機動戦士ガンダム00

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機動戦士ガンダム00(Mobile Suit Gundam 00)

ガンダムシリーズにおけるTVシリーズでは第12作目にあたる。TBS系列の毎日放送(MBS)をキー局として地上波放送。1stシーズンは前作『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』と同じ「土6」枠だったが、2ndシーズンはTV局の番組改編にあわせ移動した「日5」枠で放送された。

  • 2007年10月6日から2008年3月29日「1stシーズン」(全25話)
  • 2008年10月5日から2009年3月28日「2ndシーズン」(全25話)
  • 2010年9月18日にシリーズ完結編である劇場版が公開

1stシーズンと2ndシーズンでは主要登場人物等の変更はないが、物語は4年の空白があるので、あくまで別物語扱いを受けている。キャッチフレーズは

  • 1st:「ガンダムによる全戦争行為への武力介入を開始する
  • 2nd:「その再生を破壊する

ガンダムシリーズ初の地上波デジタル放送対応作品で、アスペクト比も従来の4:3から16:9になっている。また、一つの作品を2期に分割して制作・放送する形態を初めて採った作品でもある(続編の制作は珍しくないが、最初から分割することが明言されているのは本作が初)。

TV放送以外の作品展開

外伝漫画が複数と小説版が出版されている。他にはマガジンZとケロケロエースでコミカライズ版が連載された。

月刊誌や模型雑誌などで複数の公式外伝作品が展開されているのも特徴。

一方で、TVシリーズでも語り切れていない設定が多々存在し、小説版等を読まないと理解し難い部分も多い(刹那がマリナに拘る理由やライルとアニューが惹かれ合った理由、グラハムの「上官殺し」等)。ただし、具体的な解釈はここでは割愛するが、それぞれ「小説版の言及を重視すると意味合いがまた変わる」「(後者は)TVシリーズを見てれば分かる範疇」といった意見も多い。また、製作途中で変更された初期設定や話の筋から外れない範疇で小説版独自に追加した設定も多く、完全に合致した設定補完用資料という訳でもない(例えば、1stシーズン序盤の主人公達は「緊急時以外殺さない(=交戦意欲のある敵のみを殺傷の対象とする)」というスタンスを完全な不殺主義として小説では扱う等)。

「SEED」シリーズと同様、スペシャルエディション(SE)が発売されている。本作のSEは戦闘シーンの新規作画等本編で表現仕切れなかった部分の補完に力が入れられており、好評である。しかし、第1巻は1stシーズン25話を90分に収める、第2巻は2ndシーズンの第1~13話、第3巻は2ndシーズンの第15~25話に短縮するなど予定時間的制約が厳しく、新規に追加されたカットも多数あるものの、大幅に削減された部分やストーリー、演出の改変された部分は非常に多い。

話題・評価

制作に当たって水島監督は過去のシリーズを見て予習しようとしたが、「『ガンダムシリーズ』という先入観を持たないように」と止められたという。

また、各勢力ごとに担当メカデザイナーを変えたり、主要スタッフ間の情報交換を密にして出来る限り機体のギミックを本編に生かす等、作画との連携を重視した制作指揮を執ったとされる。

1stシーズンでは様々なサブキャラの掘り下げや、若干回りくどいとも取れる政治面の描写が多かった。しかし2ndシーズンではそういった描写は減り(無いわけではない)解りやすい対立の構図と派手な戦闘を重視している。これは「主な視聴者である小中学生層には難解な描写が多く、受けが悪い」という上からの圧力があったため2ndシーズンまでの半年の間に方針転換があったとする説がある。勿論明確な発表は無いが、ムック本のスタッフインタビューなどでそれを仄めかす発言がある。とはいえ、「物語のプロット等は大体当初の予定通り」ともインタビューで述べられており、変更したのは主に演出法等のこと。

また、脚本担当の黒田氏は、二期分割制作が決まった時に激しく抗議したとされる。これは本人が「絶対に制作に悪影響が出る」と感じたからであるが、連続と分割で比べることが出来ない以上総合的に良し悪しを判断することは困難である。しかし分割したことで新主役機ダブルオーガンダムの登場が5話程度早まるなど、作劇上の影響は少なからずあったと発言している。また52話から25話×2(+特番1)になったことによる圧縮も影響があったと思われる。

物語として一応の決着をつけたものの劇場版へ続くことになった事も含め、癖の強い展開が批判されることも少なくはない。しかし当初の予定と大幅にずれることなく物語を書ききり、使いまわしも殆ど無く高レベルで安定した作画など、「一つの作品を無理なく仕上げる」こと自体が評価される傾向にあり、ある意味では業界に対する皮肉と言えるだろう。

余談だが本作は1話当たり1,700万円程度(2期は2,200万とも)の予算で制作された。これはTVシリーズ前作の『SEED DESTINY』の半分程度である。スケジュールに余裕を持って作ることが作品のクオリティに影響を与えることを明確に示していると言える。

玩具展開

HG、MG、PG、1/100といった通常のラインナップを基本とする点は他のガンダムシリーズと変わらないが、00独自の特徴として

  • 1/144サイズで500円前後の価格帯のFG(ファーストグレード)シリーズの先行発売(一期のみ)
  • フラッグ、ティエレン、GN-Xといった敵陣営の機体、特に量産型の模型化が豊富
  • トランザムver、デザイナーズカラーver等のカラーバリエーションが豊富

と言った点が挙げられる。また、二期の主役機ダブルオーガンダムのHGはカラーや武装などバリエーションが豊富であり、外伝機も含め全て買うと6体になってしまうという少々困った事態になる。
しかし全体としての売れ行きは他のシリーズに劣らず好調である。

ジンクスはアナザー系量産機で初のMGキット化を果たした。また雑誌の企画で強化パーツを付録につけるなど、新たな試みもされた。他にも『ROBOT魂』や『METAL BUILD』など完成品でもリリースされている。

登場人物

登場人物は基本的に1stの所属を踏襲し、2ndの人物はその組織に書くこと。

個別記事ができ次第、一覧の記述を簡略化してください。

ソレスタルビーイング

ガンダムマイスター

刹那・F・セイエイ
本作品の主人公。ガンダムエクシアダブルオーガンダムのパイロット。紛争が続く中東出身の元少年兵(ガンダムシリーズ初のアラブ系人種の主人公)。
ロックオン・ストラトス(初代)
ガンダムマイスターの中では最年長。ガンダムデュナメスのパイロット。少年のころ故郷アイルランドでテロにより家族を失った。
ロックオン・ストラトス(2代目)
1st終盤で戦死したロックオンの双子の弟。ケルディムガンダムのパイロット。
アレルヤ・ハプティズム
ガンダムキュリオスアリオスガンダムのパイロット。過去に人類革新連盟の「超兵機関技術研究所」により、幼少時から「超兵」となるべく過酷な人体実験と訓練を受けていた。
ティエリア・アーデ
ガンダムヴァーチェガンダムナドレセラヴィーガンダムセラフィムガンダムのパイロット。メンバー中では過去の出自が不明である。ソレスタルビーイングの計画の根幹を成すコンピュータ「ヴェーダ」の示すプランを実行する存在であると共に、ヴェーダの最深部へのアクセスも可能である。

プトレマイオスのクルー

スメラギ・李・ノリエガ
ソレスタルビーイングの戦術予報士。
クリスティナ・シエラ
プトレマイオスの戦況オペレーターの一人。
フェルト・グレイス
プトレマイオスの戦況オペレーターの一人。刹那達の先代のガンダムマイスターで、『ガンダム00P』に登場したルイードとマレーネの娘。
リヒテンダール・ツエーリ
プトレマイオスの操舵士。
ラッセ・アイオン
プトレマイオスの砲撃士。
イアン・ヴァスティ
プトレマイオスの総合整備士。
ミレイナ・ヴァスティ
2ndから登場。イアンの娘で、プトレマイオス2の戦況オペレーターの一人。
アニュー・リターナー
亡きリヒティに代わってのプトレマイオス2の操舵手。しかしその正体は…。
JB・モレノ(ジョイス・モレノ)
プトレマイオスの医師。
ハロ (00)
ロックオンを始めとして、プトレマイオスのサポートする小型メカ。ロックオンが所持する黄色のハロは、ガンダムの操縦のサポートを任させれている。また、このハロがプトレマイオスのハロ達からは「ニイサン」となっている。後に沙慈・クロスロードに与えられた赤色のハロも操縦のサポートを任されている。ちなみに、そのハロは刹那から「赤ハロ」と呼ばれる場面がある。

ソレスタルビーイングの関係者

王留美(ワン・リューミン)
財界でも有数なセレブ。世界有数の資産家・王家の力を駆使して組織をバックアップする、ソレスタルビーイングのエージェント。
紅龍(ホンロン)
王留美の付き人であり、エージェントとして活動している彼女をサポートしている。実は留美の兄で、王(ワン)家の跡取りであったが、王家は跡取りを留美へと継がせた。彼自身はそんな妹の心情を理解して、一個人のエージェントとしての自分を演じ切り、最期はネーナの銃撃から妹の留美を身を挺して守り死亡した。
リンダ・ヴァスティ
イアンの奥方であり、ミレイナの母。後方支援としてイアンのメカニック作業をサポートしていた。ダブルオーライザーの調整を行った。イアンとは明らかに歳が離れているのが分かる若々しい容姿であるため、イアンは、刹那には「若い…」と言われ、アレルヤからは「犯罪ですよ」と言われている。
イオリア・シュヘンベルグ
ソレスタルビーイングの創設者。

ソレスタルビーイングの支援者・監視者

アレハンドロ・コーナー
ソレスタルビーイングの支援者であり、監視者。表向きは国連大使の顔を持つコーナー家一族の当主。
ラグナ・ハーヴェイ
リニアトレイン公団の総裁。

チームトリニティ

ヨハン・トリニティ
トリニティのガンダムマイスターの一人。ガンダムスローネアインのパイロット。ミハエルとネーナの兄。温和な性格で、好戦的な弟妹を諌めており、トリニティの中では最も常識人(一方でミハエルには割と言いたい事を言わせてから止めに入ったり、ネーナが民間人を攻撃した事までは気付かなかったりもするが)。
ミハエル・トリニティ
トリニティのガンダムマイスターの一人。ガンダムスローネツヴァイのパイロット。好戦的な性格で、相手にすぐ噛み付くなど融通が利かない。
ネーナ・トリニティ
トリニティのガンダムマイスターの一人。ガンダムスローネドライのパイロット。ヨハンとミハエルを「ヨハ兄(にい)、ミハ兄」と呼んでいる。性格は明るいが、非常に残忍な一面もある。

ユニオン

グラハム・エーカー / ミスター・ブシドー(仮面の男)
ユニオンのトップガンであり、MSWADに所属。階級は中尉。ガンダムの圧倒的性能に大きな衝撃を受け、対ガンダム調査隊(後のオーバーフラッグス)に転属する。2ndシーズンではアロウズのモビルスーツパイロットである和様の仮面と服装を身にまとった謎の男「ミスター・ブシドー」として登場。名前はその姿から付いた渾名。上層部から独自行動の許可を得ている「ライセンサー」である(本人曰く「ワンマンアーミー」)。
ビリー・カタギリ
ユニオンのMSWAD技術顧問。グラハムの親友。2ndではスメラギへの憎悪によりアロウズ、イノベイターで活動する。
レイフ・エイフマン
ユニオンの技術者。ビリー、スメラギの恩師。
ハワード・メイスン
ユニオンのオーバーフラッグスの一員。フラッグという機体を誰よりも愛しており、その性能でトリニティのガンダムと対決するが、力及ばず戦死する。この出来事がグラハムの心中を一変させ、彼に「フラッグでガンダムと戦う」事を決定づける。
ダリル・ダッジ
ユニオンのオーバーフラッグスの一員。黒人男性。グラハムの部下。
ジョシュア・エドワーズ
ユニオンのオーバーフラッグスの一員。「アラスカのジョシュア」の通り名を持つ凄腕パイロット。しかし、隊長であるグラハムへの対抗心が強く、彼が過去に起こした事故を皮肉ってダリルとハワードの怒りを買う始末。最期はグラハムの命令を無視して単身デュナメスに立ち向かい、名を上げようとするがロックオンが満身創痍だったにも関わらず一蹴されて死亡する。

AEU「新ヨーロッパ共同体」

パトリック・コーラサワー
AEUのイナクトのパイロット。階級は少尉。その腕前はスクランブル2000回以上で、模擬戦全勝。
誰もが認める、本作における最大のコメディリリーフ。
カティ・マネキン
AEUの大佐。小説版によると「鉄の女」と仇名されている。的確な戦術から国連軍のソレスタルビーイング討伐隊の総指揮を任されている。討伐後は地球連邦に所属し、のちにアロウズに配属される。

人類革新連盟(人革連)

セルゲイ・スミルノフ
人革連の指揮官。階級は中佐。過去の戦乱で左目付近に大きな傷跡が残っている。
ソーマ・ピーリスマリー・パーファシー
人革連のパイロットであり「超兵機関技術研究所」で養成された「超兵」である。
ミン中尉
セルゲイの副官的人物。ガンダム鹵獲作戦にてセルゲイ、ピーリスと共に出撃するが、2人を逃がすために単身キュリオスに立ち向かう。しかし、相手がハレルヤだったばかりに嬲り殺しされる事となり、最期は半狂乱状態でコックピットを貫かれた。僅か2話しか登場しなかったキャラなのだが、その漢っぷりから視聴者からの人気は高い。
キム
セルゲイの上司。

アロウズ

ホーマー・カタギリ
アロウズの最高指揮官。ビリー・カタギリの叔父であり、甥のビリーには何かと援助を行っている。
アーサー・グッドマン
アロウズの実行部隊の総指揮官。階級は准将。アロウズの残虐非道な行為を自ら行っており、その行為には軽蔑ともとれる悪意を感じさせる。
アーバ・リント
アロウズの実行部隊の指揮官。階級は少佐。相手を見下し、己の戦術には自身を持っており、多数による包囲殲滅作戦を得意とする。
バラック・ジニン
アロウズのモビルスーツ部隊隊長で、部下にルイスとアンドレイがいる。階級は大尉。過去に妻を失っており、性格も明朗ではあった。その妻がカタロンのテロで亡くしたのをきっかけに、アロウズに志願する。アロウズの残虐非道な行いは自覚していたが、オートマトンの投入を冷徹に行うなど、彼がいかに妻を愛していたかは部下のルイスの心も揺れ動かした。アヘッドのパイロットとして何度もソレスタルビーイングと戦うが、ダブルオーライザーとの戦闘で戦死。
アンドレイ・スミルノフ
アロウズのモビルスーツパイロット。父はセルゲイ・スミルノフ。

カタロン

クラウス・グラード
カタロンの構成員の一人。

イノベイター

リボンズ・アルマーク
イノベイターの一人であり、その纏め役。ソレスタルビーイングの力を欲するためアレハンドロに接触して、彼を利用。ヴェーダを掌握した。他のイノベイターを創造し、地球連邦と協力して世界を裏で操る。
リジェネ・レジェッタ
イノベイターの一人。同じイノベイターのティエリア・アーデとは同異体であり、容姿が似ている。
リヴァイヴ・リバイバル
イノベイターの一人。アロウズに接触してソレスタルビーイングとの戦いに身を投じる。
ヒリング・ケア
イノベイターの一人。アロウズに接触してソレスタルビーイングとの戦いに身を投じる。
ブリング・スタビティ
イノベイターの一人。アロウズに接触してソレスタルビーイングとの戦いに身を投じる。
デヴァイン・ノヴァ
イノベイターの一人。アロウズに接触してソレスタルビーイングとの戦いに身を投じる。ブリングとは同異体だが、声が同じ。エンプラスに搭乗するが、メメントモリごとダブルオーライザーに撃墜され死亡する。
ブリング、デヴァイン共にあまりに呆気なく死んだため、纏めて「噛ませ犬」と視聴者には言われている。しかし、2ndシーズン22話でリボンズの背後に大量の同型と思われるイノベイターが登場し、視聴者の度肝を抜いた。しかも、特攻兵器扱い。

主人公を取り巻く人々

沙慈・クロスロード
本編の主人公の一人である。ルイスはガールフレンドであり、一時は刹那と隣人であった。2ndでは名実共に第二の主人公として活躍する。
ルイス・ハレヴィ
スペインの留学生であり、沙慈のガールフレンド。刹那とも一時は交流があった。明朗で活発な少女。2ndではある事情でアロウズに入隊している。
絹江・クロスロード
日本の報道機関JNNのジャーナリスト。沙慈の姉。ソレスタルビーイングに興味を持ち、その取材活動を行っていた。これは危険な綱渡りでもあり、周囲からも警告を発したが全く意に介さず、結果として墓穴を掘ることに。やがて真実に近づき、ソレスタルビーイングの関係者であるラグナ・ハーヴェイの元に辿り着く。しかし、たまたま出くわしたアリー・アル・サーシェスに取材を敢行するが、彼女の話す真実はサーシェスの本性を曝け出すこととなり、彼に殺されてしまう。完全に被害者的な立場だったルイスとは違い、周囲に散々忠告されておきながらの死であったため、視聴者からもルイスほど同情されなかった。彼女の父も真実に近づいたがために、投獄されて死亡している。
池田
報道機関JNNの海外特派員。1stシーズンではモブキャラ同然の扱いだが、2ndシーズンではなんとカタロンの構成員として情報を統括する立場となっている。ちなみに1stシーズンに登場した絹江の上司とは別人。
ルイスの母
ルイスの母親。ルイスが日本でテロに巻き込まれた際に心配してやってきた。当初はルイスをスペインに連れ戻そうとし、沙慈との交際にも反対だったが、ルイスの仲裁で沙慈との仲を認めた…どころか、自分が沙慈を気に入って娘の目の前で寄り添ったりしていた(ちなみにルイスの父親はこの時点で存命中)。家族と共に親戚の結婚式に参列した際にネーナの攻撃により死亡する。

アザディスタン王国

マリナ・イスマイール
ヒロイン。アザディスタン王国の皇女。自国が貧困とテロで苦しんでいることで、様々な国々からの支援を求めて世界各地を飛び回っている。
シーリン・バフティヤール
マリナのお目付け役の侍女。マリナとは皇女と側近の関係に留まらない友人同士である。彼女のやり方では王国は変えられないという思いから、マリナから離れる。その後はカタロンに身を投じて、地球連邦の政治体制に立ち向かうことを決めた。最終決戦後、クラウスと共に連邦政府議会に参加した。小説版ではクラウスの子供を妊娠している事が明かされた。

地球連邦政府

デビッド・カーネギー
ユニオンでは大統領補佐官を務め、地球連邦では高官を務める。独立治安部隊アロウズを結成し、イノベイターとも協力関係を取っている。

地球連邦軍

パング・ハーキュリー
地球連邦の軍人。階級は大佐。

その他

アリー・アル・サーシェス
AEUのモラリア共和国に所属する民間軍事会社(PMC)の傭兵。2ndではリボンズに雇われる。

メカニック

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ソレスタルビーイング

1stシーズン

ガンダムエクシア
刹那・F・セイエイが搭乗する第3世代型のガンダム。格闘戦を主にしたMS。
ガンダムデュナメス
ロックオン・ストラトス(初代)が搭乗する第3世代型のガンダム。長距離狙撃を主にするMS。
ガンダムキュリオス
アレルヤ・ハプティズムが搭乗する第3世代型のガンダム。可変機能を有するMS。
ガンダムヴァーチェ
ティエリア・アーデが搭乗する第3世代型のガンダム。強力なビーム兵器を扱う大型MS。
ガンダムナドレ
ガンダムヴァーチェの増加装甲を排除した真の姿。「トライアルシステム」はヴェーダを介している機体を麻痺させる効力がある。
0ガンダム
最初に開発された、第1世代型のガンダム。
GNアームズTYPE-E
ガンダム用の支援機。本機はガンダムエクシアと共に運用される。パイロットは予備ガンダムマイスターのラッセ・アイオン
GNアーマーTYPE-E
ガンダムエクシアとGNアームズTYPE-Eがドッキングした状態。
GNアームズTYPE-D
ガンダム用の支援機。本機はガンダムデュナメスと共に運用される。
GNアーマーTYPE-D
ガンダムデュナメスとGNアームズTYPE-Dがドッキングした状態。
プトレマイオス
ソレスタルビーイングの実行部隊として機能する母艦。クルーから「トレミー」の愛称で親しまれている。

2ndシーズン

ダブルオーガンダム
第4世代に属する新型ガンダム。パイロットは刹那・F・セイエイ。「ツインドライヴシステム」と呼ばれるGNドライヴを二基搭載したMS。
ダブルオーライザー
ダブルオーガンダムと支援機・オーライザーがドッキングした形態。
ケルディムガンダム
第4世代型に属する新型ガンダム。パイロットはロックオン・ストラトス(2代目)。ガンダムデュナメスの後継機。前世代機と同じく長距離狙撃を主武器としている。
ケルディムガンダムGNHW/R
ケルディムガンダムに「GNヘビーウェポン」とよばれる追加武装を装備した状態。「R」はライフルの事で、ライフルビットと追加のGNビームピストルが新たに装備されている。
アリオスガンダム
第4世代型に属する新型ガンダム。パイロットはアレルヤ・ハプティズム。ガンダムキュリオスの後継機。キュリオスと同じく可変機能を持っている。
アーチャーアリオス
アリオスガンダムと支援機・GNアーチャーがドッキングした状態。アリオスの火力と機動性を強化する。
アリオスガンダムGNHW/M
アリオスガンダムにGNヘビーウェポンを装備した状態。「M」はミサイルの事で、背部にミサイルポッドが追加されている。
セラヴィーガンダム
第4世代型に属する新型ガンダム。パイロットはティエリア・アーデ。ガンダムヴァーチェの後継機。ヴァーチェと同様ビーム兵器を主兵装とする。
セラヴィーガンダムGNHW/B
セラヴィーガンダムにGNヘビーウェポンを装備した状態。「B」はビームの事で、GNキャノンやGNフィールド発生装置、GNバーニアなどが追加されている。
セラフィムガンダム
セラヴィーガンダムのバックパックが単体のモビルスーツへと変形した姿。ガンダムナドレと同じく「トライアルシステム」の発展型「トライアルフィールド」により、ヴェーダにリンクした機体に干渉し、機能停止に追い込む。
ガンダムエクシアリペア(ガンダムエクシア改)
中破したエクシアを刹那が自力で修復したもの。
ガンダムエクシアリペアII(ガンダムエクシアRII)
エクシアリペアを改修した機体。各部分が改良されている。
0ガンダム (実戦配備型)
0ガンダムを改装した機体。ラッセが搭乗したが、貯蔵粒子タンクのエネルギーが切れた為、放棄。その後、GNドライヴを取り返したリボンズが本機を発見し、リボーンズガンダムから乗り替えた。
オーライザー
ガンダムの支援機として開発された機体。ダブルオーガンダムのツインドライヴの支援システムを搭載している。
GNアーチャー
ガンアーチャー」と読む。アリオスガンダムの支援機であり、アリオスの可変時に後部にドッキングすることで航続距離と攻撃力増加を図る。単体でもモビルスーツとして運用が可能。
プトレマイオス2
プトレマイオスの後継艦。クルーからは引き続き「トレミー」の愛称で呼ばれている。活動範囲の拡大、武装強化など課題点が大幅に改良された。
リィアン
王商会の手で製造された機体。スローネドライをコアユニットとしており、偵察用として運用されている。

チームトリニティ

彼らが使う「ガンダム」は基本構造が同じであり、機体ごとに装飾や武装が一部異なる。「GNドライヴ[Τ]」と呼ばれるGNドライヴの劣化版を動力とする。

ガンダムスローネアイン
スローネシリーズの1号機。ヨハン・トリニティが搭乗。ビーム砲を主兵装とする。
ガンダムスローネツヴァイ
スローネシリーズの2号機。ミハエル・トリニティが搭乗するが、後にアリー・アル・サーシェスが搭乗。実体剣と誘導兵器を主兵装とする。
ガンダムスローネドライ
スローネシリーズの3号機。ネーナ・トリニティが搭乗。主に支援やレーダー等を撹乱する。

ユニオン

ユニオンが使用するモビルスーツは「フラッグ」と呼ばれる可変機。スマートな骨組みされた構造を持ち、空中戦を得意とする。

ユニオンリアルド
フラッグの前世代機。他にも同盟国カラーも存在する。
リアルドホバータンク
リアルドのタンク仕様。
ユニオンフラッグ
ユニオンの主力機。リアルドの後継機。パイロットは「フラッグファイター」と呼ばれる。
グラハム専用ユニオンフラッグカスタム
通称「カスタムフラッグ」。グラハムの要求により対ガンダム戦に特化したフラッグの改良機。
ユニオンフラッグカスタムII
通称「GNフラッグ」。カスタムフラッグにジンクスの擬似GNドライヴを搭載した改良機体。
オーバーフラッグ
カスタムフラッグのデータを機に、「オーバーフラッグス」隊員用にフラッグを改装した機体。

AEU(新ヨーロッパ共同体)

AEUが使用する「ヘリオン」は、ユニオンの「リアルド」をベースにして量産された主力機。現世界における戦闘用モビルスーツとして広く扱われている。

AEUヘリオン
ユニオンの「リアルド」と同じく、スマートな骨組みされた可変機だが、パーツ換装機構などは採用されていない。何度かのマイナーチェンジで性能向上が図られており、本編で登場する機体は「ベルベトゥウム」と呼ばれる。バリエーション機も多く、捕獲型爆撃型偵察型陸戦型などが存在する。
AEUイナクト
ヘリオンの後継機に辺る可変機。ユニオンフラッグに参考としており、軌道エレベーターからの太陽光発電から電力供給することで、太陽光発電領域では無限に近い稼動が可能。ガンダムと最初に交戦した機体でもある。通常型の他に指揮官機デモカラーが存在する。
サーシェス専用AEUイナクトカスタム (モラリア開発実験型)
モラリア共和国のPMCが独自に改良した傭兵アリー・アル・サーシェスの専用機。
サーシェス専用AEUイナクトカスタム (アグリッサ型)
サーシェスの専用機。アグリッサと合体させて運用するため、モラリア開発実験型に特殊な塗料を塗布している。
アグリッサ
「バディクラフト」と呼ばれる、MSと合体可能なMA。敵パイロットに直接ダメージを与えるプラズマフィールドを武器としている。

人類革新連盟(人革連)

人革連の使用するモビルスーツは「ティエレン」を主力とする。地上用と宇宙用のバリエーションがある。また機体のコントロールには専用のヘルメットディスプレイと、パイロットスーツの着用の必要となる。座席式でなく、直立式のコクピットを採用している。

ティエレン地上型
人類革進連盟の主力機。
ティエレン長距離射撃型
ティエレンの長距離射撃型。
ティエレン宇宙型
ティエレンの宇宙型。
ティエレン宇宙指揮官型
宇宙型の指揮官機。セルゲイ・スミルノフが搭乗。
ティエレン高機動型
地上型の機動性を高めた機体。
ティエレン高機動B型
ティエレンの砂漠型。
ティエレン高機動B指揮官型
砂漠型の指揮官機。
ティエレンタオツー
ティエレンの全領域対応型を超兵仕様に改装したもの。ソーマ・ピーリス専用機。

その他の国家

その多くは国から払い下げとなった機体。ヘリオンなども配備されている。国家軍の他にテログループにも用いられており、「カタロン」もそれに属する。

アンフ
人革連の旧式機・ファントンの輸出仕様。各地で用いられている機体で、化石燃料による燃焼エンジン式。
AEUヘリオン宇宙型 テロリスト仕様
ヘリオン宇宙型のテロリスト仕様。
ユニオンリアルド宇宙型 (カタロン仕様)
リアルド宇宙型のカタロン仕様。
AEUイナクト宇宙型
イナクトの宇宙型。劇中ではカタロンカラーの機体が登場している。
AEUイナクトスイール王宮警護型
スイールに配備されているイナクト。

国連軍・地球連邦軍・アロウズ

国連軍

ジンクス(GN-X)
ヴェーダから得たデータを基に生産された擬似太陽炉搭載型モビルスーツ。
アルヴァトーレ
アレハンドロ・コーナーが秘匿していたモビルアーマー。アレハンドロが自ら操縦して国連軍のソレスタルビーイング討伐隊に参加する。
アルヴァアロン
アルヴァトーレの内部に格納されているモビルスーツ。

地球連邦軍

ジンクスIII (地球連邦型)
ジンクスの改良型。西暦2312年時の地球連邦軍の主力MSで、カラーリングは水色。
ティエレン全領域対応型
旧人革連が開発していた次世代型のティエレンで、タオツーの基となった機体。

アロウズ

ジンクスIII (アロウズ型)
ジンクスIIIのアロウズ仕様。カラーリングが真紅に変更されている。
アヘッド
ジンクスの発展型モビルスーツ。アロウズ専用機である。
アヘッド近接戦闘型(サキガケ)
ミスター・ブシドー専用のアヘッド。接近戦に特化している。
アヘッド脳量子波対応型(アヘッド・スマルトロン)
高い機動性をもつ超兵専用のアヘッド。ソーマ・ピーリスとルイス・ハレヴィが搭乗。
トリロバイト
新型の水中用モビルアーマー。擬似太陽炉を3基搭載している。
マスラオ(磨修羅生)
パイロットであるミスター・ブシドーの要望を受け、技術顧問のビリー・カタギリが独自に開発した専用機。擬似太陽炉搭載機では初めて「トランザムシステム」を搭載している。
スサノオ
マスラオの強化機体。GNビームサーベルが実体剣のGNソードに変更されている他、射撃武装が追加された。

イノベイター

独自の改良を加えられた機体が多く、対ガンダムとの戦闘でも優位に立てるほどの戦闘力を誇る。終盤でアニュー・リターナーのもたらした情報によりトランザムシステムが搭載された。

ガデッサ
イノベイターが独自に開発したMS。長距離砲撃用を主にする。リヴァイヴ機とヒリング機が登場する。
ガラッゾ
イノベイターが独自に開発したMS。近接戦闘に特化した機体。ブリング機とヒリング機が登場する。
ガッデス
イノベイターが独自に開発したMS。両肩と腰周りにGNビームサーベルファングを装備する。アニュー・リターナーが搭乗。
エンプラス
モビルアーマー「レグナント」の試作機。パイロットはデヴァイン・ノヴァ。
レグナント
モビルアーマー「エンプラス」の完成機。MAとMS両方の特徴を兼ね備えた可変機体。リボンズからルイス・ハレヴィに与えられた。
ガガ
GNZシリーズの簡易量産型の特攻用兵器。デヴァイン・タイプのイノベイター(イノベイド)が搭乗する。
アルケーガンダム
アリー・アル・サーシェス専用機。大破したガンダムスローネツヴァイのデータを基に、イノベイターの技術で開発された発展強化型。
リボーンズガンダム/リボーンズキャノン
リボンズ・アルマークが自分専用に開発したモビルスーツ。砲撃用のキャノンタイプと機動力の高いガンダムタイプへと前後を入れ替えて変形する。

その他戦闘兵器

ワークローダー
作業用の重機であるが、改造して戦闘用としている。主に東南アジアや中東方面で確認されている。
オートマトン
自律操作無人兵器。対人兵器であり、無差別攻撃を行う。ある程度の操作も可能で、コンピュータの端末部分から情報を操作することも可能。モビルスーツ・アヘッドの腰部にコンテナを装備させる事で輸送する。非人道的として罪悪感を抱く者は多い。
メメントモリ
静止衛星レーザー砲で、射角により地上と宇宙両面から攻撃可能。都市一つを消滅させるほどの威力。太陽光発電のレール状に設置されている。また、強固な装甲で覆われており、通常の攻撃では破壊は不可能。アロウズに協力する各政財界の支援を受けて完成。現状では二基存在する。「メメントモリ」は「死を想え」という意味だが、これを使った時のグッドマンはそれを理解していたとは思えないほど極悪な笑みを浮かべていた。逆にホーマーはその言葉の意味を正しく捉えていた事が小説版で明かされている。
コロニー型外宇宙航行母艦「ソレスタルビーイング」

用語

GNドライヴ
別名「太陽炉」。半永久的に活動可能とする動力源。
GNドライヴ[Τ]
別名「擬似太陽炉」、「擬似GNドライヴ」。出力はGNドライヴと同等だが、活動時間に限りがある。
トランザムシステム(TRANS-AM)
一定時間、通常のスペックを約3倍に引き上げるシステム。
Eカーボン
現状の西暦世界では最新の素材。主にモビルスーツの装甲に用いられる。
再生治療
欠落した肉体を再生する技術。様々な箇所を再生できる。西暦世界ではポピュラーな技術である。専用のタンクベットを必要としている。
脳量子波
人類革新連盟の「超兵機関技術研究所」や、イオリア・シュヘンベルグらによって研究された人間の特殊能力。頭脳から脳量子波を発生することで優れた空間認識能力を発揮する。それは反射神経、テレパシーなどを発現させる。これを思考能力とリンクさせることで「ヴェーダ」の閲覧、極度の認識能力に繋がる。なお、イノベイターが脳量子波を操るという設定は第二期で突如登場したようにも見えるが、第一期でもティエリアがソーマと対峙した際に「あの機体のパイロットからは何かを感じる」とそれを示唆した発言をしっかり行っている。
ヴェーダ
ソレスタルビーイングの根幹となる量子型演算処理。
軌道エレベーター
ユニオン、AEU、人類革新連盟により建設された地球と宇宙を結ぶ交通網。AEUが建設した軌道エレベーターは反乱した地球連邦兵に占拠されたのを、地球連邦(アロウズ)の手により倒壊した。

メモ

世界観設定に関して

一見、平成ガンダムに見られる平凡な独自世界観を有しているように見えるが、昔を知る者の観点から見ると何点か過去シリーズで問題になった点に対しての独自のアプローチが採用されていることが分かる。刹那が「初代ガンダムに感銘を受けたガンダムを神格化しているファン」の体現であったようにこの作品の制作者が過去のガンダム事情についても詳しいことが垣間見える。

GN粒子による武装
GN粒子は、基本的には、宇宙世紀ミノフスキー粒子の性質と同等であるが、それ自体が物理的な力場を持つ事が大きな特徴である。このため、本作のビーム兵器はビームでありながら、実弾の様な衝撃を伴う兵器として描写されている。これは「ビームサーベルと実体剣が切り結べるのはおかしい」という点に対してのアプローチの副産物であり、これによって問題の無い切り結びが実現している。つまり、この世界のビームサーベルは「刃こぼれしない高熱の実体剣」である。また、実体剣にはGN粒子によるバリアに対して効果的といった設定もあり、ビームと実弾が併用される理由付けになっている。
とはいえ、実体剣でビームサーベルと切り結べるのはあくまでもGNソードのような「刀身にGN粒子を定着させた物」のみであり(これが耐ビームコーティングの役割を果たしている)、そうでない通常の実体剣では溶断されてしまう可能性が高い。
GNドライヴによる浮遊
今までのガンダムは陸海宇全てで戦える驚異的な汎用兵器として描かれてきたが、リアル思考の兵器としては、「アポジモーター・ブースター等が存在するのに水中に入れる」時点でスーパーロボットと大差ない設定であり、密かな問題となっていた。これに対するアプローチがこの「浮遊」であり、本作のガンダムはGNドライヴによって推力を得ているため、浸水の問題があるブースター関連の機器が装備されていない。
また、初代ガンダム放送時に問題となった点として「ホワイトベース大気圏飛行問題」があり、200mもの戦艦が重力圏で浮遊するのは無茶だと言われ、ガンダムはSFモドキの烙印を押される事となった(富野監督は分かった上で絵と物語を取った)。だが、本作では疑似GNドライヴによる浮遊技術が確立する2ndシーズン以降にこれが一般的に登場しており、1stシーズンではプトレマイオスのコンテナブロックだけがこの機能を持っている。更にGNドライヴはバリアとしての機能も有しているため、「戦艦が浮遊したところでミサイルと戦車砲でボロボロだ」「大気圏突入の摩擦で燃え尽きる」という問題に対してもある程度の説得力を持たせている。
GNドライヴ搭載機のコアファイター
2ndシーズンに登場するイノベイターの機体は、擬似太陽炉とコクピットを核とした脱出用のコアファイターが装備されている。これはイノベイターが自分達を人間と違う代えの効かない存在であると考えている事の現れであると取る事も出来る。
ただ、それ以上に本作の世界観においては、「オートメイション化された大規模生産力」と「機体より動力源(擬似太陽炉)の方が貴重」という設定的側面があり、従来のコアファイター搭載や換装型の機体に比べて、これらの機能の存在意義が増していると言える。

「DAYBREAK'S BELL」について

本作1stシーズンの第一期OPテーマを飾り、1stシーズン・2ndシーズン両方の最終話を締めくくるEDテーマとなった「DAYBREAK'S BELL」だが、それ以外にも本曲は2ndシーズンにて特殊な扱いを受けていると思しき描写がある。
2ndシーズン第一期EDでは「地面に突き刺さった銃に花が巻きついている」という描写がなされ、第二期EDでは「半壊したダブルオーガンダムから花々が咲いている」という描写がなされているが、「DAYBREAK'S BELL」では「澄み渡る未来が来たなら、草花も兵器に宿るだろう」とこの一連の描写を指し示す内容が歌われている。この曲に限らず、2nd第一期OPテーマ「儚くも永久のカナシ」も同様に、物語と関連する歌詞で組み立てられており、映像・音楽の両方からメッセージ性の強いものとなっていた。

演出について

00では同じセリフや似た演出を、発言者や立場を変えて繰り返し使われた。これは登場人物の心情の変化や決意などを強調する狙いがあると言われている。

「俺はまだ生きている…生きているんだ!(刹那・F・セイエイ)」→「お前はまだ生きている…生きているんだ(ロックオンから刹那へ)」

「戦わなくても人は死ぬ(刹那・F・セイエイ、ラッセ・アイオン)」

といったセリフから、ロックオン(ニール)が死亡した際に刹那につかみかかったティエリアが、2ndではアニューを撃った刹那につかみかかったロックオン(ライル)を止める立場になるなど、随所に使われていた。
これらの「どこかで聞いたセリフ」や「どこかで見たシーン」は何気ない一言から印象的なシーンまで数多くあり、1回見ただけでは分からないほど。

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機動戦士ガンダム00 ダブルオー
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