「エゥーゴ」の版間の差分
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− | + | ブレックス准将の意思に賛同した連邦軍部隊を母体として、[[ジオン残党]]勢力や民間協力者などが合流する形で構成され、スポンサーとして[[アナハイム・エレクトロニクス社]]が資金や装備の提供を行っている<ref>この他、組織の実情を知った元ティターンズ兵の参加も確認されている。</ref>。また、[[クワトロ・バジーナ]]([[シャア・アズナブル]])から提供された[[アクシズ]]の技術もあって、その技術水準は高かった。一方で、作戦行動はスポンサーであるアナハイムの意向が反映される場面も多い。 | |
− | + | 組織の目的はスペースノイドの意向を反映させ、[[地球]]の再生をうたうという物であり、当初は軍事組織ではなくスペースノイドの生活維持を目的に自然発生的に発足した組織であった<ref>その為、組織は確固たる指揮系統を持たず、軍事組織としても風紀が緩い傾向にあった。</ref>。アナハイムとの協力関係の締結と[[30バンチ事件]]を契機に急速に勢力を拡大して軍事組織化を果たし、[[アーガマ]]や[[リック・ディアス]]を建造・開発して軍備を拡大。[[宇宙世紀]]0087年の「[[ガンダムMk-II]]強奪事件」で歴史の表舞台に立った。Mk-II強奪事件を切っ掛けに勃発した[[グリプス戦役]]では、当初こそティターンズ側の情報操作もあってテロリストとして社会に認知され、劣勢を強いられていたが、ブレックスの死後エゥーゴの代表者となったクワトロによる[[ダカール演説]]がその認識を一変させ、連邦内に反ティターンズの機運を呼び込んだ。その後も[[カミーユ・ビダン]]の活躍、[[カラバ]]との連携もあって劣勢を挽回。[[メールシュトローム作戦]]で奪取した[[グリプス2]]の砲撃によりティターンズを壊滅に至らしめ、グリプス戦役に勝利する。 | |
− | + | しかし、戦役中に組織の主要人物の殆どは戦死。他にも戦闘不能、行方不明となった構成員も多く、結果として組織上層部は保守派が台頭。ジオン系の構成員の一部もアクシズ([[ネオ・ジオン]])に合流するなど、著しい弱体化を辿る事になった<ref>ティターンズとの決戦を生き延びた戦力も、アーガマを除いてごく僅かという状態であった。</ref>。その後、[[第一次ネオ・ジオン抗争]]でネオ・ジオンの地球圏制圧作戦への抗戦は[[ジュドー・アーシタ]]達[[ガンダムチーム]]に任される形となり、戦後残存した戦力は連邦軍に吸収・併合される形で組織は消滅。一部メンバーは[[ロンド・ベル]]に再編され、[[第二次ネオ・ジオン抗争]]等で活躍した。 | |
一方、グリプス戦役以降に組織を離脱した急進的な勢力は反連邦セクト「[[エグム]]」を名乗り連邦軍と交戦。エグムは連邦とエゥーゴの同化を危惧しており、現に戦役後のエゥーゴ上層部は連邦の官僚主義に飲み込まれ、結成当初の目的も完全に失われた状態にあった<ref>これはシャアやブレックスといった親スペースノイド派の中心人物の不在、そしてアナハイムの発言権拡大による所が大きい。</ref>。 | 一方、グリプス戦役以降に組織を離脱した急進的な勢力は反連邦セクト「[[エグム]]」を名乗り連邦軍と交戦。エグムは連邦とエゥーゴの同化を危惧しており、現に戦役後のエゥーゴ上層部は連邦の官僚主義に飲み込まれ、結成当初の目的も完全に失われた状態にあった<ref>これはシャアやブレックスといった親スペースノイド派の中心人物の不在、そしてアナハイムの発言権拡大による所が大きい。</ref>。 | ||
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*[[シスクード]] (ティターンズより強奪) | *[[シスクード]] (ティターンズより強奪) | ||
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*[[バージム]] | *[[バージム]] | ||
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*[[ザンジバル級]] | *[[ザンジバル級]] | ||
*[[ラビアン・ローズ]] | *[[ラビアン・ローズ]] | ||
− | *[[ガルダ級]] | + | *[[ガルダ級]] ([[アウドムラ]]、[[スードリ]]) |
== 部隊 == | == 部隊 == | ||
;[[アーガマ隊]] | ;[[アーガマ隊]] | ||
:アーガマを母艦とする部隊。グリプス戦役においてカミーユ・ビダンやクワトロ・バジーナなど主要人物が所属し、エゥーゴの主戦力として活躍した。 | :アーガマを母艦とする部隊。グリプス戦役においてカミーユ・ビダンやクワトロ・バジーナなど主要人物が所属し、エゥーゴの主戦力として活躍した。 | ||
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:第一次ネオ・ジオン抗争時に活躍した、アーガマ及びネェル・アーガマ所属の[[ガンダムタイプ]]によって編成された部隊。 | :第一次ネオ・ジオン抗争時に活躍した、アーガマ及びネェル・アーガマ所属の[[ガンダムタイプ]]によって編成された部隊。 | ||
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2023年7月20日 (木) 15:47時点における最新版
エゥーゴ(A.E.U.G/Anti Earth United Government)[編集 | ソースを編集]
ジオン残党狩り部隊として組織されたティターンズの横暴と、それを黙認する連邦政府に対して抵抗を感じた地球連邦軍准将ブレックス・フォーラを中心としてスペースノイドにより結成された軍閥組織。組織名の「エゥーゴ」とは反地球連邦政府組織、「Anti Earth United Government」の頭字語[1]から取った略称となる。名称に「反連邦」と掲げているが、実際には連邦軍内の一派閥であり、メンバーの多くは連邦軍籍を有している。
ブレックス准将の意思に賛同した連邦軍部隊を母体として、ジオン残党勢力や民間協力者などが合流する形で構成され、スポンサーとしてアナハイム・エレクトロニクス社が資金や装備の提供を行っている[2]。また、クワトロ・バジーナ(シャア・アズナブル)から提供されたアクシズの技術もあって、その技術水準は高かった。一方で、作戦行動はスポンサーであるアナハイムの意向が反映される場面も多い。
組織の目的はスペースノイドの意向を反映させ、地球の再生をうたうという物であり、当初は軍事組織ではなくスペースノイドの生活維持を目的に自然発生的に発足した組織であった[3]。アナハイムとの協力関係の締結と30バンチ事件を契機に急速に勢力を拡大して軍事組織化を果たし、アーガマやリック・ディアスを建造・開発して軍備を拡大。宇宙世紀0087年の「ガンダムMk-II強奪事件」で歴史の表舞台に立った。Mk-II強奪事件を切っ掛けに勃発したグリプス戦役では、当初こそティターンズ側の情報操作もあってテロリストとして社会に認知され、劣勢を強いられていたが、ブレックスの死後エゥーゴの代表者となったクワトロによるダカール演説がその認識を一変させ、連邦内に反ティターンズの機運を呼び込んだ。その後もカミーユ・ビダンの活躍、カラバとの連携もあって劣勢を挽回。メールシュトローム作戦で奪取したグリプス2の砲撃によりティターンズを壊滅に至らしめ、グリプス戦役に勝利する。
しかし、戦役中に組織の主要人物の殆どは戦死。他にも戦闘不能、行方不明となった構成員も多く、結果として組織上層部は保守派が台頭。ジオン系の構成員の一部もアクシズ(ネオ・ジオン)に合流するなど、著しい弱体化を辿る事になった[4]。その後、第一次ネオ・ジオン抗争でネオ・ジオンの地球圏制圧作戦への抗戦はジュドー・アーシタ達ガンダムチームに任される形となり、戦後残存した戦力は連邦軍に吸収・併合される形で組織は消滅。一部メンバーはロンド・ベルに再編され、第二次ネオ・ジオン抗争等で活躍した。
一方、グリプス戦役以降に組織を離脱した急進的な勢力は反連邦セクト「エグム」を名乗り連邦軍と交戦。エグムは連邦とエゥーゴの同化を危惧しており、現に戦役後のエゥーゴ上層部は連邦の官僚主義に飲み込まれ、結成当初の目的も完全に失われた状態にあった[5]。
登場作品[編集 | ソースを編集]
- 機動戦士Ζガンダム
- 初登場作品。主人公側の勢力として敵対勢力であるティターンズと後にグリプス戦役と呼ばれる戦いを繰り広げた。
- 機動戦士Ζガンダム A New Translation
- 尺の限られた劇場作品という事もあり、実施した作戦内容などがTV版から一部変更・カットされている (キリマンジャロ戦、ダカール戦など)。
- 機動戦士Ζガンダム Define
- 機動戦士ガンダムΖΖ
- グリプス戦役によって疲弊し、その戦力は不十分なものとなっている。
第一次ネオ・ジオン抗争終結後はカラバ共々連邦軍へと統合された。 - ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに
- ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者
関連施設[編集 | ソースを編集]
関連組織[編集 | ソースを編集]
- アナハイム・エレクトロニクス社
- スポンサーの一つで、戦力を提供している。一方で政治的な理由からティターンズにも恩を売っている。
- カラバ
- 地球の反連邦組織。地上でエゥーゴを支援している。
- 地球連邦軍
- 連邦の正規軍。
名称こそ「反連邦」だが、実質的にはエゥーゴは連邦軍内の反ティターンズ派の軍閥組織と言っても過言ではない。 - ティターンズ
- 敵対関係にある軍閥組織。一部にはティターンズから離反しエゥーゴに参加したメンバーも存在する。
- アクシズ
- 敵対した事もあれば利害の一致で協力した事もある。
第一次ネオ・ジオン抗争時には完全に敵対する。 - ロンド・ベル
- 第一次ネオ・ジオン抗争後にエゥーゴの戦力を再編した連邦軍外郭部隊。
- エグム
- エゥーゴの地球連邦への吸収合併に反発し、エゥーゴから離反した過激派によって結成された反地球連邦組織。
主な構成員[編集 | ソースを編集]
グリプス戦役時[編集 | ソースを編集]
- ブレックス・フォーラ
- クワトロ・バジーナ
- ブライト・ノア
- カミーユ・ビダン
- ファ・ユイリィ
- エマ・シーン
- カツ・コバヤシ
- アストナージ・メドッソ
- アポリー・ベイ
- ロベルト
- バッチ
- ボティ
- トリッパー
- ヘンケン・ベッケナー
- サエグサ
- トーレス
- シーサー
- ハヤイー
- コールマン
- アブ・ダビア
- アンナ・ハンナ
- キグナン・ラムザ
- サマーン
- キースロン
- トラジャ・トラジャ
- マナック
- マニティ・マンデナ
- シンタ
- クム
- ハサン
- ガブリエル・ゾラ
- カザック・ラーソン
- ヒルデガルド・スコルツェニー
- マキシム・グナー
- クリスティアン・カーク
- ドクター・アルヴィース
- パンターニ
- ルシアン・ベント
- ヴァン・アシリアイノ
- ダニカ・マクガイア
- ソウイチ・オビノ
- エーヴィ・アルヴァ
- シグ・ウェドナー
- バーン・フィクゼス
- アルレット・アルマージュ
- トロワ・トロワルドヨ
第一次ネオ・ジオン抗争時 [編集 | ソースを編集]
第一次ネオ・ジオン抗争後[編集 | ソースを編集]
保有戦力 [編集 | ソースを編集]
モビルスーツ・モビルアーマー [編集 | ソースを編集]
- ガンダムMk-II (ティターンズより強奪)
- スーパーガンダム
- ガンダムMk-IIxII (Define)
- 百式
- 零式 (Define)
- Ζガンダム
- ΖΖガンダム
- ΖII
- ガンダムMk-III
- リック・ディアス
- リック・ディアスII
- プロトタイプ・リック・ディアス
- メタス
- ネモ
- ネモ改
- ネモII
- ネモIII
- ジム・カスタム (劇場版)
- ジム・キャノンII (劇場版)
- ジムII
- ジムIII
- ガンダム[ケストレル]
- ル・シーニュ
- ジェモ
- キュベレイMk-II (プル機) (プルがエゥーゴに寝返ったと同時に鹵獲)
- シスクード (ティターンズより強奪)
- バーザム
- バージム
- マラサイ (テスト機)
- ゲルググ (ネモのパーツを使ったレストア品)
- アッシマー (鹵獲機)
航空機・その他兵器など [編集 | ソースを編集]
艦船 [編集 | ソースを編集]
- アーガマ級 (アーガマ、ユーロン)
- ネェル・アーガマ
- アイリッシュ級 (ラーディッシュ他複数)
- サラミス改級 (デルフォイ、モンブラン、サチワヌ、シチリア、シブヤン、スルガ、ルネ、ハイフォン他複数)
- マゼラン改級 (Define)
- ザンジバル級
- ラビアン・ローズ
- ガルダ級 (アウドムラ、スードリ)
部隊 [編集 | ソースを編集]
- アーガマ隊
- アーガマを母艦とする部隊。グリプス戦役においてカミーユ・ビダンやクワトロ・バジーナなど主要人物が所属し、エゥーゴの主戦力として活躍した。
- ガンダムチーム
- 第一次ネオ・ジオン抗争時に活躍した、アーガマ及びネェル・アーガマ所属のガンダムタイプによって編成された部隊。
- デルフォイ隊
- サラミス改級デルフォイを母艦とする部隊。グリプス戦役後は連邦軍所属となる。
- ゾラ隊
- ガブリエル・ゾラ率いるザンジバル級を母艦とするジオン残党勢力が合流した部隊。