「袖付き」の版間の差分
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2019年10月15日 (火) 13:51時点における版
袖付き
- 規模
- 旧ジオン残党の中ではかなり大規模
- 知名度
- 不明だが、軍関係者にとっては恐らく常識レベル
『袖付き』は、『機動戦士ガンダムUC』とその派生作品群、および『機動戦士ガンダムNT』に登場するネオジオン残党。
概要
シャアの反乱(第二次ネオ・ジオン抗争)後に形成されたネオ・ジオンの残党組織で、所属MSに襟や袖を模した装飾が施されているため「袖付き」という俗称が付いた。アクシズ落としが失敗し、総帥シャア・アズナブルが行方不明となったためバラバラになっていた各勢力を「シャアの再来」と呼ばれるフル・フロンタルがまとめ上げて成立した組織で、MSの装飾は組織としての一体感を持たせるためのものである。
その構成は新生ネオ・ジオンが中心であり、ミネバ・ラオ・ザビを指導者に頂くことを条件に合流した旧ネオ・ジオン残党、さらには地上の公国軍残党のほか、フロンタルのカリスマ性に惹かれた若者による「親衛隊」やジオン共和国内の「風の会」所属の部隊などからなる。様々なジオン系の武装勢力を寄せ集めであり、組織としての一体性に乏しく兵員の練度も装備の質も非常にバラつきが激しい。また法的にも実質的にも正規の軍組織ではなくテロリスト集団と見なされており、袖付き側もある程度はそれを認めている。それ故国際法の適用や戦時条約の締結は期待できないが、ダカール襲撃後は彼らと連邦軍の一連の戦闘を「第三次ネオ・ジオン戦争」と呼称する動きが出てきている。
このように組織としての体裁すら怪しい有様だが、その目的は「ラプラスの箱」の入手とそれによるジオンの復活であり、フル・フロンタル当人もジオン共和国国防大臣モナハン・バハロが用意した人工ニュータイプである。ガランシェール隊によるビスト財団からの「箱」の譲渡交渉をきっかけとして歴史の表舞台に現れ、世界中を再び戦火に巻き込んでいく。「箱」の鍵となるユニコーンガンダムやロンド・ベルをはじめとする地球連邦軍との戦闘を経てミネバ・ラオ・ザビとガランシェール隊は袖付きを離反。インダストリアル7における最終決戦によってフロンタルと戦力の大半を失ったことで壊滅した。
言及作品
- 機動戦士ガンダムUC
- フロンタル率いる敵役の組織として登場。決して一枚岩とは言えない内情が描かれた。
- 機動戦士ガンダムNT
- ゾルタン率いる敵役の組織として登場。
実際はジオン共和国軍の部隊が所属を明かされないよう、「袖付き」に偽装したものであり、組織としての「袖付き」は登場していない。
人物
- オードリー・バーン(ミネバ・ラオ・ザビ)
- 組織の最高指導者。
- フル・フロンタル
- 実質的な指導者。
- ペペ・メンゲナン
- パラオ総督。
- テニスン・バゲット
- 旧式装備ながら高い練度を誇る大規模艦隊、「テニスン艦隊」の司令。
- ザミュ・サミュ
- パラオ所属の熟練パイロットの1人。ドライセンを愛機としていたが、パラオ攻防戦で殉職する。
- ビランチャ・ベーア
- パラオ所属の熟練パイロットの1人。ガルス系の専用機シュツルム・ガルスを駆る。
- ワークラッハ・バナム
- 袖付き所属のパイロットの1人。奪取したシナンジュ・スタインのテストを務めるが、インテンション・オートマチック・システムの暴走で友軍を手にかけてしまう。
フロンタル親衛隊
フロンタルのカリスマ性に惹かれた若者で構成され、新鋭機であるギラ・ズール (親衛隊仕様)が支給されている。
- アンジェロ・ザウパー
- 親衛隊長。特にフロンタルに心酔している。
- ルガー・ルウ
- 漫画『アクロス・ザ・スカイ』に登場。リバウのパイロットを務める。
- バト・パンセリノス
- 漫画『アクロス・ザ・スカイ』に登場。フロンタル専用ギラ・ドーガのパイロットを務める。
- ゼクスト・アーデ
- 外伝『『袖付き』の機付長は詩詠う』に登場。上司のアンジェロに強い忠誠心を持つ。
ガランシェール隊
偽装貨物船ガランシェールを母艦とする実働部隊。
- スベロア・ジンネマン
- ガランシェール隊隊長で、通称「キャプテン」。壮絶な過去と豊富な戦歴を持つ。
- マリーダ・クルス
- ジンネマンに保護されたプルシリーズの生き残り。ジンネマンとミネバに強く忠誠を誓う。
- ギルボア・サント
- 操舵手兼MSパイロット。パラオに妻子を持つ。
- フラスト・スコール
- 航行士。ギルボアと並ぶジンネマンの腹心の部下。
- アレク
- ギルボア戦死後の操舵手。
- サボア
- MSパイロット。最序盤のインダストリアル7での戦闘で戦死。
- トムラ
- メカニック。捕虜となったバナージとも気さくに接し、ユニコーンの整備も請け負う。
技術者、機付長
- ゴティ・ハヤミ
- 漫画『MSV 楔』に登場。シナンジュ・スタインの試験責任者。
- スポッター・シス
- 外伝『『袖付き』の機付長は詩詠う』に登場。フル・フロンタル親衛隊でMS整備兵を務める。
- ペンプティ・ラス
- 外伝『『袖付き』の機付長は詩詠う』に登場。MS整備兵を務める。
- ジェトロ・ロイド
- 外伝『『袖付き』の機付長は詩詠う』に登場。パラオに駐屯するMS整備兵。
ジオン残党軍
カークスを中心とする地上のシンパ。地球に降下したガランシェール隊と協力する。
- ヨンム・カークス
- ダカール(アニメ版)、トリントンの襲撃を指揮した隊長。
- ロニ・ガーベイ
- カークスの下に身を寄せるニュータイプの少女。
ジオン共和国
右翼政治団体「風の会」が戦力として参加しており、袖付き壊滅後も一部構成員を迎え入れ、本組織に偽装した部隊を結成している。
- ギリガン・ユースタス
- 「風の会」が掲げる思想に傾倒するMSパイロット。だが経験は浅い。
- モナハン・バハロ
- ジオン共和国国防大臣。「サイド共栄圏」の発案者であり、裏で資金援助を行っている。袖付きの黒幕とも言える人物。
- ゾルタン・アッカネン
- 「フロンタルの失敗作」。
- エリク・ユーゴ
- ゾルダンの監視役。
所属機体
袖付き
- ドライセン
- ガザC
- ガザD
- ガ・ゾウム
- ズサ
- バウ (袖付き仕様)
- アイザック
- シュツルム・ガルス
- ドラッツェ
- ギガン
- ゲルググ
- ヤクト・ドーガ (袖付き仕様)
- リゲルグ
- ザクIII (袖付き仕様)
- ドーベン・ウルフ (袖付き仕様)
ジオン残党軍
ジオン共和国軍
関連地名
- パラオ
- 本拠地。居住区や大規模な基地施設を持つ。
関連組織
- 地球連邦軍
- 敵対組織だが、裏で軍の予算獲得を目的にシナンジュ・スタインを譲渡している。
- ビスト財団
- 「箱」を巡る取引を目論む。