薙
    音楽 横山克
    制作
    • サンライズ
    • MBS
    協力
  • 創通
  • ADK
  • 放送局
  • MBSテレビ
  • TBS系列
  • 放送期間

    第1期:2015年10月4日 - 2016年3月27日

    第2期:2016年10月2日 - 2017年4月2日
    話数 全50話(第1期:全25話、第2期:全25話)
    テンプレートを表示

    概要[編集 | ソースを編集]

    ガンダムシリーズにおけるTVシリーズでは第19作目にあたる。TBS系列の毎日放送(MBS)をキー局として放送された。二期構成で製作された。便宜上2015年10月から2016年3月までを第一期、2016年10月から2017年4月までを第二期とする。
    キャッチフレーズは「いのちの糧は、戦場にある」。本作と同じ時系列や世界設定を用いたスピンオフ作品「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 月鋼(げっこう)」も製作されている。


    英語タイトルの“Orphans”とは孤児の意味。その通りに孤児が主人公であり、社会的弱者の貧困や搾取などの社会問題が散りばめられている。小川正和プロデューサーが十代・二十代の若者をターゲットにした作品として企画を立ち上げ、長井龍雪を監督として起用することで企画が始動。「今の若者にとっては国のために戦うといった展開は現実味がないだろう」という小川氏の判断などもあり、仲間のために戦う少年兵の集団が主人公となった。元々ガンダムファンであった長井監督は「ガンダムに戦争は不可欠だが、戦争を知らない世代である自分がどう戦争を描くのか」について考えた結果、後から加わった脚本家である岡田の意見もあり、広島ヤクザの抗争をメインの一つに据えることが決定される。
    戦争は単純な勧善懲悪で割り切れるものではないとして、時に主人公側である鉄華団が冷徹な行動を取るシーンも描写されたが、折りに触れて「悪」や「報い」が断定的にインタビューで語られてもいる。また、派手さを優先されやすいロボットアニメでありながら、「宇宙空間という極限環境で稼働し作業に従事するものがビーム一発で壊れるのはおかしい。もっとひしゃげたりつぶれたりするはず」という意見から本作ではビーム兵器はほとんど存在せず、爆発するよりも割れたり砕けたりする破壊描写を取っている。断面や欠片などを詳細に描かなくてはならないことに加えて、線の多いモビルスーツデザインであるため作画コストはかなり高く、労働量と待遇の問題が見合わずにスタジオから離脱した古参スタッフもいたほど。
    第一期ではオルガ・イツカを中心に団結した少年たちの物語として展開。命以外何一つ持たないという彼らの「持たざる者の強み」と「命の軽さ」というまさしく体を張った生き様で、「ヒューマンデブリ」「宇宙ネズミ」と侮られてきた彼らが一つの大仕事を自分たちの手で成し遂げるという一種のサクセス・ストーリーであった。
    第二期では社会的に大きな認知をされることになった鉄華団と、台頭してきた彼らを敵視するテイワズ内部の不満を抱えた勢力との身内での対立が始まる。また、腐敗した体制を露見してしまったギャラルホルンもマクギリス・ファリドが復興の旗手としてその発言力を高めつつあることを危惧するラスタル・エリオン達と緊張を高め、ラスタルの命令による爆破テロとそれに端を発した紛争に発展。新興勢力と既得権勢力との対立図式は味方同士の足の引っ張り合いと、敵同士での結託という混迷の物語へとシフトしていく。
    シリーズ構成は「とらドラ!」「ここさけ」「あの花」などでの長井龍雪監督とのタッグで知られる岡田麿里。彼女は自らの経験を投影した学生同士や少女中心の青春群像を得意としており、本作でも戦闘シーンよりも性愛や身内同士の対立などの人間ドラマに重点が置かれている。
    一期ではサクセスストーリーとして幕を閉じた物語だが、二期のストーリーが進行するに従って登場人物が次々に命を落としていく展開が目立つようになる。最終的には、鉄華団は組織として壊滅。これは監督が物語開始以前から三日月や鉄華団について、新撰組や滅びの美学を意識した「主人公勢力の全滅」という結末を予定していたため。だが、「一期でクーデリアを送り届ける」「二期で鉄華団が滅びる」という最重要部分以外は予定されていた展開の急な変更も数多く、作中で語られなかった設定や本編後に追加で発表された設定も枚挙に暇がない。
    そのため、鉄華団の役割を始め、マクギリス・ファリドが望んだものとは何だったのか、モビルアーマーとは、厄祭戦とは何だったのかなどなど現在でも様々な議論がなされている。これらのうちにはインタビューやスピンオフ作品などで回答がなされているものもあるので、興味を持った人は調べてみると良いだろう。

    ストーリー[編集 | ソースを編集]

    第一期
    『厄祭戦』――かつて全人類を滅亡の淵にまで追い込んだ大戦争があった。その戦争が終結して300年、『厄祭戦』で活躍した家門「セブンスターズ」の庇護のもと、破壊しつくされた人々の生活がようやく安定を取り戻し始めていた。しかし一方、地球圏から遠く離れた火星では、様々な問題への対処や法整備が遅れており、特に「ヒューマンデブリ」と呼ばれる貧困層や誘拐など犯罪に巻き込まれた子供たちの人身売買は公然と行われており、社会問題として根強く残っていた。火星に本拠を置く民間軍事会社「クリュセ・ガード・セキュリティ(CGS)」もそんなヒューマンデブリを劣悪な環境で業務に従事させる「火星の一般的な企業」である。そんなある日、CGSに大きな仕事が舞い込んでくる。「火星独立運動の乙女」クーデリア・藍那・バーンスタインの護衛任務である。だが火星の独立を望まない勢力から命を狙われる立場にあった彼女からの依頼は、CGSに敵を呼び込むことになってしまった。モビルスーツをも投入した大勢力に、少年達を見捨てて逃げ出していく大人達。絶体絶命の危機に、地下深くに眠るガンダム・フレームが目覚めを待つ……。
    第二期
    オルガ・イツカ率いる鉄華団は、大きな犠牲を出しながらもクーデリア・藍那・バーンスタイン、蒔苗東護ノ介の護衛を完遂し、火星圏に大きな利益をもたらした。また、蒔苗の推挙によってアーブラウ軍事顧問を務めることとなり、「鉄華団」の名は広く知られることとなった。クーデリアもまたアドモス商会を設立し、テイワズやノブリスの後ろ盾に支えられたハーフメタルの取引で得た資金を火星の福祉に回す日々を送る。一方、対照的にギャラルホルンは蒔苗東護ノ介の復権を強引な形で妨害しようとしたことがきっかけで内部の腐敗が明らかになり、その信頼を失墜させていた。新米社長として多忙な日々を送るオルガやクーデリアの躍進は、それまで味方側だった人々の反感をも買うことになってしまう。ギャラルホルンもまた同様に、マクギリス・ファリドをはじめとする若きセブンスターズによって長老達の立場が脅かされつつあった。そんな中、クーデリアに恨みを抱いた火星の活動家が大海賊「夜明けの地平線団」を雇い、クーデリアと鉄華団に差し向ける。主導権を得るために味方が味方を撃ち、敵が味方となる混乱の世代闘争の幕開けである。

    登場人物[編集 | ソースを編集]

    鉄華団[編集 | ソースを編集]

    • 初期メンバー
    三日月・オーガス
    オルガ・イツカ
    アトラ・ミクスタ
    ビスケット・グリフォン
    昭弘・アルトランド
    ユージン・セブンスターク
    ノルバ・シノ
    ライド・マッス
    タカキ・ウノ
    ヤマギ・ギルマトン
    チャド・チャダーン
    ダンテ・モグロ
    ナディ・雪之丞・カッサパ
    デクスター・キュラスター
    • 中途加入メンバー
    ハッシュ・ミディ
    ザック・ロウ
    デイン・ウハイ
    ラディーチェ・リロト

    クリュセ・ガード・セキュリティ[編集 | ソースを編集]

    マルバ・アーケイ
    ハエダ・グンネル
    ササイ・ヤンカス
    トド・ミルコネン

    火星[編集 | ソースを編集]

    クーデリア・藍那・バーンスタイン
    フミタン・アドモス
    クッキー・グリフォン
    クラッカ・グリフォン
    桜・プレッツェル
    ハバ
    ノーマン・バーンスタイン
    朋巳・バーンスタイン
    ククビータ・ウーグ

    テイワズ[編集 | ソースを編集]

    マクマード・バリストン
    ジャスレイ・ドノミコルス
    名瀬・タービン
    アミダ・アルカ
    ラフタ・フランクランド
    アジー・グルミン
    エーコ・タービン

    ギャラルホルン[編集 | ソースを編集]

    マクギリス・ファリド
    ガエリオ・ボードウィン
    アイン・ダルトン
    クランク・ゼント
    オーリス・ステンジャ
    コーリス・ステンジャ
    コーラル・コンラッド
    新江・プロト
    カルタ・イシュー
    ラスタル・エリオン
    ジュリエッタ・ジュリス
    イオク・クジャン
    ヤマジン・トーカ
    石動・カミーチェ
    ライザ・エンザ
    イズナリオ・ファリド
    ガルス・ボードウィン
    アルミリア・ボードウィン
    ネモ・バクラザン
    エレク・ファルク
    ガラン・モッサ

    メカニック[編集 | ソースを編集]

    鉄華団[編集 | ソースを編集]

    一期

    ガンダム・バルバトス
    ガンダム・グシオンリベイク
    グレイズ改
    流星号
    CGSモビルワーカー (陸戦型)
    CGSモビルワーカー (宇宙型)
    ユニオンモビルワーカー
    クタン参型
    イサリビ

    二期

    ガンダム・バルバトスルプス
    ガンダム・バルバトスルプスレクス
    ガンダム・グシオンリベイクフルシティ
    ガンダム・フラウロス
    獅電
    獅電改
    雷電号
    獅電 (オルガ機)
    ランドマン・ロディ
    フレック・グレイズ
    辟邪
    鉄華団新モビルワーカー
    ホタルビ

    ギャラルホルン[編集 | ソースを編集]

    一期

    ガンダム・キマリス
    ガンダム・キマリストルーパー
    グレイズ
    グレイズ (指揮官機)
    シュヴァルべ・グレイズ
    グレイズリッター
    グレイズリッター (カルタ機)
    グレイズ・アイン
    ギャラルホルンモビルワーカー
    ハーフビーク級戦艦
    ビスコ級クルーザー

    二期

    ガンダム・ヴィダール
    ガンダム・キマリスヴィダール
    ガンダム・バエル
    レギンレイズ
    フレック・グレイズ
    グレイズリッター (マクギリス機)
    ヘルムヴィーゲ・リンカー
    グレイズシルト
    レギンレイズ・ジュリア
    スキップジャック級

    テイワズ[編集 | ソースを編集]

    一期

    百錬
    百錬 (アミダ機)
    百里
    漏影
    ハンマーヘッド

    二期

    獅電
    辟邪
    マン・ロディ
    ユーゴー
    黄金のジャスレイ号

    ブルワーズ[編集 | ソースを編集]

    ガンダム・グシオン
    マン・ロディ
    ブルワーズ戦艦

    ドルトコロニー[編集 | ソースを編集]

    スピナ・ロディ
    ユニオンモビルワーカー

    モンターク商会[編集 | ソースを編集]

    グリムゲルデ

    夜明けの地平線団[編集 | ソースを編集]

    ガルム・ロディ
    ユーゴー
    HDモビルワーカー

    アーブラウ防衛軍[編集 | ソースを編集]

    フレック・グレイズ
    アーブラウ仕様モビルワーカー

    SAU[編集 | ソースを編集]

    ジルダ
    SAUモビルワーカー

    傭兵[編集 | ソースを編集]

    ゲイレール
    ゲイレール・シャルフリヒター

    その他[編集 | ソースを編集]

    ハシュマル

    用語[編集 | ソースを編集]

    ガンダム・フレーム
    ヴァルキュリア・フレーム
    ロディ・フレーム
    ヘキサ・フレーム
    ゲイレール・フレーム
    グレイズ・フレーム
    テイワズ・フレーム
    イオ・フレーム
    レギンレイズ・フレーム
    阿頼耶識システム
    エイハブ・リアクター
    ナノラミネートアーマー
    高硬度レアアロイ
    厄祭戦

    世界観[編集 | ソースを編集]

    主題歌[編集 | ソースを編集]

    • オープニングテーマ
    「Raise your flag」
    「Survivor」
    「RAGE OF DUST」
    「Fighter」
    • エンディングテーマ
    「オルフェンズの涙」
    「STEEL-鉄血の絆-」
    「少年の果て」
    「フリージア」
    • 挿入歌
    「戦火の灯火」
    「天空の先へ」

    各話リスト[編集 | ソースを編集]

    話数 タイトル
    第一期
    第1話 鉄と血と
    第2話 バルバトス
    第3話 散華
    第4話 命の値段
    第5話 赤い空の向こう
    第6話 彼等について
    第7話 いさなとり
    第8話 寄り添うかたち
    第9話
    第10話 明日からの手紙
    第11話 ヒューマン・デブリ
    第12話 暗礁
    第13話 葬送
    第14話 希望を運ぶ船
    第15話 足跡のゆくえ
    第16話 フミタン・アドモス
    第17話 クーデリアの決意
    第18話
    第19話 願いの重力
    第20話 相棒
    第21話 還るべき場所へ
    第22話 まだ還れない
    第23話 最後の嘘
    第24話 未来の報酬
    第25話 鉄華団
    第二期
    第26話 新しい血
    第27話 嫉心の渦中で
    第28話 夜明け前の戦い
    第29話 出世の引き金
    第30話 アーブラウ防衛軍発足式典
    第31話 無音の戦争
    第32話 友よ
    第33話 火星の王
    第34話 ヴィダール立つ
    第35話 目覚めし厄祭
    第36話 穢れた翼
    第37話 クリュセ防衛戦
    第38話 天使を狩る者
    第39話 助言
    第40話 燃ゆる太陽に照らされて
    第41話 人として当たり前の
    第42話 落とし前
    第43話 たどりついた真意
    第44話 魂を手にした男
    第45話 これが最後なら
    第46話 誰が為
    第47話 生け贄
    第48話 約束
    第49話 マクギリス・ファリド
    第50話 (最終回) 彼等の居場所

    リンク[編集 | ソースを編集]

    評論[編集 | ソースを編集]