機動戦士ガンダムSEED DESTINY

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機動戦士ガンダムSEED DESTINY(Mobile Suit Gundam SEED DESTINY)[編集 | ソースを編集]

2004年10月9日(一部地域は同年10月16日)から2005年10月1日(一部地域は同年10月8日)まで毎日放送・TBS系列で全50話放映された。
機動戦士ガンダムSEEDの続編(2年後が舞台)にあたり、再び勃発したザフトと地球連合の戦争のなかで2年前のオーブ侵攻戦に巻き込まれて家族を失ったザフトの若きパイロットであるシン・アスカと不本意ながらザフトに戻ったアスラン・ザラ、そして再び戦う決意をしたキラ・ヤマトの三人の苦悩と信念を描いた作品。前作での登場人物の多くが再登場した。

前作「機動戦士ガンダムSEED」同様に非常に高い人気を得た作品である。放送終了後の現在も関連のトークイベント開催やプラモデル、フィギュアなどが発売されており、登場キャラクターやモビルスーツの魅力に溢れた作品であるといえる。なお、「当初から明言されていた主人公の完全な敗北」という結末を迎えた最初のガンダム作品である。この結末や劇中におけるシン・アスカの扱いの悪さもあり前作以上に賛否両論となった作品でもある。

HDリマスター版[編集 | ソースを編集]

2011年10月に発表された企画「HDリマスタープロジェクト」で製作されているリマスタリング版。 総集編などの一部内容を再編集し、新作カット・新規収録を多数追加している(スペシャルエディションや前作のカットも含まれている)。あくまでも「HDリマスター」であり「リメイク」ではないので、物語の大筋や顛末は変更されていない。

登場人物[編集 | ソースを編集]

シン・アスカ
本作の主人公。だが作中での出番が少ない為、本当の主人公ではないのではないか?という声もある(余談だが、「シン・キラ・アスランの三者の視点から物語を書きたかった」と発言していることから、「三人の主人公の一人」とするのがより正確だろうか)。
前大戦でオーブが攻められた時に両親と妹を喪う。その後プラントに移住し軍属となりデュランダル議長に素質を見出され新造艦ミネルバの所属となり、インパルスガンダムに乗る。後にデスティニーに乗り換える(が、それ以降は三隻同盟を中心とした視点になった事から活躍描写が減った)。作中では死んだ妹を偲ぶかのように、形見である携帯電話を持ち歩いていた。
ルナマリア・ホーク
ミネルバ所属のMSパイロット。赤く塗装された専用のガナーザクウォーリアを愛機とする。シンがデスティニーに乗り換えてからは彼女がインパルスに乗るようになる。アスランに迫っていたが、立たずに挫折。シンがアスランを撃墜して一緒に乗っていた妹のメイリンの命を奪った事(実際は二人とも生存)を切っ掛けに互いの傷跡を埋めるようにシンとフラグが立った。
レイ・ザ・バレル
ミネルバ所属のMSパイロット。デュランダルと出会って顔を赤らめて抱きついたり、なぜかシンと同室だったりと、何かとおいしい(?)役どころであった。だが、その役どころは議長とは昔から関係を持っていた事、シン・アスカを優秀な戦士へと成長させる為にサポートをするように議長から指示されていた。
タリア・グラディス
新造艦ミネルバの艦長。デュランダル議長とはかつて男女の仲であったが婚姻統制を敷かれた為、別れた経緯がある(だが作中では関係はまだ続いてるように思える描写がある)。声はキシリア様の人。
ギルバート・デュランダル
現プラント議長。表向きはいい顔だが、裏でラクスに暗殺部隊を仕向けたり勝手に「デスティニープラン」を計画し衛星一個を私有していたりした。前作での敵役ラウ・ル・クルーゼと交友関係にあった。声はシャアの人。
ミーア・キャンベル
雲隠れ(キラと一緒に隠遁)してしまったラクスの代わりとしてラクスに仕立て上げられた人。整形しているので顔はそっくりだが本物より胸が大きい。デュランダル議長にいいように使われていたが、素直ないい娘だった。
メイリン・ホーク
ミネルバの搭乗員でMS通信管制官。ルナマリアの妹。出番は少なかったが終盤になってザフトから脱走するアスランの手助けをした事でフラグを立て、一気に畳み掛けるようにしてアスランの横を占拠した。
ネオ・ロアノーク
地球連合軍の特殊部隊を率いる。ステラらエクステンデッドを失いアークエンジェルに捕まって後、記憶操作が解け自分がムウ・ラ・フラガであったことを思い出す。とはいえ声や乗機や振る舞い等で番組開始当時から予測はされていた。
ステラ・ルーシェ
ネオ率いる特殊部隊のエクステンデッドの一人。不思議少女。何事においても「加減」というものを知らない。中立地域でシンと出会い仲良くなるが、最終的には彼の腕の中で息を引き取った。Ζガンダムで言うところのフォウ・ムラサメの役どころ。
ハイネ・ヴェステンフルス
第二次ヤキン・ドゥーエ戦役を闘いぬいたエースパイロット。その功績から現在はFAITHとしての活動を許されている。上下関係を嫌い、ミネルバクルーと合流してすぐ打ち解けるなど気さくで空気の読める男。ハイネ隊を率いて戦う。パーソナルカラーはオレンジ。その人柄を慕う部下は多く、自らも両肩をオレンジで染めるなど隊の結束は強い。
ロード・ジブリール
ブルーコスモスの盟主でロゴスの一員。いろいろとがんばったが前作のアズラエルほどのやんちゃはしなかった。ラスボスではないから仕方の無いところではあるが。
アスラン・ザラ
前作から登場。前大戦終結後は「アレックス・ディノ」という偽名を使い、オーブでカガリのボディガードをしていた。だがいろいろ悩んでプラントに戻ったりオーブに帰ってきたりとどうにも地に足がつかない。わるく言えばヘタレ、よく言えばちゃんと苦悩したキャラだったといえる。
キラ・ヤマト
最強のコーディネイター。前作の主人公。しかし本作でも主役であるとの声も。登場時の機体はフリーダム、後にストライクフリーダムに乗り換えることになる。
ラクス・クライン
前作から引き続き登場する、クライン派の現代表。前大戦終了後、キラやマリューらとともにオーブ国内で隠遁に近い生活をしていたが、ラクス自身を狙った暗殺事件が原因でアークエンジェルに搭乗、再び表舞台に姿を現す。ストライクフリーダムの手配など、裏から戦力を手配するしたたかさは今作でも健在。
カガリ・ユラ・アスハ
前作から登場。オーブの代表首長となる。日本語で手紙が書ける。前半は否定をされる場面が多く、後半は出番が極端に減ったためメインヒロインの1人とは思えない状態だった。とはいえ最終的に首長らしくなり、今作で最も精神的に成長したキャラクターとなった。

登場メカ[編集 | ソースを編集]

ザフト[編集 | ソースを編集]

インパルスガンダム
ザフトで新たに開発された機体で、前大戦で連合が作ったストライクガンダムが設計コンセプトのベースになっている。最初はシンの機体で、後にルナマリアへと譲られた。
フォースインパルスガンダム
ザフト版エールストライク。
ソードインパルスガンダム
ザフト版ソードストライク。これだけストライクと同じ頭に「ソード」の名がが付く。
ブラストインパルスガンダム
ザフト版ランチャーストライク。
セイバーガンダム
色々あって、後にロールアウトされた機体。戦闘機形態へと変形できる。一時期、ザフト軍へ戻っていたアスランが搭乗。
デスティニーガンダム
ザフト版ストライクI.W.S.P.なコンセプトの機体。戦争を止めるための力が欲しかったシンにギルが託した。シン専用に調整しているために、ほぼ彼の専用機になっている。
レジェンドガンダム
前大戦末期に開発され、多大なる戦果を上げたプロヴィデンスの後継機。本来ならアスランに渡されるはずだったが、その前に離反したので、レイによって運用された。
ザクウォーリア
ザフトが開発した「ニューミレニアムシリーズ」のMS。ストライクなどの初期型GAT-Xシリーズを上回る性能を持つ。こちらは一般兵用で、ルナマリア用ライブ仕様も存在する。装備換装システムも搭載。
ブレイズザクウォーリア
いわゆる、エールザク。原作でアスランが搭乗した他、パイロット不明の、黒にファイヤーパターンが描かれたタイプライブ仕様が登場する。
ガナーザクウォーリア
一般用、ルナマリア用ハイネ隊仕様が存在。いわゆる、ランチャーザク。
スラッシュザクウォーリア
いわゆる、ソードザク。得物はアックスだが。
ザクファントム
指揮官用のザク。少し性能が上がっている。レイ用なども存在。U.C.で言うところのザクIIS型な機体。
ブレイズザクファントム
一般用、レイ用ディアッカ用ハイネ用、パイロット不明のパープルカラーがある。
ガナーザクファントム
スラッシュザクファントム
イザーク用がある。一般機は劇中未登場。
グフイグナイテッド
一般用、ハイネ用イザーク用がある。やはり、ザクとは違うらしい。
アッシュ
ラクス達の暗殺を企てた部隊が使用した水陸両用型。一般用と特殊部隊用の2種類が存在する。デザインの元ネタは同スタジオで作られている『ケロロ軍曹』主人公のケロロ軍曹。
ジンハイマニューバ2型
MSVであったジンハイマニューバの後継機で、日本刀型の実体剣を装備。
ゲイツR
前大戦末期に作られたゲイツの改修型。腰のワイヤーがレールガンへと変更された。もちろん、やられメカ。
バビ
射撃武器のみで構成された機体。可変機で大気圏内飛行可能。火力だけなら、量産機としてはなかなかの物。
AWACSディン
ガズウート
ジオグーン
ジンワスプ改

地球連合軍[編集 | ソースを編集]

ガイアガンダム
四足歩行形態に変形する。後にザフト軍へ戻ってきたが、今度はクライン派に強奪されてバルトフェルドが使用する(橙色Ver.)。
アビスガンダム
水中戦を主にした機体。何故、宇宙で作られた機体なのに水中用なのか、という疑問を『SDガンダム ガシャポンウォーズ』HPでネタにされていた。
カオスガンダム
ドラグーン・システムを搭載した機体。1/144サイズが50円で売られたり、数で押されたとはいえ、量産機ムラサメに落とされたりとさんざんな扱い。
ウィンダム
ストライカーパックを装着可能で、ジェットストライカー装備ドッペルホルン装備マルチストライカー装備がある。一般用、ネオ用が存在。量産機とは思えないカッコイイデザインが特徴。
デストロイガンダム
サイコガンダム似とビグ・ザム似の2つの形態をとる超大型MS。終盤には少数量産されるも、デスティニー、レジェンド、インパルスに次々と倒されていった。
ダガーL
ダガーシリーズの後継機。ジェットストライカー装備ドッペルホルン装備なども登場。やられメカ。
ダークダガーL
105ダガー
エグザス
メビウス・ゼロの後継機にあたるMAで、同じく有線式ガンバレルを装備しているが、メビウス・ゼロのそれが実弾兵器だったのに対し、こちらはビーム兵器になっている。
ザムザザー
カニみたいなMA。ハイペリオンガンダムと同じく、モノフェーズ・シールドを持っているために防御力は凄まじく高い。
ゲルズゲー
下半身がクモみたいなMA。上半身はストライクダガーの物を流用している。ガンダムの長い歴史の中でもかなり気持ち悪い機体である。
ユークリッド
終盤に登場したMA。量産されている。
ランチャーダガー
フォビドゥンヴォーテクス

オーブ軍[編集 | ソースを編集]

ムラサメ
オーブの可変量産機。3機がかりとはいえカオスを倒すというミラクルを起こす。変形時はどう見てもΖガンダム。赤みがかった黄色(オレンジ)系統のカラーリングのバルトフェルド機も登場。
M1アストレイ
フリーダムガンダム
ストライクルージュ
オオワシアカツキ
ウズミ・ナラ・アスハが娘のために開発した機体。ベースはストライクで、換装システムもある。こちらはエールパックを装備したものと思えば。
シラヌイアカツキ
ドラグーン・システムを装備した形態。主に宇宙専用。カガリはこの形見にもなる機体をさっさとムウに譲っている。

クライン派[編集 | ソースを編集]

ストライクフリーダムガンダム
フリーダムガンダムの発展型。「ドラグーン・システム」の搭載により、射撃兵装が充実している。
ストライクフリーダムガンダム (ミーティア)
インフィニットジャスティスガンダム
ジャスティスガンダムの発展型。近接武器が充実している。
インフィニットジャスティスガンダム (ミーティア)
ドムトルーパー
ザクグフと同時期に設計されていた機体。しかし、腕のいいパイロットでないと使いこなせないためにザフト軍に制式採用されず、その後、クライン派の戦力として改装された本機が戦場に姿を現す事となった。

戦艦、艦艇[編集 | ソースを編集]

ミネルバ
ザフト軍で開発された戦艦。セカンドステージシリーズのMSにワイヤレスでエネルギーを送るデュートリオンビーム送電システムがある。
ナスカ級
ローラシア級
ゴンドワナ級
コンプトン級
レセップス級
ピートリー級
ボズゴロフ級
ガーティ・ルー
地球連合軍ダニロフ級イージス艦
ドレイク級
アガメムノン級
J.P.ジョーンズ
ボナパルト
ネルソン級
オーブ軍イージス艦
オーブ軍空母タケミカズチ
クサナギ
オーブ軍イズモ級二番艦。
ツクヨミスサノヲ
イズモ級でクサナギの同型艦。
クラオミカミ級
アークエンジェル
前大戦でも活躍した艦。2年前との違いはお風呂が付いたことと、水中にも潜れるようになったところ。
エターナル
前大戦でも活躍した艦。アークエンジェルと違い、2年前との違いはない。

用語[編集 | ソースを編集]

エクステンデッド
過剰なまでの薬物投与や訓練によって、ナチュラルにコーディネイター並みもしくはそれ以上の能力を持たせたもの。特殊な薬物の継続使用や特殊な機械を用いないと生きていられないが、ブーステッドマンよりは精神面などが安定している。
ブロックワード
エクステンデッドの暴走を防ぐために考案されたもの。エクステンデッド一人につき一つ設定されており、これを聞くとエクステンデッドは恐慌状態に陥る。
FAITH
ザフトにおいて議長から特例として与えられる権威職。特別な功績があった際などに送られる。階級に関わらず作戦立案に口出ししたり独自行動等の権限を与えられている。前作でもアスランが任命されていたが、今作ではこれに該当するものがかなりいる。
デスティニー・プラン
デュランダル議長が議会の許可無く勝手に立ち上げたプラン。内容は大雑把に言えば「全人類の遺伝子特性を解析し各人に最適な役職を振り分ける」というもの。ラクス・クラインおよびキラ・ヤマトはこの計画を「人間が自由に未来を選択できるという可能性を閉ざすもの」として阻止するために戦った。

商品情報[編集 | ソースを編集]

関連作品[編集 | ソースを編集]